ワーワーワーワーお父さんがしゃべるとね「えっそうなの?」。
やっぱり聞いてると話したくなるのよね。
だからまあ恐れないで自分のあからさまな人間性を子どもの前に出しちゃえばいいんじゃないって思うけどね。
(風間)
死にたい。
その気持ち一人だけじゃない
「ハートネットTV」にはこれまでに1,000通を超える若者からのメールが寄せられています
「生きるためのテレビ」。
私たちは去年メールをくれた人たちと語り合う番組を放送。
その後も生きづらさを訴える声は届き続けました
「そんな理由で?」と思われるかもしれない。
だからなかなか口に出せなかった。
でも本当は誰かに聞いてほしかった
再びスタジオにメールをくれた若者たちが集まりました
死にたい。
その気持ち一人だけじゃない
ブルボンヌさんは自分の存在を迷惑だと思った事ってありますか?迷惑…。
それこそね男子トイレに局とかで入ったら皆さんびっくりされたりするのでそういうすごく近いお話でもそういう事はあるんですけど。
例えばその…それこそ性的少数者の人って子どもの頃から言われてきた事で子孫が残せないじゃないって。
最近例えば同性婚の話とかがニュースになっててもそういうのは少子化がむしろ進んじゃうんじゃないかみたいにネガティブな事を言われたりもしますよね。
(山田)そうですね。
実際にたくさんそういった迷惑という言葉が入ったカキコミメールがたくさん届いたのでまずいくつかそちらからご覧頂きます。
もう高校生の頃から書いてるんですね。
例えばこれは高校3年生の頃なんですけど何かこのころから…これ見てる人にはいじめてる人の方が悪いじゃん。
浮気した方が悪いじゃんっていう人が多分きっといると思うんですけれどもなぜご自身は自分が迷惑なんだって思ってしまうんでしょうか?何て言うか…。
何と言うのか…もう本当に自分の存在が何かもう本当に…みんながそう嫌な思いになってるのはやっぱり嫌な気持ちになってるのは何か私のせいだってついついやっぱり自分を責めてしまうんですよね。
いじめられた経験というのは大きかったですか?はいそうですね。
やっぱりいじめられた事があってから何か私はやっぱり人の事を…。
やっぱり人からどう思われてるのかというのは本当常に気にするようになったりもしましたしやっぱり自分を責めるっていう事。
そういう癖も何かそのころからついてしまったんだなって思います。
(東)VTRでおっしゃってたような事を言われ続けたりされ続けたらそれはもう本当に暴力だしそれだけ自分がすごく否定され続ける事って人間にとっては本当につらい事だからそういう事を受け続けるともう自分なんて要らないし自分なんて生きてちゃいけない存在だし自分なんて迷惑だっていうふうにずっとそういう…何だろう?思考の癖がずっと取れなくなって何を見ても迷惑っていうふうに感じちゃうんじゃないかなって思いました。
その辺りNonameさんどうですか?う〜ん。
やっぱりね僕も中学いじめられて不登校っていう時期があったんですけど。
あの…自分一人だけでいる世界だったら何も起きないじゃないですか。
だから自分を責める理由もない。
だけどやっぱり学校でいじめられた時なんかが人から「死ねきもい」とかやっぱりそういう環境にいるともう自分を責めちゃうんですね。
だからそこから逃げないと自分を責める事は止まらない。
島田さん今のVTR見てどう思われましたか?ちょっと時間下さい。
はい全然ゆっくりで大丈夫です。
学校までの生活と…う〜ん例えば就職したりして会社で働くっていう生活ってちょっとこう…状況が変わってくるっていうか。
学校ならとりあえず自分が勉強なら勉強で自分一人がとにかく勉強して成績を取っちゃえばそれでとりあえずOKみたいなところがあると思うんですけど会社とかだとなかなかそれだけでは成り立たないところが出てくると思うのでやっぱり人と協力したりいろいろ調整したりとか相談したりとかっていう場面が数多く出てくると思うので…。
少なくとも自分はそういうところでちょっとこう苦労したところがあるのかなっていうのはありますね。
こうありたいこうあるべきだっていうふうに自分で思ってるけどもそこがなかなかうまくいかないって。
あーすさんどうですか?勝ち組負け組っていう中でも何かやっぱりどうしても負け組にやっぱり自分は何かいる事が今まで何か多かったなって今振り返って思ったんですけれども…。
本当は何て言うか勝ち組になりたいために何かじゃあ必死に…勝ち組になりたいために必死に頑張ろうとしててもでもそれは…何だろうな?でもそれは本当に切りのない闘いをしてるような気がしますし…。
でもお仕事の現場って必ず競争はあるしそこの中で優劣ってついちゃうと思うんだけどそれは多分昔も今も変わらなかったと思うんだよね。
今その勝ち負けって言葉があったら絶対それは勝ちの人がいたら負けに相当する人って出てきちゃうじゃない?その時に負けである事がこう…さらりと受け流せなくなってしまっているという人がより増えてしまっているんでしょうかね。
基本的に勝ってる人と負けてる人だったら総数は絶対に負けてる人の方が多いはずなんですよね。
トーナメントだったら一つしか勝てない訳だからほとんど負けるから。
負ける人の方が共感である種そっちが当たり前なんだけどでもやっぱりそうさせてくれない状況っていうのが今あるんだと思うんですよね。
勝って当たり前みたいな。
・
(ざわめき)なれなかった。
なりたかった自分になれなかった。
こんなはずじゃなかった。
きっと私が悪いんだね。
いてもいなくても同じだから。
いつだって…。
一人だった。
今VTRでは死にたいっていう気持ちと共に生きていくっていう…まあある種何かそれを受け入れた先輩の言葉みたいな感じのVTRだったんですけど今のVTR見てあーすさんいかがでした?そうですね…やっぱり「死にたいと思っていいんだ」っていう言葉に私は今すごく…心に響きました。
そうですね…やっぱり多分このあとも今後の人生においてもやっぱりつらい事は起こるし死にたいと思う事は多分いくらでもあると思うんですよね。
それでもその中でも死にたいと思っても何て言うかそう思っていいんだって。
何て言うか自分を受け入れてあげるのもこれから大事かなって思いました。
shinさんいかがですか?そうですね私も…何だろう?死にたいっていう思いをなくすっていうのはやっぱり難しい事だと思うのでそう思ったとしても何かその思いとうまく共存して生きていけるようになりたいなっていうふうに思いました。
Nonameさんいかがですか?人生の先輩が死にたいを何か共にとか受け入れていく…。
僕はまだ若いからかもしれませんけどちょっと見てる間目ぱちくりして口が開いて何も…頭が今思考停止したみたいで理解ができなかったんですよ。
(東)Nonameさんは死にたいという気持ちとは共存しないで生きていきたいと思ってますか?共存するしないじゃなくて単なる自然現象みたいな…。
死にたいっていう気持ちが?…に近いかな。
はっきりとはまだ言えないんですけどゲップのように出るものだと。
どうしても何かこう…こういうテレビとかでも生きているその昼のすばらしさをうたうけれども昼と同じだけ夜はあるんだから死ぬって事に対してあまりに「それは言っちゃ駄目」と言う必要はなくて本当に両方あるんだよって。
生きたい半分死にたい半分が繰り返されればいいじゃないって事だと思うんだよね。
自分は実際消えたいと思って死に損なった人間なので…。
う〜ん。
その時簡単に死ねないんだなと思ったんです。
何か分かんないですけど息詰まったりしんどくなった時の…日本語が見つかんなくて死にたいみたいな。
ハハハ。
そういう意味では共存といえば共存なのかもしれないし。
今おっしゃった自分は簡単には死ねないっていうのが分かったっておっしゃったのがもうすごく…。
ボソッとおっしゃった事なんだけどすごく私は共感して何かすごく今…すごくよく分かっちゃった。
何かだから自分が自殺未遂を繰り返さなくなったのはもしかしたら簡単には死ねないっていう事が分かったからもうやらないというところに近いのかなっていうのが今思って。
死にたく完全になくなって絶対に死にたくない…。
今後もならないって言い切れるかというとそうではなくてつらい部分も傷ついた部分も抱えていてだけど死ねないって分かったっていうのは何かすごくふに落ちるというか私もそうだなって。
たとえ自分が幸せって思ってなくてもただただ生きる事に従事するとは言わないけどただ生きる。
そこに何かお茶の渋みを感じるのと同じようにそういう渋い生き方っていうか何て言うのかな?そういう…何かスルメイカって言ったら変だけど。
単調だけれど苦いけど何て言うのかな…ちょっと難しいんですけど何か奥深さをすごく感じますね。
僕は少しだから周りの皆さんの話を聞いて少しだけ何か人生はもっと深いんだよみたいな事を少し感じた気がします。
絶対誰かいると思うんですね。
自分と同じ思いをしている人が。
…で今日本当に4人が語ってくれた事というのはきっと誰かが聞いて誰かが聞けてよかったなって思う話だと思うんです。
一人じゃなかった。
ああ同じ事思ってる人がいるんだって思う話だと思うから本当にいろんな思いがあったと思うんですけれども本当に話してくれてありがとうございます。
本当に今日は皆さんどうもありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。
2015/07/29(水) 20:00〜20:30
NHKEテレ1大阪
ハートネットTV「生きるためのテレビ2 第2夜」[字]
「死にたい」その気持ちひとりだけじゃない。20代の死因のトップを占め深刻な状況が続く若い世代の自殺。メールをくれた若者たちと語り合う「生きるためのテレビ」第2夜
詳細情報
番組内容
「死にたい」…NHKには、生きづらさを抱える人たちから1000通以上のメールが届いている。20代の死因のトップを占め深刻な状況が続く若い世代の自殺。反響の大きかった昨年9月に続き、スタジオにメールをくれた人たちが集まり語り合う「生きるためのテレビ」第2弾を放送する。“死にたい”という気持ちは、なかなか周りに理解されず、一人抱え込むことが多い。でもその気持ち、ひとりだけじゃない。俳優:風間俊介 ほか
出演者
【出演】ブルボンヌ,風間俊介,東小雪,【司会】山田賢治
ジャンル :
福祉 – その他
福祉 – 社会福祉
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0x0808)
EventID:22512(0x57F0)