東京・調布市で起きた小型機の墜落事故。
原因究明が本格化しています。
こんばんは。
ニュース7です。
3人が死亡した東京・調布市での小型機墜落事故で、新たな動きです。
警視庁は、業務上過失致死傷の疑いで、小型機の整備や管理を行っている会社などの捜索を始めました。
事務所の前に集まった捜査員。
警視庁は午後、墜落した小型機の機体の整備や管理を行っている、日本エアロテックの事務所や、小型機を操縦していた機長が社長を務める、シップ・アビエーション、それに小型機を所有している会社の合わせて3か所を捜索しています。
業務上過失致死傷の疑いです。
東京・調布市の住宅街に小型機が墜落し、3人が死亡した事故。
警視庁は、亡くなったのは、墜落した住宅に住む鈴木希望さんと、小型機を操縦していた川村泰史機長、それに乗っていた早川充さんと見て確認を進めています。
これまでの調べで小型機はスピードが上がらず、十分に上昇できないまま、調布飛行場を離陸後、すぐに墜落したと見られています。
住宅街に黒煙が立ち上っています。
小型機の墜落直後の様子を、近くの住民が撮影していました。
角を曲がると、住宅から激しく炎が上がっていました。
ぼう然と立ち尽くす人たち。
うわー、すげーな。
小型機の尾翼が見えます。
国の運輸安全委員会の調査によりますと、飛行計画書では、墜落した小型機には5時間分の燃料が積まれていたということです。
離陸からまもなくの、ほとんど燃料を消費していない段階で墜落し、激しく炎上したと見られます。
直前に飛び立った別の飛行機と比べると、明らかに低い所を飛行し、その後、墜落した小型機。
警視庁によりますと、小型機のパイロットは離陸前、異常なしと交信して滑走を始めたということで、警視庁は交信のあと、機体にトラブルが起きた可能性があると見ています。
また離陸後は機長から飛行場側への交信は記録されていないことから、国の運輸安全委員会は、機長が地上に異常を伝える余裕がないまま墜落したと見ています。
一方、これまでの現場検証で、小型機が突っ込んだ住宅の3軒隣の家にあるテレビのアンテナが破損していたことが分かりました。
警視庁は、小型機が最初にアンテナに接触したあと、隣接する住宅の屋根に次々に衝突し、墜落したと見ています。
警視庁は捜索で、小型機の運航に関する資料などを押収して、当時の状況や運航管理に問題がなかったかなどを調べ、墜落の原因解明を進めるものと見られます。
次です。
日本が正式に交渉に参加してから2年。
TPP・環太平洋パートナーシップ協定を巡る交渉が最終盤を迎えます。
日本時間のあすから始まる閣僚会合を前に、甘利経済再生担当大臣は残る課題を政治判断によって解決し、大筋合意に導きたいという考えを示しました。
ハワイのマウイ島。
閣僚会合はあすからここで始まります。
現地に到着した、甘利経済再生担当大臣。
交渉参加12か国の首席交渉官による協議について、報告を受けました。
きょうまで行われた首席交渉官会合では、難航してきた国有企業に対する優遇措置の是正に向けて、最終調整に入るなど、交渉が進んでいます。
甘利大臣は最終盤の閣僚会合と、アメリカとの2国間協議を前に、次のように述べました。
各国の代表も現地入りしています。
アメリカのフロマン通商代表は、今回で合意できそうかという記者の問いかけに対し、まだ着いたばかりだからと答え、明言を避けました。
では交渉の主なポイントを、改めて見ておきましょう。
日本とアメリカの2国間協議では、まず主食用のコメの輸入枠です。
これまでは大きな隔たりが、このようにありました。
今は7万トンから8万トン程度とすることで、決着できないか、交渉を進めています。
そしてアメリカが、日本から輸入する自動車部品にかけている関税を撤廃する時期。
大半については即時か5年以内に撤廃する方向で調整が進んでいます。
12か国全体の交渉では、こちら、先端的な医薬品などの開発データを保護する帰還を巡って隔たりがあります。
日本が8年、アメリカは12年を求めていますが、新興国やオーストラリアなどは、5年以下を要求しています。
2年にわたって続いてきた交渉はどのような結末を迎えるんでしょうか。
現地で取材している岡崎記者に聞きます。
岡崎さん。
ここに来て、複数の分野で交渉が進んでいるように見えるんですけれども、あすからの閣僚会合、日本は何を重視して臨むんでしょうか。
日本政府内には、今回の閣僚会合で、大筋合意に至らなければ、TPP交渉が長期化し、最悪の場合、漂流しかねないという危機感があります。
アメリカで今後、来年の大統領選挙に向けた動きが活発化し、交渉を主導してきたオバマ大統領が重大な政策判断をすることが困難になると見られるからです。
それだけに日本政府は、成長戦略の重要な柱の一つと位置づけるTPP交渉を、今回の閣僚会合で大筋合意に持ち込みたい考えです。
ただ、交渉参加12か国の間では、知的財産の分野のうち、新薬の開発データの保護期間などを巡って、意見の隔たりが埋まっていないほか、交渉全体に影響を与える日米協議でも、主食用のコメの日本の輸入量などは、決着していません。
日本がTPP交渉に参加して2年。
あすからの閣僚会合で、各国が対立する分野で歩み寄ることができるかどうか。
大きなヤマ場を迎えることになります。
では次です。
いわゆる合区が初めて来年夏の参議院選挙から行われることになりました。
参議院選挙の1票の格差を是正するため、合区を2か所で行うなどして、選挙区の定数を10増10減する、改正公職選挙法が成立しました。
自民党、維新の党、次世代の党などの賛成多数で可決され、成立した、改正公職選挙法。
いわゆる合区を2か所で行うなどして、選挙区の定数を10増10減するというものです。
採決で、合区の対象となった4県の選挙区選出の自民党の議員の中には、退席や欠席の議員もいました。
一方、公明党は反対し、連立政権を組む自民、公明両党で対応が分かれる、異例の事態となりました。
参議院選挙の選挙区が合区されるのは初めてで、改正法は、来年夏の参議院選挙から適用されます。
早速、連携を確認したのは、合区の対象となる、鳥取、島根両県の選挙管理委員会の担当者です。
合区された選挙区では、選挙事務所や選挙カーの数、新聞広告の回数などが、通常の選挙区の2倍認められます。
今後はこれまで県ごとに行ってきた事務作業をどのように進めていくのかが課題で、両県はあさってにも担当者が協議を行うことにしています。
2か所の合区を行うなどして、10増10減する改正公職選挙法。
この法律には、付則が設けられています。
それがこちらです。
4年後の参議院選挙に向けて、選挙制度の抜本的な見直しを検討し、必ず結論を得る。
次の次の参議院選挙に向け、今後も検討するとはっきり記してあります。
1票の格差ですが、直近の参議院選挙では、4.77倍でした。
これが改正法が適用されますと、最大で2.974倍になります。
合区の対象になる自治体からは、地方の声が国に届きにくくなるなどと、反対の声が上がっています。
連立を組む公明党や民主党などは、これでは不十分だとして反対しました。
選挙制度に詳しい専門家は次のように指摘しています。
来年夏の参議院選挙から行われる合区。
各党は候補者調整などの準備を加速させる方針です。
次です。
こちら、去年9月の御嶽山の噴火。
そしてその8か月後の口永良部島の噴火。
各地で火山活動が活発になっています。
夏の登山シーズンを迎える中、気象庁は、噴火の事実をいち早く伝える噴火速報を来月4日から始めることになりました。
発表は数分以内。
防災行政無線やスマートフォンなどを通じて伝えられています。
御嶽山のふもと、長野県王滝村です。
行方不明のままとなっている6人の捜索があす再開されるのを前に、警察官が集まりました。
噴火した。
死亡した人も57人に上り、戦後最大の火山災害となった御嶽山の噴火。
気象庁は、2週間ほど前から火山活動の変化を伝える情報を出していましたが、噴火を最初に発表したのはおよそ8分後で、自治体など関係機関向けの短い情報でした。
登山者などにいち早く噴火の事実を伝える。
専門家などの提言をもとに、来月4日から気象庁が始めるのが、噴火速報です。
その仕組みです。
対象は24時間で監視している全国47の火山。
監視カメラなどで噴火が確認された場合のほか、噴火に伴う空気の振動などが観測された場合に発表されます。
発表は噴火から数分以内としていて、自治体の防災行政無線やスマートフォンなどを通じて伝えられます。
火口近くにいる登山者などには情報は間に合いませんが、気象庁は、山の中腹にいる登山者などに知らせることで、避難を促したいとしています。
ただ、防災行政無線のスピーカーが一部でも整備されているのは、対象となる47の火山のうち、およそ3割の16の火山にとどまっています。
また携帯電話大手3社の電波も、現状では、山頂や登山道ですべて受信できる火山は2つだけだということです。
気象庁は、活火山に近づく際には、事前に最新の情報を確認し、突発的な現象が起きる可能性があることを踏まえて、注意して行動してもらいたいとしています。
さあ、夏といえば海、ビーチに繰り出したくなりますが。
今では有名な観光地の海岸にまで、ごみが漂着しています。
特にこちら、プラスチックごみは、分解されずに海を漂い続けます。
こうした汚染の実態を調査しているスイスの環境保護団体が日本を訪れ、国際的な取り組みの必要性を訴えました。
横浜市の港に寄港したヨット。
世界一周を目指す途中です。
その目的は。
海を漂流するプラスチックごみへの対策を、世界的に進める必要性を訴えるのがねらいです。
スイスの実業家、マルコ・シメオニさんが代表を務める環境保護団体が、ヨットで世界を回りながら、汚染の実態を調査しています。
アメリカの大学などの試算では、1年間に世界の海に排出されているプラスチックのごみは、最大で1270万トンに上るとされ、生態系への影響も懸念されています。
国際的な研究機関などの間では、特にプラスチックごみが多く漂流しているとされている海域が、太平洋に2か所、大西洋に2か所、インド洋に1か所あり、海流などで巨大な渦を巻くように、ごみが漂流し続けているとされていますが、詳しい実態は分かっていません。
シメオニさんたちが乗りこむヨットは、この5つの海域を9か月かけて回ることにしています。
こちらがハワイ島やイースター島で回収されたプラスチックごみです。
こちらをご覧ください。
サメや魚がプラスチックをかじった跡だということです。
これまでの調査で、イースター島の海岸では、プラスチックごみが大量に漂着しているのが確認されました。
またハワイの海岸では、細かく砕けたプラスチック片が、多数、砂の中に混じっていたということです。
シメオニさんたちの団体は、12月にパリで開かれる国際会議で、5つの海域の実態を報告することにしています。
安全保障関連法案は、きょうから参議院の特別委員会で、実質的な審議が始まりました。
きょうの審議では、礒崎総理大臣補佐官が、法案を巡って、法的安定性は関係ないなどと発言したことが取り上げられました。
安倍総理大臣は、疑念を持たれるような発言は慎まなければならないと述べたうえで、菅官房長官が注意したことを明らかにしました。
午後、質問に立った民主党議員が取り上げたのが、この発言です。
法的安定生徒は、法やその解釈がみだりに変わらないこと。
そしてそれによって、国民の生活や社会秩序が安定するという考え方です。
法案の廃案を求める憲法学者のグループの会見でも、礒崎総理大臣補佐官の発言に、批判が相次ぎました。
またきょうの委員会の審議では。
ニュースを続けます。
おととし、山口県周南市で、男女5人を殺害したなどとして、殺人と放火の罪に問われた保見光成被告に対し、山口地方裁判所は、死刑を言い渡しました。
保見被告の事件当時の責任能力が主な争点となった裁判員裁判。
判決で、大寄淳裁判長は、当時、善悪を判断する能力があったと指摘し、極めて身勝手な犯行で、遺族の悲しみは例えようがないほど深く、地域社会に与えた衝撃も大きいなどとして、死刑を言い渡しました。
弁護側は判決を不服として控訴したことを明らかにしました。
新しい国立競技場の整備計画を担当してきた、文部科学省の久保公人スポーツ・青少年局長が、辞職する人事が決まりました。
政府は、建設費が膨らんだことなどへの批判の高まりを踏まえて、新しい国立競技場の整備計画を見直すことにしています。
下村文部科学大臣は、定例の人事異動であり、総合的に判断したとしています。
東京都の舛添知事は。
夏の全国高校野球は、新たに9つの代表校が決定しました。
神奈川大会では、甲子園通算51勝を誇る、渡辺元智監督が率いる横浜が、東海大相模との決勝です。
横浜の渡辺監督。
甲子園で春夏合わせて優勝5回の監督は、この夏を最後に退任します。
横浜が4点リードされた7回。
東海大相模に3ランホームランで突き放されます。
東海大相模は、連覇まであとアウト1つ。
打ち上げた。
セカンド追う。
横浜は完封負け。
東海大相模が2年連続の甲子園出場を決めました。
50年近く横浜を率いた渡辺監督、これが最後の試合となりました。
埼玉大会。
白岡はセンバツベスト4の浦和学院を破って勝ち上がり、初めての決勝の舞台。
1回いきなり、相手のミスで先制します。
白岡はこのあと逆転されますが、4点を追う9回に粘りを見せました。
2アウト3塁からタイムリーで3点差に迫ります。
さらに満塁としますが、花咲徳栄はここでリリーフの高橋を送ります。
見逃し三振!
粘る白岡を振り切り、花咲徳栄は、4年ぶり3回目の夏の甲子園です。
三重の津商業は、春夏通じて初めての甲子園。
山口の下関商業と佐賀の龍谷は、20年ぶりの出場です。
プロ野球はナイトゲーム6試合です。
阪神は3回、集中打で6点を奪って逆転しました。
楽天の松井稼頭央が、第1打席でヒットを打ち、史上46人目のプロ野球通算2000本安打を達成しました。
気象情報は寺川さんです。
こんばんは。
厳しい暑さが続いています。
こちらはきのうまでの10日間の平均気温を平年と比べたものです。
東日本や北日本では赤色で、平年よりも高い所が多かったんですが、西日本は青色で、平年より低い所もありました。
ありました。
その理由を、先週の雲の様子で見てみます。
東日本などはしっかりと高気圧に覆われていたんですが、西日本は雲がかかりやすい状態だったためです。
それがきょうはといいますと、西日本には目立った雲がありません。
今、高気圧の西への張り出しが強まってきています。
ということは、この西日本も含めて、この先、暑さが続くということですね。
あす以降、広い範囲で晴れて、厳しい暑さとなりそうです。
予想最高気温見てみますと、仙台や大阪、東京など、34度、猛暑日一歩手前まで上がるという日もありそうです。
今週も厳しい暑さ続きますので、しっかりと体調管理をしてください。
では、あすの全国の天気です。
この2か月で3度目となる土石流が発生しました。
国土交通省が鹿児島県垂水市に設置したカメラの映像です。
午後0時42分ごろ、深港川の上流の山の斜面が、大きく崩れ落ちました。
下流の別のカメラでは、土石流が速いスピードで流れ下る様子が分かります。
夏山シーズン到来。
2015/07/28(火) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]
▽世界の海に漂流ごみが 環境団体が活動を報告 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】寺川奈津美
詳細情報
出演者
【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】寺川奈津美
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
スポーツ – スポーツニュース
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0+1/0モード(デュアルモノ)
日本語
英語
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:21906(0x5592)