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TPP カナダが自動車関税で柔軟姿勢に
7月30日 2時02分

TPP カナダが自動車関税で柔軟姿勢に
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TPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉で、協議の遅れが指摘されてきたカナダが、日本車にかけている関税を撤廃する期間について、アメリカの撤廃期間よりも短くする方向で調整に応じていることが分かりました。市場開放に慎重だったカナダが柔軟な姿勢を取り始めたことで、交渉全体を加速することにつながるのか、協議の行方に注目が集まります。
ハワイのマウイ島で行われているTPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉は、今月28日から12か国の閣僚による全体会合のほか、2国間の協議が断続的に行われています。
このうちカナダは、国内の鶏肉や乳製品などの生産者を保護したいとして、市場開放に慎重な姿勢をとってきており、各国との協議が大幅に遅れて、全体の交渉を停滞させかねないとの懸念が広がっていました。
しかし、関係者によりますと、これまでの交渉でカナダは、日本車にかけている6.1%の関税を撤廃する期間について、アメリカが日本車にかけている関税の撤廃期間よりも短くする方向で調整に応じていることが分かりました。
これまでカナダは、自動車の関税をアメリカと同じようにTPP全体の中で最も長い期間をかけて撤廃するよう日本に強く求めており、折り合いがつきませんでした。
カナダが、TPP交渉で柔軟な姿勢を取り始めたことで、交渉全体を加速することにつながるのか、協議の行方に注目が集まります。

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