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相馬双葉漁協 地下水浄化し放出を条件つき容認
7月27日 20時54分

東京電力福島第一原子力発電所で建屋周辺からくみ上げた地下水を浄化したうえで海に放出する計画について、福島県北部の相馬市にある漁協は27日、条件つきで容認することを決めました。
福島県南部のいわき市にある漁協でも近く容認するかどうか話し合う予定です。
東京電力は、福島第一原発の汚染水対策として、建屋の周囲の「サブドレン」と呼ばれる井戸や護岸沿いの設備から汚染された地下水をくみ上げ、浄化したうえで海に排出する計画です。
ところが、汚染された雨水の海への流出を公表していなかったことから、地元に東京電力への不信感が高まり、暗礁に乗り上げていました。
この計画に対し、地元の漁協の1つの相馬双葉漁協は27日、幹部会議を開き、原発の新たなトラブルへの懸念や課題が多くあるものの、廃炉を着実に進めることが漁業の再生につながるとして、新たな風評対策をとることなど、条件つきで容認することを確認したということです。
相馬双葉漁協の佐藤弘行組合長は「漁業の復興が前進するとの思いから容認に至った。悪いほうに向かわないよう、国と東京電力に対応を求めるとともに、消費者には理解をたまわりたい」と話していました。
一方、福島県南部のいわき市にある漁協でも、近く幹部会議を開いて容認するかどうか判断する予定で、計画が実施に向かうかどうか判断が注目されます。

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