しょうゆとわけぎの風味でほんのり和のテイストになりました。
冠婚葬祭だけでなくビジネスの場でも意外と出番が多いのが手書きの文字。
読みやすく洗練された美しい文字を書ければ印象が良くなり気持ちもしっかりと伝える事ができますよね。
タレントの優木まおみさんがそんな美しい文字を書く秘けつを教わります。
自分のクセを知るっていうのがやっぱり美しい文字になる基本なので。
教えて下さるのは京都で活躍する…書の本場中国でも数々の賞を受賞し「今の暮らしに溶け込む書」をテーマに作品を制作しています。
番組ではボールペンから筆ペン筆と日々の生活で役立つ心が伝わる美しい文字を書くポイントをお伝えしています。
今回はこれまで学んできたテクニックを使って文字で思いを伝える作品を作ります。
自分らしさを手書きの文字で表すにはどうすればいいかお教えしますよ。
今日はレッスンも8回目になったので優木さんに書の作品を作ってもらおうと思います。
作品ですか?またこれはハードルが高い。
こちらの色紙に漢字1文字を書いて作品を仕上げて頂こうと思います。
ほほ〜。
ちょっと集大成な感じですね。
はいそうです。
作品を作る時に3つの重要なポイントっていうのがあるんですね。
理由ですね。
例えば誰かにプレゼントするとか今の自分の気持ちを残しておくとかいろいろあると思うんですけどその理由をしっかり自分の中で固める。
2つ目が一番重要なんですけど…たくさんある漢字の中で今自分がどの漢字を選んでそれに思いを乗せて書くかというのは一番書道の作品としては大事なところ。
はい。
最後は「どういうふうに書くか」ですね。
前回習ったような薄いものだったりしぶきだったり…。
そういうのをこの3つを大事にして作品作りに挑戦してもらおうと思います。
とはいえどうやって作品を進めていったらいいか難しいですね。
分かんないな。
ですよね。
急に「作品を作ろう」「3つを考えて」って言われてもできないと思うので今ちょうど私が作品を制作しているのでそれを見て頂いて作品作りに挑戦してもらおうと思います。
「作品作りとはこういうふうにやってくんだ」ってのを見て。
ちょっと見てからっていうので。
一回着替えてから。
あっ着替えて?そのくらいの意気込み…。
気合いを入れて。
分かりました。
さあ先生はここでいつも作品を書いてるんですね。
大きな作品はここでいつも書いてます。
後ろにもすごい大きな紙もあって迫力ありますね。
じゃあ書き始めます。
はい。
(荒い呼吸)はぁ…。
おお〜!いや〜圧倒されますね〜。
フフフ…。
率直にかっこいいです。
ありがとうございます。
迫力があってもう。
なんかこうガーンと来ますね。
文字としては…。
これは「表」。
ちょっとこう左に寄ってる所から始まって…「表」。
先生はどうしてこの漢字を選ばれたんですか?心で思った事を体を使って書く…。
今の自分にしかできないものを残すっていうのが筆文字というか手書きの文字。
「表現」っていう事の「ひょう」でもありますよね「表」という漢字はね。
「表す」。
自分の心と体が一体となって表れたものが手書きの文字。
優木さんは次何の1字を書くかちょっと考えてみて下さい。
はい。
優木さん一体どんな文字を選ぶのでしょうか。
優木さん書く文字は決まりましたか?大体「これでいこうかな」というのは決まりました。
じゃあどういうイメージで書くかというのを次は考えて頂きたいんですけれども前回書いて頂いたの覚えてますか?にじみが出たり立体が出たり。
これもいい味出ますよね。
次はかすれですね。
かすれ難しかったな〜。
「送筆で筆圧を保つ」とかちょっと難しかったやつですね。
次これはいい…。
お気に入りです。
いいしぶきが出た時の「波」の漢字ですね。
こう3つのテクニックを学んで頂いたんですけれどもその他にもまだテクニックがあるので今回はそれを学んで頂こうと思います。
はい。
まず「空」という字を書いてみるので見ておいて下さい。
はい。
おお〜。
これまた…。
今ひと呼吸で書いたんですけどそういう…一回の呼吸で全部書いてしまうという書き方もあるんですが。
一度優木さんも…ちょっと難しいですけど。
行書という事でもありつつ呼吸をひと呼吸で。
やってみます。
うん!うんうん…。
フフフフ…。
ちょっとそれっぽく。
でも流れは途切れさせずに…。
アハハハ!いや〜面白いですね。
「呼吸をする」って事が一旦止まるようなイメージがあるので止まらずに書くっていう事ですね今回のテーマは。
じゃあもう一個のテクニックがあるので見て下さい。
「青」という字ですね。
これは最初の上の部分は楷書で一画一画丁寧に書いて…。
最終画から次行書に変わりますね。
そこでスピードを変える。
なので1文字の中でリズムを変えるというテクニックになります。
そういう事もできちゃう…。
じゃあ優木さんも一度これトライしてみましょう。
はい。
次縦画ですね。
からの…。
そこから「月」を書くのに行書。
行書がそもそも難しいぞ〜。
できない…ハハハハ!ハハハハ!大丈夫大丈夫。
いや〜…。
でも見て初めて書くからそうなっちゃいますよね。
面白い。
はまりそう。
お気に入りの文字が書けたら飾る方法も考えましょう。
色紙や葉書くらいの大きさなら小さな額に入れて飾ってはいかがでしょう。
うちわなどに書いてみるのも手軽で楽しいですよ。
「思った以上の力作が出来たので作品として本格的に飾りたい」という時は専門的な職人さんの力を借りる方法もあります。
川尾さんの作品の多くに表具を施してきた…村山さんこんにちは〜。
(村山)あっこんにちは。
今日も作品持ってきました。
「虹」っていう文字にしたんです。
「虹」か。
あっええな。
「虹」のイメージって何?夏?これは夏の夕方の雨上がりのイメージです。
嵐のあとの虹だったらちょっと暗くてもいいですし…。
うわ〜難しいなあ〜。
じゃあちょっと探してきます。
はいお願いします。
墨からしたらこんな色にしたらすっごいきれいなんだけどさ…。
ただ「何?」って言われると説明のしようがないんだけど。
これ本藍で染めた色だけどなんかさ…軽くない?青空に虹。
う〜ん…。
村山さん川尾さんの書いた「虹」の字にはどんな背景が合うのか探ります。
だから見る人が色を感じられる方がええんちゃう?そうですねはい。
あっいいかも。
この本紙には横の広がりっていうか空の広さじゃないけど…。
うんうん。
表具師っていうのは本来は歌舞伎の世界でいえば黒子の存在ですから自分の好みだとかそういうものを出してはいけないんですね。
あんまり表具の方が目立ってもいけないしどこまでだったら許されるのかどこまでだったらこの書をもっと意味深く見て頂けるのか。
「これが正解」っていう事はないんです。
ただ作家の方とうまくコラボっていうか…おこがましいですけどもお手伝いができるといいものができる。
それは表具師の冥利みたいなもんでいつも考えてますけどね。
今までいろいろなテクニックを見て頂いたんですけれどもその他にも重要な事があるんです。
それが構図になります。
こちらをご覧下さい。
「都」ですね。
これは色紙よりだいぶはみ出して書いてる…大きく書いてるという事ですね。
どのくらいはみ出してるかとかいろいろ想像ができてこの色紙の外にも想像が膨らむような文字になります。
次「水」ですね。
これは普通だったらここから真ん中から書くのを少しずらす事によってここに空間が生まれる…でちょっとはみ出してしまう。
この余白によってこの「水」の例えばいろんなものに変化するような事とか自分のイメージをもっと膨らます事ができる…。
1つの文字をどの位置にどのような大きさで書けば自分の思い描くイメージに仕上がるのか。
作品作りには構図も重要なポイントです。
そのあとにこのようにテクニックと構図をまとめたスケッチを描いて下さい。
例えば自分の書きたい構図も探る事ができるしどういう書体にしたいか…。
スケッチする事によってもっとイメージが膨らみますし自分のイメージを固めていく事ができる。
またそれでにじみだったりとかかすれだったりどこかでしぶきを持ってきたりというのも自分でイメージをこの中でしていくっていうのでイメージを固めるっていうのが重要になってきますね。
無限に広がるなあ。
選択肢いっぱいありますけどね。
優木さん思いを込めた文字1つをどの構図でどんなテクニックを使って書くのでしょうか。
幼い時からの願いがかなって書家となった川尾朋子さん。
どんな思いで作品を生み出すのでしょうか。
書道っていうのは長い歴史があって…3,500年とも言われる歴史があるんですけど古いものの栄養をいっぱい頂いてそれでパワーをつけて自分で新しいもの現時代性のあるもの自分にしかできないものが作れたらいいなと思って挑戦してる感じです。
川尾さんは空間を躍動する筆の動きを感じさせるアート作品も制作しています。
3次元で書を感じるっていうのは古典から学んだ事で空中でどう筆が舞ってるかっていうのを墨の滴りによって筆の軌跡が見る事ができる。
そういうところを想像してもらう思いをはせてもらう事ができる作品作りを文字を書く時も抽象作品を書く時も同じように思ってます。
優木さん思いを込めた文字1つをどう書くか決めました。
納得いくまで練習です。
いよいよ書く気持ちが固まったようです。
優木さん書く準備はできましたか?はい。
練習もばっちりですか?定まりました。
じゃあこちらの色紙に。
1枚だけ。
1枚だけ渡すので。
フフッ1枚だけですね。
これに全身全霊集中して書き上げて下さい。
はい。
張り切って。
先生のさっきの作品作りも見させて頂きましたしもうここは書家・優木まおみになりきって入魂したいと思います。
入魂してはい。
はぁ…。
お疲れさまです。
ありがとうございました。
どうなんだろ〜!?「遊」っていう字だったんですね。
どうして「遊」っていう文字に?なんか私は結構仕事人間で子供ができる前までは仕事がないと不安になるぐらいほんと働いて働いてっていう感じだったんですけど一旦産休育休って取って小休止を得て子供の成長を見守ってると人生に遊びってすごい大事なんだなっていうのにすごい気付かされてくしくも「遊」っていう字の中には「子供」っていう文字があって「方々」に…しんにょうなんで「行く」。
子供と一緒にいろんな所を見たり経験したりする事で自分もすごく刺激を得ててそういう事が人生なんだなっていう新たな再発見をしていて。
そうなんですね。
お子さんを育ててらっしゃる事によって新たな自分も発見するし必要な事とか大切な事も見えてきたみたいな。
それを1文字にしたっていう。
じゃあ優木さんに頑張って書いて頂いたのでこちらです。
額?こちらは私がいつもお世話になっている表具師の村山さんに作って頂いたんですけどもこれに入れて是非飾って下さい。
いいですね。
ここの部分もすごいかわいらしい感じで…。
ここにこうポンと。
あ〜すごい!おお〜!ちょっと入れてみましょうね。
急に価値が出てきそうな…なんかうまく見える。
(笑い声)さっきの作品飾ってみました。
やっぱり額に入るとね。
すてきな額なんで…いいですね。
今回作品作りをなさっていかがでしたか?今回「書を書く」っていう事になって文字を自分で選んでそこに乗せる思いを考えたりとかあと構図を考えたりとか実際に書いているその数分の時間だけじゃなくってそのプロセスも全てが楽しかったし字と向き合っててすごく集中できたのでその辺りがすごくよかったですね。
優木さんが集中して書いてる姿を見て世界で一つの作品が出来てほんとに感動しました。
またなんか機会があったら書に取り組みたいですね。
作品を書いてみたい。
2015/07/28(火) 11:30〜11:55
NHKEテレ1大阪
趣味どきっ! 美しい文字で 心をつかめ! 第八回“わたしらしさ”を文字力で[解][字]
「美しい文字」で心も届ける!タレントの優木まおみさんが京都の書家・川尾朋子さんに「文字を美しく書く秘けつ」を習う。今回は卒業制作。「思いを込めた1字」を書く。
詳細情報
番組内容
冠婚葬祭だけでなくビジネスの場でも意外と出番が多い「手書きの文字」。読みやすく洗練された「美しい文字」を書ければ、印象がよくなり、気持ちもしっかり伝わるもの。タレントの優木まおみさんが、京都の書家・川尾朋子さんに「日々役立つ、文字を美しく書く秘けつ」を教えてもらう。今回は、レッスンの仕上げとなる卒業制作。「思いを込めた文字をひとつ」という川尾さんの課題に、優木さんが選んで書くのは、どの字?
出演者
【講師】書家…川尾朋子,【生徒】優木まおみ,【出演】表具師…村山秀紀,【語り】田代杏子
おしらせ
[NHKワンセグ2]一部地域では高校野球を放送するために、放送をお休み、または放送時間を変更する場合があります
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情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
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