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手足口病、35都府県で警報値を超過- 「大きな流行」と注意喚起の自治体も
手足口病の患者報告数が35都府県で警報基準値を上回ったことが28日、国立感染症研究所がまとめた13日から19日までの週の患者報告で分かった。全国平均でも3週連続で警報基準値を超過。23日に県内に流行警報を発令した茨城県は「今後注意が必要」とし、うがいや手洗いなど感染予防の徹底を呼び掛けている。【新井哉】
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13日から19日までの週の全国の患者報告数(小児科定点医療機関約3000か所)は、前週比37%増の定点当たり10.16人を記録。都道府県別では、福井が23.32人で最も多く、次いで埼玉(20.53人)、栃木(17.88人)、京都(17.81人)、石川(16.93人)、奈良(16.35人)、東京(15.26人)、福島(15.13人)、神奈川(14.15人)、鹿児島(13.27人)などの順だった。
手足口病の感染の拡大に伴い、注意を呼び掛ける自治体が増えている。患者が大幅に増えた東京都の国分寺市では「都の警報基準を超え、大きな流行」とホームページで注意喚起。警報基準値を超えた新潟市も「夏に流行する病気で、十分な注意が必要」とし、トイレやおむつ交換の後、食事の前の手洗いの徹底を求めている。
手足口病は、水疱性の発疹を主な症状とした急性ウイルス性感染症で、乳幼児を中心に夏季に流行することが多い。主な病原ウイルスはコクサッキーA16、エンテロウイルス71で、感染から3―5日の潜伏期間後、口腔粘膜や手のひら、足底などの四肢の末端に2―3ミリの水疱性発疹が現れる。飛沫や接触によって感染する。
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