つんのらくがきブログ(主に咲-Saki-、サウスパーク)
tomoriei


過ぎ去りしエイたんいぇい。
先月、念願の二回目の白見登山をしてきました。前回は樺坂峠から登る遠野側(B)からのアプローチでしたが、今回は川井(A)側から、土坂峠~長者森経由の北コース。前回とは全然違う山でした。


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で、一回目の白見登山記すら書いてない体たらくですが、前回白見の前哨戦として登った宮守の砥森山(ともりやま)のことを先に書いてしまおうと思います。
今回本当にただの山歩き記なので咲-Saki-タグは外しました。(絵は↑のエイちゃん一枚だけ)
興味ある方だけどうぞ。 

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〇砥森山覚書

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砥森山は宮守の山なり。
砥森山は宮守と東和町の境目にあり。砥石が採れたから砥森山。
遠野文化圏でありながら早池峰や石上を臨めない宮守では、古くからこの山が人々の信仰を集めてきたそうだ。後で詳しく触れるけど、宮守という地名の由来もこの山にあるという。
登山口の最寄は宮守駅より柏木平駅になるのかな。宮守からでも充分近かったけど。

宮守の人々は旧暦の4月8日にこの山に登る伝統があるらしい。
近年その伝統は途絶えつつあるそうだが、塞シロ胡桃も、子供のころ学校行事なり子供会なりで強制的に登らされたこともあっただろ…そんな妄想を育み、自分も行って登ってみることにした。



〇岩手入り

岩手の駅ではわんこきょうだいが出迎えてくれる
2016いわて国体に向けて着々と露出を増やしつつもゆるキャラグランプリで毎年うだつの上がらないわんこきょうだいが出迎えてくれる
このブログはわんこきょうだいを応援しています

touhu
山装備の豆腐椀  まじかわ

wanko

行く度買ってたらちょっとしたマニアの様相を呈してきた
グッズは厳選しているつもりだけど私が買い支えてやらねば…という思いがある



〇宮守駅→大平集落(登山口)
1

宮守駅から車で10分ほどで危なげなく大平集落に到着(白見と比べるとこれがどんなにありがたいことか…)
砥森には田瀬湖側と宮守側、二つの登山道があるが今回は宮守側からお邪魔する
この途切れたアスファルトの先がそのまま登山口に繋がっているらしい
写真で分かると思うけど天気はあんまよくない
がそのおかげで気温もさほど高くないのでありがたい


2

アスファルトの舳先から数10m歩いたところ
元気な草を掻き分けていよいよ草地に進入

3

と、山体が見えました
砥森山は二つのピークを持つ双耳峰なんだけど、南北のピークを結ぶ明瞭な登山道はないそうなので今回は南側ピーク(左)のみを目指す


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スムーズに登山道看板を発見、とても親切
さすが毎年の登山が伝統なだけある~


5 
6

近付いてみると、看板の下に「宮守村風土記」なるものの抜粋が2ページ分掲示されていた
宮守村風土記って…宮守の他のスポットで見た覚えないぞ…稲荷穴とかに行けばあるのかな?
内容は山の説明にとどまらず著者が4歳の孫とこの山に登ったことなどプライベートメモリーが書かれており微笑ましい


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看板の矢印の方向に進むも、あの、踏み跡が皆無なんですけど…絶対伝統途絶えてるよ…
写真だと分かりづらいけどこのシダ腰以上の高さがある


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気圧されながらも登山口発見



〇登山口→砥森山頂

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登山口入って間もなく、路傍に名も無き巨岩がゴロッとしていた
遠野には謂れのついた巨岩が数多あるが、もはや逆に名無しなところに貫禄を感じてしまう


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群生タマゴタケ
もうちょっとロリかったら採りたかった
連日の雨のせいで登山道はぬかるみ気味だったが、そのおかげかキノコの姿をたくさん見
られた気がする


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言い訳できぬ艶めかしさ


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うってかわって幼気なテングタケ(毒) 


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シカっぽいヒヅメ跡
ぬかるみ道だと分かりやすくていいかも


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シカが食ったのか



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ようよう登り続ける 傾斜はキツくもなく口笛もふける
にわかに明るくなったと思ったら、周りがスギから広葉樹の林になっていた
緑の暴力といった趣き



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撮影意図不明の一枚


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つらつら登っていると目の前に水場が
そういえばさっきから沢がチラチラしていた
飲めよとばかりにコップも用意されている

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レトロな模様が可愛いけれど、中にクモが巣を張っていたので使うのは遠慮しておく


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写真はキヌガサタケのスカートだけが打ち棄てられたもの に見えるもの
こんな所に生えてるものかな?そしてこんなモゲ方をするのかな…??情報求


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ゆるやかな登山道が続く
登山口こそ埋もれていたものの、こうしてしばらくおきに看板が取り付けてあって安心な山道
林間の見通しも利くし危険個所もないし、のちに登る白見山と比べるととっても模範的な山歩き


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人間はみんな誰だって山でエイスリンちゃんに会いたいと思っている


 

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クマが登りそうな古木


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写真は多分ヤマブシタケの仲間(手ブレ気味)

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雰囲気と傾斜からしていよいよ頂上が近そうな気配
写真は資材置き場のようなスペース 人の営みを感じる

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急登が始まる


↓以降がこの記事のクライマックス


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はい

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はい

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はい到着




〇砥森山頂


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見て分かる通りここ砥森の山頂には高さ5m程の鉄剣が奉納されています
実はこれがこの山に登った理由の一つ
規模は違えどアニメ一期で姫様が抜いていた高千穂の天逆鉾を思い出す
これも永水と宮守の共通点の一つになりませんか?なりませんか。


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山頂部分は岩を積んで何mか高さを稼ぐスタイル
割とグラグラするので子供がふざけたら落ちそう



頂上からは早池峰や前薬師が見えると聞いていたのだが、このどよどよ空では当然見えません
ちなみにこの山は女人禁制で女が登ると雨が降るそう ふ~ん


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宮守町方面をズームアップ
左の町並みがお馴染みの駅やめがね橋がある下宮守地区なんだけど、橋は木が邪魔で見えないね
右側に広けているのは上宮守地区 この右側に塞の神牧場があるはず
あと真ん中の山の頂付近にかすかに見えてるの、撮った時は達曽部(たっそべ)地区だと思ってたんだけどどうも違うっぽい
達曽部は今の岩手県知事達増さんの達増姓のルーツの場所でもある
いつか行きたいと思いつつまだ行ったことはない


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反対方面
アカマツのアールの隙間から見える田瀬湖がなかなか


ところでこの山は標高670mでして、低い山だとしょうがない事なんだけど山頂エリアは完全に虫のユートピアと化している 咲さんじゃなくてもやはり森林限界は越えるべき
蜂やら蝶やらブヨやらが唸りながら飛び回る様は昼食はおろか一秒でも長居したくない感じ(でも20分いた)

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スズメバチ(山頂に2匹いた)
この写真だと分かりにくいけど相当デカい 命の危険をちょっと感じた

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写真はなにやら神性を感じたバッタ




〇山頂→登山口

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感傷もそこそこに虫トピアから退散

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なんか往路より登山道が水に浸食されてるんだけど???
場所によっては水溜まりを避ける余地が無かったり

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帰りって写真全然撮らないんだよね
はい着いた

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帰路
お邪魔しました
楽しかったです

このあと遠野に移動して白見山登って霧雨に降られたんだけどその話はまたいつか(いつ?)



---------------------------------------------------以下雑感---------------------------------------------------


「宮守」という地名は、この砥森山の山頂にかつてあった「お宮」を「守る」人たちが住む土地、という意味らしい。(一説。アイヌ語説もあり)
どんなお宮かというと、

A:かつて坂上田村麻呂が砥森山で戦の勝利を祈願し、無事蝦夷征伐を果たせるよう作ったお宮
B:かつて源義家が砥森山で戦の勝利を祈願し、無事安倍貞任を討ったことを祝して作ったお宮

の二説があってどちらかは定かでない。Aなら第3次蝦夷征討、Bなら前九年の役の時代の逸話ということになる。
土地柄阿弖流為や貞任・宗任の英雄譚を聞かされて育った人間なので、この朝廷側の由来譚にはふ~~んって感じなのだが、まあ私の俗な感想は置いといて。
それ以外にも宮守町内のちょっと変わった地名なんか調べてみると、ほぼ全てが前九年の役絡みの由来を持っていることに改めて驚かされた。(実は迷岡もそう)
そういえば遠野物語にも貞任の母が今でも生きててタイマグラで暮らしてる、なんていうトンデモ話が収録されてるし、思った以上に今に残る安倍氏の影響てのは大きいんだなあ。
そんなことを考えた砥森登山でした。


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 鉄剣の建納者も漢字は違うけどアベさんだ



コースタイム
大平集落のアスファルトが途切れてるところ~登山口(10分)
登山口~南峰山頂(45分)
山頂滞在(20分)
山頂~登山口(25分)
登山口~アスファルトが途切れてるところ(10分)

山行1時間30分
休憩20分

計1時間50分



おわり 

Comments

    • 's comment
    • 2015年07月28日 00:09
    • お久しぶりです
      わんこきょうだいカワイイですね。あと、キノコもカワイイです、特にテングタケ。まあエイちゃんには適いませんけど。エイたんいえい〜

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