【動画】ロシア東部で発生した「道路を飲み込むスローな地滑り」
ロシア東部で発生したスローモーションのような地滑りの動画が話題になっている。道路と鉄道が徐々に飲み込まれ、木や鉄塔が1本ずつなぎ倒され、重機が引きずられる様子が映し出されている。この地滑りは2015年4月1日にウラル山脈の東に位置するノボクズネツクの近郊で起きたもので、動画は近くにいた人物が撮影した。
周辺は石炭の採掘が盛んな地域。近くの炭鉱から出た廃棄物を過剰に積み上げた結果、それらが崩壊することで地滑りが起きたようだと、炭鉱の担当者は語る。
米地質調査所の地質学者ダニエル・ドクター氏は以前、ナショナル ジオグラフィックの取材に応え、地下資源の採掘は世界中で地滑りを引き起こしていると説明している。2013年3月にはチベットで地滑りが発生し、83人の命を奪った。
地元メディアによれば、ノボクズネツク近郊では2月にも地滑りが起き、一時、道路が封鎖された。こちらも石炭の採掘が関連しているという。