2015-07-29 「ご飯をつくって待ってくれているお母さん」の何が悪いのか part2

先週金曜日の国会前スピーチに対するイチャモン問題*1に関して、九州大学大学院法学研究所准教授・大賀哲氏より。
https://twitter.com/toruoga0916/status/625957571183022080
おおが( o ̄▽)o<※
@toruoga0916 スピーチしたのが大学生ということで、こういう無垢な問題意識を責めようとは思わないが、「武力に頼る未来なら私はいりません。人殺しをしている平和を、私は平和と呼びません。」という感性があるのであれば、「家に帰ったらご飯を作って待っているお母さんがいる」ことの歪さにも気づいて欲しい。
こういうアカデミズム界隈からのろくでもない分析に対するANTIFA界隈からの答え。
https://twitter.com/yoko_counter/status/625947924074135552
yoko_counter
@yoko_counter 日常・家族・友人を壊したくない、守りたいという人々の意識を安保法制賛成の方に持っていかれないことが今、重要なわけで、SEALDsの芝田さんの「家に帰ったらご飯を作って待っているお母さんがいる幸せ」や、ふるえる。の高塚さんの「日常守りたくてふるえる」は、優れたスピーチ。
https://twitter.com/yoko_counter/status/625950412806328320
yoko_counter
@yoko_counter
yoko_counterさんがリツイートしました yoko_counter
しかも左翼が批判してきたような企業社会とそこにずっぽりの男性片稼ぎモデルの核家族の安定意識になんか、いまの若い子は乗っかって生きてないわけで。それで戦争だなんて言われたら「ふるえる」だろ。
https://twitter.com/yoko_counter/status/626418093053468672
yoko_counter
@yoko_counter 戦後の日本社会は、男性:正社員 長時間労働+女性:専業主婦orパートタイム労働+子供2人という家族を標準モデルに制度設計されていた。年功序列の家族賃金。二階建ての年金制度。そうすると女性がひとりで働いて生きてゆく、シングル(父子家庭含む)で子供を育てるなどの生き方が制度的に困難。
https://twitter.com/yoko_counter/status/626418389154594816
yoko_counter
@yoko_counter 人々の意識・幸福観もその制度に応じたものになる。
日本男性の家事時間の少なさは、外国のある有名な社会学者が、日本男性の家事時間を各国と比較した際に、その極端な少なさに、統計が間違っているのではないかと注をいれたという笑い話があるくらい(実際は正しい数値)。
https://twitter.com/yoko_counter/status/626418559267180545
yoko_counter
@yoko_counter じゃあ多様な家族形態や人々の生き方を保障するためには長時間労働をなくしましょうね、女性の賃金を上げましょう、育児休暇をとりやすく、認可保育園を増やしてというのが大まかな方向性になるはずですが、新左翼系のフェミニズムは、そこで人々の意識を問いがち。
https://twitter.com/yoko_counter/status/626418724069769216
yoko_counter
@yoko_counter 確かに妻の方が高収入である場合でさえ、夫より妻の家事時間が長いという調査があって、これは経済的合理的な選択ではなく、性別役割分業意識がそうさせているのだという解釈がフェミニストの間で共有されていて、正しいのかもしれない。
https://twitter.com/yoko_counter/status/626418800401854464
yoko_counter
@yoko_counter けれどもそれは制度・家族関係・性別役割分業イデオロギーの混合物である人々の選択の一局面に過ぎない。人々の性別役割分業意識もいまや変化しているし、若者の置かれている雇用状況も激変している。
https://twitter.com/yoko_counter/status/626419313981820928
yoko_counter
@yoko_counter 芝田さんのスピーチを批判している人たちは、かつての男性片働きモデルといまの安倍政権の復古的家族観とをごちゃまぜにして、芝田さんのスピーチに投射している。
それから「おかあさんにご飯をつくってもらう幸せ」からより普遍的な「誰かにご飯をつくってもらう幸せ」の抽出作業も怠っている。
https://twitter.com/yoko_counter/status/626419460555968512
yoko_counter
@yoko_counter なのでANTIFAのひとたちの違和感が間違っているんじゃなくて、SEALDsの芝田さんのスピーチにケチをつけてるひとたちのジェンダー論と社会認識が間違っている。
マジでアカデミズム界隈の方々は、その持てるエネルギーを戦争法案批判に注力していただきたいものであります。SEALDsにツッコミ入れたいんだったら、法案が廃案になってからでも遅くはないでしょう。
批判は正しいのだからいちいち反論せずに黙って聞いていればいいと言っている人間すらいます。なんという傲慢さでしょう。というより正しくありませんしね。お母さんがご飯を作ってくれたことに喜びを感じるのが「歪」なら、個人的な幸福で歪ではなないものは何があるのでしょうか。若い人と連帯できて嬉しいと語る学者のスピーチはエイジズムだとか、どうとでも言えちゃいます。