(奥田奈々美)えっ木場さんが?
(榎戸輝男)そうよ。
交通課の制服なんか着ちゃってさ。
(森村茂)見逃してくれると思ったんだけどね…。
結局キップ切られちゃったよ。
点数残ってないんだよなあ。
(奈々美)そういう問題じゃないでしょ。
(小清水司)いやあ見たくないよな。
木場さんがキップ切る姿なんてさ。
しかしまあ処分は処分だ。
仕方ないだろうな。
でも木場さんの性格なら辞めちまうと思ったけどな。
そうもいかないんじゃないか?あの年で再就職はきついよ。
そうそうそう。
背に腹は代えられない。
わかるなあ。
(電話)
(榊マリコ)アチッ!ああっ!
(電話)もう〜。
はいもしもし。
ああ篠田さん?
(篠田正幸)ああよかった。
木場さんがつかまらなくてね。
榊さんにお話ししたい事があります。
なんで私なんです?恵がよく言ってるんですよ。
あなたは刑事並みに優秀な人だって。
それに木場さんと親しいらしいし。
冗談よしてください。
別に親しくなんか…。
とにかく4年前の刑事殺しの件でわかった事があるんですよ。
えっ?電話じゃ少し話しづらい。
これから会いませんか?それはいいですけど…。
じゃあ6時に府警の前まで迎えに行きます。
迎えに行くってどこか行くんですか?
(キャッチホンの信号音)あっすいません。
キャッチが入ったもんで…。
その事は会った時に説明しますよ。
じゃあ6時に。
(操作音)もしもし篠田です。
今からですか?わかりました。
お話が伺えるならどこでも行きますよ。
はい。
じゃあ。
なんだろう?
(車のブレーキ音)何やってるんだろう?もう6時半なのに。
遅いなあ…。
(パトカーのサイレン)
(城丸準子)ちょうどよかった。
乗って!えっ?いいから早く!早く!
(パトカーのサイレン)ねえ何よ?自動車事故ならまず監察医の先生を呼ぶべきでしょ。
警部…。
木場さん。
(木場俊介)最初の事故現場がこんな事になろうとはな…。
間違いないんですか?ああ免許証で確認した。
篠田さん…。
なぜ殺人の可能性があるとおっしゃるんです?左の手のひらの傷を見てみろ。
ダイイングメッセージ…。
右手にバックミラーの破片が握られていた。
最後に必死の思いで何かを伝えたかったんだろう。
西大路先生に…。
早く西大路先生に知らせてあげないと!もういらっしゃってるよ。
(吉田大輔)このタイヤ跡押さえといてください。
(ドアの開く音)
(吉田)そろそろ司法解剖を始めるそうです。
執刀は?村井教授だそうです。
西大路先生にはやはり…。
当然よね。
そうね。
(西大路恵)私が執刀します。
先生無理しなくても…。
無理じゃないわ。
私も今回の事は単なる事故だとは思ってません。
それを自分で証明したいの。
でも夫婦だと客観的な検視が…。
夫婦だからこそ自分で確かめたいんだよ。
(カメラのシャッター音)
(カメラのシャッター音)
(シャッター音)司法解剖を始めます。
失礼。
グラス1つ。
熱燗ください。
(店員)熱燗1本!
(店員)はい!どうだった?なんか手掛かりはあったか?外傷は車の転落時に出来たと思われる傷以外は何も。
そうか。
胃の内容物に関しては科捜研でもう一度詳しく調べてみないとなんとも言えないけど…。
目のほうはどうだった?目?そうだ。
さあ…。
なんだついててちゃんと見なかったのか?知ってる人だとずっと見てられなくて…。
あんたにも人の心が残ってたか。
ハハハ。
木場さんあの手のひらの傷どう思います?篠田さん何を伝えようとしたんだろう?普通は犯人の名前とかそれに繋がる事を残すもんだ。
どうした?篠田さんが亡くなる前私のところに電話があったんです。
4年前の刑事殺しの件でわかった事があるって。
どうかしました?木場さん?交通課の朝は早いからね。
(車のブレーキ音)
(衝突音)これじゃあわからないなあ。
記号のようでもあり文字のようでもある。
これはね何かを書こうとして途中で力尽きたっていうふうにも考えられるな。
ちょっと貸して。
もしここで力尽きたとして考えられる文字は…。
もしくは…。
これが名前だとすると輝男輝彦などが考えられるわ。
て…輝男!?榎戸輝男!輝男!バカ言っちゃいけませんよ。
私なわけないでしょ。
冗談ですよ。
大体ねそれが名前かどうかもわかんないでしょもう…。
そうよね。
しかし文書専門の所長どうしたのかね?所長だったら文書研究室のほうで…。
(森村の笑い声)
(森村)いやあなんでこんな事に気がつかなかったかねえ?
(奈々美)わかったんですか?被害者はね今わの際に最後の力を振り絞って自分の手に犯人の名前を刻もうとしたがしかしそこで力尽きてしまった。
そう考えれば謎は簡単に解ける。
いいかね?この文字は…。
誰?これ書いたの。
(倉橋拓也)榊くんに?ええ。
被害者が亡くなる1時間前に電話がかかってきたそうです。
内山刑事殺しの件でわかった事があるって。
(倉橋)そうか…。
これでもまだ殺しだって認めないんですか?わかった。
捜査本部を設置する方向で上と掛け合ってみる。
ありがとうございます!君は…。
どうしてそんなに一生懸命なんだ?警察官だからです。
失礼します。
警察官…。
じゃあ俺はなんなんだ?聞いたぞ。
今度の警部補試験受けるそうだな。
(根本裕之)運試しみたいなもんですよ。
…とかなんとか言って根本自信あるんだろ?ハハッ…少しは。
そうやってどんどん俺を置いてけぼりにすりゃいいさ。
かなわないな先輩には。
先輩昼飯おごらせてもらいます!そう…やっぱり手掛かりなしか。
毒物も睡眠薬の類いも検出されなかった。
それどころか胃袋の中空っぽ。
あの分じゃろくに食事も取らずに仕事してたんだろうな。
やっぱり刑事殺しの件で何か核心をつかんだんだわ。
それを犯人に気づかれてそして殺された。
それはちょっと飛躍しすぎじゃねえか?そうかなあ?だってなんの物証もねえんだろ?そうだけど…。
そっちは何やってんだ?被害者の篠田さんの携帯。
よしついた。
発信が7件。
最後の4時55分にかけたのがマリコさんですね。
私との通話中にキャッチが入ってたわ。
これかなあ?誰から?発信者は公衆電話からなのでちょっと特定するのは難しいですね。
(小清水)そんな事は刑事課でやりゃいいのにな。
一体刑事さんたちは何やってんのかねえ?悪かったわね。
あっ。
篠田さんの事件やっと殺人事件として捜査される事になったわ。
マリコさんの証言が大きかったみたい。
ありがとう。
別にお礼を言われるような事じゃないわよ。
まあそうですね。
それで木場さんは?ああ…今日は非番みたい。
そう…。
(小清水)木場さんも落ちぶれたもんだねえ。
一課が動き出したっていうのに休み取ってるようじゃねえ…。
徒歩の尾行は最低20メートル後ろから。
違いますか?木場さん。
僕は逃げも隠れもしませんよ。
まだ僕を疑ってるんですか?いい加減にしてくださいよ。
4年前の時もしつこかったなあ。
おかげで同僚にまで疑われましたよ。
昨日の夜6時頃どこにいた?職質ですか?いや今の俺にはそんな権限はないよ。
ただ知り合いとして聞いてるだけだ。
そういえば交通課に異動されたそうですね。
じゃあもう4年前の事件は捜査出来ないってわけだ。
(根本)確かに内山さんには公私ともにかわいがってもらいましたよ。
内山!
(根本)でも感謝こそすれなんで僕が殺したりする必要があるんですか?あの当時変な噂をよく耳にした。
押収したはずの拳銃が消えてるとか…。
聞いた事ないか?ありませんね全然。
嘘つけ!言いがかりはよしてくださいよ。
なんの証拠があるんです?じゃあまあ頑張って交通違反検挙してください。
まだ質問に答えてないぞ。
昨日の夜6時窃盗犯の張り込みでした。
同僚に聞いてもらえればすぐにわかりますよ。
これが被害者篠田さんの手に残されていた傷です。
篠田さんが息を引き取る直前に我々に残してくれたメッセージではないかと思われます。
(倉橋)さらに篠田さんは亡くなる1時間ほど前科捜研の榊マリコ研究員に電話をし4年前の内山刑事殺しの件でわかった事がある。
そう伝えています。
そしてもう一つ。
当時その内山刑事殺しを捜査していた木場警部の奥さんが事件からわずか1週間後今回の篠田さん同様原因不明の事故死をしています。
以上の事からこの3つの事件はなんらかの形で関連性があるのではないか…。
同一犯による犯行の可能性すら否定出来ないと考えられます。
本部長どうお考えでしょうか?捜査会議はいつから推理ごっこになったんだ?物証はつかめてないのか?物証は。
ですからそれは今後の捜査に…。
話にならんな。
何もあの事件を取り上げる事はないんじゃないか?4年も前の事件だろ。
しかし偶然と考えるにはどうも納得いきませんね。
あれは捜査打ち切りになってるんだ。
わかるだろ。
何か都合の悪い事でもあるんでしょうか?私も警察官です。
未解決の事件を放っておくわけには…。
我々はただの警察官じゃない。
キャリアだ。
組織の維持が何よりも大事なんだ。
覚えておくんだな。
これからのためにね。
ひかり…。
ひかる…。
ひかり…。
(ため息)ここにいてもしょうがないか。
光…。
西大路先生。
警察がやっと殺人事件として捜査を始めました。
(恵)知ってるわ。
私も刑事さんから事情を聞かれたから。
そうですか。
無力よね…。
こんなふうに思ったの初めてよ。
死体が何を語ろうとしてるのか…。
生きてる私たちに何を言いたかったのか…。
それを聞くのが監察医の仕事だと思ってやってきたわ。
でもね今回は何も聞こえてこないの。
長年連れ添った夫なのに…。
あなたこんなところまで何しに来たの?篠田さんの手に残されたメッセージ「光」という文字じゃないかと思って。
光?何か光るものがないかと思って来てみたんだけど…。
ないわよねえそれらしきものは…。
それと木場さんの奥さんも似たような亡くなり方をしてるんです。
知ってるわ。
今回の事件と木場さんの奥さんの事故何か関係があるんじゃないかって思って…。
どうかしました?彼の解剖しててね1つだけ腑に落ちない事があったの。
右目の網膜が破損してたのよ。
右目だけが。
そういえば木場さんも目の事気にしてた。
目に異常はなかったかって…。
戻るわよ!えっ?木場さんの奥さんの解剖所見が残ってるはずよ。
司法解剖はうちの大学だったから。
あったわよ!これよ。
右目網膜…。
やっぱり…。
網膜の破損ってどういう時に起きるんです?例えばものすごく強い光を長い時間浴びたりするとか。
篠田さんも木場さんの奥さんも運転中に強い光を浴びせられたのよ。
強い光って?それは…。
車のライトぐらいじゃこうはならないわ。
太陽を何分もじっと見てられれば別だけど。
じゃあ太陽の光を何かで増幅させて目に当て続けたとか。
そんなに強い光だったら反射的に目をつぶってしまうのが普通でしょ?瞬時に網膜を破損させる強い光なんて…。
それに事件が起こったのは夜でしょ?そっか…。
2つの事件光の謎が解けたら繋がるんだけどな。
コーヒーここ置いときますね。
あ〜りがとね。
あっそのピストル。
(榎戸)そう。
キングコブラ。
榊くんが撃たれそうになったやつね。
(撃鉄を起こす音)なんで分解してるんですか?マリコくんから頼まれちゃってね。
この拳銃に付いてる指紋をすべて洗い出してくれってさ。
(奈々美)指紋?そう。
マニアってのはねこいつを分解して自分で掃除したりするもんなんだよ。
その時にどっかにうっかりして指紋を付けた可能性も考えられる。
こいつで内山刑事が撃たれたという事は前の持ち主の中に犯人がいる可能性が高い。
その指紋がこの中にあるって事?そういう事。
あっ。
また趣味の世界に入ってるな。
仕事ですよ。
例の機械ね今日には届くはずだ。
そうですか!ハハ…こりゃいよいよだな。
例の機械ってなんですか?えっ?ヘヘ…。
はい。
ソリッドステート高出力グリーンレーザーといってねこれがなかなかの優れものなんですよ。
指紋採取で一番新しいのがこのグリーンレーザーの照射法ってやつね。
でそれまで検出出来なかった電車の切符の感熱紙や布地などに付いた指紋もこのグリーンレーザーで検出出来るようになったんですね〜。
ふ〜ん。
じゃあだね例えばこう…。
こういう布地に付いた指紋なんかも…。
バカ!この布地に包まれてたんですよその拳銃がね!余計な仕事増やしてくれて…。
出てって出てって。
出てってよ!バカなんだからもう。
(森村)バカって言った…。
大バカ!わかった…すまんな。
お礼なら西大路先生に言って。
君たちもこれ以上この件に首を突っ込まんほうがいい。
もう警部1人の事件じゃないんですよ。
なんでも1人でやろうと思わないほうがいいんじゃない?アッハハ…偉そうな事言うな。
(準子)刑事部長!お話があります。
右目の網膜ね。
そうです。
偶然にしても変だと思いませんか?しかし…それだけじゃ話にならんだろ。
犯人に関する目星が全くついてない。
それなら今頃…。
ねっ?えっ?木場さんを交通課に異動させたのは間違いじゃなかったんですか?まさかまた?木場さん何かを掴んでるような口ぶりだった。
知らないぞ!これ以上はかばいきれない。
かばってくれなんて思ってないはずよ。
そう。
あそこまでやってくれれば亡くなった奥さんもきっと幸せだと思うなあ。
(ゲームの音)頑張って!おう。
いけ!そこそこ。
あっもうちょっと下。
(女性)もうちょい下。
やってみ。
え〜難しそう…出来るかな?
(女性)あっいた。
(根本)お〜うまいうまいうまい。
(女性)やった!
(根本)お〜!じゃあちょっと待っててね。
全くしつこい人だ。
それだけで20年刑事を続けてるもんでね。
言ったでしょ?僕はその時張り込み中だったんです。
ちゃんと裏は取れたんでしょ?一応はな。
じゃあなんで尾行するんです?本部長の沢木さんとも親しいそうだな。
それがどうかしましたか?今度警部補の昇任試験受けるそうだな。
沢木さんならいろんな部署に顔が利くな。
何が言いたいんです?内山の事で隠している事はないか?別に…。
思い出してみてくれ。
知っててもあなたには話したくない。
どうしてだ?嫌いだからですよ。
正義を振りかざして刑事をしているあなたが嫌いだからですよ。
正義のどこがいけないんだ。
いい加減にしてくれよ。
俺まで内山さんみたいにする気か。
あんたが追い詰めなければ内山さんは殺されなかった。
根本お前…。
待ってよ〜。
(女性)ねえちょっと!どうしたのよ。
(女性)ねえ…どうしたの?光…。
車のライトぐらいじゃこうはならないわ。
太陽を何分もじっと見てられれば別だけど。
太陽…夜…。
やっぱりありえないか…。
(電話)はい。
あっわかりました。
はい。
マリコさん。
新しい機械届いたみたいですよ。
すごいねえレーザーってやつは。
もっと早くこれを買ってくれればよかったのにね〜。
ね〜。
あっありましたよ。
拳銃くるんでいた布地に自殺した木下さん以外の指紋が1つ見つかりました。
すごいですよねレーザーの光って。
危ない!レーザーね一瞬でも目に危険なんですからね。
あっ。
どうしたんです?それだ。
わかったわ犯人の手口。
レーザーなら可能なのよ。
普通の光は光源から四方八方に広がり距離が離れるほど暗くなるけどレーザー光線は平行に直進するから距離が離れても光量はほぼ一定で強力なの。
市販の弱いものでも1キロメートルは優に届くわ。
いい?光の正体はきっとこのレーザーポインターです。
何年か前に野球の試合を妨害したあれか。
あっいたなそういう大バカ者。
これはまだ威力の弱い安全なクラスだけど1つ上のものだと一瞬の間に網膜を破損させる威力がある。
そんな危険なものが市販されてるわけ?簡単に手に入るものもありますよ。
それが篠田さんや木場さんの奥さんの目を…。
でも…結構無理があるんじゃないか?ああ…走行中の車の運転手を狙ってっていうのが…。
実証してみせるわよ。
ここからブレーキを踏んでる。
奈々美さん。
事故当時の推定速度は?約40キロです。
人間が何かに反応してブレーキを踏むまでが…約0.8秒。
時速40キロとして…。
その間の空走距離が…。
約8.9メートル。
この位置ね。
小清水さんここ。
篠田さんがレーザーポインターの照射を受けたのはこの位置。
背もたれの位置あってる?ちゃんと事故車で確認しました。
(準子)はい。
さっきのやつ。
網膜の破損箇所から考えると照射角度は右18度でしょ。
ねえ目線どの辺見てた?ちょうどそこのカーブの先端辺り。
うん。
持ってて。
あはい。
右18度…。
あそこだわ。
マリコさん?ここに間違いないわ見て。
つい最近のものよ。
この位置からなら…。
準備して。
(小清水)オッケー。
どう?
(小清水)なあ問題があるぞ。
走行中の運転手の目を狙って撃つっていうのはちょっと無理があるんじゃねえか?そっか…。
もしかしたらこっち見てない可能性もあるしね。
必ずここを見てるようにさせたとしたら…。
何か残ってれば…。
何か…。
イタッ!大丈夫?何かあった。
なんだこれ?
(小清水)ストロボライトの破片だな。
ストロボライト?ちょうどこの手のやつ…奥田。
スイッチオン。
そっか…。
あの橋の陰に隠れて篠田さんの車の接近を待ちスコープ付きの銃みたいなもので狙いを定めストロボライトを点滅させる。
人間の本能として暗い中で光るものがあればそちらを見るものよ。
そこで…。
うわっ!あっ!
(車のブレーキ音)ストロボライトの破片は犯人が逃走の際に慌てて割ったとすれば説明がつくわ。
じゃああの光っていうダイイングメッセージは人の名前じゃなくてレーザーの光だったんだ。
そういう事か。
誰がなんのためにやったんだ?それが問題だ…。
一瞬目にしたレーザー光を…ダイイングメッセージに書くだろうか?
(ドアの開く音)犯歴者関係交通違反まで当たってみたんだけど該当者なかったのよ。
じゃあ…。
いやまあ待ってよ。
でね念のために登録指紋片っ端から当たってみた。
(榎戸)こっちが遺留指紋。
でこっちが…。
誰なの?
(電子音)
(榎戸)身内。
…っていうかね元が付くけどね。
洛南署捜査課の刑事だった栗原直樹。
栗原…。
5年前に諭旨免職になってるんだけどね。
無抵抗の犯人を射殺しちまってさ。
相手はお年寄りを刺し殺した通り魔だけどね。
いくらなんでもやりすぎって事で免職になったらしいよ。
元刑事?拳銃から指紋が検出されたんだもの。
間違いないわ。
じゃあ内山刑事殺しも?木場さんの奥さんの事も?木場さんは?連絡取れないのよ全然。
そう…。
(電話)もしもし?
(栗原直樹)私だ。
何もしゃべっちゃいない。
信じてくれ。
消せ。
(栗原)内山のようになりたくなかったら木場を消すんだな。
(不通音)やる気か?俺を。
俺は…やらなきゃやられるんだ!内山のようにか?あんたが…あんたが調べ始めたんで内山さんは押収品の横流しをやめようとしたんだ。
だけど最後に内山さんはまとまったもんが欲しいからって。
脅したのか!?横流しした相手を。
俺は反対したんだ!だけど最後に内山さんは…。
誰だ?その相手は。
(銃声)貴様!木場警部がご存知とは光栄です。
なんで仲間を殺した!仲間?違うね。
こいつも内山もただの汚れきった生きる価値のない人間だよ。
なんだと?私たちの目的を達成するために利用させてもらっただけだ。
私たち?仲間がいるのか!ハハハ…。
俺の女房も篠田さんもお前がやったのか!あんたのかみさんは殺すつもりはなかったんだがな。
(根本の声)あんたが余計な事を調べ始めたんで警告の意味で怪我をさせれば良かったんだ。
ああーっ!
(車のブレーキ音)
(車の衝突音)まあ死んだとしても構わないが…。
貴様!
(銃声)篠田とかいう新聞記者も余計な事に首を突っ込まなければ死なずに済んだものを…。
目的のためには少々の犠牲は仕方がない…。
目的?なんだそれは?死んでいくあなたが知る必要もない。
(銃声)誰なんだ?お前の仲間っていうのは。
ひ…光。
光…?友紀子…。
(準子)警部!警部!栗原に…仲間が…。
ひ…光。
光?「榊マリコ30歳AB型」「平成元年東亜大学卒業」「平成3年東亜大学大学院にて犯罪学の博士号取得」「その後同研究室に残るも結婚離婚を経てアメリカFBIに赴任」「現在京都府警察本部科学捜査研究所に勤務」「組織のためには必要不可欠の人材」…。
どうだ?完全に消えてから召し上がってくださいね2015/07/28(火) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
科捜研の女[再][字]
「連続殺人を結ぶ美女!死を誘う光の謎!!」
詳細情報
出演者
沢口靖子・小林稔侍・渡辺いっけい・伊藤裕子 ほか
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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