2015年7月30日05時06分
東京都調布市の民家に小型機が墜落し、3人が死亡した事故で、小型機が離陸前、指定場所でエンジンを最大出力に近い状態にする試運転をしていなかったことが飛行場関係者らへの取材でわかった。警視庁や運輸安全委員会は、機長による離陸前の安全確認が十分だったか調べる。
国土交通省などによると、事故機のような小型機は、離陸前にエンジンを最大出力に近い状態にし、エンジンの調子を点検する試運転「エンジン・ランナップ」をすることが、メーカーのマニュアルで定められている。
飛行場関係者の説明では、小型機を操縦していたとみられる機長の川村泰史さん(36)=川崎市=は、駐機場から試運転の指定場所を通って滑走路に行く間に、調布飛行場職員との交信で「エンジン・ランナップ・コンプリート(試運転完了)」と伝えた。だが、指定場所では試運転することなく素通りし、そのまま滑走路に進んで離陸したのを飛行場関係者が目撃した。小型機が指定場所以外で試運転をしたかはわかっていない。
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