「参院での強行採決阻止！」　安保法案審議入り 国会前で４００人抗議

　「参院では強行採決させない」。安全保障関連法案が参院で審議入りした二十七日、市民ら約四百人が国会前に集まり、法案反対を訴えた。　

　法案に反対する国会包囲行動を前日行った市民団体「戦争させない・９条壊すな！総がかり行動実行委員会」が、この日の抗議活動も緊急で呼びかけた。

　主催者メンバーの高田健さん（７０）は「参院でも与党が多数だからとあきらめれば、安倍首相の思うようになってしまう。最近は学生、ママさん、学者らさまざまな人々が怒りで立ち上がっている。私たちは絶対あきらめず、この戦争法案を阻止する」と訴えた。

　抗議は審議が始まる直前の正午から約一時間、炎天下で続いた。初参加した横浜市泉区の主婦貝田厚子さん（７３）は「老後の生活を送る一主婦ですが、黙っていられなくなった。参院は数で押し切らないで。戦争で戦争を止められるという説明は詭弁（きべん）だと思う」と強調した。