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 長時間働いたのに残業代が払われなかったなどとして、住宅メーカー積水ハウス(大阪市)の営業職だった元社員の20代男性2人=いずれも東京都在住=が30日、同社に残業代の支払いなどを求める労働審判を東京地裁に申し立てた。

 申立書などによると、2人は関東地方の支店で働いていた2013~14年、最長で月約70~80時間残業した。ところが会社側は、外で働く仕事なので、労働時間の算定が難しい場合に決まった時間を働いたとみなす制度を適用しているとして、残業代を払わなかったという。

 元社員は始業時に支店に出勤し、外出後は支店に戻っており、会社も1日の行動が把握できたとして、この制度は適用されないと主張。1人は上司らのパワハラで体調不良になったとして損害賠償も求めた。積水ハウスは「申立書が届いておらずコメントできない」としている。