県内の戦没者を悼む県戦没者追悼式が29日、津市の県総合文化センターであり、遺族ら約1200人が参列した。戦後70年の節目として「平和の集い」を同時に開いた。「平和の想(おも)いを未来へつなぐ」をテーマに、大勢の若い世代が参加した。

 鈴木英敬知事は「今や戦後生まれが8割。戦争の記憶を風化させず次世代に語り継ぐことが私たちの使命だ」と式辞を述べ、斎藤十朗・県遺族会長も追悼の言葉で、戦没者の孫やひ孫たちの参加を進める「次世代化」を強調。中高生らも献花の列に加わった。

 平和の集いでは、松阪商業高校ギター部員らが広島原爆がテーマの曲と朗読を披露した。津高校書道部も書道パフォーマンスで平和の尊さを訴えた。