ギリシャ:13日期限の610億円 IMFに返済できず

毎日新聞 2015年07月14日 09時53分(最終更新 07月14日 10時12分)

 【ワシントン清水憲司】国際通貨基金(IMF)は13日、ギリシャ政府と欧州連合(EU)の合意を受け、「ギリシャ当局や欧州各国と連携し、今回の重要な成果を前進させる用意はできている」との声明を出し、支援再開に前向きな姿勢を示した。米国のルー財務長官も13日の声明で「重要な一歩。合意はギリシャがユーロ圏にとどまるための前提になる」として歓迎した。

 一方、IMFによると、ギリシャは13日が期限だった約4.5億ユーロ(約610億円)を返済できなかった。6月30日が返済期限だった約16億ユーロと合わせて、現在までの延滞額は約20億ユーロに膨らんだ。IMFは延滞国には新たな金融支援を提供できないが、EUとの支援交渉がまとまれば、延滞解消が見えてくるため、声明では、支援再開に意欲を示した形だ。

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