メディア運営者は記事タイトルの付け方で消耗するのをやめて「読まれる型」を身につけよう!
「ミーンミーン」という音が聞こえる季節になり、一週間のために人生を捧げるセミに対して畏敬の念を感じずにはいられません。おはようございます、スマリストの田嶋です。
さて、メディア運営者にとって、記事を作成する際に常につきまとう問題は「どんなタイトルをつければいいのか」ですよね。
記事内容をタイトルだけで判断されてしまうことも多々あるため、せっかく作った有益なコンテンツを見てもらうためにも、タイトル付けにはこだわりたいところです。
そこで、当記事では明日からできるタイトルの付け方をご紹介したいと思います。
- ■目次
記事タイトルの付け方を学びましょう
1.タイトルが悪いとコンテンツが良質でも読んでもらえない
2.なんと記事タイトルにおける黄金の構造があった!
3.それぞれのキーワ―ドの表現の仕方で広がる
4.タイトル付けの型は他にもある
1.タイトルが悪いとコンテンツが良質でも読んでもらえない
たとえ1000時間使って記事内容を執筆作成したとしても、この情報が氾濫する現代では、読者はタイトルだけで記事を読むかどうか決められてしまいます。
サムネイル画像で目を引くことはできるかもしれませんが、記事を開いて内容を見るかどうかは結局「タイトル次第」だということは、みなさんが記事コンテンツを見るときも同じだと思います。
雑誌だったら読者は何も考えずに次のページをめくってくれますが、Webメディアではキャッチーなタイトルがついてなければどれだけ良質なコンテンツでも開いてもらえず、読者には届きません。
そのため「気になる、読みたい!」と感じるタイトルを付けることが重要なのはご存知の通りです。
2.なんと記事タイトルにおける黄金の構造があった!
読者の興味関心を引きやすいタイトルにはいくつかのシンプルな型、構造があります。その型のひとつについて当記事ではご紹介します。
それは「【ターゲット】にとって【一般論】ではなく【新しい主張】である」です。
あっさりしすぎているでしょうか?個人的には黄金の構造と呼んでも過言ではないと思っています。
これを基本として、省略したり付け加えたりするだけで魅力的なタイトルになります。
そして「何事も先人から学んだ方が良い」と吉田兼好も『徒然草』で言っていたので、ここでは株式会社サイボウズが運営するオウンドメディアサイボウズ式を参考にご説明していきます。
例えば、マネジメントは調整ではない。コスパ重視のゲームと考えるという記事があります。
【ターゲット】の部分は明示されてはないですが、「マネジメント」という言葉から組織で活動する人に向けて書かれていることが分かります。また【一般論】的には「マネジメントは調整だ」と感じるでしょうし、しかし実はそうではないという【新しい主張】が興味を喚起しています。
さらに詳しく見ていきましょう。
3.それぞれのキーワ―ドの表現の仕方で広がる
基本的な構造としては「【ターゲット】にとって【一般論】ではなく【新しい主張】である」ですが、上の例でも出たように【ターゲット】、【一般論】の否定、【新しい主張】のそれぞれには様々な見せ方があります。
【ターゲット】の表現の仕方
●「副代表」の君に伝えたい──リクルートスーツを着ると個性がなくなるんですか?
【ターゲット】を明示している、一番ストレートな見せ方ですね。
ぼんやりと「あなた」とすることで、「カリスマ的なリーダーシップを必要だと思っている人」が「自分のことだ」と捉えてくれます。
その他、先ほど紹介したように【ターゲット】が伝わるようにタイトル設計することで省略し、文字数を抑えたり、冗長化を防ぐ方法もあります。
【一般論】の否定の表現の仕方
●成長なんて存在しない。大事なのは「理想の自分」に近づけているか?
「成長は存在しない」と【一般論】を真正面から否定しています。
こういった直球の切り捨て方を見て「サイボウズ式っぽいなあ」と感じることがあります。
【新しい主張】の表現の仕方
「マンネリを感じるのは良くない」という【一般論】が省略されていますが、【一般論】と相反する【新しい主張】をぶつけることで魅力を増しています。
●仲間へのモヤモヤが消える? 宇宙兄弟に学ぶ「見返りを一切期待しない」伝え方
【新しい主張】の出典として「宇宙兄弟」という著名な漫画を引き合いに出しています。これは「○○(有名人)が語る~」も同じ効果がありますね。
「ヤバい」「プロ失格」など、【新しい主張】に危機感を煽るキーワードを入れています。
この【新しい主張】の部分が一番工夫を凝らす余地があります。
4.タイトル付けの型は他にもある
ということで、「【ターゲット】にとって【一般論】ではなく【新しい主張】である」という基本構造を覚えておきましょう。非常にシンプルですが大切な型です。
もちろん、他にもタイトル付けの型や、「数字を入れる」「緊急かつ重要だと伝える」などの押さえたいTipsは他にもあります。
ちなみに、英語ではありますが7 More Sure-Fire Headline Templates That Workという記事は参考になるかと思います。
今回は「サイボウズ式」を例としてご紹介しましたが、自分のよく見るメディアの記事タイトルの付け方を研究してみるのは役に立つはずです。なぜ内容を見たくなったのか、どの部分に自分は引き寄せられたのかを立ち止まって考えてみると何か見えてくるものがあるはずです。
あとがき
いかがでしたでしょうか。
記事コンテンツを作った後、タイトルをどうするかで悩むということはよくあることだと思います。
その時、盛り込みたいキーワードとともに、どんな構造でタイトルを決めようかという型をもっているとぐっとラクになります。
この記事が参考になりましたら幸いです。
以上、『メディア運営者は記事タイトルの付け方で消耗するのをやめて「読まれる型」を身につけよう!』でした。
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