NHKニュース おはよう日本 2015.07.27


おはようございます。
7時になりました。
事故の状況が徐々に明らかになってきました。
きのう、東京・調布市の住宅街に、小型機が墜落し、3人が死亡しました。
小型機は、離陸して1分もたたずに墜落していたことが分かりました。
警視庁は、機体になんらかのトラブルが起きた可能性もあると見ています。
まずは、事故から一夜明けた、墜落現場から中継でお伝えします。
東京・調布市です。
小型機が墜落した現場から、30メートルほど離れた所にいます。
事故から一夜明けました。
規制線の範囲は縮小されましたが、現場にはいまだ、警察官が残っています。
先ほど、20分ほど前には消防の職員が、現場に入っていく姿も見られました。
住宅は黒く焼けて、2階部分、柱がむき出しになっています。
その手前、青いシートに包まれた所。
あそこに小型機の尾翼部分がそのまま残っています。
現場は住宅が密集した地域です。
けさも早くから近所の人たちが様子を見にくる姿が見られました。
小型機が飛び立った飛行場は、ここから北西の方角。
画面で言うと、左の奥になります。
滑走路の端からここまでの距離はおよそ700メートル。
すぐ近くにあります。
きょうはこのあと、午前9時ごろから消防や、国の運輸安全委員会による現場検証が行われる予定です。
東京・調布市の現場からお伝えしました。
墜落した小型機と見られる飛行機を捉えた映像です。
調布飛行場のターミナルビルから撮影されました。
このあと離陸。
直後に墜落したと見られています。
事故直前の小型機は、別の場所でも撮影されていました。
墜落現場から北に800メートルほど離れた野球場で撮影された映像です。
小型機は、画面の右から左へ、かなり低い高度で飛んでいきます。
その後、街路樹の陰に姿を消しました。
このあと、ぶつかったような音が聞こえます。
黒い煙が立ち上りました。
今回の墜落事故では、住宅4棟などが焼け、小型機に乗っていた男性2人と、住宅の2階にいて巻き込まれた女性の合わせて3人が死亡しました。
警視庁は、亡くなったのは墜落した住宅に住む鈴木希望さんと、小型機を操縦していた川村泰史機長、それに乗っていた早川充さんと見て、確認を進めています。
このほか、住宅にいた女性2人と、小型機に乗っていた男性3人の合わせて5人がけがをしました。
小型機は、調布飛行場から伊豆大島に向かい、日帰りで戻る計画でした。
きのうの午前10時58分。
調布飛行場を南向きに離陸。
墜落したのは、滑走路の南の端からおよそ700メートルの地点で、滑走路の延長線上より、やや左にそれた所でした。
離陸後、1分もたたずに墜落していたことが分かりました。
また、目撃情報や現場の状況などから、離陸後、十分に上昇できないまま墜落した可能性があるということです。
事故原因を調査している国の運輸安全委員会は。
警視庁は、業務上過失致死傷の疑いで、特別捜査本部を設置して捜査しています。
機体になんらかのトラブルが起きた可能性もあると見て、現場検証をすると共に、2小型機に乗っていた人の回復を待って話を聞き、機体の状態や離陸前の点検などに問題がなかったかなどを調べることにしています。
ここからは、全日空の元機長で、航空評論家の樋口文男さんに伺います。
樋口さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
まず、今回の小型機の飛行ですが、こちら、飛行場を進んで、離陸して、僅か700メートルほどの距離で墜落しました。
樋口さん、これはなぜだと考えられますか?
離陸直後、非常に短い時間の、高度が取れてない段階で、すでに何か大きなトラブルが起こって、それに対処しなければならなかったような状況に陥ったのだというふうに思います。
離陸直後のトラブルの可能性ということですね?今回、飛行はさまざまな場所で撮影されていました。
まず、調布飛行場のターミナルから撮影された映像、離陸時の映像ですね。
そしてこちらですね、野球場で撮影された、飛行時の映像、改めて見てみます。
まず離陸時ですが、樋口さん、どうご覧になりますか?
離陸の加速の状況、それから離陸する状況からいくと、あんまり通常と違うといった感じを受けませんので、離陸まではほぼ正常に動いていたんだと思います。
ではこちらの野球場から撮影された映像です。
フェンスの向こう側を飛んでいくわけですね。
こちら、どうでしょうか。
こちらを見るとですね、ほとんど上昇ができていない。
それと同時に、この画像の中にありますが、2度ほど、機首を上げて、上げ下げがあると言いますかね、上げて上昇を試みようとしていますが、速度がたぶんないために、また機首が下がり、もう一度、またもう一度上げようとしていますが、速度が下がるという繰り返しで、失速に近づいているように見えます。
よく見ると、機首を上げようとしているわけですね。
はい。
この時点でなんらかのトラブルがあったということでしょうか?
もうすでにトラブルを抱えて、十分な性能が出ていない状況で、失速に近い状況の速度になってるというふうに推定できます。
どういう事態が起きていたと推定できますか?
エンジンそのもののトラブル。
部分的に壊れたとか、そういうことで所定の出力が出ない、推力が出ないというという状況か、または正常な燃料の供給がエンジンに対してなされなくて、やはり推力が出ない、出なくなっているという状況が一番考えられます。
そしてもう1つ、映像をご覧いただきます。
飛行場のすぐ南にあるサッカー場からの映像です。
樋口さんはこのときの音に注目されているんですね。
よくお聞きください。
ここですね。
この飛行機が飛んでいる音、通常と何か違うんでしょうか。
通常、離陸直後ですから飛行機の最大推力を出して飛んでいますので、もう少し高い音がすると思います。
この音はかなり低めの音なのですが、高周波音という、回転数も高いですから、高音が出ていて、もっと変な言い方をするとうるさい。
かなり低い高度ですから、感じると思うんですが、所定の最大出力まで出てないような感じを受けます。
低い音ということはどういうことがまた考えられますか?
音が低いということは、回転数が低いということです。
最大回転に至ってないんじゃないかという、扇風機が弱にすると、音が低くなるのと近いというふうに思っていただければいいんですけど。
そういう感じを受けます。
では、今後の事故原因の解明のポイントは、どんな点になるんでしょうか?
この画像も含めて、かなりの目撃者の方がいらっしゃる。
時間帯にして。
その目撃者の方の証言や、あと、搭乗されてた方の、生存者の方が3名いらっしゃるということですので、その方たちが飛行機の機内で何が起こったかということも、明らかになってくると思いますので、今の状況よりも少し、状況が詳しく分かってくるようになると思いますけど。
ここまで航空評論家の樋口文男さんに伺いました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
次です。
東日本や東北を中心にきょうも晴れて、各地で気温が35度以上の、猛烈な暑さとなる見込みで、気象庁は各地に高温注意情報を発表して、引き続き熱中症に十分注意するよう呼びかけています。
一方、鹿児島県では、猛烈な雨が降っている所があり、気象庁は土砂災害などに警戒するよう呼びかけています。
きのうの東京・銀座です。
日傘や扇子などを持つ人が多く見られました。
東京の都心では、35度8分まで気温が上がり、ことし初めての猛暑日になるなど、東北から中国地方にかけての広い範囲で晴れて、各地で猛烈な暑さになりました。
きょうも、東日本と東北を中心に高気圧に覆われて晴れ、各地で猛烈な暑さになると予想されています。
日中の最高気温は、埼玉県熊谷市で38度、前橋市で37度、宇都宮市や甲府市、福島市で36度などと予想されています。
気象庁は各地に高温注意情報を発表し、こまめに水分をとったり、適切に冷房を使ったりして、熱中症に十分注意するよう呼びかけています。
一方、西日本では南から暖かく湿った空気が流れ込み、この時間、九州南部で雨雲が発達して、午前6時20分までの1時間に、鹿児島県肝付町の内之浦で、93.5ミリの猛烈な雨を観測しました。
鹿児島県では、このあとしばらくは雷を伴って1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り、局地的には1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降るおそれがあります。
気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、それに川の増水に警戒するよう呼びかけています。
岩手県矢巾町で中学2年の男子生徒がいじめを苦に自殺したと見られる問題で、調査を進めてきた学校は、昨夜、記者会見して、6件のいじめがあったとする調査報告書を公表しました。
校長は、掛けがえのない命を守れず、信頼を大きく損なったと述べ、遺族や保護者に謝罪しました。
中学2年の村松亮さん。
いじめを苦に自殺したと見られています。
村松さんが通っていた中学校の校長は、昨夜、記者会見し、いじめがあったことを認め、いじめが自殺の一因と考えられるとする調査報告書を公表しました。
調査報告書では、6件のいじめがあったことを認めています。
先月3日、給食の準備中に教科書を投げつけられたこと。
先月中旬、頭を机に押さえつけられたこと、それに、2か月間にわたって学年朝会や全校朝会の際に、列に並べないよう嫌がらせをされたことなどです。
いじめは複数の生徒によって、1年のときからあったとしています。
会見で校長は、今回の問題の背景として、いじめを防ぐ取り組みを定めた基本方針を策定したものの、意義や内容が教職員の間で共有されず、組織としての対応も事実上、形骸化していたと説明しました。
また、昨年度、いじめの認知件数をゼロと報告していましたが、今回の問題を受けて改めて見直したところ、いじめとすべき事案が、村松さんのケースのほかにも新たに2件見つかったことを明らかにしました。
一方、村松さんの父親は、調査報告書がまとまったことを受けて、岩手県警察本部を訪れ、暴行などの疑いで刑事告訴し、受理されました。
警察は、教職員や生徒から聞き取りを行うなどして、事実関係の確認を進めることにしています。
今の国会の最大の焦点となっている、集団的自衛権の行使を可能にすることなどを盛り込んだ安全保障関連法案は、きょう、参議院本会議で審議入りします。
与党側は、いわゆる60日ルールを使うことなく、成立を図りたいとしているのに対し、民主党などは徹底的な審議を通じて、法案の問題点を世論に訴え、成立を阻止したい考えです。
今月16日に衆議院を通過した、安全保障関連法案は、きょう、参議院本会議で安倍総理大臣も出席して、趣旨説明と、それに対する質疑を行ったあと、特別委員会でも趣旨説明が行われ、審議入りします。
そして、あすから特別委員会で、安倍総理大臣にも出席を求めて、実質的な審議を始める方向で与野党が調整を進めています。
では、政治部の宮里記者に聞きます。
きょうから参議院で審議入りする安全保障関連法案ですが、注目点はどこになりますか?
まず一つは、法案への国民の理解、これが進むかどうかです。
安倍総理大臣も自民党のインターネット番組などに出演して、みずから説明を繰り返していますが、政府として法案は憲法違反だなどという指摘に、国民が納得する説明ができるかどうかが問われます。
もう一つは、参議院として、この法案に対する意思を示すことができるかどうかです。
法案が参議院に送られて60日たっても採決されなければ、否決されたものと見なして、衆議院の3分の2以上の多数で再可決できますこちら、いわゆる60日ルールがありますので、仮に採決が行われなくても、法案は成立する公算が大きくなっています。
今回、法案は、今月16日に衆議院を通過していますので、与党側は9月14日以降、このルールを使えることになります。
この60日ルールといいますと、衆参で多数派が異なるときによく耳にしましたよね。
戦後、3例ありますが、最近ではおととしの6月、衆議院の小選挙区の区割りを、0増5減の法律に基づいて見直すための法律で使われました。
第2次安倍内閣のときで、衆議院では与党が3分の2を超える議席を確保していましたが、参議院では野党が多数派を占める、いわゆるねじれ国会でした。
しかも、参議院選挙を翌7月に控える中、与野党の対立もあって、採決に至らなかったんです。
前回と違うのは、今回は衆参両院で与党側が過半数を占めていて、ねじれ国会ではないということです。
そうした中で、与野党はどのように審議に臨もうとしているんでしょうか。
まず与党側ですけれども、60日ルールを使うことになりますと、強引な国会運営だという印象を与えかねず、また、参議院の存在意義も問われかねないとして、60日以内に参議院でも採決を行い、成立させることを目指しています。
しかし、そのためには法案への国民の理解を深めることが不可欠だとして、衆議院よりも与党の質問時間を多く確保して、政府側に法案の必要性などを、丁寧に説明するよう促す方針です。
自民党の稲田政務調査会長は、きのう、次のように述べています。
一方の野党側ですけれども、民主党などは、法案の衆議院通過後、各種世論調査で内閣支持率が下がっていることなどを踏まえ、他党とも連携して法案の問題点を世論に訴え、その後押しも受けて、法案成立を阻止したい考えです。
民主党の岡田代表は、次のように述べました。
また野党側ですけれども、新国立競技場の整備計画の見直しを巡っても、安倍総理大臣や下村文部科学大臣の責任を追及する方針で、参議院での論戦の序盤から、与野党の対立が予想されます。
政治部の宮里記者とお伝えしました。
TPP・環太平洋パートナーシップ協定を巡り、日米両政府はハワイでの首席交渉官会合に合わせて、協議を重ねています。
しかし、最大の焦点である主食用のコメの日本への輸入量などで、意見の隔たりは埋まっておらず、今週の閣僚級協議での決着を目指し、対立点の絞り込みを急いでいます。
TPPの交渉参加12か国は、今週28日からハワイで始まる閣僚会合を前に、首席交渉官による会合を開いており、日米両政府は断続的に事務レベルの協議を重ねています。
これまでの日米協議では、最大の焦点である主食用のコメの日本への輸入量について、日本側は7万トンから8万トン程度の新たな輸入枠を設けることで合意を目指していますが、アメリカ側は、17万5000トン増やすよう求める姿勢を崩していません。
さらにアメリカ側は、新たに輸入枠が設けられても、民間の入札による現在の方式では、輸入枠の上限まで売買が成立しない可能性もあるとして、上限までの買い取りを日本政府が保障するよう求めており、受け入れられないとする日本側との対立が続いています。
このため、日米両政府は、今週から始まる交渉全体の閣僚会合に合わせて、甘利経済再生担当大臣とフロマン通商代表との閣僚級協議で政治決着を図りたい考えで、事務レベルで対立点の絞り込みを急いでいます。
新しい規制基準のもとで、初めて再稼働する見通しの、鹿児島県の川内原子力発電所で、きょうから4日間、重大事故を想定した大がかりな訓練が行われます。
福島第一原発の事故のあと、国の検査に新たに加えられた訓練で、九州電力にとって再稼働に向けた大きな関門になります。
東京電力福島第一原発の事故を踏まえて作られた新しい規制基準では、重大事故に備えた対策が義務づけられ、川内原発では非常用の設備や機器が増設されました。
これら使って適切な事故対応ができるかを確認する大がかりな訓練が、来月再稼働する見通しの1号機で、きょうから行われます。
訓練は、配管の破断などで冷却水が失われる中、緊急時に原子炉に注水するポンプが動かず、20分足らずで核燃料が溶け始めるという厳しい想定で行われます。
事故を収束させるまでのシナリオを4日間に分け、発電所の所員や協力会社の社員、合わせて52人が、大容量の発電機やポンプなど、非常用の設備を使って、放射性物質の大量放出を防ぐ、緊急対応に当たります。
作業は、それぞれ手順や時間が定められ、原子力規制委員会の検査官が、マニュアルに沿って行われているかや、所定の時間内に終わるかを検査します。
今回の訓練は、原発事故のあと、国の検査に新たに加えられました。
規制委員会は、訓練を通じて、所員らの事故対応力を最終確認するとしていて、早ければ来月10日にも、再稼働を目指す九州電力にとって大きな関門になります。
外国人が日本にやって来て、企業などで仕事をする、外国人技能実習制度。
本来は、発展途上国の人材育成や、技術を伝えることが目的の制度ですが、事実上、人手不足の業種を支える労働力となっています。
全国で16万人以上が、金属や機械の工場、農業や漁業、建設現場などで働いています。
ところが、今、この実習生が実習先の企業から突然姿を消し、失踪するケースが急増しています。
その数は、去年は4800人余り、5年前に比べて4倍近くに上っています。
その実態に迫りました。
外国人技能実習生の相次ぐ失踪。
失踪者を追跡する、民間の特別調査チームがあります。
メンバーは元入国管理局職員や警察官。
全国各地で調査を行っています。
この夜、訪れたのは茨城県の住宅街にある飲食店。
失踪した実習生と見られる外国人が、遠くから集まっているという情報が寄せられていました。
調査チームでは、失踪した実習生がいると確認できれば、入国管理局に通報しています。
この調査チームを作ったのは、外国人技能実習生を実習先の企業に紹介している監理団体です。
監理団体は、日本に来る外国人技能実習生を受け入れる、民間の団体です。
実習生は、監理団体から紹介された企業などで働く仕組みです。
しかし、今、実習先の企業からの失踪が相次いでいます。
監理団体は、企業からの信頼を失いかねないため、行方を突き止めようとしているのです。
この日は、元実習生の貯金口座の動きをたどりました。
すると、最近、本国に送金したと見られる形跡が見つかりました。
実習生に逃げられた企業も訪れます。
失踪の原因を聞き取り、今、雇っている実習生がさらに失踪することがないよう、アドバイスしています。
失踪した元実習生は、どのように暮らしているのか。
私たちはその一人に接触することができました。
この女性は、家族に仕送りをするために、3年前、中国から来日し、九州で働いていました。
しかし、もともと賃金が低かったうえ、円安が進んだため、十分な仕送りができなくなり、去年、逃げ出したといいます。
実習先以外で働くことを禁じられている元実習生。
職探しに欠かせないのが、スマートフォンのアプリです。
そこには中国語で、不法就労者を意味する黒工の文字。
闇で仕事を探す人を対象にした、職業紹介の情報が多く掲載されています。
農業募集、時給800円から850円。
本人確認は不要。
実習生時代に支給されていた給料は、手取り7万円だったというこの女性。
先月は仕事を掛け持ちし、合わせて17万円を稼いでいました。
違法な元実習生をなぜ受け入れるのか。
在留期限が切れた元実習生を雇っていたとして、摘発された農家が、取材に応じました。
全国各地から、元実習生が口コミで集まってきたといいます。
この農家では、トマトや白菜を食品メーカーなどに卸しています。
収穫期となる今の時期は、特に人手が足りません。
日本人の作業員2人を雇いましたが、厳しい作業の前に休みがちになったといいます。
人手が足りないため、生産量を減らさざるをえませんでした。
専門家は、こうした現実と技術を伝えるという制度との矛盾が、失踪者を増やしていると指摘します。
監理団体は、実習生の待遇を改善するよう、企業に求めるなど、対策を取っているとしています。
こうした実習生の失踪。
専門家からは、賃金などの待遇面の問題だけでなく、単純な労働に従事させられ、技術を学ぶという本来の目的が生かされていないという指摘もあります。
失踪者の急増の背景には、深刻な労働力不足があります。
日本社会全体の問題といえそうです。
スポーツ、森アナウンサーです。
おはようございます。
大相撲名古屋場所、最後はやはりこの人でしたね。
そうですね。
横綱・白鵬です。
35回目の優勝を果たし、みずからが持つ歴代最多の優勝回数の記録を更新しました。
白鵬はただ一人、1敗で千秋楽を迎えました。
鶴竜との結びの一番。
張っていきました。
いきなり右四つです。
巻きかえた。
左四つに変わった。
まず白鵬が引きつけて出ます。
両者、反対の左四つです。
ぶつけ合いになった、外がけ!いい相撲です。
もう一度、白鵬の寄り、寄り切り!白鵬、優勝。
白鵬は、2場所ぶり35回目の優勝。
みずからが持つ歴代最多の優勝回数の記録を更新しました。
三賞は、横綱2人を破った栃煌山が殊勲賞、敢闘賞は12勝を挙げた嘉風、技能賞は該当者がいませんでした。
続いてプロ野球ですが、セ・リーグは後半戦に入って、ヤクルトの勢いが止まりませんね。
そうなんです。
セ・リーグ単独首位に立っているヤクルト。
昨夜の試合も看板の打線が力を発揮して、連勝を7に伸ばしました。
先陣を切ったのは、3番前田。
1回、3塁1塁からでした。
3試合連続ホームランとなる3ランは、リーグトップの23号。
いったんは追いつかれますが、3回は2番川端。
打率とヒット数が、リーグトップの川端は2試合連続の5号ホームラン。
さらに打点トップの4番畠山。
後ろにつなぐ気持ちを、バッティングで示しました。
ヤクルト、看板の打線が力を発揮して、7連勝です。
失礼しました、先陣を切ったのは3番の山田です。
山田選手。
山田選手でした。
失礼しました。
ヤクルト、今、バレンティン選手がいなくても、この強力打線ということで、強いですね。
そうですね、ヤクルト、後半戦ここまで負けなしですからね、絶好調です。
それではセ・リーグ順位表です。
以上、スポーツでした。
けさの知りたい!芳川アナウンサーです。
おはようございます。
夏休みに入りまして、旅行を計画している方も多いと思うんですけれども、そんな旅行先の候補ともなるのが、やっぱり、こちらじゃないですか。
今月の初めに世界遺産への登録が決まりました、明治日本の産業革命遺産。
これで日本からは実に3年連続で、世界遺産の誕生ということになりますよね。
世界遺産ラッシュですね。
ですよね。
うれしいですね。
ただ、今日本にあるのは、世界遺産だけではないの、知ってます?いろんな遺産があるんです。
これ、どん。
これね、どれも、国や学会などが制定した遺産の数々なんですね。
いろいろあるでしょ?
いろいろあるんですね。
まさに遺産ブームともいえるんですが、例えばこの上から2番目、機械遺産っていうのを見ていきましょう。
これ、どういうのがあるかといいますと、こちらです。
これね、東京都内の遊園地にあるメリーゴーラウンドで、日本最古のものなんですね。
これ、100年以上前にドイツで作られまして、なんと今も現役で動いているんですね。
これ、日本機械学会というところが認定している遺産なんですが、もう一つ、こういうものもあります。
これは何かといいますと、世界で初めて量産されたマッサージチェアの第1号機。
昭和29年に大阪で開発されたものです。
当時、マッサージチェアといいますと、温泉旅館ですとか、それから銭湯なんかに置いてあって、皆さん、こうして使ってたんですが、その後、ずいぶん一般の家庭にも普及しましたよね。
生活の質を向上させたということで、その第1号機が去年、この機械遺産に認定されたということなんですね。
さあ、ほかにも遺産あるんで、見ていきましょう。
変わって、福井県の大野市です。
こちらにもことし、ある遺産が誕生いたしました。
その遺産がある場所というのが、この山奥です。
えっ、この山の中に本当にあるんですか?
あるんです。
さあ、どんどん進んでいきましょう。
遺産があるのは、はい、この写真です。
どこでしょうか?
ここ?どこが遺産なの?これ。
これですね、この辺り、この辺りにご注目。
埋まってるの?
もう見えてます。
見えてる?
見えてます。
これ、実は日本林業学会というところが、森林学会というところ、失礼しました、林業遺産というものなんですね。
越前オウレンという植物、これ胃腸薬などの成分で使われる植物なんですが、この伝統的な栽培地ということで、天然の森を生かして栽培されているということで、この越前オウレンと栽培の環境までひっくるめまして、林業遺産ということで認定されました。
この越前オウレンというのは、乾かした根っこを使うんですが、この状態。
古くは平安時代から使われていたんですけれども、中国産の輸入品などに押されて、最近では若干衰退気味で、日本国内で商業用に栽培している所というのは、ここ以外はほとんどないということなんですね。
貴重なんですね。
貴重なんですね。
大手医薬品メーカーなどに向けて、出荷をされているということです。
こちらで生産をしている加藤好昭さんにお話を伺いました。
実に100年以上にわたって受け継がれてきた、オウレン畑を今、守っていらっしゃるということです。
オウレンというのは、種をまいてからさっき見た根っこの部分が取れるようになるまで、実に15年もの時間がかかるということで、非常に時間がかかるものなんですよね。
加藤さん、おっしゃってます、オウレンは、先人が残してくれたまさに遺産で、それを守ってきたことが、このように評価されて、うれしいというふうに話してらっしゃいました。
さあ、遺産はさらにさらに広がりを見せていまして、こんなものもあります。
大分県の杵築市です。
看板見てください、なんて書いてありますか?これ、読みます。
いっちょろん車で事故を起こさんごちたのむでぇ。
うまく言えたかな?これ、地元のことばで書いてあるんですが、交通安全の標語なんですね。
これが実は、遺産ということで認定をされておりまして、もともと市内には200ぐらいあったんですけれども、木で出来てることもあって、ちょっと傷んでしまいまして、今、70本ぐらいになっているんですが、これがすべて、ひっくるめまして、遺産というふうになってますね。
こうした身近に当たり前にあるんだけれども、懐かしさを感じさせてくれるものを、独自に世界遺産ならぬ、世間遺産として、認定して、遺産ブームを杵築では楽しんでらっしゃるんですね。
本当にいろいろなものがあるんですけれども、これ、古くからある橋なんかも映ってましたけど、そんな中、こちらも、その杵築の世間遺産です。
注目はこちら。
創業明治4年の老舗の飲食店が提供するちゃんぽん。
これも杵築の世間遺産ということで、認定されています。
ちゃんぽん、ほかにもあるじゃないですか。
あるんですけど、あるんですけど、杵築の人がね、大事にして、将来残していきたいと思うものであれば、なんでもいいということです。
その気持ちが大事ということで。
この世間遺産を仕掛けました、杵築市役所の平山さんも、こうおっしゃっています。
世間遺産でこれからも杵築のよさを次々と残していきたいということを話してらっしゃいました。
いろんな独自の遺産認定で、地域を盛り上げようという取り組み。
けさは、まるまる遺産について、お伝えしました。
続いて、気象情報です。
平井さん。
おはようございます。
東京、この時間、30度を超えてきました。
きょうは東日本、そして東北で35度以上の猛暑日となるでしょう。
それではきょうの午後3時の気温の予想分布を見ますと、広い範囲で30度を超えて、特に東日本の中でも、関東を中心に35度以上、猛烈な暑さとなりそうです。
最高気温を重ねますと、30度以上、北海道も予想されています。
特に山形、前橋、東京、35度から37度。
東京は2日連続の35度以上の猛暑日でしょう。
それでは今の気温の様子を見ますと、この時間、ところどころ、オレンジ色の表示になっていまして、東京と大阪、もう30度を超えてきました。
それではこちら、ご覧ください。
きょう午前9時、もう東日本や東北、ところどころ、30度を超えていきそうです。
さらに午後3時です。
このように、広い範囲、30度を超えてくる予想です。
関東では35度以上。
さらに今夜です。
今夜もこのように25度以上、寝苦しい夜が、東日本、西日本を中心に予想されています。
それでは雲の様子見ましょう。
動かしてみますと、台風12号、きのうの夜、熱帯低気圧に変わりました。
この台風12号の東側、勢力の強い高気圧が東北から関東を覆いますので、猛烈な暑さです。
一方、九州南部、鹿児島県、土砂災害警戒情報が出ています。
猛烈な雨がきょうの午前中、予想されています。
それではきょうの予想最高気温を見ていきましょう。
けさお伝えしているニュースです。
安倍総理大臣は、女性として初めて、総理大臣秘書官に任命した山田真貴子氏の後任に、経済産業省の貿易経済協力局長を務める、宗像直子氏を充てる方針を固めました。
今週の主な予定です。
2015/07/27(月) 07:00〜07:45
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]

▼東京・調布の住宅街に小型機墜落。何が起きたのか?専門家が解説▼安全保障関連法案が参議院で審議入り▼台風12号は熱帯低気圧に一方、各地で猛暑。熱中症に警戒を

詳細情報
番組内容
▼東京・調布の住宅街に小型機が墜落。ほとんど無風で視界も良好・ことし5月の検査でも機体に異常もなし・いったい何が起きたのか?専門家が分析▼安全保障関連法案が参議院で審議入り▼台風12号は熱帯低気圧に。一方、各地で猛暑・熱中症に警戒を▼岩手で中学生がいじめを苦に自殺したとみられる問題・調査報告書で学校対応に課題▼世界遺産登録が決定した「明治日本の産業革命遺産」。独自の遺産を登録する各地の動き
出演者
【キャスター】阿部渉,和久田麻由子,【スポーツキャスター】森花子,【気象キャスター】渡辺蘭

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ニュース/報道 – 定時・総合
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