News - Forex
|
(内容を追加しました)
[ラハイナ(米ハワイ州) 28日 ロイター] - 環太平洋連携協定(TPP)交渉は28日午後、閣僚全体会合を開いた。甘利明TPP担当相は、日米2国間協議と閣僚全体会合後に記者団に対し、日米交渉は合意に至っておらず、まだ複数回協議する必要があるとの認識を示した。
甘利担当相は、28日午後に開かれた閣僚全体会合では、「今回の会合で大筋合意を目指すとの目標が共有された」と述べた。2国間の市場アクセスや知的財産権の問題など、残された課題を解決しなければならないとの点も共通認識として確認した。
全体会合に先立って行われた日米閣僚協議では、残された論点について議論を行ったが合意には至らず、引き続き今回の閣僚会合期間中に複数回にわたり協議する見込みだという。日米協議ではコメの輸入枠拡大の規模、自動車・自動車部品の関税に関する交渉が続いている。
28日午後に行ったニュージーランドとの2国間協議では、バターの低関税での輸入拡大について協議したものの、「非常に厳しい状況。議論を通じてニュージーランドも少し検討を深めているが、引き続き話し合おうということになった」とした。
オーストラリアのロブ貿易相がロイターのインタビューで「為替操作に関する閣僚のフォーラムを設置するとの米国提案についてTPP参加国が検討する」と述べたことに関連して日本の立場を問われ、甘利担当相は「為替の問題をTPPで取り扱うことはない。IMF(国際通貨基金)、G20通貨当局の間で議論される課題だと思っている」とだけ答えた。
甘利担当相は、29日にベトナム、シンガポール、マレーシア、メキシコと2国間協議を行うと明らかにした。 (宮崎亜巳)
ソーシャルトレンド