ジャーナリスト・熱海芳弘のブログ

新聞記者として、「オウム真理教事件」をはじめ、事件、事故、災害などを20年近く、追い続けてきました。このブログでは、ニュースを分かりやすく解説していきます。また、私は「双極性障害」の当時者ですので、メンタルな話題も時には触れていきます。

 

双極性障害と闘う



『双極性障害と闘う~患者として、新聞記者として』

(無明舎出版・新刊)


熱海芳弘(ジャーナリスト・元毎日新聞記者)著。A5判・140頁。


定価1600円+税/好評発売中です。


「下記」をクリックすると、「楽天ブックス」のサイトにジャンプします。http://books.rakuten.co.jp/rb/12740293/



自著『双極性障害と闘う~患者として、新聞記者として』(無明舎出版)が、地域精神保健福祉機構(NPO法人・コンボ)の会報誌11月号で紹介されました。以下はその記事です。




私は著者と同じく双極性障害Ⅰ型当事者の精神保健福祉士です。私は、公私ともに精神疾患をもつ仲間と接する機会が多くあり、双極性障害当時者の方とお話をする機会もあります。みなさん、私と同じようにジェットコースターのような人生を歩まれており、つい聞き入ってしまうこともよくあります。


この本もそんなふうに、熱海さんの語らいに、そばで耳を傾ける感覚で読ませていただきました。そして、どんなエピソードもこの病気を患う者なら、「わかる、わかる。そういうことあったよ。しんどいよね」と共感できるポイントがたくさんありました。


双極性障害は、病識を深め、服薬や通院を遵守し、日常生活のリズムを整え、他者への感謝を大切に歩めば、ある程度コントロールできると近頃考えています。


著者の熱海さんも私も、閉鎖病棟や保護室、失職を経験していますが、近年は良好な様子です。


新聞記者としての熱海さんですが、躁のエネルギーを上手に取材に活かされた部分もあったと思います。社会に対する使命感のような思いがこの著書にもこめられているのではないでしょうか。


この本の魅力は、熱海さんの人生とあわせて各時代の事件等への取材の内容が鮮明に綴られている点だ見受けられています。


双極性障害における躁状態では、友人やお金、仕事等大切なものを失う危険性があり、うつ状態では自身の命を失うこともあります。


本人ばかりか周囲の人たちにも影響が強くある疾患のため、この本が世の中に広く知られ、多くの方に読んでいただけると、同じ病に向き合う者として幸いです。


コンボライター 久賀さやか。




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ここ数カ月、ギャンブル系(主に、パチンコ、パチスロ)の集客の仕事を頼まれ、このブログも放置状態でした。


1992年と記憶していますが、私が事件記者として、東京本社に在勤していた時、パチンコの偽造カード事件がありました。


私は、基本、ギャンブルはやりません。麻雀もチートイツぐらいの役しか分かりません。公営ギャンブルも全く興味なし。ただ、パチンコは大学1年の時、ものめずらしさもあって、バイトの給料で打ちました。


3000円もっていかれた時、あまりにもバカらしくなって、思いました。「こんなバカみたいなものに金をつぎ込むのは、本当にバカだと」。だから、スロットを初めて打ったのは、今年の3月です。


まあ、そういう下地しかないのに、上記の事件の時、お世話になったパチンコ攻略会社(老舗、といえば勘のいい人は分かるでしょう)に取材に行って、あらいざらい教えてもらいました。おかげで、特ダネいっぱい書かせてもらいました。


その時の縁があって、そこの社長とは細々とつきあいがありました。昨年12月、その社長がただならぬ声で、携帯に電話をよこしました。


「熱海さん、まじめにここ数ヶ月、やばい。客の問い合わせ自体来なくなっていて、最悪、店をたたむ」


「あんた(私)に電話したのは、ほかでもない、あんたのブログを見て思ったんだけど、起死回生の一発を狙うのは、あんたに頼むしかないんだよ」


(私)「でも、ブログ云々はいいんだけど、いったい、何をすればいいんですか?」


(社長)「とりあえず、問い合わせがこないとまず、ダメ。だから、その上をいくには、集客が必要なわけ。この業界、狭い社会だから、新規参入業者には圧倒的に不利。だけど、あんたのレイアウト・デザイン。それと筆力があれば、何とかなるかも知れないと思ったわけ」


(私)「でも、それって、いわゆるゴトでしょう。私はパチンコもパチスロも全く興味ありません。確かに、売るのは違法性はないにしても、私はこれでもジャーナリストを標榜していますから、これはちょっと・・・・」


(社長)「いや、そうなんだよ。だから無理を承知で頼んでいる訳。あんたの立場でやれないというのは織り込み済み。ただ、こっちも霞を食って生きている仙人ではないし、売って何ぼの世界なんだよ。その上で店をたたむとなると、残務処理で半年もかかる。本当に頼む人はあんたしかいないんだよ」


(私)「事情は分かりましたけど、悪い言い方をすると、私はカタギですよ。私とは住む世界が違います」


(社長)終始無言。


私はお人よしのところがあって、だんだん、その社長がかわいそうになりました。頼む人はあんたぐらいしかいない、とまで言われると、少しは考えますよね。


(私)「で、仮に私がその仕事を引き受けるとして、期間はどれくらいですか?」


(社長)「期間じゃないんだ。集客の数。現状から30人、客が増えれば、何年かは安泰になるわけ」


最後まで乗り気ではなかったのです。卑しくも、社会正義を標榜するジャーナリストがそこまでやっていいのかどうか。やるにしても、パチンコ、パチスロのこと、全くと言っていいほど、分かりません。


データや下地、専門知識は提供すると言われたので、渋々引き受けました。かつてはとは言え、私たちの世界では、情報提供者には取材源の秘匿など、特別扱いをします。裁判で訴えられ、証人と法廷に立っても、また、逮捕、起訴されても、ネタ元を明かさないのが、我々の最低限のルールなのです。


ですから、この仕事を引き受けるのは、「苦渋の選択」でした。


ですが、最近になって、目標の30人、ゲットしました。で、また悪い言葉ですが、「足を洗った」わけです。そのブログにはメンタル系患者や幣著の読者から、いろいろ書かれました。


それを読んで、気分が良いわけがありません。ご説ごもっともの世界もあるので、それは折込済みです。私は人からどうこうみられているか、ということを基準に考えていません。それを基準にしてしまうと、仕事にならないのです。どっかの40歳の0君、分かりましたか?


一番腹がったったのは、テイクという33歳、無職、双極性障害患者(Ⅰ型かⅡ型かは不明)。「ご無沙汰しております」からはじまり、「熱海君」(私は今月で52歳になりました)「自称ジャーナリストから随分カタギの生活していますね」


ご丁寧に、パチンコの講義もしていただきました。ほとんど、的はずれでしたけど。曲りなりにも、私や私の著作は、国立国会図書館に氏名と職業(ジャーナリスト、NPO法人理事)と登録されているわけです。お暇の方は、「熱海芳弘」で検索すると、3ページ目当たりに出てきます。


ある人のいいおじさんが、「物を書く仕事は特別な仕事ではない」と豪語されていましたが、私はそうは思っていません。


なぜなら、一部の流行作家を除き、物を書く人は自分の自己実現のためだけでなく、(特にノンフィクションの世界で)、左右問わず、自分が信じたこと、主張したいこと、それを表現するために、しゃかりきになって、締め切り間際には徹夜を重ねしたためるのです。Eさん、先をこされて、頭にきているのは分かりますが、人に当たるのはやめましょう。

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久しぶりの書き込みは、やはり、一連の安全保障関連法案しかないでしょう。


首相補佐官が、「法的安定性は関係ない」と、

一連の安全保障法案に対して言及したことは、ゆゆしき問題です。


加えて、安倍晋三総理が同法案に対して、

「国民の理解が十分なされているとは言えないが・・・」

と、“うっかり答弁”を衆議院(間違っていたらごめんなさい)特別委でしてしまった一件でも明らかなように、「政治家の言葉」はあまりも軽るすぎるのではないでしょうか。


私は活字(言葉)を扱う仕事をしているので、余計、敏感なのですが、

事もあろうに、数で劣る野党ならまだしも、

一国の行政の長たる総理が、衆院予算委で品格のない野次を飛ばすなど、

私には理解不能の部分が多いと思います。


メディアの追及もまだまだ手ぬい。読売、産経は論外として、

毎日、朝日に期待をしています。


ただ、朝日の場合は、恐らく一連の従軍慰安婦問題(誤報)があり、

いささか、萎縮しているとみています。


各新聞をくまなく読んでいる人から、「毎日新聞はよくやっているね」、との話が昨夜、ありました。


古巣の毎日新聞に期待しています。

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昨年の12月6日を最後にこれまで、更新を控えてきました。

仕事の関係で、やむを得ない状況だったためです。


知らぬ間に、いいねが131。


見ず知らぬ方も多かったですが、小ブログとしては、

ありがたいことです。


昨春の出版で、出版社、広告代理店からのオファーがあり、

うれしい限りです。


さすがに、現状、一日更新は無理ですが、


できうる限り、更新していきます。


このブログのモットーは、読者あっての、私のブログです。


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今日は予告より1日遅れで、「特別号外」を出します。

こってりいろいろな方面に電話をかけるなど、再取材をし、ここでしか読めない

記事を〝てんこ盛り〟でお届けします。


11月28日、俳優の菅原文太さん(81歳)が転移性肝不全のため、死去しました。高倉健さんの後を追うように・・・。


まずは、私が新聞記者時代に最初に文太さんに取材・インタビューをした際に記事にしたものをご紹介いたします。1994年7月3日、毎日新聞朝刊です。


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よく笑う。照れ笑いを浮かべたかと思うと、顔をくしゃくしゃにして大笑いする。

かつて銀幕で見せた阿修羅らのような形相が別人のよう。


「昔はむすっとしたしているのが多かった。でも生きる上で、でも生きる上で、ニコニコしなくてはならないこともあるって最近、つとに思う。年の功かねえ」。また笑う。


仙台市生まれ。地元紙記者をしていた父が画家に転進したことから、4歳で東京に移った。「まるでヒヨコみたいに弱よわしく泣き虫だった。学校でも無口で目立たない子供だったなあ」


小学4年の時、宮城県旧一迫町の祖母の自宅に疎開し、そこで育った。地主だった祖母宅では、午前5時に起床。雨戸を開け、馬や鶏、豚の世話をするのが日課だった。


田植えから稲刈りまでを手伝い、ジャガ芋畑でくわを振るった。「遊びと言えば、がけ登りや川での潜水、ウナギ獲り・・・。間違いなく私のエネルギーとなっている」。古里はヒヨコをたくましい若鶏に育て上げた。


終戦後、父母が仙台に戻ったのを機に、旧制築館中から名門仙台一高に転向した。「どうして転入できたのかがいまだに分からない。たぶん試験が〇×式だったからだろうねえ」。またまた破顔一笑。


同高では新聞部に所属し、全国コンクールで最優秀賞を受賞したりもした。学校新聞で学校側を批判し、記事の差し止め騒ぎにあって騒動にもなったりしたのだが、この時、堂々と教師と渡り合ったのは、今でも同高でも有名なエピソードとして語り草になっている。


上京して早稲田大学に進んだが、通学したのはほんの数日。当時、母親が経営するスタンドバーが一家の収入源、ゆとりがなく生活費は自分が稼いだ。「あまり人に言えないような仕事まで、食うために必死でやった。一方で、額に汗して働くことなく、ふんぞり返っている金持ち連中の事実を知った。さまざまな社会へのへの憤りはこの時、芽生えたんだ」。この時ばかりはすごみのきいた低い声がうなった。


ファッションモデルとして活躍し、スカウトされて映画界に入った。が、地味なわき役ばかり。下積み生活を余儀なくされ、新東宝、松竹、東映と渡り歩いた。転機は深作欣二監督との出会い。


それまで、鶴田浩二、高倉健といったストイックな任侠路線を破り、凶暴でがむしゃらな現代的ヒーロー像を築いた。その頂点が大ヒットシリーズ「仁義なき戦い」。デビューから10年目にしてやっと栄光をつかんだ。


「役者稼業は中身のない虚像の世界」といい続けてきた。だから、東欧難民の子供を救う救援演奏会や、身寄りのない在日韓国人の施設のづくりの募金活動、難病と闘う子供たちの詩文集発行などに携わってきた(※私の独自取材により明らかに)。


「昔抱いた社会に対する憤りが任侠映画で燃焼した。社会活動にかかわっているのは、まだそれがくすぶっているのでしょう」と優しげなまなざしで語る。


古里には一定の距離を置く。「地縁や血縁などのしがらみから自由でいたいと思う反面、古里は自分の下地を作った懐かしい場所との思いもある。くすぐったいような妙な存在です。



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この取材時、文太さんは、原則として、インタビューうけつけていなかった。奇遇なのだが、文太さんの疎開先の文太さんのいとこは、私の実父の親友。文太さんとはよく遊んだという。


その模様を書いて手紙を文太さんの事務所に送ったところ、文太さんの奥様から直接、私に電話があり、「熱海さんのお父さまには大変お世話になったそうです。だから、今回、特別にインタビューのお話を受けさせていただきます」


文太さんとの出会いはよく覚えている。初夏だったから、暑かった。文太さんの自宅兼オフィスの応接室に文太さんは現れた。開口一番。「よっ、熱海さん。お父さんにはよくしてもらった。相撲でいつも負けていたよ」と大笑いした。


だが、文太さんは厳しい性格でもある。話が仕事のうつると、「ところでこのインタビューの企画の趣旨を説明してもらおうかなあ」。つまり私の記者としての力量を試したのであろう。「えーと、各界の著名人が集う東北人スピリットです」。どうしてそう言ったのか、分からないが、それが気にいられたらしい。


インタビューは40分の決め事だったが、90分にも及んだ。父のおかげである。


最後に文太さんは言った。「おい、ひとつな、おもしろい記事に仕上げてくれよ。頼む」。笑った。


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掲載紙と礼状を送ったところ、文太さんから電話があった。

「おお、熱海さんかい。いやあ、これでは俺はお笑い芸人ではないか。気に入った。来週いっぱいやろう」


文太さんの自宅は、六本木まで徒歩10分のところにあり、六本木のバーで飲んだ。私は持病のため断酒しているが、その当時は、「ザル」と呼ばれるほどの大酒飲み。ピッチが極めて早いのだ。


すると、文太さんは言った。「こんなに酒が強いやつは始めてだ。飲みっぷりがいい。ちょくちょくやろう」。だが、休みもろくにとれなれない本社勤務。何とかスケジュールを開け、飲んだ。


文太さんは、新聞と本をものすごい時間読む。これはあまり知られていない。だから飲酒する時は時事問題、特に政治の話題が多かった。文太さんの政治に対するテーマは二つあった。一つは「国民の飢えを防ぐこと」。もう一つが「戦争を絶対しないこと」だった。その後、講演でもそう主張したという。


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文太さんのプロフィール。


1933年8月16日生まれ。早稲田大学第二法学部中退。「仁義な戦い」でキネマ旬報賞主演男優賞受賞(73年度)。「県警対組織暴力」「トラック野郎」でブルーリボン賞主演男優賞(75年度)。「太陽を盗んだ男」で、日本アカデミー賞助演男優賞(79年度)をそれぞれ受賞。


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私生活では、98年に岐阜県高山市に移住。2001年に長男で俳優の加織さんを踏み切り事故で亡くす。07年には膀胱ガン発症で一時帰京したが、09年に山梨県北杜市で農業生産法人を設立、耕作放棄地でライ麦などの有機農業に取り組んだ。


11年の東日本大震災の福島原発事故を受けて「命よりカネ優先だ」と憤って脱原発を表明。12年には消費社会を見つめ直す「いのちの党」の発起人となった。


同年末の安倍政権の特定秘密保護法や集団的自衛権行使容認について「先の戦争の片鱗が影絵のように透けて見える」と反対。11月には沖縄知事選で応援演説に立つなど、最近まで精力的に活動していた。


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人間菅原文太さんを語る時、それは、アウトロー(反骨精神)にあると言えよう。こういう人こそ、国政に欲しい人材なのではと思うが、それは本人が「一番嫌いな職業は政治家」と常々言っていたので、これはNGとなるのだろう。


文太さんのエネルギーは怒りであったと思う。戦時下、終戦直後に生まれ育ち、日本が貧しい国であったころを知っているからこそ、透徹した頭脳で、精神文化の衰退をいつも嘆いていた。


高倉健さんが明治大学卒、文太さんが早稲田中退というのも、何となくしっくりいく気がする。両人とも任侠映画の看板スターであったという共通項がありながら、演じる側のポテンシャルがかなり違っていた。


つまり、健さんは文化勲章という日本政府からの最高の章を受けた反面、文太さんは一貫して「在野」。しかし、昭和の大スターが時ほぼ同じくして、亡くなったというのは、何かのめぐりあわせではないか。


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文太さんを悼む声は次の通り。


※諏訪中央病院鎌田實名誉院長

「07年の膀胱ガン発症時に相談を受けた。文太さんはたとえ命が短くなっても菅原文太は菅原文太じゃないといけない、言っていた。文太さんは男の中の男です」


※ジ女優の吉永小百合さん

「(映画女優)で共演させていただきました。市川昆監督の下、溝口健二監督と田中絹代さんに扮しての芝居でしたが、緊張感のなかで胸が踊りました。近年の社会的なご発言も、私の心に強く響いております」




文太さん、いつも叱られてばかりでしたが、世の中の不条理をいつもえぐるよな視点にはジャーナリスト以上の鬼気迫るものがありました。


文太さん。生まれ変わったら、また酒を飲みましょう。


数々のお心遣い、本当に感謝しています。


文太さん、走り続けた81年間、お疲れ様でした。


やすらかにお休みください。


合掌。


熱海芳弘。





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