こんな報道だ。同省が隊員輸送に活用するのは、津軽海峡フェリー(北海道函館市)の「ナッチャンWorld」号と新日本海フェリー(大阪市)の「はくおう」号で、ともに1万トンを超える。同省は2隻を今年度末まで7億円で借り上げたが、来年度以降は両社や金融機関などの出資で設ける特別目的会社(SPC)が船を所有し、平時は民間、有事には防衛省が使う仕組みを目指す。戦時中の輸送船の徴用を思い出させるいやな報道だ。 そして予備自衛官になるように要請される船員たちに断る自由があるのか?それは赤紙に等しいことではないのか?そのことがもっとも懸念される。 記事は続いてこう伝える。 同省防衛政策課は、「予備自衛官になるかどうかを決めるのは船員本人で、強制できない」と強調。予備自衛官になるよう船員が強いられるおそれについては「会社側の問題で、省としては関知しない」としている。装備政策課は「有事で民間船員の予備自衛官が乗り組めば、操船技術は格段に安定する。船を操れる者と、自衛官の感覚を持つ自衛隊OBの双方が乗るのが好ましい」としている。そしてこの記事を見てもう一つ不思議に思うことがある。それはこのフェリーの行き先である。1万トンを超えるフェリーは尖閣諸島には接岸できない。沖縄県でこのクラスの船が接岸できる港はいくつあるのだろうか?那覇港なら可能だが、沖縄本島以外では付けられるところがあるのだろうか? 活用としては本土のどこかから沖縄本島に兵員と車両を運びそこから小舟もしくはヘリで離島への運搬になるだろうから、全くおかしな話ではない。 だがこの船が沖縄を通り越してさらに南下するとしたら、どうなるだろうか? とにかくきな臭い話であり、国民のコンセンサスがない状況では摩擦も大きいことだと思う。 |
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