畑中徹=ニューヨーク、末崎毅
2015年7月30日16時35分
最低賃金の引き上げは、先進国のトレンドでもある。米国では「中間層の底上げ」をめざすオバマ米大統領が掲げている。ドイツでは今年から、全国一律の最低賃金制が導入されたばかりだ。
米ニューヨーク州の委員会は22日、ファストフードなど外食チェーンの従業員の最低賃金について、段階的に時給15ドル(約1850円)に引き上げるよう勧告することを決めた。いまは8・75ドル(約1080円)で、一気に1・7倍にアップする。ニューヨーク市内は2018年まで、ほかの地域では21年夏までに上げられる予定だ。
米西海岸のロサンゼルスやサンフランシスコでも、15ドルへの引き上げが決まっている。都市部の賃上げの動きは、全米にじわりと広がりそうだ。
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