未来世紀ジパング【移住するならマレーシア!?巨大都市建設が沸騰】 2015.07.27


急成長するマレーシアの首都クアラルンプール
その郊外に巨大な施設が完成したという
オープン初日。
開店と同時に人々が店内になだれ込んできた
ここは日本でもおなじみの
東京ドーム2.5倍の広大な敷地に建てられたクアラルンプール初の本格的なアウトレットだ
実はマレーシアではほとんどの人がアウトレット初体験。
名だたる有名ブランドが格安で買えることに驚いていた
なかにはこんな人たちも
客が溢れ入場制限する店舗も
このアウトレットモールを仕掛けた
海外は初進出だというがなぜマレーシアなのか?
近年経済発展を続けるマレーシア
皆おしゃれにどんどんお金を使うようになってきた
そしてこのアウトレットには
実は空港の敷地内にある。
クアラルンプール国際空港は世界的なハブ空港。
年間5,000万人の利用客を取り込もうというのだ。
館内には飛行機の時刻表も。
出発ギリギリまで買い物を楽しめるよう搭乗券の発券までできる
更に本田さん
それがこちら
ステージに現れた女性…テオさん。
マレーシアの人気芸能人か?
マレーシアで今最も注目されているファッションブロガーたちを招いたのだ
彼女たちがブログでとりあげた商品はあっという間に売り切れるというほど影響力のある存在。
その強力な発信力でアウトレットをアピールしてもらおうというのが本田さんのねらいだ
効果てきめん
そんなマレーシアで今壮大な
それは10兆円を超える
ビッグチャンスとばかりに
成田から直行便で7時間45分。
マレーシアの首都クアラルンプールへ
日本の9割ほどの国土に…
さまざまな人種が暮らしている
そんなマレーシアに向かうのは企業だけではなかった。
ここはクアラルンプール郊外の中華レストラン
乾杯!
集まっていたのはだが旅行者ではない
彼らはマレーシアに住む日本人移住者だ
彼らのほとんどは年金などで暮らす
この日みんなで囲んでいたのは中華風の寄せ鍋。
たらふく食べても…
全員で割り勘にして…。
ということは?
円安といえども日本と比べればまだまだ物価は安い
こちらは半年前に移住してきたばかりの鷲津さん夫婦
そんな鷲津さん夫婦が住んでいるのがこのマンション
こんにちは。
お世話になります。
よろしくお願いします。
ご主人の年金と貯金で暮らしている鷲津さん夫婦。
マレーシアの
その制度とは?
マレーシアは一定以上の資産を持つ外国人のロングステイを積極的に受け入れている
マレーシアの魅力は安さだけではない。
買い物についていくと…
そのお店は日本のイオンだ。
クアラルンプールだけでも6店舗あるという
地元のスーパーよりやや高めというが安心感が違う
そして移住しやすい大きな理由は親日。
クアラルンプールにはこんなものまである。
その名も…
浅草仲見世をイメージした商店街にはなんと48店舗。
日本の100円ショップまで
日本の食事が恋しくなったら豚骨ラーメン。
すき焼きもある
ロングステイでいちばん心配なのは病気。
高齢になれば誰しも持病の1つや2つはある。
しかしクアラルンプールには…
日本語が通じる病院が10以上もある。
オープンしたばかりのこちらでは
現地の医師でも日本人スタッフが通訳してくれる
日本人の移住が増えることで日本人向けサービスも充実してきているのだ
念願のマレーシアに来て半年鷲津さんさぞのんびり暮らしているかと思いきや…
それまで全然してなくてこの国に来て全部始めました。
さぁ今回は企業も個人もこぞって押し寄せているというマレーシアですけれども皆さんご存じでしたか?今こんなに沸騰しているという。
10年くらい前に日本人の移住ブームが始まった頃に取材に行ったことがあって今見たらそのときよりも更にすごく充実した感じですね。
お住まいがマンション家賃8万円で広々としててうらやましいなと思ってたら隣からマシータさんあそこ狭いって。
あそこ狭いっておっしゃった。
2人だったらばちょうどいいんですけど子供いるんだったら狭いんじゃないかな。
実際太田さんマレーシアってそんなに日本を受け入れる場所があるんですね?そうなんです。
日本とマレーシア特別な関係ですね言ってみれば相思相愛の関係と言ってもいいんじゃないでしょうか。
その理由はこの人なんですね。
20年以上も首相を務めていた方なんですけども…。
彼が提唱した有名な政策があります。
ルックイースト政策東を見る政策ですよね。
マレーシアを近代化するためには東の国日本ですね。
日本を見習おうという政策を呼びかけたんです。
どうしてこう言ったんですか?
そこでマレーシアは税制を優遇して日本企業を積極的に誘致。
現在1,400社にのぼる。
更に留学生や研修生を日本に送り込み彼らが技術や働き方を学んで帰りマレーシアの経済成長を支えた
マレーシアの成長を表したのがこちらです。
一人当たりのGDPなんですが去年1万803ドルと。
ここ数年1万ドル台を突破してるんですね。
同じ東南アジアのタイですとかインドネシアと比べてみますとその差がもう歴然なんですね。
タイのほうがもしかしたら上なのかなってちょっと思ってたんですけどこんなに差がついてるんですね。
違いが。
すごいですね。
やっぱりマハティールさんの功績が強かったと思うんですけど逆に言うとすごくしたたかではあると思うんですね。
そんなマレーシアでは更なる成長を目指してあるプロジェクトが今動いてるんですよね。
そうなんです。
それがこちらジャングルですね。
これを切りひらいて開発するという巨大なプロジェクトが進んでいるんです。
その名も…。
イスカンダルといえば思いつくのは竹田さん?「宇宙戦艦ヤマト」そうですよね。
絶対そうですよね。
イスカンダル計画とは果たしてどんなプロジェクトなのでしょうか?その現場にも日本人の姿がありました。
ここはシンガポール。
海沿いに佇んでいたのは…。
現在シンガポールに駐在する沸騰ナビゲーター太田泰彦。
海を挟み向こう側に見えるのが…
その景観で気づいたことが…
風景が思いもよらぬスピードで変化しているという
太田は早速マレーシアジョホールバルへと向かった
2本の橋で結ばれているマレーシアとシンガポール。
ここを渡れば国境を越えられる
橋にさしかかる前にある標識を発見
産油国であるマレーシアはガソリンが安い。
そこでわざわざ国境を越えてガソリンを入れにいくシンガポールの人たちがいるからだ
1キロの橋を渡ればすぐにマレーシア
まるで隣町に行くような感覚だ
そんななか気になる場所が…
なんでしょうね?列が並んでておいしい食べ物屋さん人気があるんでしょうね。
地元の人気店のようだが…
お目当てはこちら。
タイのお頭が丸ごと入った
シンガポールの名物だというがなぜシンガポールの人たちがここまで?
そんなジョホールバルで今とんでもない計画が進んでいた
マレーシアジョホールバルの街は今まさに開発の真っただ中
古い建物が次々と高層ビルに生まれ変わっていた
実は今ここジョホールバルでは巨大な計画が進んでいるのだ
その名も
開発面積はシンガポールの3倍の広さ。
マレーシア政府はこの地域に…
新しい都市をつくるのだ
開発が始まった2006年当時150万人だった人口も300万人へと倍増させる
まるでシンガポールをもう1つつくるようなこれまでにないスケールの巨大プロジェクトだ
その全貌はまず5つの重点地域を設定
金融センターをつくりウォール街に。
空港周辺にはハイテク産業。
アジアのシリコンバレーを目指す。
開発の目玉はここヌサジャヤ地区。
もともとは見渡すかぎりヤシ畑だった100平方キロメートルもの広大な土地を整備。
州政府を移転させ更に医療や産業施設などを誘致。
イスカンダル計画の心臓部にしようというのだ
そんな計画の一端を任されているという企業を太田が訪ねた
その企業とは大手商社の三井物産
まずは見てほしいものがあるとオフィスの屋上へ案内された。
広がっていたのはなんと東京の中央区に匹敵するという広大な空き地。
以前はいちめんヤシ畑だったという。
ここで何をするのか?
三井物産はこの地区に…
すでに完成している施設もある。
こちらは首都クアラルンプールからわざわざ4時間かけてやってきた
子供が大はしゃぎ
お目当ては
ウォーターパークもある巨大な遊園地がオープン
年間200万人の客を呼び込んでいる
三井物産が特に力を入れているのが…
各国の
そんな教育のためにマレーシアへ移住する家族が増えているという
こちらは2人の子供をもつお名前聞いていいですか?
現在4LDKの家を借りて暮らしているというが広さはなんと
こちらは子供のベッドルーム。
2人では十分以上の大きさだ。
更に…
実は花岡さん子供2人をある学校に通わせるため移住してきた。
その学校が
その初めての海外分校が3年前ジョホールバルに。
花岡さんはその話を聞いて移住を決めた
なぜわざわざ移住してまで?その理由は子供たちを見ればわかるという
(英語)
更に…
マレーシアの魅力は多様性。
国際的な感覚を身につけてほしいという。
そういえば父親の姿が見当たらないが…
するとパソコンの操作を始めた花岡さん親子
もしもし。
相手は父親の現在名古屋の会社に勤めている
今日バースデーパーティー行く。
クラスの子?どこの国の子だっけ?アフリカ。
ああのアフリカの子ね。
あの子優しいよねいつもね朱里のこと面倒みてくれるから。
子供たちが卒業するまであと10年以上
え?あと10年お父さん6畳とキッチン4畳半で?というか離れ離れで過ごすんですね。
お父さんニコニコしてましたけどふざけんなと思ってると…。
マシータさん実はこのジョホールバルのご出身なんですよね?そうなんです。
これマレーシア政府はどうしてそもそもこんなに壮大な計画を立てたんですか?これはですねマハティール元首相が90年代に大きいプロジェクトを打ち出したんですね。
ビジョン2020。
つまり2020年までにマレーシアが先進国になるんだという大方針を打ち立てたんですね。
そこには一人当たりのGDPを3万ドルにしようという目標も入っているんですよね。
今ようやく1万ドルに達したところ。
3万ドルどうでしょう?間に合うんですかね?その原動力になる1つがこれなんですよね。
何つくるかというと巨大な都市なんですけれども丸ごとひっくるめてつくっちゃおうという一大パッケージなんです。
ほんとに大きなこのプロジェクトだと思うんですけれども
そんな三井物産とマレーシアには知られざるエピソードがある。
それが1970年代初頭にマハティールさんが首相になる前なんですけれども国営の食品会社の会長をしてたんですね。
そこで作ってたパイナップル缶っていうのがおいしくない。
全然売れなくて困ってたんですね。
これを聞きつけた三井物産の鈴木さん頼まれたわけでもないのにおいしい缶詰の作り方を考えて研究してアメリカの製造機械を取り入れてその結果ついにおいしいパイナップル缶ができたんですね。
鈴木さんが2007年に亡くなったときマハティール元首相はプライベートジェットで日本に駆けつけたという
いまや世界中が注目する壮大なイスカンダル計画。
さまざまな人々が夢を抱いて殺到していました。
会場はかなり盛況のようだ。
投資先はそうイスカンダル計画だ。
不動産業者をはじめ通信業者や飲食業者まで参加者は70名。
彼らが聞きたかったのはこの人物の話だ。
イスカンダル計画の投資に関する責任者
興味津々の参加者たち。
更にカメル室長がアピールしたのが投資企業へのさまざまな優遇措置。
例えば25%という法人税が5年間免除される
すでにジョホールバルには…
意外なビジネスも乗り出していた
イスカンダル計画が進むジョホールバル
こちらには日本語の看板
PAN工房焼きたてパンの店と書いてある。
店内をのぞくと…。
地元の人で大盛況。
そのお目当ては日本でおなじみの調理パンや菓子パン。
その数70種類以上だ。
なぜこれほどまでに人気なのか?
マレーシアでは焼きたてのパンが買える店はほとんどないという。
そこに目をつけたのがオーナーの原口さん
実は原口さんの奥さんはマレーシア人。
イスカンダル計画の話を聞き2年前ここに店を開いたのだ
一方こちらにはオープンしたばかりの店があった。
やはり店内は満席
マレーシアはイスラム教徒が多いため鶏料理に商機があると考えた。
ウリはから揚げと地元料理ナシゴレンをセットにした
安くておいしいと地元っ子にも好評だ
うどんそばお好み焼きなど日本食のフードコートをつくると日本全国に呼びかけたところ応募が殺到しているという
ジャパンストリートオープンは10月だ
日本人の増加を見込んでこんな業者も。
ここは去年完成したばかりの賃貸マンション。
日本人向けのあるものがウリだという
温泉マーク!
奥には大浴場があった。
マレーシアとは思えない。
更に枯山水の庭まである
しかし沸騰する巨大開発をあの国が黙って見ているはずがなかった
ある地域に入ると…
どこがやってるのかな?ちょっと見るとあれですね。
コンソーシアムを組んでるリーダーは中国の会社のようです。
東京ドーム5個分の敷地に巨大なマンション群を建設していた
開発するのは中国でも有数の大手不動産会社カントリーガーデン
建築現場の裏にはショールームらしきものが。
そこで取材班が見たものとは?
ジョホールバルで見つけた中国の巨大開発。
そのショールームに潜入
すぐさま目に飛び込んできたのは完成予定のジオラマ。
30階建て以上の高層マンションを一気に50棟近くも建設するのだ
ただ中国の景気減速のせいか2年前の発売以来あまり伸びていないというが販売員を直撃すると…
やはりこういうふうに開発が進んでるとか今すごく熱くなってるなんていうと必ず中国のかげがありますね。
それを聞くといやいや負けてはいられない今行かなくちゃって…なんていうんだろう焦らされますよね。
太田さん今イスカンダル計画への海外からの投資っていうのはすごく集まってるんですか?国別に見てみるとこうなります。
トップから5位までを比べてみますと日本は…。
中国より多いですね。
珍しいですよね。
そして1位はもう圧倒的にシンガポールです。
2位のアメリカの倍近いですよね。
なぜシンガポールがマレーシアのプロジェクトにここまで投資するのか?
その人物とはもちろんシンガポールの建国の父…。
なるほど。
なんだかすごく複雑な歴史があるんですね。
一方シンガポールはイスカンダル計画を更なる成長のための重要な投資先として期待しているのだ
竹田さんこのイスカンダル計画どんな印象受けましたか?なるほど…ここまで進んでいてもまだ先はどうなるかわからない。
そうですね。
そのときにやっぱり何が支えていくかっていうカギが1万ドルの所得を超えて育ってきたこちら中間層なんですね。
この人たちが物を買う…いっぱい物を買って消費するこれが国を支えるんですよね。
まさに今増えて…力もつけてきているというこの中間層ですけれどもマレーシアの中間層を狙って新たなビジネスを仕掛ける日本企業の姿がありました。
ここはクアラルンプールの住宅街
なにやら見て回る
いったい何をしているのか
ここはマレーシアクアラルンプールの住宅街
なにやら見て回る怪しげな日本人
(犬の吠え声)
犬に吠えられながらチェックしていたのは…住宅
日本の住宅メーカーパナホームでございます。
こちらは典型的なマレーシアの住宅。
実は隣と壁を共有している。
つまりかつての日本の長屋のようなスタイルなのだ
パナホームはマレーシアで急増する中間層をターゲットに見据え日本の技術を生かしたリンクハウスの販売をもくろんでいた
パナソニックの工場に1台の車がやってきた
降り立ったのはリンクハウスを手がける
実はパナホームリンクハウスのモデルルームを完成。
今日は業者向けのお披露目となった
まず彼らを驚かせたのはスライドドアのこのスムーズな動き。
実はレールがないのだ
更に背の低い女性でも使いやすい食器棚も
そしてパナソニック自慢の24時間換気システムを説明。
ところが…
なんと風水!予想もしなかった反応だ
パナホームは3年後に今の15倍の売り上げを目指している。
マレーシアどこまで伸びるのか?
2015/07/27(月) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
未来世紀ジパング【移住するならマレーシア!?巨大都市建設が沸騰】[字][デ]

移住したい国人気ナンバーワンのマレーシア。中高年だけでなく「母子留学」という新たな形も。現地では壮大な未来都市計画も進行中。なぜ今マレーシアなのか?

詳細情報
番組内容
マレーシアは“日本人が移住したい国”9年連続ナンバー1。セカンドライフを過ごす中高年のロングステイは今どうなっているのか?夫を日本に残して母子留学という新たな形の“移住”も出現。なぜ今、マレーシアなのか?
内容つづき
実は10兆円を超える巨大な都市計画が進んでいた。その名も「イスカンダル計画」。
東京都一個分の広さに、新たな未来都市を建設するという壮大なプロジェクト。大手商社・三井物産など日本企業も次々に参画、新たな街づくりが始まっていた。

出演者
【メーンMC】
SHELLY
【進行役】
秋元玲奈(テレビ東京アナウンサー)
【沸騰ナビゲーター】
太田泰彦(日本経済新聞社 論説委員兼編集委員)
【ゲスト】
竹田圭吾、宮崎美子、マシータ(マレーシア出身)
プロフィール
太田泰彦(日本経済新聞社 論説委員兼編集委員)
1985年日本経済新聞社入社。1994年〜ワシントン支局、1998年〜経済部編集委員、2000年〜フランクフルト支局長、2004年〜論説委員、兼国際部編集委員。1面コラム「春秋」を執筆。2015年〜シンガポール駐在。

関連情報
【公式ホームページ】
http://www.tv-tokyo.co.jp/zipangu/
【公式Twitter】
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