お弁当のおかずにぴったりの一品です。
ステージでピアノを披露する…彼女が初めてピアノを弾いたのは僅か2か月前の事でした。
スタートは指1本から。
それがたった2か月で両手でピアノを弾けるまでに上達したのです。
一体この間に何があったのでしょうか?これまでのレッスンの軌跡をたどります。
始まりは8月の暑い盛りの事。
有森さんはあるライブを訪れました。
ステージでピアノを弾いていたのは番組の講師…絢香さんや松たか子さんなどとも共演し幅広いジャンルで活躍する実力派のピアニストです。
塩谷さんのライブを初めて生で見た有森さんは希望に胸を膨らませていました。
いや〜もうすばらしかったです。
一方塩谷さんはこんな思いを秘めていました。
僕の今回の番組ではとにかくリズムを感じて間違ってもいいから先へ進もうよ。
そういうとにかく…そういう番組にしたいですね。
そんな中スタートしたレッスン。
それは普通のピアノのレッスンとはちょっと違うユニークなものでした。
第1回のレッスンはボサノバを代表する曲「ワン・ノート・サンバ」が課題曲。
ピアノを弾く上で大切なリズムをつかむ事が目標です。
まず最初にしたのは体じゅうの力を抜く…リズムを作るためにはその筋肉が緩んでなければ次に動けないんです。
そこでイメージしたのがオランウータンの自然な動き。
「カッカカッカッカ」って…オランウータンがたたいてる。
はい。
さんはい!
(2人)スカッカカッカカッカッカ。
ほらできた!うん。
あれかもねたたくより前にそうやって口で言うのがいいかもしれないですね。
というわけで手をたたきながらリズムを口で言ってみる事に。
カッカッカ。
あっ!カッカッカ。
その首の動きがですね僕の…ウフフフフ!あの人たちはですねこう首を前へ…。
アハハハハ!あっいいですねいいですね!オランウータンとハトの動きでリズムをつかんだ有森さん。
そう!しかしいざピアノを弾いてみるとリズムに乗れません。
あら?惜しい惜しい!最後だけね。
「カッカカッカッカ」。
「カッカカッカッカ」が何でできないんですかね?そこで塩谷さんはリズムを覚えられるようにリズムにぴったりな言葉を口に出す事に。
スカッカカッカカッカッカッカッカッカカ…?またいい言葉が見つかったようです。
そして最後はこのとおり。
無事課題曲をクリアする事ができました。
ありがとうございました。
2回目のテーマはウラ拍。
連続テレビ小説「あまちゃん」のオープニングテーマに挑戦です。
まずはオモテ拍とウラ拍を学びます。
ほら!今自然とこうなりましたよね。
これを意図的に逆にしてみるとどうなりますか?
(手拍子)この感覚がウラ拍を感じるという事につながっていて「いに」という頭の音がオモテ拍。
このウラ拍。
「ちいんい」というのがウラ拍。
ウラ拍を感じるために…ネコ!ネコ!塩谷さんいわくネコが歩く腰の動きにウラ拍をつかむヒントが隠されているとの事。
ウラ拍でしょ?セクシーな感じになりますね。
はいセクシーです。
アハハハハ!まさにそうなんです。
ウラ拍のリズムの修得はこんな独特な方法で。
アハハ!楽しい〜。
ンチャッンチャッンチャッンチャッ。
メロディーだけ弾いてみましょうか。
ワンツースリーフォー。
じゃあ左手でたたいてみて下さい。
いいですねできてますね。
う〜んいい感じいい感じ。
できた!じゃあその左手を「ドソ」に。
なんと第2回で既に両手で弾けるまでに上達しました。
アハハ!できた〜!お〜すごいすごいすごい!すご〜い!うん!これねかなり難しい事なんですよ。
すご〜い。
第3回は「どんなときも。
」を課題曲に4分音符をベースにした4分弾きにチャレンジ。
…という事を意識して弾いてるんです。
粒があるんです音には。
粒?粒なんですね。
漫然と弾くとね…。
こんな感じになりますね。
これを…。
違うでしょ?つまり…。
すごい軽快な感じ。
そうなんです。
「ジャンジャン」と…まずは音の粒をそろえる練習。
これはね要するに自分の体が同じように筋肉とか筋とかそういうものが…同じ力で動いてるかどうかという事なんですよね。
そこで登場したのがミニサイズのボンゴ。
指に均等の力が入るように練習します。
バラバラですね。
でもかなりいけますね。
ほんとですか?うん…。
リズムは指を離すタイミングも重要。
今度は離す時のタイミングをそろえる事で…。
そっか長さ?長さがそろうんですね。
これがすごく大事なんです。
その修得にはトライアングルを使います。
つまりやむポイントをちゃんと意識してミュートしてやる事でリズムが生まれる。
でも何かねミュートする…。
雰囲気は分かる。
音の粒をそろえ指を離すタイミングを覚えた事でリズムの基本4分弾きをマスター。
4回目のテーマは3拍子。
映画音楽として有名な「ムーン・リバー」を弾きました。
3拍子はだ円の動きがキーワード。
振り子というかブランコというか。
1拍目で加速するようにだ円を描き3拍子のリズムをイメージします。
続いて3拍子の表情を出すアクセントを覚えます。
ブンチャッチャッブンチャッチャッ。
つまり「ブン」のところは「テヌート」だから…。
え?伸ばす?うん。
その書いてある音の長さどおりに伸ばすというのが本来の意味です。
そしてブンチャッチャの「チャッチャ」の部分はスタッカートですね。
スタッカート。
短く?あ〜。
これ逆にしてみましょうか。
何か踊れませんよね。
はい乗れませんね。
ほら?はい。
はい。
意外と難しいでしょ?難しい。
跳べないです。
やっぱオランウータンですよねここで出てくるのはね。
あのオランウータンの枝から枝へ飛び移る…。
ウーンチャッチャウーン…。
これを思い浮かべて下さいね。
ダンスが得意な有森さんにワルツステップを教えてもらう一幕も。
ブンチャッチャブンチャッチャ。
重心がやっぱりグワッと来ますね。
うん。
踊る事で改めて3拍子を認識。
1人で弾く時もその感じが出ると…。
もう弾けたも同然ですね!いや〜!レッスンの成果はご覧のとおり。
テヌートとスタッカートを覚えた事で表現力が格段にアップしました。
ではここでちょっと一息。
塩谷さんの演奏を堪能しましょう。
この番組を始めてから有森さんは家でも時間を見つけては練習をしてきました。
収録の合間も一人で練習。
ピアノに没頭していますね。
(有森)音ってセリフと似てて「おはよう」ってこういう感じの雰囲気で言いたいなとか音が何か…その「お」じゃないなとか。
表現なんだけど。
ピアニストの人も「あっこのドの音じゃないな」とかきっといろいろ思ってやってるんだなと思うとすごい親近感とあと…考えたくなる。
感じたくなる。
そんな有森さんの思いを乗せてレッスンは折り返し地点。
第5回はラテンの名曲「マンボNo.5」に挑戦しました。
スペイン語でカギの事を「クラーベ」っていうんですよ。
みんなこのクラーベを感じて演奏してるんです。
そのカギを持ってないとなかなか共通の認識というか理解を得られないぐらいに大事なものなんですね。
このリズムがクラーベ。
最初に3回続いて2回たたく「3ー2クラーベ」といいます。
んカンカンカンカンカン。
そしてこちらが2回3回とたたく…ラテン音楽のカギクラーベを自分のものにするのは難しい。
このリズムを体にしみ込ませるためひたすら練習を繰り返しました。
タンタンタンんタンタンタンタンタンんタンタン。
先生〜!ハハハハハハ。
そのレッスンの成果がこちら。
引き続き第6回も「マンボNo.5」に挑戦。
更にラテン音楽の世界を深めました。
「踊っちゃえ」って言って人々がこう…。
まず学んだのはラテン音楽の聴かせどころ。
まあいわゆるサビのようなものでここから盛り上がるというのを…盛り上がりの部分モントゥーノは4小節の繰り返し。
そのパターンの事を「トゥンバオ」っていうんですね。
「トゥンバオ」?こちらがその「トゥンバオ」。
ラテンのリズムはそう簡単に体得できるものではありません。
しかし塩谷さんならではの秘策がありました。
そもそも「んカンカンカンカンカン」の「3」の2つ目ですねそれを感じさえすれば…そう言葉をリズムに乗せる作戦です。
あっこれでできるじゃない?「そーこか!」か。
そしてこんなパターンも。
結構早く来るよ。
「そこじゃない!どこですか?ここですよ。
ウッ!」。
そのかいあって何とかラテンのリズムをつかむ事ができました。
第7回は誰もが知っている「きらきら星」をなんとラテンにアレンジしたオリジナル曲に挑戦しました。
ワンツーラッチャタカタカチャッチャッチャッチャッチャ。
さてどのようにラテンアレンジしたかというと…。
はい!今ねちょっとマーチっていうか行進みたいな。
ワンツー!これがだからその…要するに歩くそれが踊りになってんチャンチャンチャンチャンチャンんチャンチャン。
これが2拍子なんだよね。
チャンチャンチャン。
分かりましたか?分かりやす〜い!これがラテンに近づく第一歩なんですね。
次のステップとしては…え?つまりタンタンタンんタンタン。
タンタンタンんタンタン。
だから…。
なるほど!ラテン音楽に聞こえます。
先生…私みたいな初心者でもできますか?何を言ってるんですか。
当たり前でしょ。
例えばね鼻歌でフフフンって適当に歌う事あるでしょ?あります。
あ〜なるほど!オランウータン!?そうそう。
(鼻歌)ちょっと弾いてみて下さいよ。
有森さん即興でアレンジに挑戦。
いいじゃん!あ〜できた〜。
いいじゃないですか!今弾いてる気分ってどうだった?いい感じ。
鼻歌な感じ。
楽な感じ。
楽だよね。
要するに楽に…う〜ん!鼻歌のように伸び伸び自分のリズムを感じて弾く。
有森さん本当に楽しそうですね。
呼吸をしたりとか心臓の鼓動とかもねこれはもうリズムなわけですよね。
それを意識的に感じる事で……という事を感じてほしいんですね。
それを今度はピアノを弾くという事で表現する。
その手助けになるといいなと思ってるんですが。
そんなレッスン体験してどうでしたか?音楽っていうとどうしてもメロディーラインに気が行ってしまうんですけど今回はリズムを中心に先生に教えて頂いて……という感じを体験できたのはすごくよかったと思います。
アハハハハハ!いかがでしたか?リズムを感じてピアノを楽しむ。
今から始めても遅くはなさそうですね。
2015/07/29(水) 21:30〜21:55
NHKEテレ1大阪
趣味どきっ! 塩谷哲リズムでピアノ[終] 第9回「総集編」[解][字]
楽譜が苦手でも、リズムを意識することでカッコ良くピアノが弾けるようになる。ピアノ初心者の有森也実さんが受けてきたユニークなレッスンと成長を振り返る総集編。
詳細情報
番組内容
楽譜が苦手だから、習っても上達しなかったからとピアノをあきらめてしまう人もいる。しかし、リズムを意識すれば、誰でもカッコ良くピアノが弾けるようになる。講師は、ピアニストであり、作曲家の塩谷哲さん。初心者でも楽しみながらレッスンできるように、なじみのある名曲を塩谷さん自身がアレンジした。ピアノ初心者の有森也実さんが受けてきたユニークなレッスンと成長を振り返る総集編。
出演者
【講師】塩谷哲,【生徒】有森也実,【語り】DJ TARO
ジャンル :
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
趣味/教育 – その他
音楽 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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