だから…だから察するっていう事は私は幼児にはしなくていい。
幼児はしなくていいと思ってるの。
それよりこういうふうに健康にぶつかってった方がね。
「死にたい」。
その気持ちひとりだけじゃない。
「ハートネットTV」にはこれまでに1,000通を超える若者からのメールが寄せられています。
「生きるためのテレビ」。
私たちは去年メールをくれた人たちと語り合う番組を放送。
その後も生きづらさを訴える声は届き続けました。
「そんな理由で?」と思われるかもしれない。
だからなかなか口に出せなかった。
でも本当は誰かに聞いてほしかった。
再びスタジオにメールをくれた若者たちが集まりました。
「死にたい」。
その気持ちひとりだけじゃない。
「生きるためのテレビ」。
これが前回放送したあとにたくさんいろんな方から「死にたい」っていう言葉が届いたっていう話を聞いて「死にたい」っていう言葉はもちろんネガティブだっていう人がいるかもしれないけどそれをアウトプットしてくれるっていうのにすごく希望を感じていて。
だから本当にこの番組の「死にたい」っていうのは言葉に出してもいいんじゃないかっていうのは僕もそれは希望だと思うんですけれども。
例えば「死にたい」と思ったりとか死についてどう思われますか?今日もねこの中で明らかに悪目立ちをビジュアル的にしているじゃない。
だから私はやっぱり少数派である事っていうのはすごく子どもの頃から考えさせられてきたし。
だからこそ生きる意義存在意義みたいな事に関してもこんな変わり者である自分はどうして生きていくべきだろうかとかそういう事は考えてはきたのね。
ただ実際に行動をとるまでには私の場合はいかなかったんですけど。
いかがですか?私はレズビアンであるっていう事の生きづらさもそうなんですけれども実の父親から性虐待を受けて育っているんですね。
だから20代の前半の頃はそのトラウマを抱えていたのでやっぱりリストカットであったりだとかオーバードーズや自殺未遂というのはすごく繰り返してきていたのでやっぱりすごく思い出すような事がありましたね。
今全国で自殺をする人の数っていうのは減っているんですけれども若い世代の死因のトップは自殺という現状なんですね。
そこで今回は「その気持ちあなただけじゃない」というテーマで改めて若い世代の「死にたい」という気持ちに向き合っていこうと思っています。
スタジオにはVTRに出て下さったshinさんにお越し頂いてます。
よろしくお願いします。
(shin)お願いします。
いい子にしなきゃいけないところの生きづらさっていうのはどういうところにあるんですかね?親とかやっぱり周囲からいい子にをすごい期待されてるのは分かるんですけどでも自分がいい子じゃないんじゃないかとかその求められているレベルに達してないんじゃないかとか思ってそれで開き直れなかったりするとどうしようみたいな。
その期待に応えられないっていう現実があって。
でも応えたいレベルのものがあってそれをどう埋めたらいいのかが分からなかったりして。
親のねペットとして生きるって決めたら楽なんじゃないかっていうふうにVTRでおっしゃってたけれども親のペットとして生きるってできると。
どうですか?今思ってらっしゃいますか?
(shin)いや私はもうできないなっていうふうに思ったので。
だから…何だろう…親の言ってる事は親の言ってる事っていうふうに捉えたいなとは思うんですけど。
でも今までずっと親の言ってる事が全てだったりとかなので何か親の言う事は親の言う事って分けたいんですけどそれも何かなかなかまだできないっていう。
例えばshinさんがこの先いや敷いてもらったけどこのレールじゃないんだよ私のはこっちなんだよって言って走りだしたレールがもしかしたら途中で見失ってしまったりとか途方に暮れた時っていうのはまた何かそこを蹴ってまで選んだ道がってなるとやっぱパンチ力強くなっちゃうもんね。
それはすごい怖いなと思って。
今レールは敷かれててこの4月から就職なんですけど。
看護師として働くってなってて。
まあ普通に女性が働くならそこそこのお給料ももらえて自立もできてっていうようなところで親からしたらそのまま働いてればいいじゃないみたいなのもあるんですけどでも何だろうな?でも何か…。
看護師もすごいいい仕事で大好きなんですけどでもそれを本当に辞めて違う道に行った時に敷かれたレールから外れて失敗したら自分もつらいし周りからもたぶん「何でそんなばかな事したの?」みたいな感じになるとつらいだろうなって思うとそれを…何だろう?そういう可能性もやっぱりある訳でそこまでのリスクを冒して自分がやれるかなっていうふうに思ってます。
だってレールが敷かれてなかった事ないんだもんね。
ないです。
ず〜っと敷かれてた。
そんなの選べないって思っちゃうよね。
そうなんです。
選べないと思うし。
あーすさんいかがですか?そうですね。
私も何か自分の中でやっぱり親とかあとは学校の先生が求めるいい子でいたいってずっと長い間思ってはいました。
そのためにはやっぱりそうですね勉強とか部活とかあとは自分から進んで学級委員に立候補するとかいろんな事をやってきたんですけれども。
でもそうですね1回…で何か体調とか崩したりとかしたりあと何…。
あと何て言うか…。
全然ゆっくりで大丈夫ですよ。
はい。
何て言うかこう…何かその…本当に何か親とか先生の期待どおりいられなくなってしまうと何かやっぱり私は認められてないんだっていうふうに思ってしまって何かすごくがっかりしますね。
(取材者)どれぐらい行かれてたんですか?Nonameさんの分かりづらい症状っていうのを改めて教えてもらっていいですか?そうですね。
例えば仕事の時とかなんですけどアイコンタクトとか周りに気を配る何か全体を見るっていう事すごく苦手で本当にそれができない。
その一点二点だけで本当に社会に出られなくなっちゃうんですよ。
私すごくよく分かります。
もう本当によく分かります。
私もレストランでバイトしてた時食器を洗うとか食器を拭くとかは同じ事をしてればいいからできるんです。
(Noname)分かる。
でしょ!話しかけられながら注文とりながらレジ打つとかもうできないの。
(Noname)頭がもう回らないんですよ。
でもねそれってコンビニだとかレストランで働ける人はそのタイプの仕事が得意な人が働いてると私は思うの。
誰でもできる仕事じゃないと思ったんです最近。
でも20代の頃は誰でもみんなができる事が自分はできないってすごく自分はなんてダメなんだろうって思ってしまって。
(Noname)何か自分がいくら努力しようとしてもうまくいかないうまくいかない。
そこでの葛藤があったりとかどうして自分はこれができないんだろうって。
やっぱりアスペルガーだからかなって。
そこで最近はもうそれはそれで割り切ったりする事は多くなったんですけど。
今でもやっぱりこうでありたいなっていう自分の理想とかはあって本当あそこ向かえればいいのに動き出せないなっていう葛藤はありますね。
はい。
これについてはお二人は当事者だと思うんですけれども今のVTR見ていかがですか?やっぱり胸が痛かったですね。
レズとかキモいって言った人が本当に残念でしかたがないですね。
最初に…今私は自分の事全然気持ち悪いと思っていないのでそういう言葉を私が今受けてもやっぱりいろんな事を越えてきているので傷つかないけれどもやっぱり自分のセクシュアリティーに悩み始めた時だったりまだ受け入れきれてない葛藤がある時にそういう否定する言葉を受けてしまった時にああ自分はダメなんだとか自分が同性を好きだからいけないんだって思った経験が私にもあるので本当に見ててつらいなって思いましたね。
今VTRの中に出てきた「それを悪意がある訳じゃないって受け流せるほど私はまだ大人じゃなかった」っていうのがすごく刺さったというか。
気持ち悪いでいえばね本当に今ご覧の方が現在進行形で私の事をそう思っている方絶対いると思うしそういういろんな人がいるっていう話は大人になるまではダメみたいなところにいるからそういう早い時期にたまたま運悪くひどい言葉とかひどい無理解にさらされた人っていうのはどんどんと自己肯定感を奪われてしまう。
話を聞かない限りは分からないんですよねやっぱり。
だからレズってキモいって言った人も本当に何の気なしに言っているって現実があるから頭ごなしに「あんたそんな差別的な」って怒る事もまだ今はできないしあとそこがどこまでが自覚的な罪でみたいな話もたぶん掘り返すと本当に複雑な問題だとは思うので。
LGBTの方とか発達障害の方だけではなくて誰にも理解されない苦しみを抱いてる人って多いと思うんですよね。
誰にも理解されないっていう事は私もちょうど去年の話になる…おととしの話になるんですけれどもやっぱり仕事が…仕事の人間関係とか。
私介護ヘルパーだったんですけれどもそのヘルパーやってた時に先輩から何て言うんだろう…先輩はもっと何かもっと頑張れ頑張れとかもっと何か…何だろう?何か気合いが足りないとかってよく言われてたんですけれども。
それに対して何か私はその要求にどうしても応えられなくてとうとううつ病にまでなってしまったんですけれども。
そのうつ病のつらさっていうか周りから見たらうつ病は何か心の自分に甘いからとか何か弱い人がなるもの心が弱い人がなるものだっていう事が…。
やっぱり何かそういうふうにまだ捉えて…そういうような考えがまだ根強く残ってるんだなっていうのがあって。
そういうのを見るとそうですね…。
恐らくうつ病でやっぱり困っている人はまだたくさんいるのに何かそれでもまだ理解してもらえてないっていう現状はあるんだなっていうのは思いましたね。
はい「いのちの電話」です。
もしもし?はい…はい…。
ええゆっくりいいですよ。
「言われる事なく率先して仕事をしてこられたあなたはすばらしいと思います」。
本当に一部分なんですけど。
あらそっか…。
(テーマ音楽)2015/07/28(火) 20:00〜20:30
NHKEテレ1大阪
ハートネットTV「生きるためのテレビ2 第1夜」[字]
「死にたい」その気持ちひとりだけじゃない。20代の死因のトップを占め深刻な状況が続く若い世代の自殺。メールをくれた若者たちと語り合う「生きるためのテレビ」第1夜
詳細情報
番組内容
「死にたい」…NHKには、生きづらさを抱える人たちから1000通以上のメールが届いている。20代の死因のトップを占め深刻な状況が続く若い世代の自殺。反響の大きかった昨年9月に続き、スタジオにメールをくれた人たちが集まり語り合う「生きるためのテレビ」第2弾を放送する。“死にたい”という気持ちは、なかなか周りに理解されず、一人抱え込むことが多い。でもその気持ち、ひとりだけじゃない。俳優:風間俊介 ほか
出演者
【出演】ブルボンヌ,風間俊介,東小雪,【司会】山田賢治
ジャンル :
福祉 – その他
福祉 – 社会福祉
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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