【コラム】世界の一流選手育てる韓国のコーチ

 このほど全米女子オープンで優勝した田仁智を4年以上指導していたパク・ウォン氏は、もともと米国の大学の環境学博士だったが、趣味でやっていたゴルフを教えるのが仕事になった。パク氏が一番力を入れたのは、選手たちがゴルフを楽しむ方法を体得させることだったという。親に連れて来られてレッスンをろくに聞かず、一日中ゴルフばかりということで楽しさを感じず、けがする選手も実に多かった。猜疑(さいぎ)心や嫉妬(しっと)心に駆られる親や選手もいた。パク氏は本当の競争力を持つ選手になるには楽しむべきだと考えていた。楽しむゴルフとはいえ、緻密(ちみつ)な動機付与心理学・リスク管理方法・メンタルトレーニング技法がその根底にある。パク氏の教え子たちはレッスンを受ける際に書いた「楽しむゴルフノート」を数冊持っている。キム・セヨンは崔京周(チェ・キョンジュ)の友人イ・ギョンフン・プロに5年以上指導を受けた。米国で会ったイ・ギョンフン・プロはPGAツアーで活躍するゴルファーのさまざまなスイングを分かりやすく説明する力にたけていた。金孝周を10年以上指導したハン・ヨンヒ元ゴルフ韓国代表監督は、代表に選ばれた20-30代の男女ゴルファーの成長を見守ってきた。

 サッカー大国ドイツから来たウリ・シュティーリケ・サッカー韓国代表監督は、李庭協(イ・ジョンヒョプ)や李在城(イ・ジェソン)ら抜てきした選手がみな活躍し、「鷹の目を持っている」と称賛されている。シュティーリケ監督は選手としても活躍したが、ドイツのユース選手育成の第一線で長年指導した経験がある。同監督は「韓国のサッカーが本当に世界レベルに達することを望むなら、まず優れた選手を育てられる指導者から育てなければならない」と強調している。韓国にはどの分野でも常に「外から学ばなければならない」という強迫観念がある。事実、韓国の得意分野を見ると、優れた指導者や教師がいたという当たり前の真実をスポーツでも確認できる。

スポーツ部=閔鶴洙(ミン・ハクス)次長
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