恋仲 #02 2015.07.27


(あかり)葵!いけ!
(葵)
あかりがいて翔太がいて
この季節に終わりが来るなんて考えもしなかった
(あかり)私行かなきゃ。
ごめん!
(あかり)バイバイ。
葵。
(公平)あかりがいなくなった。
工場が倒産したらしいんだよ。
親父さん。
何かヤバいところから金借りてたみたいで。
(葵)あかり!
(葵)翔太。
(翔太)会わせたい人がいるんだ。
(葵)あかり?
(あかり)葵?
(翔太)葵にはちゃんと話しておきたかったんだ。
俺たち付き合ってるんだ。
(公平)えっ?あかりと翔太が?
(葵)ホント意味分かんねえよ。
(公平)2人元気してた?ずっと気にしてたんだよ。
特にあかり。
それはまあ元気そうだったけど。
《久しぶり。
元気だった?》《まあ。
あかりは?大丈夫だったの?》《うん。
何とか》
(翔太)《急に悪かったな》《葵には言っておいた方がいいと思って。
俺たちのこと》《だろ?》《うん。
そうだけど》《あっ!うわっ。
最悪。
会社から電話だ》
(翔太)《大丈夫?》《ごめん。
俺もう行かなくちゃ》《あっ。
色々もっと話したかったんだけどさ》《でもよかったよ。
2人とも元気そうっていうか》《フフッ。
幸せそうで。
じゃあまた連絡してね。
うん》《あっ。
お金ね。
フフフ。
じゃあこれで。
またね。
また》ホント訳分かんねえ。
だってあかり突然いなくなって。
誰も居場所知らなかったよな?連絡もなかったよな?なのに急に現れて翔太と付き合ってるとか。
ハァー。
何なんだよ?
(公平)ああ。
つうかさそういう高級なとこってさ芸能人と会えたりすんの?はあ?
(公平)いやいや。
違うよ。
別に東京来たから芸能人に会えるかもとかそういうんじゃねえから。
お前何してんの?
(公平)いや。
だから違うって。
芸能人目的じゃねえから。
あれ?もしもし?もしもーし?・
(自転車のベルの音)
(公平)おおー。
ホホホ。
おかえり。
おかえりじゃねえよ。
何してんだよ?
(公平)来ちゃった。
(公平)いやー。
すっきりした。
いきなりどうした?つうか仕事?実家の豆腐屋。
夏休みもらった。
ああ。
気が利く。
いや。
いやー。
でも安心したよ。
トイレにウォシュレット付いてて。
俺ウォシュレットない家住めないからさ。
ちょっと待って。
夏の間お世話になります!夏の間って。
急に言われても困るって。
いや。
別にいいだろ。
見たところ彼女もいないようだし。
そういう問題じゃねえよ。
・ただいま。
おかえり。
(公平)えっ?お前。
お前女と住んでんの?はやりのルームシェア?女っつうかさ。
あっ!?
(七海)うわっ!?
(公平)お前こんな天使と?あっ。
どうも。
葵の親友の金沢公平です。
あっ。
久利生公平の公平です。
(七海)知ってるけど。
えっ?妹の七海。
(公平)えっ?あの?
(七海)ねえ?邪魔なんですけど。
(公平)運命だ。
はあ?
(公平)一度離れ離れになった男女がだよこうして再会するなんて。
これを運命と呼ばずに何と呼ぶ?熱い夏がやって来るぜ!葵がいるなら教えてくれればよかったのに。
(翔太)驚かせようと思ったんだよ。
どうして急に会おうと思ったの?
(翔太)葵が東京にいるって知ってさ。
あかりも葵に会いたいんじゃないかなと思って。
ああ。
まあそうだけど。
(翔太)何かまずかった?ううん。
(公平)・「あー夏休み」よし。
あしたさ同窓会来れるよな?ああ。
(公平)フフフ。
お前勝手に。
つうか人集まってんの?
(公平)まあぼちぼち。
っていうかさ七海ちゃんさ彼氏とかいんの?いないんじゃない?就活で忙しそうだし。
(公平)よし。
いやー。
でもすごいよな。
女ってちょっと会わねえだけであんなにかわいくなんだな。
あかりもかわいくなってた?別に。
(公平)お前さまさかとは思うけどさいまだにあかりのこと好きだったりしないよな?んなわけねえだろ。
あれから何年たってると思ってんだよ?早く寝ろよ。
(公平)だよな。
でも懐かしいな。
あかりと翔太。
またみんなで遊ぼうよ。
うん。
(公平)この感じも懐かしい。
昔よくお前の部屋泊まりいったよな。

(ドアの閉まる音)・
(恵里香)ただいま。
・おかえり。
(恵里香)あっ!はっ!?びっくりした。
何してんの?ちょっと眠れなくて。
(恵里香)ああ。
何かあった?別に何も。
それより恵里香。
お祭りデートどうだったの?
(恵里香)うん。
普通。
ああ。
(恵里香)まあ取りあえずキープかな。
っていうかあんなに金魚すくうの下手な男見たことない。
ああ。
苦しいもう。
チャーシューみたい。

(翔太)えー。
この患者は採血上BNPも徐々に上がっており心不全の増悪が認められます。
同様の症例はピッツバーグ大学でも報告されておりフロセミド・カルペリチドを投与しつつ心移植に備えるのが最も有効だと考えます。
(真山)素晴らしい。
(矢野)やっぱりすごいね。
蒼井先生。
医大のとき成績トップだったでしょ?
(一葉)しかもあの患者のムンテラ任されたらしいしね。
(矢野)かなわないな。

(公平)あいつ昔から勉強だけはできたんすよ。
俺も助けてもらいましたよ。
テストのとき。
(翔太・智美)お疲れさまです。
(公平)おおー!ホホホ。
久しぶり。
(翔太)公平。
来ちゃった。
ハァー。

(磯原)おい。
階段の位置そこじゃねえよ。
えっ?ああ。
すいません。
(磯原)何やってんだよ?すいません。

(万里子)三浦君。
はい。
はい。
(万里子)えっとね。
はい。
(万里子)何だっけ?えっ?
(万里子)ああ。
そうそうそう。
君に一つ頼みたい仕事があるのよ。
はい。
今度うちでやることになった幼稚園のリフォーム。
設計三浦君にやってもらおうと思って。
ホントですか!?
(万里子)そろそろ任せてもいいころかなって。
ありがとうございます。
(万里子)ああ。
その辺はいいから。
えっと。
はい。
ここ。
ここ読んどいて。
うさぎ小屋?
(万里子)そうなのよ。
サマンサと梅昆布のおうちが壊れちゃったんだって。
梅昆布?
(万里子)あっ。
ちなみにサマンサと梅昆布っていうのはそのウサちゃんたちの名前ね。
打ち合わせに行ったら子供たちに直してって頼まれちゃったのよ。
つまり僕が設計するのはうさぎ小屋?
(万里子)そう。
うさぎ小屋。
あしたまでにプラン考えて図面起こしといてくれる?あしたまでですか?駄目?いえ。
分かりました。
はい。
(公平)ホント水くさいよな。
卒業してから全然連絡くんないしさ。
(翔太)悪い。
(公平)あかりのことも黙ってるし。
葵から聞いたよ。
何ですぐ教えてくんなかったんだよ?
(翔太)あかり。
みんなと顔合わせづらいんじゃないかと思って。
あんなことがあったから。
(公平)そりゃそうか。
でもあれから7年もたってるし誰もそんなこと気にしねえよ。
(翔太)悪い。
行かないと。
(公平)今夜の同窓会さあかりと一緒に来いよ。
(翔太)でも…。
(公平)大丈夫だって。
葵もまたみんなに会いたいって言ってたし。
分かった。
(バイブレーターの音)あっ。
(バイブレーターの音)はい。
もしもし?
(公平)まだ来ねえの?もう始まってんだけど?悪い。
仕事が終わんなくてさ。
(公平)残業なんかあしたしろよ。
あかりと翔太も来てるぞ。
ああ。
ごめん。
やっぱ今日無理そうだわ。
ああ。
じゃあまたね。
(美玲)何?何?何?何?デート?違いますよ。
(美玲)早く終わらせて行きなよ。
だから違うって。
(美玲)プッ。
珍しく熱中してると思ったらうさぎ小屋?一応初めて任された設計なんで。
(美玲)真面目だねぇ。
(美玲)お疲れ。
よし。
(シャッター音)
(公平)サプライズ!
(七海)おかえり。
(公平)ちょっちょっちょっ。
何なんだよ?これ。
(公平)いや。
結局人集まんなくてさ。
3人だし。
「じゃあ俺んちで飲む?」って話になって。
俺んちってお前勝手に。
(公平)またみんなで遊びたいって言ってただろ?だからわざわざ集めてやったんだよ。
お邪魔してます。
ああ。
(翔太)何飲む?ああ。
じゃあビール。
(翔太)これでいい?
(公平)ではではでは。
7年ぶりの再会を祝して乾杯!
(公平)いやー。
東京来てよかったわ。
まさかあかりに会えるとも思わなかったし。
(七海)聞いてもいいんだっけ?あれからどうしてたの?ああ。
心配かけてごめんなさい。
あの後仙台の親戚頼ってそこで何とか。
(公平)へえー。
えっ?東京にはいつ来たの?5年前。
教職の免許取ろうと思って。
(七海)あかりちゃん先生になりたいってずっと言ってたもんね。
うん。
あんなことがあったし諦めかけてたんだけど。
偶然翔太と再会して。
今通ってる通信制の大学も翔太が見つけてくれて。
ここならバイトしながら勉強もできるって。
(七海)すてき。
でことし教員採用試験受けるつもり。
(公平)えっ?えっ?ってことは2人して先生か。
あかりと翔太。
いや。
今日病院行ったんだけど。
すげえんだよ翔太。
もう優秀だ。
将来有望だって。
(翔太)嘘つくなよ。
(公平)お前よく言うよ。
(翔太)葵は今どんな仕事してんの?あっ。
設計全般?プロジェクト仕切ったり現場で指示出したりとか。
どんな建物?今はテーマパーク。
動物と触れ合えるような。
今度でっかいのができんだよ。
それで今日も残業でさ。
建築家になったんだね。
葵。
ああ。
まあね。
(公平)はい。
みんな。
こっち向いて。
はい。
いくよ?
(七海)何?3・2・1。
チェキ。
(シャッター音)
(公平)いいじゃん。
つうかさお前らさっき偶然会ったって言ってたけどさいつどこで再会したんだよ?高校卒業した年に富山でたまたま。
(公平)えっ?富山来てたの?いつ?いつ?冬だったかな?それから連絡取るようになってあかりが東京に来てから付き合うようになったんだよ。
(七海)何か運命的だね。
(公平)えっ?ってことはあれか。
あかりの初キスは翔太ってこと?
(むせる声)
(七海)お兄ちゃん汚い。

(チャイム)
(公平)あっ。
さっき頼んだピザかも。
ああ大丈夫。
俺出る。
(公平)えっ?えっ?どこでキスしたの?はい。
(瑠衣子)来ちゃった。
そんな嫌な顔しないでよ。
たまたま近くで仕事が終わったから一緒にご飯でもどうかなと思って。
ああ。
(瑠衣子)誰か来てんの?
(公平)マルゲリータ。
(瑠衣子)こんばんは。
(公平)東京のピザ屋レベル高っ。
いや。
ピザ屋じゃねえよ。
俺の…。
友達の冴木瑠衣子です。
(公平)葵の親友の金沢公平です。
久利生公平の…。
(瑠衣子)お邪魔してもいいですか?
(公平)どうぞどうぞ。
(瑠衣子)失礼します。
ハァー。
(公平)葵の元カノ?こんな美人と何で別れたんだよ?どうでもいいだろ。
(公平)えっ?何で?何で?何で?何で?何で?えっ?何で別れたんすか?
(瑠衣子)何でだろうね?
(公平)どこで出会ったんすか?
(瑠衣子)仕事。
ねえ?
(七海)うん?瑠衣子さんって何やってる人?
(七海)住宅メーカーの営業。
超優秀なんだって。
そうなんだ。
(七海)お兄ちゃんにはもったいないよ。
そりゃ振られるわ。
(瑠衣子)ありがとう。
(翔太)悪い。
病院から呼び出し。
(公平)えっ?何?もう翔太帰んの?
(翔太)うん。
患者が急変したらしくてさ。
(公平)ああ。
(七海)やっぱお医者さんって忙しいんだね。
うん。
(七海)デートとかいつしてんの?しばらくどこも行ってないな。
次の日曜も映画に行く予定だったんだけど駄目になっちゃって。
(公平)映画!?俺東京の映画館行ってみたかったんだよね。
ちょっ。
何なら俺ら代わりに一緒に行くし。
いいだろ?翔太。
(翔太)あ…。
ああ。
一緒に行ってやってくれよ。
俺はいいよ。
(公平)何でだよ?行こうよせっかくだし。
別に見たくねえし。
(公平)何でそんなこと言うんだよ?一緒に行こうよ。
しつけえな。
行かねえっつってんだろ!
(公平)何怒ってんだよ?別に怒ってねえよ。
(翔太)ごめん。
俺行くわ。
あっ。
下まで送るよ。
(翔太)葵俺たちに会いたくなかったみたいだな。
ああ。
ああ。
ねえ?
(翔太)うん?さっきどうして嘘ついたの?嘘?ほら。
冬に再会したって。
違ったっけ?だってあの日は…。
ごめん。
急ぐから。
あっ。
もしもし?
(七海)公平のTシャツ持ってきてもらっていい?ワインこぼしちゃって。
ごめんね。
お兄ちゃんの部屋にあるから。
《意外と真面目に考えてんだなと思って》《あした読みに行ってもいい?『ONEPIECE』》《買っといてくれるんでしょ?》《ああ。
うん》おい。
しっかり歩けよ。
(七海)重い。
公平。
大丈夫?
(七海)駄目っぽいから寝かせてくるわ。
(葵・あかり)ほら歩け。
Tシャツ。
(七海)ああ。
ごめん。
ありがとう。
(瑠衣子)葵と付き合ってたの?えっ?ただの幼なじみって感じじゃなさそうだし。
いえいえいえ。
ただの幼なじみです。
ふーん。
あっ。
あのう。
どうして葵と別れたんですか?ああ。
他に好きな人ができちゃって。
仕事で色々あって落ち込んでたときに支えてくれた人。
弱ってるときに優しくされてつい揺れちゃったみたいな。
そういうことってない?あ…。
さあ。
で葵と別れてその人と付き合ったんだけど。
結局うまくいかなかったんだよね。
何でか知らないけど葵といる方がほっとするなって。
分かります。
葵昔からそういうとこあったから。
うん。

(ドアの開く音)公平君大丈夫そう?七海が介抱してる。
フフッ。
七海ちゃん実は面倒見いいよね。
いい奥さんになりそう。
いや。
なんないよ。
いやいやいやいや。
ああいう子がなるんだよ。
私そろそろ帰ろっかな。
あっそう。
じゃあお邪魔しました。
送ってきなよ。
こんな時間に女の子一人で帰らせる気?うん。
私片付けしとくから。
色々大変だったな。
まあね。
おじさんどうしてる?さあ。
あの後すぐいなくなっちゃって。
7年間何の連絡もないから。
そうだったんだ。
今日ホントはね来るかどうか結構迷った。
みんなに会うとなるとちょっと緊張して。
でも来てよかった。
何か昔に戻れた気がして楽しかった。
1本しかなかった。
肩ぬれてるよ。
うん。
いいよ。
瑠衣子さん奇麗な人だね。
そう?葵ああいう人がタイプだったんだ。
ちょっとびっくり。
葵さえその気ならやり直せるんじゃない?瑠衣子さんも…。
俺こそびっくりだよ。
翔太と付き合ってるなんて。
よかったな。
再会できて。
医者だし優秀みたいだし。
あいつといればもう苦労することもないだろうし将来安泰じゃん。
翔太が医者だから付き合ってると思ってんの?だってお前ら昔から両思いだっただろ?えっ?知らねえとでも思ってたのかよ。
だから花火大会だって2人で行かせてやろうとしたのに。

(車のクラクション)何であんなこと…。
何で葵はそうなの?そもそも花火大会だって誘ってきたのは葵でしょ?それは…。
一人で勘違いして勝手に結論出して。
次の年の夏だって。
次の年?もういい。
やっぱ会わなきゃよかった。
傘。
ハァー。

(瑠衣子)葵。
ああ。
傘買えばよかったのに。
ぬれるよ。
(瑠衣子)いいよ。
少しくらい。

(公平)おはようございます。
ああ。
飲み過ぎた。
はしゃぎ過ぎ。
(公平)盛り上げようと思ったんです。
誰かさんが空気悪くするから。
あっそう。
ハァー。
お前翔太とどう接していいか分かんないんでしょ?はあ?昨日ほとんどしゃべってなかったもんな。
まあ。
うん。
分かるよ。
お前の気持ちは。
完全に昔と立場逆転したもんな。
まあでもそんなの気にすんなよ。
また昔みたいにすぐ戻れるよ。
戻りたいなんて思ってんのお前だけだから。
えっ?もうみんな変わったんだよ。
変わってないのはお前だけ。
いつまでもがきみたいなこと言ってんじゃねえよ。
もうあのころとは違うんだよ。
お願いします。
(万里子)はーい。
(万里子)三浦君らしくていいじゃない。
成長したわね。
じゃあ発注したら今日は上がっていいわよ。
どうかした?成長したって。
2年働いてうさぎ小屋ですよ。
じゅうぶん立派だと思うけど。
(磯原)友達とケンカ?ちゃっちゃと謝って仲直りしちゃえよ。
(美玲)無理ですよ。
男とは仲直りできても女とは無理。
そもそも男女の友情なんて成立しませんから。
(磯原)いやいや。
するでしょ。
(美玲)しませんよ。
例えば小谷さんが友達で私を好きだとしますよね?
(小谷)えっ?
(美玲)私に彼氏ができたら応援してくれます?無理!絶対無理!
(美玲)ほら。
友達の恋を応援できない友情なんて友情じゃないです。
(磯原)必ずしもどっちかがどっちかを好きになるとは限らないだろ?まあなったとしても時間がたてば水に流せるし。
それって例えばキスとかしててもですか?
(小谷のせき)あっいや。
例えばですよ例えば。
(磯原)それはお前しだいだろ。
いいか?過去のことをいつまでもうじうじ気にしてるのは男だけだよ。
大抵の女は何とも思っちゃいないんだよ。
(美玲)それはそうかも。
(小谷)要は男の器の問題かな。
男の器か。
すいません。
お先失礼します。
(磯原)あいつ瑠衣子ちゃんのことまだ?
(美玲)女々しい。
(恵里香)何ぼーっとしてんの?うん?時間がたつと色々変わっちゃうんだなと思って。
(恵里香)ああ。
昨日の同窓会?うん。
7年ぶりにね幼なじみに会ったんだけどさ全然昔みたいに話せなくって。
そう簡単には戻れないよね。
(電子音)
(恵里香)戻った。
体脂肪率。
あっ。
(恵里香)チェッ。
せっかく下がったのに。
大丈夫。
戻れるよ。
私の体脂肪率だってこんな簡単に戻るんだから。
あっ。
ありがと。
七海。
七海。
公平は?
(七海)夜行バスで富山帰るって。
はあ?何だよ?あいつ勝手に。
(七海)お兄ちゃんのせいでしょ?えっ?
(七海)恥ずかしくないの?あかりちゃんの彼氏に劣等感感じて見え張ってテーマパークとか嘘ついて。
公平に八つ当たりして傷つけて。
器ちっちぇえ。
うまっ。

(公平)「7年ぶりでーす」
(公平)「久しぶりに会えてうれしい。
楽しい。
大好き」
(公平)「みんな変わってない」仙台。
ああ。
公平。
(公平)葵。
けさは言い過ぎた。
ごめん。
こちらこそ迷惑掛けて悪かったな。
(公平)親父が倒れてさ夏が終わったら正式に俺が店継ぐことになったんだ。
(公平)だから最後の思い出づくりっていうか。
最後の自由な時間をみんなと過ごしたくてさ。
葵たちに会えればまたあのころみたいに戻れるんじゃないかなって期待してたんだけど。
やっぱ無理だったな。
そんなに簡単にいくかよ?みんなばらばらになって。
7年たって昔と立場も全然違くて。
そういうのすぐ受け入れられるほど器でかくねえよ俺。
でも。
でもさ俺も公平と一緒であのころみたいな俺たちに戻りたい。
たった3日で決め付けんなよ。
もうちょっと時間くれよ。
(運転手)チケットの用意お願いします。

(公平)今日は俺がベッド使うからな。
あとバッグよろしく。
よし。
(いびき)フフッ。
うっせえな。

(講師)あるいは個別化個性化といったことが…。
(バイブレーターの音)
(講師)言われるようになりました。
それが…。
(公平)「葵も映画行くって」
(バイブレーターの音)
(公平)「昔みたいに3人で遊ぶの久しぶりだな。
楽しみにしてる」
(メールの着信音)「私も楽しみにしてる」柵の柱は子供たちがケガをしないようにやすりをかけてチェックをお願いします。
(村木)はい。
分かりました。
お願いします。
(メールの着信音)
(公平)「あかりも来れるって。
じゃあ日曜日15時な」あっ。
すいません。
そこ。
早いね。
うん。
(メールの着信音)
(公平)「腹痛なう」
(メールの着信音)
(公平)「今日無理なう」はあ?しかも「なう」って古いし。
どうする?
(翔太)今回は心不全の治療を最優先で行いますがいずれ移植は必要になるかと思います。
基本臓器移植ではHLAが一致する必要が…。
(心音)HLAとかそんな説明どうでもいいんだけど。
(薫)ちょっと。
(翔太)自分がどんな治療を受けるかぐらいは知っておくべきだと思うけど。
(心音)興味ないし。
(一葉)ねえ?心音ちゃん。
好きな人いる?何?いきなり。
(一葉)HLA遺伝子って恋愛遺伝子って呼ばれてるの。
人は自分と異なるHLA遺伝子を持った異性に強く引かれるんだって。
つまりどうしようもなく引かれ合う男女は遺伝子レベルで決まってるってこと。
運命的でしょ?
(バイブレーターの音)
(翔太)もしもし?
(公平)翔太。
助けて。
腹が。
俺死ぬかも。
(翔太)どう痛むの?
(公平)腹ん中で室伏がハンマー投げて吠えてる感じ。
ああー!
(翔太)ごめん。
全然分かんない。
(公平)何で今日に限って。
今日葵とあかりと映画見に行くはずだったんだよ。
アハハ。
ハハハ。

(音楽)・「街はイルミネーション君はイリュージョン」《何聴いてんの?》・「天使のような微笑み」・「君を思い出せば胸が苦しくて」・「消えて失くなりそうだ」・「甘いシュークリーム君はシュープリーム」《歌詞面白いよね》《うん》・「ブランコは揺れる」・「夢の中で僕等手をつないで飛んでた」・「目が醒めて僕は泣いた」・「永遠に生きられるだろうか」・「永遠に君のために」だからラストはあれでいいんだって。
全部がうまくいったらリアリティーないじゃん。
分かったようなこと言うなよ。
途中寝てたくせに。
はっ?せりふがないシーンで寝るの相変わらずだな。
うっさい。
葵だって主人公の親友が撃たれたシーンで泣いてたくせに。
昔からすぐ泣くよね。
あれは泣くだろ?普通。
あの親友めっちゃいいやつだったし。
まあね。
っていうか親友のあのシーンめっちゃ面白かったよね。
あの主人公の髪形アフロにしちゃうやつでしょ?そうそうそうそうそう。
久々に映画館で声出して笑ったよ。
私も。
でも笑ってんの私たちだけだったよ。
マジで?気付いてなかったの?いや。
気付いてなかった。
恥ずかしい。
(一葉)《どうしようもなく引かれ合う男女は遺伝子レベルで決まってるってこと》《運命的でしょ?》そういえば試験っていつだっけ?教員免許の。
来月。
絶対合格して葵や翔太に追い付くから。
フッ。
2人ともすごいよね。
あのころの夢ちゃんとかなえて。
かなえてなんかねえよ。
かなえてるよ。
少なくとも私よりずっと先にいってる。
たまに考えちゃうんだよね。
あのまま高校卒業して普通に進学してたらどうなってたかなって。
あのころ想像してた未来の自分と今の自分全然違うから。
正直葵や翔太がうらやましい。
ああ。
あのさ。
連れていきたいところがあるんだけど。
ここが今やってる仕事の現場。
幼稚園?こういうのもやってんだ。
すごいね。
そっちじゃないんだよね。
えっ?それ設計したのはうちの社長で俺が造ったのはこっち。
うさぎ小屋?うん。
嘘なんだよ全部。
テーマパークとか。
建築事務所で働いてるって言っても俺がしてるのはお茶くみとか掃除とかの雑用。
で2年働いてやっと任せてもらえたのがこのうさぎ小屋ってわけ。
そうだったんだ。
こんなんでもさ初めての設計だったからすっげえ楽しくてさ。
夢中で図面起こしたりしてさ。
でもそんな自分が惨めで。
ホントにすげえのは翔太だよ。
医者になる夢かなえて周りからも期待されて。
俺とは大違い。
ねえ?うん?何でこの柵丸くたてたの?あっ。
それは端っこができないように。
端っこ?うん。
おとなしい子供ってさ端っこにいるのが当たり前になっちゃうんだよね。
だったら最初っから端なんてなければいいと思って。
そうすれば仲間外れもできないだろうしみんなで仲良く遊べるでしょ?葵らしい。
いじめられっ子だった経験役に立ってんだ。
うるせえな。
何かここで遊ぶ子供たちの笑顔が見える気がする。
すごいね。
葵。
えっ?夢かなえたんだね。
いや。
でもうさぎ小屋だよ。
何で?じゅうぶんすごいよ。
葵が造ったもので誰かが笑顔になるってすごいことだよ?ああ。
何か元気もらった。
私も頑張ろう。
ねえ?うん?ウサギの名前。
サマンサと梅昆布?アハハ。
そうそうそう。
変な名前。
ここ私んち。
ぼろいでしょ?ああ。
ぼろいな。
うっさい。
おい。
先にぼろいっつったのそっちでしょ。
あのさ。
あのさ。
あっ。
ああ。
何?いや。
そっちこそ。
あっ。
今日楽しかった。
ありがとう。
おう。
会えてよかった。
あっ。
ハハッ。
あっ。
で葵は?何言おうとしたの?また会え…。

(翔太)あかり。
あっ。
翔太。
オペが中止になってさ。
公平から聞いたよ。
今日ありがとな。
ああ。
いや。
俺も暇だったから。
こいつ途中でがん寝してたけどね。
ちょっと。
昨日夜遅くまで勉強してたもんな。
うん。
今日悪かったな。
ごめんな。
ううん。
あっ。
泊まってっていい?あした夜勤になったからさ。
あっ。
うん。
ほら。
お酒も買ってきたよ。
あっ。
せっかくだから葵も飲んでくか?あっ。
飲みたかった。
でもあした仕事早いんだよね。
もうそういうの早く言ってよ。
そっか。
残念だな。
ねっ?ああ。
じゃあまたね。
おやすみ。
おやすみ。
おやすみ。
2015/07/27(月) 21:00〜21:54
関西テレビ1
恋仲 #02[字][デ]

辛すぎる再会…かつての想い人が親友の恋人。現実は思い描いた未来とは全く別。同窓会で、あかりと翔太の馴れ初めや翔太とのスペックの差を見せつけられた葵は…

詳細情報
番組内容
 “かつての想い人が親友の恋人”という衝撃的な事実を受け止めきれない三浦葵(福士蒼汰)は、帰り道、思わず金沢公平(太賀)に携帯電話で思いをぶつける。葵が自宅マンションの前まで来ると、目の前には今電話しているはずの公平が…。公平は葵の家にひと夏の居候をしに上京してきたのだった。葵があきれていると、妹の七海(大原櫻子)が帰宅。美しく変貌した七海との再会に、公平の気持ちは高まる。そんな公平の様子に、
番組内容2
久しぶりに再会した芹沢あかり(本田翼)への思いを募らせる葵。
 公平が高校の同窓会を企画した日。研修医の蒼井翔太(野村周平)は、優秀で周囲の評価も高く、早くも患者への病状説明を任されていた。そんな翔太の前に公平が現れ、同窓会に誘う。
 一方、葵はあかりの事が気になり仕事に集中出来ない。そんな葵に丹羽万里子(吉田羊)が保育園リフォームの設計を担当してみないかと声をかける。喜ぶ葵だが、任せられたのは
番組内容3
ウサギ小屋だった。先輩の富永美玲(山本美月)にからかわれながらも、真剣に設計に取り組む葵に公平から同窓会に早く来いと電話が入る。あかりと翔太も来ていると聞いた葵は仕事が終わらないと断る。
 仕事を終えた葵がマンションに帰ると、玄関に見慣れないたくさんの靴が並んでいた。部屋に入ると、あかりと翔太がいた。あかりと翔太の馴れ初めや、自分と翔太のスペックの差を見せつけられ、居たたまれなくなった葵は…。
出演者
福士蒼汰 

本田翼 

野村周平 
太賀
大原櫻子 
大友花恋
 ・ 
市川由衣 
山本美月 
新川優愛 
馬場園梓(アジアン) 
前野朋哉
 ・ 
永井大 
吉田羊 

小林薫
スタッフ
【脚本】
桑村さや香 

【音楽】
世武裕子 

【主題歌】
家入レオ「君がくれた夏」(JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント) 

【プロデュース】
藤野良太 

【演出】
金井紘 
宮木正悟 

【制作】
フジテレビ ドラマ制作センター

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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