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「ごはん大盛りにして」が伝えられない! 聴覚障害者を新顧客に 手話を接客ビジネスで武器化 京都で取り組みスタート
接客にかかわる店員らに手話を普及しようという試みを、社団法人「日本ビジネス手話協会」(京都市伏見区)が進めている。聴覚障害者が店頭で自分の思いを理解してもらえず、希望通りのサービスを受けられないケースがあるためだ。聴覚障害者は全国に40万人以上いるとされ、店側にもビジネス手話を習得すれば新たな顧客獲得につながるメリットがある。協会の担当者は「聴覚障害者の世界を広げる手伝いをしたい」と話している。(池田進一)
「目を見て笑顔で」
「いらっしゃいませ」
手話を交えて客役の聴覚障害者を迎えた美容師約20人が、身ぶりや筆談、写真も使いながら、カットやカラーリングといった要望を聞き取ろうとしていた。
今月2日に京都市下京区のビルの一室で開かれたビジネス手話講座(有料)。参加者からは「スタッフで情報を共有しないと、同じことを何度も聞いてしまう」「目を見て、笑顔で話しかけることが大事」といった声が上がった。
滋賀県草津市の美容院で働く清家渉さん(38)は「(手話という)新しい武器を手に入れたような気がする」と話していた。
店で値切ることにも一苦労
講座を主催した日本ビジネス手話協会代表理事の振本一さん(46)は以前、広告関係の仕事をしていたが、知人の結婚式で聴覚障害者と知り合い、食事や買い物などの場面で「大盛りにしてもらう」「店で値切る」といったことにも苦労している現実を知った。