ワシントン=小林哲
2015年7月29日23時12分
米国家運輸安全委員会(NTSB)は28日、民間の宇宙旅行をめざす米企業ヴァージン・ギャラクティック社の宇宙旅客船「スペースシップ2」が、昨年10月の試験飛行中に墜落した事故について、原因は、死亡した副操縦士の誤操作と安全対策の不足とする調査結果を発表した。
事故では、乗員2人のうち副操縦士が死亡、別の操縦士も重傷を負った。
NTSBによると、副操縦士は、機体が十分な高度と速度に達する14秒ほど前に尾翼を折りたたむ操作を行った。機体はバランスを崩し、空気抵抗に耐えられず空中分解した。誤操作を自動的に防ぐ安全装置が取り付けられておらず、早めに翼をたたむ危険性についても周知されていなかったことが事故につながったと指摘している。
ギャラクティック社は、一般客を乗せた世界初の民間による宇宙旅行をめざし、宇宙船の開発を続けている。(ワシントン=小林哲)
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