(渡部)は〜い夏本番ですよ!
(藤崎)ねえ!日本の夏はスイカかき氷金魚すくい祭り!どうですか?藤崎さんは。
私はもういつも一緒。
プシュッ。
ああこれですね。
今日は「ひるブラ特選!」です。
これまでの放送から夏の逸品をお届け致します。
まずは神奈川の小田原から…こちら!ものすご〜くきれいで涼しい音色をどうぞ。
(澤部)皆さんご存じ鎌倉の大仏。
実はこの大仏がきっかけで生まれた意外なものが。
それは…?この季節小田原の町のあちらこちらで風鈴が涼やかな音を響かせています。
鎌倉に程近い小田原。
風鈴は大仏と同じ鋳物の技術が使われています。
(たたく音)小田原に生まれた究極の風鈴。
まずは音色をどうぞ。
(風鈴の音)いい音でしょう?ねえ。
非常に涼やかですよね。
小田原の海風が音を作ってますよね。
ちょうどいいですよこれ。
知る人ぞ知る小田原の究極の風鈴でございます。
いや〜いいですね。
(風鈴の音)透き通ってますよ。
音が思わず聞き入ってしまいますけども。
そしてこのね…。
(風鈴の音)余韻が長いんですよね。
これがいいんですよね。
江戸時代には地元のお殿様にも献上されたという最高級品の風鈴でお値段は8,000円でございます。
すごいですね。
最高級品でございますけどもスタジオのえみりさん!は〜い。
いかがですかこの音色?繊細できれいな音!しかも何か澤部さんが今日すごいしっとりしてる。
ありがとうございます。
いつもねパワータイプでグイグイ押すタイプなんですけども今日は声量落としめでねいきたいと思いますよ。
何か風鈴と感じが似てます。
私たちが来ております小田原の町の中にある工房江戸時代から続くところなんですね。
すごい。
え〜何があるの?うわわわ…えっ?ザ・工房ですよ。
こちらも鋳型がいっぱい並んでおります。
その代々の音作りを作り続けております若き職人の柏木さんと助手の平田さんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いしま〜す!そしてまず目に付くのがねこの炉!すごいですよちょっと…。
大丈夫?ちょっと抑えて頂きましたけどこれこの中にあの音を生み出す金属が溶けてるんですよ。
うわ〜すごいすごい…。
熱い!熱い熱い熱い熱い…。
すごいですよ。
あっ本当だ溶けてる溶けてる。
今うちのカメラマンさんがカメラマン生命を懸けてグッと踏み込んでおりますけども。
溶けておりますよ。
これなんですね。
これ見た目より重いです。
重いです。
さはりというものなんですけども…。
材料がこちらになります。
銅!銅ですね。
銅と錫。
錫だ。
混ぜた合金。
混ぜた合金なんですね。
この溶けたさはりをこちらですね。
鋳型に流し込むという事なんです。
意外と中に入ってるのがちっちゃくてこう…。
ちょっと動く…動く感じだ。
隙間が空いてるんですけどそこに流し込むんですよ。
熱い溶けたさはりをね。
この入り口から。
入り口から。
今の器ですくう訳ですね。
これですくって…?出てきますよ。
わわっすごいすごい…。
すごいすごいすごい。
え〜大丈夫?うわ〜!大丈夫ですか?こぼれましたけど。
怖い怖い。
職人さんですからね。
一回一回ね温度を熱々のものを入れるためにとにかく小さいものですけど一回一回こうやって新しい熱々のものを注がなきゃいけないんですね。
とにかく温度が下がっちゃうとすぐ固まります。
そうなんですよ。
なるほどなるほど。
そして分かりますかね?この一定のスピードで一気にドボドボドボッとね。
素早く流し込むんです。
ゆっくり注ぐと余計な空気が入ってしまうんですって。
なるほど。
そうするとちょっとね駄目になってしまうという事で。
音変わっちゃうよね。
これ10分ぐらいかけて冷やすんですけれどもその冷えたものをこちらに用意して頂きました。
これがそうなの?はい。
これ分かりますかね?既に冷えて固まったものです。
あ〜本当だ!まずこのそう…小さいんですね意外とね。
ねえ。
一気に鋳込まないとこれほどきれいにはできないと。
しかしこれまだ音が完成した訳ではないんですよ。
最高の音に磨き上げるんですね。
風鈴の音を決めるのが最後に行う研磨の作業。
コンマ1ミリの違いで音の広がりが変わるんです。
研磨の前と後で厚みを比べてみると僅か0.3ミリ薄くしています。
聴いてみて下さい。
目を閉じると更によく分かりますよ。
(風鈴の音)
(風鈴の音)音の違い分かりましたか?風鈴の音って繊細ですよね。
改めて風鈴音色をね聴いて頂きたいと思いますけども。
(風鈴の音)あ〜でもきれいだな。
(風鈴の音)は〜いっ!透き通ってる。
さあさあさあ。
今日見ていたのはさはりの風鈴だったんですけど青銅製とかしんちゅう製あるいは形を変えるといろんな豊かなバリエーションになる。
面白いですね。
音できるんですね。
さあその中でもこれが面白いんですよ。
鈴虫松虫をモチーフにした風鈴があるんですよ。
一見ねほぼ同じ形なんですけども早速音を聴いて頂きましょうかね。
じゃあまず鈴虫から。
(風鈴の音)あ〜でも…鈴虫こんな感じかな。
こんな感じなんですよ。
あくまでモチーフでございますからね。
モチーフですからね。
じゃ今度は松虫ね。
松虫。
(風鈴の音)あっ高い。
(風鈴の音)音が高いですね。
そうなんです。
分かりました?じゃあもう一回鈴虫。
鈴虫が鳴いて…松虫が鳴く。
あ〜いいですね。
いいでしょう?いいのよ。
いいでしょう?何かかわいいなこれ。
かわいいでしょ?この音色の違いを生み出せるのが風鈴の面白さなんですよね。
せっかくですからね今日はもう小田原の風のさはりの音を。
最後もう存分に聴いて頂きましょうか。
さあ聴いて下さい音色!ほら!きれいな音。
えみりさんも是非お好みの音を見つけに来て下さいね。
(渡部)あ〜きれいな音色ですね。
涼しいですよね聞いてるだけで。
渡部さんこちらのタイプはね置くタイプのものなんですよね。
あっ本当だ。
家の中でもどこでも置いて楽しめてインテリアにもいいでしょ?いいですね〜本当に聞いてるだけで涼しいです。
さあこちらはですね猫形のアクセサリーなんですよ〜。
かわいい音も鳴るしね面白いですよねこれつけて。
こんな感じで夏祭り行きたいですね。
いいねいい感じだね。
さあ続いてもですね夏の定番いきます。
今度はバン!線香花火です。
その美しさ刮目せよ!
(瀬戸)日本の夏といえばこれ線香花火。
この飛び散る火花は芸術ですよね。
峰さ〜んいかがですか?いや〜いいねかれんで。
うれしいうれしい。
あ〜終わっちゃう終わっちゃう。
すてきですよね〜。
いいね。
この線香花火はですねここ福岡県みやま市で作られたものなんですけれども特徴は何と言っても長もちなんです。
(雨宮)話をしていてもなかなかボトッと落ちませんよね。
まだ落ちないもんね。
そしてさまざまな表情を見せてくれていますよ〜きれいですね。
峰さんその線香花火の表情に注目して下さい。
実は線香花火火がついてから消えるまでが人の一生を表すといわれているんです。
そうなの?まず火をつけて少しすると…。
火の玉が赤く膨らんでいきます。
こちら蕾といわれます。
小刻みに揺れる様子は小さな命が産声を上げた瞬間のようです。
火の玉が火花を散らし始めました。
若々しいエネルギーがはじけている様子です。
激しく四方に広がっていく火花。
脂が乗り充実した壮年期を表しています。
そして人生の最終章…火花が一枚また一枚と花びらのように散り静かに一生を終えます。
これだけの表情があるからこそ日本人は線香花火の光に引かれていくんですよね。
分かる分かる。
改めて私たちがいるのは福岡県みやま市にある線香花火の製造所です。
線香花火はですね実は99%が輸入品なんです。
こちらは全国で3軒しかない製造所のうちの一軒なんです。
なぜ線香花火に4つの表情があるかというとこちら。
実はですね温度変化を短い間に目まぐるしく変化させているからなんですね。
着火してどんどん温度が上がっていきこの松葉の時に一番温度が高くなります。
そしてどんどん下がっていき燃え尽きていくんですね。
この温度変化をコントロールしているのがこちら。
火薬です。
火薬。
火薬が花火の咲き方を演出しているんですね。
これがそうなんだ。
この火薬は3つの原材料から出来ています。
こちら黄色い硫黄。
あっ硫黄ね。
そしてお隣白い硝石。
硝石。
そして黒い松煙と呼ばれるものです。
この3つを絶妙に配合する事で美しい表情が作られていくんですね。
それで線香花火にしか使用されていない特別な材料がこちらの黒い松煙なんですね。
ちょっとこちらをご覧下さい。
こちら松煙もとは宮崎県産の松の根っこなんですね。
あっ根っこ。
はい。
30年寝かせたものなんですよ。
それをいぶして出たすすを集めたものが松煙なんですが30年寝かせている訳ねこれ不純物が朽ちていくんですね。
…で純粋な松の油分だけが残っていくんです。
この美しい火花というのはその松の油が火に飛び散ってパチパチと燃えていく。
これが生まれていくものなんですね。
それで松煙が必要なんだ。
そうなんです。
あちらで3つの材料を配合しているので是非見て下さ〜い。
今3つの材料をなじませていく作業に当たっていくんですね。
今筒井さんがしっかりと手でなじませています。
峰さん実はですね線香花火に使われる火薬どのぐらいだと思います?たったこれだけ。
はは〜!かなり少ないんだ。
そうなんですよ。
一本一本にむらが出ないようにしっかりとなじませていくんですね。
線香花火できる事なら長〜く楽しみたいですよね。
ここからが皆さんここからが長もちの花火のポイントになります。
よろしくお願いします。
やっぱり人生と一緒だからね。
ここからが見せ場ですよ。
実はここでは火薬を紙で包んでいく作業をして頂きます。
筒井さんお願いします。
お願いします。
この色のついた紙分かります?その上に先ほどの火薬を載せていきます。
繊細な作業なのでここからは小型カメラで映していきますよ。
うわうわうわ…。
載せる火薬はですね本当に少ないんです。
0.08グラム。
これをよってくんだ。
そうなんですそうなんです。
この火薬はですねの重さで変わってきちゃうんですね。
本当に繊細なんですよ。
なので火薬が多くなると火の玉が重く落ちやすくなるんですね。
反対に少なすぎると火花が美しく出ないんですよ。
ここ大事です!この火薬の部分ですね隙間を空けない事が大事になってくるんです。
隙間を空けてしまうと紙だけ一気に燃えてしまって長もちしないんです。
更に言うとですねこの赤い部分。
いいですか?この赤いキュッと今くびれてる部分ありますね。
ここは火玉が上がってくる根元の部分なんですがここをギュッときつくよる事で火の玉がとどまって安定して長く燃えるという事になるんですね。
はあ〜そうなんだ。
面白い。
は〜いこちら作業場の隣のギャラリーで〜す。
線香花火の美しさ火花の美しさだけではないんですよ。
さあ今丁寧に持ち手の部分をよってってるんですが。
さあ峰さん何か分かりますか?花びらっぽい感じはしますよね。
おっさすがです。
実はこの持ち手の部分花びらなんですね。
線香花火人の一生を表すといわれています。
なので人生の節目節目の記念日にプレゼントとして贈られる人が多いんだそうです。
こちら福岡の手すきの和紙を使っています。
和紙で出来てるんですね。
峰さん最後にせっかくだったら花の線香花火見たくありませんか?いや見たい。
線香花火の美しさ楽しんでいきましょう。
今火がつきました。
同時にみんな…。
ねえ〜きれいですよね。
(筒井)今蕾です。
今蕾だそうですよ。
(筒井)もう牡丹です。
あっ牡丹出来ましたよ。
来た来たいいね!いや〜さおりちゃんのすごいよ。
すてきですよね。
ぼつぼつ松葉?松葉来ますか?松葉です。
松葉充実の松葉。
これはきれいだ!わあきれい!夏ですね〜。
是非みやまの線香花火でこの季節楽しんでみて下さい。
人生を表す線香花火日本の夏ですね。
ねえ〜すてきですよね。
その土地で培った本物の技が夏の逸品を生んでいるんですね。
いいですね。
あっ今夜花火したいです。
しましょう。
したくなった?いいねやろう。
やりましょうか。
福岡まで私買いに行ってまいります。
それでは!福岡って遠いでしょう。
行きましょう行きましょう。
ちょっと…。
皆さんもそれぞれ夏を楽しんで下さいね。
今から行くの?行きますよ。
今もう時間ないですからね。
フライトで間に合うけどさ…。
2015/07/28(火) 12:20〜12:38
NHK総合1・神戸
ひるブラ「夏を涼しく!逸品づくりの舞台裏」[字]
夏を涼しく演出する手作りの逸品をご紹介!さはりという合金で作られる余韻が自慢の小田原の風鈴。そして、はかなくも美しい火花を散らす福岡の線香花火をご紹介します。
詳細情報
番組内容
【ゲスト】澤部佑,瀬戸さおり,【コメンテーター】辺見えみり,峰竜太,渡部豪太,【司会】藤崎弘士,雨宮萌果
出演者
【ゲスト】澤部佑,瀬戸さおり,【コメンテーター】辺見えみり,峰竜太,渡部豪太,【司会】藤崎弘士,雨宮萌果
ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
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