根津弥
2015年7月30日13時56分
被爆地・広島に30日、100台のバスに分乗した子どもたち約4千人がやってきた。山口市で開かれている「第23回世界スカウトジャンボリー」の参加者たち。約150国・地域の14~17歳の男女計2万5千人が来月5日にかけて広島入りし、原爆被害の悲惨さや平和の大切さを学ぶ。
日本ボーイスカウト広島県連盟によると、世界スカウトジャンボリーの日本開催は44年ぶり。まもなく来月6日の「原爆の日」を迎える広島で、「平和な世界を築くためにはどうすればいいか」を学んでもらおうとして企画された。
30日は山口市を早朝に出発し、午前8時ごろに広島市の平和記念公園に到着。原爆ドームや広島平和記念資料館などを見学した。英国人のベン・フィッシャーさん(17)は「資料館に展示されたボロボロの服を見て、悲しい気持ちになりました」。スイス人のマルコ・モンディーニさん(17)は「学校でも学んだけど、実際に来てみて、より深く核の恐ろしさを理解できました」と話していた。
世界スカウトジャンボリーでは、6日の平和記念式典にも各国を代表する子どもら約200人が参列。前日までに広島で作った折り鶴を平和記念公園内にある「原爆の子の像」に納めることにしている。(根津弥)
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