7すてきにハンドメイド「麻糸で編む 夏のモチーフバッグ」 2015.07.30


お弁当のおかずにぴったりの一品です。

(テーマ音楽)暑くなってきて編み物をお休みしているという方はいませんか?今回はそんな方も夏に編み物を楽しんで頂くためにエミリさんが今持っているこちらのバッグをご紹介します。
ジャン。
どうでしょう。
すてき。
夏にピッタリですよね。
そう。
触った感じもすごく涼やかですしあとね軽いから使い勝手も良さそうですよ。
夏にピッタリですよね。
しかもですねこちらのこのモチーフなんですけれどもなんと2段編むだけで表と裏のどちらも編めちゃうんです。
う〜んちょっとどういう事かよく分からないです。
編み方がちょっと想像つかないですよね。
2段でいけちゃうんですか。
そうなんですよ。
ちょっとボリューム感のあるモチーフに見えますけどね。
このモチーフを使ったバッグを考えて下さったのが今日の先生です。
ニット作家の太田隆澄さんです。
よろしくお願い致します。
よろしくお願い致します。
よろしくお願いします。
それではまず太田さんのプロフィールからご紹介していきたいと思います。
太田さんは以前出版社で働いていましてニット雑誌の編集長もされていました。
こちらが出版社にいた頃の太田さんです。
これは何年ぐらい前のお写真なんですか?14〜15年ぐらい前でしょうか。
ちなみにエミリさん太田さんの左にいる方どなたかお分かりですか?ちょっとこの面影と言いますか。
よくご存じの。
私お目にかかっている感じがプンプン致しますが。
そうですねあの「ニットの伝道師」の広瀬光治さんと隣どうしの席だった事もあるそうですね。
同じ編集にいらしたんですか?そうですねはい。
編集者時代の広瀬さんってどんな方だったんでしょうか?新しい技術をいろいろ開発されて編集者としてもとても優秀だったと思います。
公私にわたって私はとてもお世話になりました。
そうなんですね。
そうなんです。
そして太田さん現在も編み物の楽しさを皆さんに知ってもらうため作品制作や本の監修講師など幅広く活躍されています。
今回はですね太田さんの作品の一部をスタジオにお持ち頂きました。
もうまぶしいですよ。
そうなんです。
手の込んだ作品ですね。
まずは気になるこちらのブルーの方から教えて頂きたいんですが。
近くで見るとホントに繊細な上にビーズがふんだんに使われているんですね。
ビーズを編み込んだアイリッシュモチーフの作品です。
ボタンホール・ステッチで全体をかがって作品にしてあります。
ホントきれいだし繊細ですし。
ビーズを使うと重量も結構出るんじゃないですか?そうですねもう2キロ以上もありますでしょうか。
大変な超大作ですね。
そうですね。
仕事をしながらですので半年ぐらいかけて1枚編んでおります。
ホントにどこの角度から見てもすてきなんですが。
お隣の赤とゴールドもまたゴージャスですねこれ。
そうですなかなか着る機会はないんですけども華やかな作品を編みたくて編みました。
ホントさっき私スタジオに持ってきて頂いた時に四方八方からグルグルと見させて頂いたんですけどどの角度から見てもすてきですよね。
どうもありがとうございます。
ちょっとねこんなものはなかなか難しいですけどね。
今回ご紹介するのは夏でも編み物を楽しめるようにと麻糸を使ったバッグを考えて頂いた訳なんですね。
太田さん麻糸のどんなところに魅力を感じますか?そうですね麻独特の艶もいいですしさらさらとして夏素材としてとてもいいと思います。
最近は麻もいろんな種類のものが出てますよね。
色もすごく豊富ですけれども。
スタジオにもたくさん用意しましたけれども。
なぜこんなふうに麻糸がはやっているのかというのを都内の手芸店にお伺いしたところここ数年夏場はウエアよりもかばんとか帽子など小物を編む方が多くなっているそうなんですよ。
手軽にチャレンジできますしね。
そうなんです。
それに伴って麻糸の種類や色も増えて去年より2倍以上売れてるものもあるそうですよ。
そうなんですか。
でもいろんな細さだったりとか色とか種類も豊富ですね。
そうですねこの糸は太い糸で…。
この辺の?麻の特徴として丈夫で伸びがないという事がありますのでバッグとかに適してますね。
この糸で編むとしっかりしたバッグができますので。
裏をつける事もなく。
それだけで…。
大丈夫だと思います。
丈夫なものにもなるという事ですね。
今回のモチーフに使ったものは?この糸ですね。
リネンの糸で。
麻100%なんですけども糸が細くて滑りやすくて編みやすい糸でした。
そうですか。
では麻糸について解説して頂いたところで次はモチーフバッグの作り方を教えて頂こうと思います。
このバッグはまずこのモチーフを編むところから始まる訳ですけれどもたった2段で完成してしまうんですよね。
ポイントは「四つ巻き長編み」なんです。
四つ巻き長編みという編み方なんですか?そうなんです。
エミリさんは長編みとか長々編みは編んだ事ありますよね。
長編み長々編みは頭の中にいるんですけども四つ巻き長編みは…。
初めて聞きましたね。
はじめましてです。
さっと言えば長編みの操作を4倍したら四つ巻き長編みが編めます。
ここでですね四つ巻き長編みを教えて頂く前に細編み長編み長々編みと四つ巻き長編みの4つを比較したVTRをご覧下さい。
目に針を入れて糸をかけて引き出して細編みを編みます。
細編みが編めました。
針に糸を1回巻きつけて目に針を入れて糸をかけて引き出して針に先の糸を2本引き抜くを2回繰り返します。
長編みが編めました。
針に糸を2回巻きつけます。
目に針を入れて糸をかけて引き出します。
針に糸をかけて針先の2本を2回引き3回引き抜きます。
3回。
長々編みが編めました。
いよいよですね。
針に4回糸を巻きつけます。
目に針を入れて糸をかけて引き出します。
針先の糸2本を引き抜くを1回2回3回4回5回繰り返します。
四つ巻き長編みが編めました。
4つの編み方を比べてみると1目の長さはこんなに違いが出るんです。
1目の長さが長いのでたくさん編まなくてもちょっと稼げると言いますか2段編むだけでもあんなふうにふっくらとした感じになるという事なんですかね。
そうですね。
1個のモチーフを編むのにもですからそんなに時間かからなくて編めます。
それではモチーフの編み方をVTRでご覧下さい。
製図はご覧のとおりです。
材料はこちらになります。
四つ巻き長編みでモチーフの1段めを編みます。
針に糸を巻きつけて輪を作ります。
針に糸をかけて引き出し針に糸をかけて引き抜きます。
一重の作り目の準備ができました。
このようにたくさんの目を編み入れる時は一重の作り目にすると便利です。
後で糸を引く時にとても楽なんです。
立ち上がりの鎖を6目編みます。
針に糸を4回巻きつけます。
作り目の輪に針を入れて糸をかけて引き出します。
針に糸をかけて針先の糸2本を引き抜くを1回2回3回4回5回繰り返します。
四つ巻き長編みが編めました。
残り28目合計29目あります。
1段めが編み終わりましたら中心の糸端を持って引っ張って輪を引き絞ります。
ホントに一重なのでキュッキュッとやるときれいに…。
そうなんです。
結構楽。
絞れてきますね。
楽なんです。
次に立ち上がりの鎖の6目めの半目と裏山の2本に針を入れて引き抜き編みをします。
1段めが編めました。
次は裏側の2段めを編みます。
立ち上がりの鎖を3目編みます。
針に糸を2回巻きつけて次の目の頭に針を入れて糸をかけて引き出します。
針先の糸2本を引き抜くを2回繰り返します。
未完成の長々編みが編めました。
針に糸をかけて針にかかってる目を一度に引き抜きます。
長々編みの2目一度です。
次の2目にも未完成の長々編みを編んでおきます。
針に糸をかけて。
針にかかっている目を一度に引き抜きます。
2目めの長々編みの2目一度が編めました。
同じように繰り返していきます。
1/3ぐらい編んだところで2段めが裏にひっくり返ってくるのが分かります。
続けて同じように編んでいきます。
最後は1目めの頭に針を入れて糸をかけて引き抜き編みをします。
目から糸を引き出して30センチ残して切ります。
糸にとじ針を通しておきます。
中心の糸は中に入れておきます。
これで始末も大丈夫なんですか?大丈夫です。
塞がるんで大丈夫です。
頭に針を1目おきに通していきます。
クッと引き絞ると2段めの頭が絞られます。
針は1段めと2段めの間に出して糸を外側に出しておきます。
これでモチーフが1枚編めました。
糸端はモチーフをつなぐ時に使うので切らないでこのまま残しておきましょう。
ホントに1段めそしてクルッと途中で返った2段めを編むだけであんなボリューミーなモチーフになるんですね。
そうなんです。
結構簡単に編めます。
改めてこちらが表。
表ですね。
そしてこうなってる方が裏側になります。
このバッグを作る時のモチーフというのは好きなように並べても大丈夫なんですか?規則的に並べるよりもランダムに並べた方がかわいいかと思います。
モチーフが編み上がってから好きなように並べて留めていけばいいと思います。
そうか並べてみて自分で「こんな感じ」ってレイアウトしてみてからつなげていけばいいんですもんね。
そうです。
同じ色が隣どうしにいっても全然平気だと思います。
楽しみが広がりますね。
そうですね。
ではモチーフのつなぎ方をご覧下さい。
モチーフの2段めの下の糸2本に針を入れて糸を通します。
留める次のモチーフも2段めの一番下の糸2本に針を入れて糸を通します。
1枚めに戻って同じように糸2本に糸を通します。
交互にそれぞれ4目分ずつ糸を通して留めていきます。
「コ」の字に留めてくみたいなああいう感覚なんですかね。
そうですそのとおりですね。
モチーフ2枚がつながりました。
横12枚縦4枚つなげます。
この段階で既にかわいいですけどね。
そうですね。
これが横12枚縦4枚でつなげた状態なんですけれども。
これをこのように丸めればいい訳ですよね。
それで最後にこの部分を…。
つなげて。
ジョインすれば。
そうですそのとおりです。
つながるんですね。
だいぶ形が見えてきましたね。
そうですね。
このあとはどうなりますか?ここまできたら次は底と持ち手を編みます。
ここにもポイントがあるんですよね。
ポイントは「細編みのうね編み」です。
細編みのうね編み。
そうなんです。
細編みのうね編みというのはちょうどこのバッグの底の部分です。
この部分になるんですね。
このちょっと凹凸があるような凸凹がうね編みの特徴なんですか?そうなんです編み方は細編みとほとんど同じなんですけど今おっしゃったように凸凹編んでるんで厚みが増して編み地に表情が出ます。
これを覚えておけばいろんなところでも…。
そうですね。
活躍しそうな編み方ですかね。
編み物のバリエーションが増えます。
では続きのVTRご覧下さい。
底の部分は編み方記号図を参考にしながら編んでいきましょう。
底の中心で鎖の作り目を24目編みます。
立ち上がりの鎖を1目編み針先から2目めの半目と裏山の2本に針を入れます。
糸をかけて細編みを編みます。
同じように細編みを編んでいきます。
23目最後の1目は残しておきます。
最後の1目には細編みを5目編み入れます。
次からは作り目の残った1本に針を入れて細編みを編んでいきます。
これも最後の1目を残して同じように編んでいきます。
最後の1目には細編みを編み入れます。
最後は1目めに針を入れて引き抜き編みをします。
1段めが編めました。
2段めは裏に返して立ち上がりの鎖を1目編みます。
次の目の頭の向こう1本を拾って細編みを編みます。
増し目がすぐ入るので同じ目にもう1目細編みを編み入れておきます。
同じように細編みを編んでいきます。
両側に増し目があるので注意しておきましょう。
2段めが編めました。
3段めです。
やっぱり裏に返して立ち上がりの鎖を1目編みます。
同じように次の目の頭の向こう側1本を拾って細編みを編んでいきます。
同じように16段めまで編めました。
ここで凹凸が出ているのが分かると思います。
続けて4段増減なしにまっすぐに編みます。
側面の中心と両わきの中心に糸印をつけておきます。
わきの糸印の4目のところに待ち針で印をつけておきます。
底と側面をセットします。
中心を合わせます。
モチーフのやはり糸2本に針を入れて引き抜きます。
側面の細編みの頭の中心に針を入れて留めていきます。
これもモチーフと底4目ずつそれぞれ留めていきます。
1つのモチーフ4目留めていけばいいって事ですか?そうなんです。
留め終わりましたら裏側に糸を出して糸始末をします。
モチーフ1枚と底の分が1枚分留まりました。
他のモチーフも同じ間隔でつないでいきます。
これで底とモチーフがつながりました。
鎖の作り目で10目作り47センチ約106段編みます。
糸端は30センチずつ残しておくようにします。
グログランリボンの端を0.5センチ折っておきます。
持ち手の裏にグログランリボンをセットして待ち針で仮留めしておきます。
縫い糸と縫い針でまつっていきます。
出来上がりましたら側面に待ち針で仮留めしておきます。
赤線のように初めは裏側。
次は表側で点線のように。
また裏側に留めていきます。
表側では奥まつりの要領でモチーフの奥の方で目立たないように留めていく事がポイントです。
つなぎ終わりましたら糸始末をします。
持ち手が側面につきました。
中袋の側面と底の布をこのように裁断します。
側面の布を中表に合わせてわきの部分を縫います。
側面の縫い代を割り入れ口を1センチ裏側に折ったあと底を中表に合わせます。
半返し縫いで底と側面を縫い合わせます。
これで中袋ができました。
本体に中袋を外表に入れます。
待ち針で仮留めをしておきます。
縫い糸と縫い針でまつり縫いをして留めていきます。
お好みでスナップボタンをつければモチーフバッグの完成です。
中袋は手縫いでも大丈夫ですか?手縫いでもミシンでもどちらでも大丈夫です。
更に気軽にチャレンジできますね。
そうですね。
そしてこのバッグはモチーフの色選びも楽しみの一つだと思いますが今回は太田さんの教室に通われている生徒さんにもモチーフを編んで頂きました。
こちらのVTRをご覧下さい。
太田さんの教室に伺いました。
生徒さんたちはそれぞれ好きな糸でモチーフを編んでいます。
花が大好きだという庄司さんは…。
…してこの色にしました。
一番好きな花はバラという事で真っ赤なバラと緑の葉っぱをモチーフで表現しました。
海が大好きだという鈴木さん。
マリンカラーで爽やかな色合いにまとめています。
夏は白い服をよく着るという秋山さん。
白い服に合わせやすいように中間色の自然な色合いのモチーフを選んだそうです。
皆さんもモチーフの色合わせを是非楽しんでみて下さい。
色合わせはもちろんですけれども麻じゃなくても編む事は同じようにできるんですか?もちろん冬の毛糸でもかわいいモチーフが出来上がります。
という事で冬用の毛糸で編んだバッグをスタジオにお持ち頂きました。
何か更にモフっとしたというかかわいらしいですね。
そうですね冬糸で編むと厚みが増しますのでマカロンのような雰囲気になると思います。
う〜んホントに。
何かふんわりした感じがとてもかわいいですね。
家にある余り糸で編むとそんなに糸を使わないのでできると思います。
初めはそんなにたくさんモチーフを使わないで。
小さなバッグから編み始めるといいかも分からないですね。
例えば余ってるものだけで全部違う色とかでもまたかわいいのができるんですね。
ホントにかわいいと思いますよ。
是非チャレンジしたいですね。
そうですね。
これで冬も夏も楽しめますよね。
そうですね。
是非皆さん冬も夏も編み物を楽しんで下さい。
太田さん今日はありがとうございました。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
2015/07/30(木) 11:30〜11:55
NHKEテレ1大阪
すてきにハンドメイド「麻糸で編む 夏のモチーフバッグ」[字]

ニット作家の太田隆澄さんが麻糸で編むモチーフバッグを紹介する。丸いプクプクとした厚みのモチーフが愛らしく夏にぴったりのアイテム。とっておきの編み方もご紹介します

詳細情報
番組内容
ニット作家の太田隆澄さんが麻糸で編むモチーフバッグを紹介する。丸いプクプクとした厚みのモチーフが愛らしく夏にぴったりのアイテム。まるでヨーヨーキルトをつないだような丸いモチーフは、たった2段で編めるので1枚編むのはあっという間だ。番組内では、このバッグを編むためのとっておきのテクニックもご紹介する。家にあるあまり糸などの活用にもおすすめ。この夏、ぜひ麻糸の魅力にふれてみてください。
出演者
【講師】ニット作家…太田隆澄,【司会】中山エミリ,吉井歌奈子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – ファッション
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0x0808)
EventID:23250(0x5AD2)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: