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樋渡・前武雄市長が新会社 スマホで地方創生を

2015年07月29日 10時22分

「ふるさとスマホ株式会社」の社長に就任した樋渡氏(右から3人目)=東京・永田町の全国町村会館
「ふるさとスマホ株式会社」の社長に就任した樋渡氏(右から3人目)=東京・永田町の全国町村会館

■CCCモバイル全額出資

 前武雄市長の樋渡啓祐氏(45)が28日、スマートフォンを使って地方創生や住民の健康促進などを目指す新会社「ふるさとスマホ株式会社」を設立した。自身が社長を務める。レンタル大手TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)グループのCCCモバイルが全額出資した。全国の自治体に連携を呼び掛け、自治体スマホ連絡協議会を立ち上げて実証実験に取り組む。

 自治体の意見を参考にスマホに盛り込む多様なサービス機能を開発する。認知症の増加や医療費増加といった課題解決に向け、具体的な機能を検討する。TSUTAYAの「Tポイント」制度も活用する方針。スマホはCCCモバイルが販売する機種を使う。

 連絡協議会は奈良市や東大阪市、福岡県鞍手町など5市町が発起人となっている。富山県南砺市の田中幹夫市長らと都内で会見した樋渡氏は「今までになかった地方創生につながるスマホ事業を展開したい。スマホは昔でいえば道路に当たる新しいインフラ。地方の実情に応じて提供していく」と抱負を語った。

 資本金は4千万円で事務所は東京・渋谷のオフィスビルに置く。

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