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cyclist 2015年07月30日
「TREK MADONE9.9」最高の空力性能に最高の快適性を加えた究極のエアロロード
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バイクインプレッション2015「TREK MADONE9.9」最高の空力性能に最高の快適性を加えた究極のエアロロード
2015/07/30 06:00更新
2015年のツール・ド・フランス開幕直前に、トレックは新型マドンの世界同時発表を行った。エンジニアチームが新型バイクの開発に掲げた目標は「ただエアロのみを追求したバイクではなく、これまで市場に存在したバイクにはない、最高の快適性を備えたエアロロードを誕生させること」であったという。Cyclistでは早速、史上最も滑らかで空気抵抗を究極まで抑えたという、真新しいこの最新機種をインプレッションした。
TREK MADONE9.9(トレック マドン9.9)
価格:1450,000円(完成車、税込)
サイズ:50、52、54、56、58、60、62cm
カラー:Matte Dnister Black/Viper Red
問い合わせ先:トレック・ジャパン http://www.trekbikes.co.jp/
スペック
フレーム:600シリーズOCLVカーボン
フォーク:マドンKVFフルカーボン
変速機:シマノ・デュラエースDi2(F)&(R)
ギヤ:シマノ・デュラエース 50×34T、11-28T(11s)
ホイール:ボントレガー・アイオロス5
重量:7.30kg(54サイズ完成車)
インプレッション BY 松尾修作・米山一輝
米山 オランダで行われた発表会のニュースを見ただけで「ものすごいモノを作ってきたな」と思っていたけれど、実車を前にすると、改めてギミック的な作りこみがものすごくて関心した。男の子が憧れた「合体巨大ロボ」のような、大人の男心をもくすぐるワクワク感がある。
松尾 オリジナルのブレーキなどを採用していると、純正がイチバンという評価がつきまとっていたのは過去の話。特徴的なパーツの精度は高く、弱点を見つけることなく、最新マシンの性能を味わえました。この斬新なデザインが好きか嫌いか、あとは値段くらいしか文句は出ないのではないでしょうか。
米山 究極に凝ったバイクとあって、価格も究極クラスになっているのが唯一難点かもね。パーツに関してはドライブトレインは手堅くシマノを。そのほかのパーツはボントレガーでまとめられている。ブレーキはダイレクトマウント式の「マドンエアロ」で、ケーブルも包み込んだ、Fブレーキとヘッドチューブの完全な一体化は大きな特徴の一つだね。
松尾 これまで何百台も試乗してきましたが、これは最速バイクの1つでしたね。なめらかな上に静かな走行フィールなので、走っている感覚と流れている景色のギャップが不思議でした。コンフォートなのでスピードが出ていないと感じるほどです。でも、実際はとても速い。
米山 まさにそう。フラットな安定感のあるバイクで、スピードを上げていくと、ヘルメット周りでの風切り音が大きくなっていくのに、バイク周りはとても静かで、スルスルとスピードが上がっていく不思議な感覚があった。十分な剛性があり、加速時にもたつくこともなく、伸びも感じられる。
松尾 踏み込んだ剛性感はマイルドだけど高剛性。ペダルが上から下までを踏んでいる時間が長く感じるようなフィーリングです。発進加速よりは巡航からの加速の方が得意なタイプです。安定性は抜群で、タイヤの太さが全体にマッチしていて良かったです。
米山 快適性は、サドルからの振動は少なく、IsoSpeedの恩恵を十分に受けていると感じる。その一方で、ハンドル側からはサドル側に比べやや振動が多く感じた。そのあたりはエンデュランス向けのドマーネとの違いなのかも。
松尾 ハンドルとステムは一体化し、思い切ったデザインできましたね。快適性についてはハイエンドレーシングバイクの中では、路面の継ぎ目やギャップでもハンドルを取られたり不快には思うことがなく、トップレベルだったと思います。
米山 ボリュームのあるフレームだけど、上りで重たいという訳ではない。シッティング中心で走るライダーであれば、エモンダよりこちらの方が好みなのではという気もした。下りも安定感は高く、ブレーキタッチに慣れが必要かなという程度だ。こういう突き詰め方は大メーカーならではで、夢のあるバイクだし、実際によく走るバイクでもある。総合的に見て現時点で「究極」と呼べる1台だと思う。
TEXT BY 齋藤むつみ / PHOTO BY 佐藤正巳
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