午後4時半を回ったところです。
警視庁の捜査員が日本エアロテック、シップ・アビエーションに家宅捜索に入ります。
東京・調布市の住宅街に小型飛行機が墜落し、操縦士や住人の女性ら3人が死亡、5人が重軽傷を負った事故。
警視庁は先ほど関係先の一斉捜索に踏み切った。
事故を起こした小型機は福生市内の不動産会社が所有。
整備会社の日本エアロテックに管理委託され川村機長が社長を務めるパイロット養成会社、シップ・アビエーションにリースされていた。
警視庁はこれらの関係先に家宅捜索に入った。
亡くなったと見られる小型機の機長、川村泰史さん。
日本エアロテックによると、川村機長が当初予定していた別の飛行機から6人乗りの小型機に変更したとのこと。
これは事故を起こした小型機と別の機の高度を合成して比較したもの。
明らかに今回の高度が低かったことがわかる。
事故を起こした小型機は調布飛行場から伊豆大島までおよそ1時間の飛行を予定。
死亡したと見られる川村機長が羽田空港にある東京空港事務所に提出した飛行計画書に5時間分の燃料を積載と記載していたことがわかった。
事故機と同じ型の小型機を所有する男性は…事故を起こした小型機が離陸可能な最大重量はおよそ1955kg。
片道分に必要な燃料のおよそ5倍の燃料を積載した上、大人の男性5人を乗せて限界の重量に近づいていたと見られている。
たくさんの犬と暮らし、住宅の2階にいて事故の巻き添えになった鈴木希望さん。
国の運輸安全委員会は今日会見を開き民間機が住宅に墜落して死者が出たのは初めての可能性が高いと話した。
また昨日の現場検証で墜落した小型機のエンジンが瓦礫に埋もれた状態で見つかっていたことがわかり、警視庁は何らかの原因でエンジンの出力が低下した可能性もあると見てエンジンを回収して詳しく調べる方針。
次は私たちJNNの潜入取材です。
こちらご覧ください。
これは大阪のある街の映像なんですが、戦後の闇市のような光景に見えますよね。
これ、道路を露店が占拠して盗まれたと見られるものや薬が売られているんです。
警察が今日一斉摘発に乗り出したんですが、私たちはこの摘発の前に違法露店の実態を取材していました。
午前6時半です。
道路を違法に占拠していた露店に対して大阪府警の捜査員が一斉に摘発に乗り出しました。
大阪市西成区のあいりん地区。
大阪府警の捜査員が露店を取り囲む。
中には激しく抵抗する露天商も。
わずか30分間で23店舗が摘発された。
そして…わいせつなDVDを違法に販売していたとされる露店では、その場でDVDが再生され、2人が現行犯逮捕された。
JNNは摘発前、こうした違法な露店営業の実態を潜入取材していた。
今年4月の映像。
わずか200mほどの道路を50以上の露店が占拠している。
人だかりができた露店ではサンバイザーやカバン、そして、徳利などが売られている。
売られている商品のほとんどはどこかで捨てられていたものや盗まれたものだと言う。
別の露店では、こんな偽物も…この露店で売られているDVDには何やら数字が書かれている。
中には、こんなものまで。
そして客の数もピークを迎える頃こんな商品が露店に並び始めた。
大阪府警は今日の摘発でこうした薬なども押収していて立件に向けて捜査を進めている。
続いてはこちら、参議院の礒崎陽輔氏の発言をめぐる問題です。
礒崎氏は現在、安全保障担当の総理補佐官で東大法学部出身の元総務官僚です。
秘密保護法、安保法制づくりを担当した安倍総理の側近なんです。
安保法制に関する礒崎氏の発言をめぐって参議院で始まったばかりの論戦が大荒れです。
この週末、大分市で講演し、憲法に一文字も書いていないという理屈で集団的自衛権は憲法違反になるはずがないと主張した礒崎総理補佐官。
安倍総理の側近の1人だが、その発言に批判が集中している。
政府は、安全保障関連法案をめぐり憲法の範囲内で法的な安定性は確保されていると説明してきたが、こんな発言をした。
礒崎氏は翌日の講演でもこう主張する。
法的安定性は関係ない、この発言に野党側から批判が出たため、昨日、こう釈明した。
野党側は礒崎氏の発言はこれまでの政府の説明を根底からひっくり返すものだと批判を強めていて、自民党は今朝の特別委員会の理事会で、礒崎氏から心から反省しお詫び申し上げると謝罪があったことを報告した。
しかし、野党側は言語道断だと非難している。
民主党の高木国会対策委員長は自民党の大西英男議員が先月、マスコミを懲らしめると発言した問題と並べて批判したほか、菅官房長官も苦言を呈した。
この問題は今日から本格的な論戦が始まった参議院の特別委員会でも取り上げられた。
安倍総理は菅官房長官が礒崎氏を注意したと明らかにしたが、民主党は礒崎氏が参考人として特別委員会に出席し、説明すべきだと求めた。
重要法案の参議院での審議は冒頭から大揺れになっている。
この礒崎さんが関係ないといった法的安定性というのは法律の内容や解釈が簡単に変更されてはならないという法治国家の大原則のことなんですよね。
これを否定しますと、時の政権が都合よく法律を変えて、国民に振りかざすようないわば独裁国家になりかねないわけなんですよね。
礒崎さんは、いろいろ調べてみますと、こういう本も書いているんです法律のつくり方の本ですね。
これは官僚向けだと思うんですけれども、いわば法案作成業務のプロなんですね。
法的安定性の重要性というのは熟知しているはずなんです。
もし本音がこぼれたのだとすれば安倍政権の根本的な考え方に疑念を抱いてしまうのも仕方ないですよね。
この政権は我が国は法治国家ですからとか、法の支配ということをよく強調しますけれども今回の政権の内部の、総理の側近の発言を聞くとそれが本当に自分たちの都合のいい解釈をしての法の支配であるとすれば、とても危うさを感じますよね。
おととし7月、山口県周南市で同じ集落の男女5人を殺害したなどとされる男に山口地裁は求刑どおり死刑の判決を言い渡しました。
山口地裁前から中継。
山口地裁前です。
被告の男は身じろぎもせず、死刑判決の言い渡しをじっと聞いていました。
判決によると保見光成被告はおととし7月、同じ集落に住む高齢の男女5人の頭などを手製の木の棒で何度も殴って殺害した上被害者の自宅2棟を全焼させた。
保見被告は初公判で、起訴内容を全面的に否認し、弁護側は無罪を主張してきた。
一方で検察側は事実関係の立証をするとともに犯行は人格に基づくもので責任能力はあるとして死刑を求刑していた。
判決公判で大寄淳裁判長は提出された証拠から、常識に照らして被告人が犯人だと認めるのに十分としその上で、罪責は重大で極刑は免れないとして求刑どおり死刑判決を言い渡した。
福島第一原発の廃炉に向けて新たなステップです。
爆発で大破した1号機の建屋はこれまで放射性物質が飛び散るのを防ぐためにカバーで覆われていました。
東京電力はついにこのカバーを解体する作業を始めました。
第一原発1号機の屋根のパネルの取り外し作業が今日、ようやく始まりました。
7m×42mの巨大なパネルです。
事故によって核燃料が溶け落ちたとされる福島第一原発1号機では今朝7時頃に原子炉建屋を覆う建屋カバーの屋根パネル6枚のうち1枚がクレーンを使って取り外された。
今日は地元自治体や有識者なども現場を視察し、作業の安全性を確認した。
東京電力によると、パネルの取り外しの前と後で空気中の放射線量に大きな変化はないとのこと。
カバーは1号機建屋から放射性物質が飛散するのを防ぐために設置されていたもので東京電力は、来年度末に1号機の建屋カバー全体の解体を終えた後、建屋上部にある瓦礫の撤去作業を行うことにしている。
その後、2020年度には、使用済み核燃料の取り出しに着手する計画。
屋根パネルの取り外しをめぐっては放射性物質の飛散を抑える対策に不具合が見つかり、今年5月から作業が延期されていた。
連立与党の対応が割れました。
参議院の一票の格差を是正するために隣り合う県を統合する合区などにより議員の定数を10増10減とする改正公職選挙法が今日の衆議院本会議で自民党、維新の党などの賛成多数で可決・成立した。
これにより一票の格差は2.97倍に縮小する。
採決の直前には、合区の対象となる県の一部の自民党議員が退席したほか連立を組む公明党が反対に回る異例の事態となった。
明日始まるTPP=環太平洋パートナーシップ協定の閣僚会合を前に甘利大臣は先立って行われた首席交渉官会合でかなりの進展があったという認識を示した。
甘利大臣は明日、コメの輸入枠をめぐってアメリカやバターなどの乳製品をめぐって対立するニュージーランドと交渉することを明らかにした。
気象庁は北海道東部にある雌阿寒岳の噴火警戒レベルを火口周辺への立ち入りを規制する2へ引き上げた。
ここ数日、小規模な火山性地震が増えていて山頂の火口付近で熱を帯びている地表の範囲が拡大しているとのこと。
2017年の世界文化遺産への登録を目指す候補が決まりました。
文化庁の文化審議会が選んだのは福岡県にある宗像・沖ノ島と関連遺産群です。
神が宿ると言われ、多くの人が信仰する島なんです。
世界文化遺産の候補決定に喜ぶ福岡県宗像市。
文化庁の文化審議会が再来年、2017年のユネスコの世界文化遺産候補として決定したのは福岡県の「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群。
ここは宗像市の沖ノ島や宗像大社辺津宮、福津市にある新原・奴山古墳群など5つの資産から構成されている。
日本と朝鮮半島との間の玄界灘にあり海の正倉院と呼ばれる沖ノ島では、4世紀後半から500年にわたり大陸との航路の安全を願い大規模な祭祀が行われていた。
沖ノ島にはこの祭祀の遺跡が残されていて、現在も進行の対象になっているとして世界文化遺産候補として高く評価された。
世界文化遺産候補決定に宗像市は…今回はこのほかに北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群、金を中心とする佐渡鉱山の遺産群、大阪の百舌鳥・古市古墳群の3件も候補として審査されたが選ばれなかった。
大阪の堺市では、ハニワ課長という広報キャラクターが百舌鳥・古市古墳群を猛烈アピール世界文化遺産登録に並々ならぬ意欲を見せていたが、今回の落選について…今日の決定を受け、宗像・沖ノ島関連遺産群は今後、日本政府としての推薦遺産として正式決定し、再来年の世界文化遺産登録を目指すことになる。
2015/07/28(火) 17:50〜18:15
MBS毎日放送
Nスタ ニューズアイ[字]
取材経験豊富な竹内明を中心に、佐古忠彦も新加入。TBSアナウンサー・加藤シルビアらがお届けする大型報道番組。ニュースを速く、深く伝えます。
詳細情報
番組内容
きょうのニュースを速く深くわかりやすく。徹底取材したVTRに加え、今さら人に聞けないニュースのポイントもわかりやすく解説。政治・経済・事件はもちろん、身近なニュースや生活情報もお伝えします。「Nトク」では全国各地で起きているホットな出来事を徹底的に掘り下げます。
出演者
【Nスタ ニューズアイ】
竹内明(TBS報道局)
佐古忠彦(TBS報道局)
加藤シルビア(TBSアナウンサー)
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