朝型勤務「ゆう活」:初日の中央省庁では定時退庁65%

毎日新聞 2015年07月14日 10時32分(最終更新 07月14日 12時08分)

退庁時間のプレートを掲げ仕事をする内閣官房内閣人事局の職員=東京・永田町で2015年7月1日、竹内幹撮影
退庁時間のプレートを掲げ仕事をする内閣官房内閣人事局の職員=東京・永田町で2015年7月1日、竹内幹撮影

 内閣人事局は14日午前、国家公務員を対象に1日から導入した朝型勤務「ゆう活」について、初日の実施状況を発表した。中央省庁で参加した約2万3000人のうち、実際に定時退庁したのは65%だった。同局は「不測の事態があったり、見込み通りに仕事が進まなかったりしたのだろう。達成割合がより高まるよう各省に求めたい」としている。

 「ゆう活」は政府が働き方改革の一環として始めた。7、8月の2カ月間、始業と退庁を1〜2時間早め、職員は退庁後の夕方以降を有効活用する。

 同局によると、中央省庁職員の参加率は約6割。そのうち65%が繰り上げた定時に退庁し、不参加の職員を含めると88%が午後8時までに仕事を終えた。ただ、国会対応や予算編成など「ゆう活」に参加しづらい職場があるため、「各省庁で取り組みに優劣をつけることはしない」(同局)と省庁別の結果は公表しなかった。

 有村治子国家公務員制度担当相は14日午前の記者会見で「(65%という)かなりいい数字が出た。初日が肝心だと言ってきたが、持続することが大事だ」と感想を述べた。【細川貴代】

最新写真特集