サキどり↑「“おまかせスタイル”で暮らしが変わる?!」 2015.07.28


今晩の御飯何にしよっかな〜。
何がいい?いつもおいしいし何でもOK。
あっそう。
ほんなら豚肉が安いから豚肉のしょうが焼きにするね。
う〜んごめん。
しょうが焼きっていう気分じゃないなあ。
え〜。
まあまあまあでもまあ野菜も食べてほしいしじゃあ煮物にする。
煮物かあ…。
カビラさん!そこから?さっき「何でもいい」って言ってたじゃないですか。
やっぱりね献立って考えるの大変なんですよ。
ねっ松嶋さん。
そう。
もう味付けも何か考えなあかんし栄養のバランスもやろ?ほんでもう夫は「和食がいい」って言うし子供は「魚がいい」って言うしちょっとアレルギーも持ってるしもう勝手な事ばっかりなのよ!ああ成り代わってすみません。
今日はそういった悩みをお持ちの皆さんに朗報なんです。
決められない事おまかせしちゃいましょう。
というわけで名付けて「おまかせスタイル」。
今そういったサービスが続々と登場してるんですよ。
じゃあ私の今こんな悩みに応えてくれる虫のいい話があるって事?そうあるんです。
横浜市の会社員…望月さんは2人の男の子のママ。
仕事に育児時間と闘う毎日です。
帰宅するやいなや大急ぎで夕食の準備。
…がしかし。
なかなか思いどおりにはなりません。
ようやく夕食を食べ始めたと思ってもこんな感じ。
夜10時。
子供たちを寝かしつけ翌日の食事の下ごしらえをします。
目が回るような毎日。
望月さんには「誰かにまかせてしまいたい」作業があります。
そう「献立作り」。
何でそんなに大変なの?毎週末夫と行っていたという献立会議を再現してもらいました。
料理の本を参考に栄養バランスを考えて献立を作る望月さんの前に次々と障害が立ちはだかります。
ついにはこんな強敵も。
(松嶋)そう!かぶんねんな〜。
保育園の給食と同じメニューは作れませんよね〜。
30分かけた献立会議。
その結果…。
そんな望月さんの悩みを解決してくれたのがこの無料アプリ。
あっという間に。
(松嶋)すごいけど。
たった10秒で1週間分の献立が完成です。
(松嶋)キュウリ!?バリエーションに富んだレシピが並びました。
しかも料理の好みや家族構成など登録した情報がきちんと反映されています。
献立を決めているのは人工知能。
データベース上の2,700ものレシピから栄養や食材のバランスを考え最適な組み合わせを選ぶのです。
ちなみにアレルギーがある食材を登録すればそれを含むレシピは除外してくれます。
更に1週間分の買い物リストまで作ってくれちゃうんです。
買い物リスト便利ですよね〜。
その結果買い忘れや余った食材を腐らせてしまう事もなくなりました。
アプリの開発者を訪ねて岡山へ。
三宅伸之さん37歳。
4年前このアプリを開発するために会社を辞め起業しました。
去年6月のリリース以来会員は既に5万人以上。
アプリを改良しサービスの向上に努める毎日です。
実は三宅さん妻香織さんのためにこのアプリを考えました。
香織さんは看護師です。
忙しい毎日献立作りに悩むあまりささいな事で子供たちにいらだつ事がありました。
家族の悩みを解消すべく三宅さんが開発したアプリ。
ユーザー第1号はもちろん香織さんです。
献立ストレスがなくなったおかげで家族の時間が増えました。
一方育児の悩みを先輩ママが解決してくれる「おまかせ」サービスも生まれています。
松本理恵さんと生後11か月の七海ちゃん。
新米ママ松本さんの一番の悩みは七海ちゃんの離乳食でした。
いろんな種類の魚を食べさせたいと思っても何をどうすればいいのか分からなかったと言います。
(インターホン)そんな松本さんの心強い味方それは…。
こちらになります。
はいありがとうございます。
離乳食用に加工された魚が届くサービスです。
赤ちゃんの月齢に応じて数種類毎月届きます。
結構な種類ですよね。
もちろん成長に合わせて考えられたレシピも一緒です。
このサービスの発信地は三重県南部の海沿いの町紀北町です。
従業員7人のデザイン会社。
きっかけは地元出身者のひと言でした。
そこで地元で水揚げされる種類豊富な魚を離乳食向けのサービスに仕立て上げたのです。
魚は赤ちゃんの月齢に合わせて変えています。
「たくさんの種類を味わってほしい」との願いです。
魚の選別は水産加工に携わる地元のおばあちゃんに一任。
旬にこだわり長年の経験を生かして選んでいます。
レシピを考えるのは地元の管理栄養士です。
もうこれは皮つけちゃっても。
西村さんは2児の母。
子育ての経験を生かし赤ちゃんとママにうれしいレシピを心掛けています。
例えばこちら。
食物繊維を意識したレシピ。
長女が1歳を過ぎた頃便秘に悩んだ経験を思い出し考えました。
サツマイモの甘みで初めての魚も食べやすく工夫したレシピもあります。
あの松本さんもサービスによって離乳食の幅が広がったと言います。
この日は魚にサツマイモを混ぜ合わせたボーロを作ります。
赤ちゃんが自分の手でつかんで食べる「つかみ食べ」。
レシピを見て七海ちゃんに挑戦させてみようと思いました。
まだ自分でつかんで食べた事がないという七海ちゃんですが…。
よいしょ。
う〜んうれしいよね。
ぱんぱん食べてるとこっちも作る気がね出るけど。
いろんな種類があるという事ですごいバリエーションですよね。
あと献立アプリ。
あれどうでした?だから見てて同じ悩みなんですよ。
もう考えてる時に「遊ぼう。
ママファインティングしようよ」みたいな。
「今?」みたいな。
もう何なの!?それでバリエーションでいろいろ好みで人工知能で。
そうやってくれるという。
組み立ててくれるというね。
今日はその辺をどんどん掘り下げてまいろうと思います。
マーケティングの観点からこの「おまかせスタイル」に注目しています。
清水聰さんです。
お願いいたします。
清水さんこういうふうにもう決めて下さい決めてくれるというサービスが受けてるっていうのはどんな背景があるんですか?今のVTR見てもそうなんですけれどもとにかく主婦の人って忙しいんですよね。
だから時間がない。
だから食事は大事だというのは当然分かってるんですけれども時間がないとどうしても決める事が多いんで。
そこの中ではしょれるものについてははしょっていっちゃうんですね。
なおかつはしょっていく時に成功体験っていうんですか。
これを作ってよかった。
しょうが焼きを作って喜ばれたというとそれを作っとけばいいやというふうになってっちゃうんですよね。
だからそれでいつもマンネリになってっちゃう。
ご主人はそれで文句言わないかというと「えっ」という顔するという。
でも確かに同じものを選びがちになるというのは分かるんですけどこれ全部おまかせしていたら何か自分で決められない人になっちゃうような気もするんですけど。
実はここでアプリ使ってる人って皆さん料理に対して興味がある人なんですよ。
すごくそういうものを使って応用していこうというのを考えるんですよね。
そうなっていくとこの成功体験というのがどんどん増えていくと。
自分のふだんの食生活に風穴が開いてって新しい食材へも応用していく。
そんなふうな格好になってくんですね。
まあレパートリーが増える事は確実でしょうね。
はいうれしいです。
ほんとにもう野菜のマンネリ化。
例えばムラサキツルって言うんでしたっけ?いやこれの味も分かれへんし買って大人も子供も食べられへんかったら嫌やわって置いてしまったりとか。
何かチャレンジしてみたらおいしいかもしれへんのに失敗は怖いからコマツナにしとこうとか。
いつものコマツナに…。
しとことか。
でもねこの「おまかせ」なんですけど料理関係だけではないんです。
いろいろあるので一部ご紹介します。
どうぞ前へ。
なるほど。
いろいろあるんですよね。
結構種類ありますね。
そう。
コーヒー雑貨洋服本などなど。
例えばまずはコーヒー。
これ毎月3種類違ったコーヒー豆が届くというおまかせスタイルなんですね。
例えばこれは?これは雑貨。
アクセサリーやまあコスメなどが毎月届くというものなんですね。
ちょっとこういうの女子好きですよね。
好き。
それから洋服。
それから読書好きの松嶋さんにお薦め。
どういう事?本を選んでくれるというサービスなんですね。
例えばこれまでどんな本を読んできたのかという読書歴を伝えておいて更に今どんな気分になりたいのか。
感動したい笑いたいなのかそういったリクエストを伝えておくと1万円分本を選んで送って下さるという。
めっちゃいい!私本屋さん行って献立と同じぐらい悩むんですよ。
本はすごく読みたいんです。
でももう何買おうみたいな。
今回ある番組の女性スタッフ子育て中のお母さんスタッフがですね…すっごい何かピンポイント。
絵本まで入ってくるの?でこういった本が届けられたという。
これいい。
私子供も毎晩読み聞かせしてるんですけど絵本が一番今悩むから。
買う時に。
実際これは好みに全部沿ってくれるんですか?いやそうじゃないんですよ。
あえてこの方だったらなかなか選ばないだろうなという本を入れて下さる。
そこもポイントなんです。
でも清水さん例えばネット通販などではお薦め商品の紹介があったり。
この本を例えば買った方はこういう作品も読んでますよってリコメンド機能はありますよね。
それとどう違うんですか?機械の場合はですね先ほどのように「家族に優しい本」とかそういうのを難しくてできないんですよ。
要はその例えばAっていう著者の本ですとかあるいは歴史文学ですとか先ほどおっしゃったノンフィクションですって言われたらそれに合わせて本を合わせる事はできるんですけれども。
要はこういう「優しくなれる本」といった時何が優しいのかって分かんないじゃないですか。
そこにやっぱり人間が介在する事によって血が通った発見があるって事ですか?そうですね。
理論的に言うと適度な不一致って言うんですけれども。
自分がふだんからね使ってるものというのを集められちゃうと飽きてきちゃうんですよ人間。
でも全く全然違うものを見せられるとこれは自分に関係ないと思って拒絶しちゃうんですよね。
一番人間が一生懸命自分の能力を発揮して考えるっていうのは似てるけどちょっと違うみたいなものというのはすごく考えてみようかなと思うんですよね。
ちょっと世界広がりますよね。
ちょっと面白くなってきましたよね。
面白い。
おまかせサービスがきっかけで趣味の世界が広がった人がいます。
新婚ほやほやの鈴野さんです。
(インターホン)届いたのは日本酒。
月々5,000円で目利きが選んだ取って置きの日本酒が届くというサービスです。
ソムリエさんですね。
(松嶋)ねえ?感想が。
大の日本酒好きだという夫の一高さん。
3年前軽い気持ちでこのサービスを始めました。
どんなお酒が届くのか?ポイントはメールでのやり取りです。
今回一高さんは気に入ったお酒に近い味の日本酒をオーダーしました。
その結果届いたのは市場にはほとんど出回る事のない石川の地酒。
期待以上の味でした。
ほんとにおいしい。
この表情が物語ってますよね。
お酒の紹介や蔵元の思い更にはおいしく味わうための器やおつまみなど詳しい情報も教えてくれます。
このサービスのおかげで鈴野さんも今ではすっかり日本酒通です。
(松嶋)どんだけ飲むん?今や会員数600人というこのサービス。
お世話になります。
いらっしゃいませ。
生みの親の高橋正典さん。
老舗酒屋の25代目です。
相当な老舗ですね。
サービスを立ち上げたのは3年前。
厳しい経営難がきっかけでした。
当時スーパーやコンビニインターネットショップが競争相手になり店は苦戦を強いられていました。
安売り競争に参入しても酒屋に未来はないと考えた高橋さん。
こちらどうぞ。
逆境の中老舗の酒屋ならではの打開策に気が付きました。
強みは長年の取り引きで培った全国の蔵元との信頼関係。
取り扱う銘柄は3,000以上あります。
その中から酒屋ならではの目利きで客に合わせた特別な1本を選び出す。
そんな定期購入のサービスです。
高橋さんは会員が求める以上のお酒を選び届ける事にこだわります。
(松嶋)飲みながら?勉強です。
例えば…「父へのプレゼントに濃厚な味わいの日本酒が欲しい」そんな要望には…。
15年間セラーで寝かせた熟成酒を。
「純米酒以外飲んだ事がない」という会員には…。
すっきりとした飲みやすさが特徴の吟醸酒を。
(高橋)こんなおいしいお酒が全国にまだあったのかというものを届けられると…こうした目利きのこだわりは会員のライフスタイルにまで影響を与えています。
あの鈴野さん夫妻です。
やって来たのは以前高橋さんから紹介された日本酒の蔵元。
日本酒好きが高じて酒蔵を巡る事が2人の新しい趣味になったのです。
3年前軽い気持ちで始めたおまかせサービス。
それが今では思いがけない夫婦の楽しみも運んできてくれました。
いや〜鈴野さんご夫妻。
あんなに生かせてたらいいですよね。
新たな趣味までそこでまた見つけてらっしゃるという。
だって週末…新婚さんですよ?酒蔵巡り。
渋いね。
そもそも目利きっていうのは今の流行とか旬が分かるというだけじゃなくてその人が本質的に何が好きかというのが分かる人がああいう目利きになれるんですよ。
でもほんとにおまかせしきるんではなくておまかせしながらそのおまかせされた情報をうまく応用しながらっていうもうレベルまで鈴野さんたち…行ってるような感じがしますけどね。
やってるうちに自分のほんとの好みはここなんだというのが分かってきてそれでそれが楽しくなってどんどんどんどん探求してっちゃうと。
多分あのままあのご夫婦はきっとお酒の目利きになってっちゃうと。
すごい。
専門家だ。
もうねそうなったら。
しかもこれって例えばお酒ですと今までね「あっこういった蔵元があったんだ」とか知らなかったメーカーブランドと出会える。
これってメーカー側にとってもプラスですよね?そうですね。
いわゆる新しいブランドにじゃあ自分が挑戦するかというとなかなかやった事ないもの行けなかったりするじゃないですか。
でもああやって送られてくるんだったらごく自然にこう使ってみようという事になりますよね。
「win−win」って事ですか?そうですね。
新規の関係が出来てくる。
そういう事ですね。
いいよね。
絶対もう脱マンネリになるね。
確かに自分で決めたいという気持ちもありながらもおまかせする事で「私こんなのも好きだったんだ」っていう何か新しい世界広がりそうじゃないですか。
まさに。
…という事でエンディングナンバーはですねあなたのためにいろんなサービスがこれから広がりますよという期待を込めての選曲です。
SamCookeの「JustForYou」。
2015/07/28(火) 01:30〜02:00
NHK総合1・神戸
サキどり↑「“おまかせスタイル”で暮らしが変わる?!」[字][再]

消費者が商品選びを他者に委ねる「おまかせ消費」が広がっている。毎日の献立を提案するアプリや好みに応じた本をセレクトするサービスなど新たな消費スタイルをサキどる。

詳細情報
番組内容
商品の選択を他者に委ねる「おまかせ消費」というスタイルが広がっている。背景には商品の選択肢が飛躍的に増えたことや目利きのセンスにこれまでにない体験を期待する心理があるという。毎日の献立を提案するアプリや市場に出回らないお酒を届けたり、書店主が好みに応じた本をセレクトするサービスなど。利用者は「おまかせ消費」を通じて新たなライフスタイルを発見できるという。新しい消費スタイルが向かう先をサキどる。
出演者
【ゲスト】松嶋尚美,慶応義塾大学商学部教授…清水聰,【キャスター】ジョン・カビラ,片山千恵子

ジャンル :
情報/ワイドショー – その他
ニュース/報道 – 経済・市況
バラエティ – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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