今週の軍事関連ニュース (2015/07/23)
　

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一般ニュース

今日のニュースいろいろ
  • 米国防総省は、海軍で原子力推進分野を統括する "NR" こと Naval Nuclear Propulsion Program の次期責任者に、James F. Caldwell Jr. 中将を指名した。大将に昇任した上で、John Richardson 大将の後任として七代目に就任する予定。John Richardson 大将の方は次期海軍作戦総長 (CNO : Chief of Naval Operations) に指名されている。(DefenseNews 2015/7/22)
  • 2015/7/18 にヴァージニア沖の洋上で、USS The Sullivans (DDG-68) が訓練のために SM-2 の訓練弾を発射したところ、ミサイルが発射直後に爆発する事故が発生。死傷者はなく、飛散した破片で艦に軽微な損傷が生じただけで済んだ。PEO IWS (Program Executive Office for Integrated Warfare Systems) が原因調査を発令。(DefenseNews 2015/7/22)
  • モンテネグロとマケドニアが、NATO 加盟に向けた動きを進めている。モンテネグロでは Dusko Markovic 副首相が「目下の非通常型脅威や中東情勢からすると、NATO 加盟が適切な方向性」と発言、与党も 2015/7/20 に「NATO からの招待実現に向けた前段階の作業を実施」と声明。2015/7/7 には Igor Luksic 副首相兼外相が北大西洋会議 (NAC : North Atlantic Council) に出席している。一方、マケドニアでも Zoran Jolevski 国防相が NATO 加盟に向けた動きを進めていることを明らかにしている。(DefenseNews 2015/7/22)
  • 米連邦航空局 (FAA : Federal Aviation Administration) が 2015/7/21 に、「コネティカット州で 14 歳の少年が、拳銃を取り付けて撃てるようにした自家製ドローンを製作した件について調査中」と発表した。(SpaceWar 2015/7/21)
  • 北朝鮮は 2015/7/21 に「イラン方式の核問題合意に関心はない」との声明をリリースした。「我が国はすでに核保有国なので、イランと比較するのは論理的ではない」との理屈。(SpaceWar 2015/7/21)
  • チェコの Bohemia 中部、Caslav AB で、チェコ軍の JAS39 Gripen をアイスランドの上空哨戒任務に送り出すための準備作業が行われた。まず 35 名の先遣隊を送り込んで、2015/7/24 に後続の地上要員を派遣。展開予定期間は 1 ヶ月間で、2015/8/25 まで Gripen×5 機 (実働 4 機、予備 1 機) と人員 65-70 名が展開する。機体を派遣する際の空中給油支援はイタリア空軍 (AMI : Aeronautica Militare Italiana) の KC-767 が担当する。ところが、いざアイスランドに向かう段になって、途中で 5 機の戦闘機のうち 1 機に不具合が生じたため、いったん Caslav AB に引き返す羽目になった。(Czech News Agency 2015/7/20, Prague Post 2015/7/22)
  • ロシア軍東部軍管区で 9 月に、Iskander-M ミサイルの実射訓練を計画しているとの情報。(DDI 2015/7/22)

今日のニュースいろいろ
  • 米下院軍事委員会 (HASC : House Armed Services Committee) ・海洋戦力/戦力投射小委員会の委員長を務める Randy Forbes 下院議員 (R-VA) が、CSIS (Center for International and Strategic Studies) で「中国がレトリック戦に勝ちつつある」と警告する発言をした。また、中国が近隣諸国に圧力をかけながら徐々に勢力を拡大する「制御された摩擦」を引き起こしている、との指摘も。(DefenseNews 2015/7/21)
  • Benigno Aquino 比大統領が 2015/7/20 に、議会に提出する FY2016 の予算案を承認。総額 3 兆ペソで、そのうち国防費は前年度の 200 億ペソから 25% の増加となる 250 億ペソ (5 億 5,200 万ドル)。もちろん南シナ海情勢を受けたもので、フリゲートや哨戒機の調達を図るとしている。2013 年に、5 年間で 750 億ペソを投じる軍の近代化計画を承認しており、その一環。(Defensenews 2015/7/21)
  • 中国中央電視台が 2015/7/20 に、Zubr 型エアクッション揚陸艇が登場した上陸演習の模様を放映した。演習は海南島で行われた模様で、揚陸艇は半潜没型重量物運搬船・Donghaidao (868) から発進した。(IHS Jane's 360 2015/7/20)
  • 米海軍太平洋艦隊司令官の Scott Swift 大将が、2015/7/18 に P-8A に搭乗して、7 時間に渡って南シナ海を上空から視察。さらにフィリピンを訪問した。これに対して中国国防部が「アメリカは対立しないで、平和と安定を促進する行動を取るべき」「アメリカが南シナ海問題について、一方の側に付くことがないよう希望する」と物言いをつけた。(SpaceWar 2015/7/20)
  • 中国の常万全 Chang Wanquan 国防部長が 2015/7/19 に「海岸線の防衛能力を強化する必要がある」と発言した由。済南 Jinan 軍管区を訪れた際の発言。(新華社 2015/7/19)
  • イラン外務省が、「イランは核兵器の開発を追求しない。列強諸国は、イランが核兵器を開発しないことの保証と引き替えに制裁を解除しなければならない」「イランの軍事力、なかんずく弾道ミサイルは厳格に防衛的なものであり、核兵器は搭載しない。弾道ミサイルは国連安保理決議の枠外」「軍施設では核関連の活動は行っておらず、国連の担当機関から軍施設に対する査察の要望は受けていない」といった趣旨の声明をリリースした。核問題に関する合意では "核弾頭の搭載が可能な" 弾道ミサイルの開発を禁じている。(SpaceWar 2015/7/20)
  • ウクライナの Lviv で実施している米軍主導の合同演習について、ロシアが「和平プロセスを阻害する」と物言いをつけた。これは、ロシアの Aleksandr Grushko 駐 NATO 大使が 2015/7/21 に発言したもの。件の演習は 2015/7/20 にスタート、18 ヶ国から 1,800 名あまりが参加している。(SpaceWar 2015/7/20, Radio Free Europe 2015/7/21)

今日のニュースいろいろ
  • インド空軍 (IAF : Indian Air Force) の人員 190 名、Su-30MKI、C-17A、C-130J-30、Il-78 が、演習 "Indradhanush" に参加するためにイギリスに向かった。Su-30MKI は RAF Coningsby、輸送機と給油機は RAF Brize Norton、さらに特殊作戦部隊 GARUD が RAF Honington に展開する。隔年実施している演習で、今年は 2015/7/21 から 10 日間の予定。(IHS Jane's 360 2015/7/19)
  • イギリス政府の次期 SDSR (Strategic Defense and Security Review) では、先の David Cameron 首相の発言と同様に、監視用資産の充実を図る内容を盛り込むことになる模様。参謀総長の Nick Houghton 大将も、2015/7/15 に開かれた RUSI (Royal United Services Institute) のカンファレンスで、ISTAR (Intelligence, Surveillance, Target Acquisition and Reconnaissance) 資産の充実を図る必要性に言及している。(DefenseNews 2015/7/19)
  • 米 GAO (Government Accountability Office) が「特殊作戦部隊向けの予算は FY2001 に 31 億ドルだったものが FY2014 には 98 億ドル (戦時補正予算を含む) に増えているが、正確な総額はハッキリしていない (80 億ドルと見積もっているが) と指摘。予算の透明性を改善する必要性を指摘。また、任務上の負担についてバランスをとる必要性についても指摘。(GAO 2015/7/17)
  • ハンガリーの Kecskemet AB でハンガリー空軍機が、2015/6/21-30 にかけて、初の空中給油訓練を実施した。米空軍とスウェーデン空軍が協力して実施したもので、米空軍は 100th ARW (100th Air Refueling Wing, RAF Mildenhall, UK) から給油機を派遣、レシーバーはハンガリー空軍の JAS39 Gripen。訓練シラバスの策定・遂行は、スウェーデンの OT&E (Operational Testing and Evaluation) 担当教官パイロットが実施した。(USAF 2015/7/17)

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産業・装備・調達

最近のニュースいろいろ
  • 中国人民解放軍海軍 (PLAN : People's Liberation Army Navy) が、Type 052D 旅洋 Luyang III 型駆逐艦の 2 番艦、洋沙 Yangsha (173) を就役させた。配備先は南海艦隊で、母港は海南島の Yalong Bay。このほか、Type 056 コルベットの 22 番艦・宿遷 Suqian も南海艦隊に加わったところ。(IHS Jane's 360 2015/7/21, China Military Online 2015/7/22)
  • 米空軍 SMC (Air Force Space and Missile Systems Center, Los Angeles AFB, CA) は、弾道弾早期警戒衛星・SBIRS-GEO (Space Based Infrared System Geosynchronous Earth Orbit) の 3 号機を領収した、と発表した。メーカーは LMSSC (Lockheed Martin Space Systems Co., Sunnyvale, CA)。(SpaceWar 2015/7/22)
  • 米空軍 50th SW (50th Space Wing) は、2015/2/2 に運用を停止した NOAA (National Oceanic and Atmospheric Administration) の気象衛星・DMSP (Defense Meteorological Satellite Program) 衛星の Flight 13 について検討を実施、「インシデントを防止するために予防的措置を講じる必要はない」との結論をまとめた。(SpaceWar 2015/7/22)
  • Forecast International Inc. の Weapons Group は、軽量級装軌式 AFV の市場規模について、2024 年までの 10 年間で 4,000 両・89 億 6,000 万ドルとする予測をまとめた。(Forecast International 2015/7/21)
  • 台湾が、F-5E/F と AT-38 の後継機に関する RfI を発出、これに対して Lockheed Martin Corp. と Alenia Aermacchi Sp.A が回答した、と台湾で報じられている。それぞれ、KAI (Korea Aerospace Industries) の T-50 Golden Eagle と、M-346 Master を提案する模様。(DID 2015/7/21)
  • ロシアが、2014 年 8 月に 32 機を発注していた Ka-52 艦載型・Ka-52K をお披露目した。また、Kh-35 ミサイルの新型も合わせてお披露目した。このほか、対潜戦 (ASW : Anti Submarine Warfare) 能力増強のため、Ka-27×50 機と Tu-142×20 機について、兵装やセンサーの更新を実施する。(DID 2015/7/20)
  • 中国の国産空母建造所に、大連造船所が選ばれたとの報道。(DID 2015/7/20)

今日の米軍調達 (Contracts 2015/7/21)
NAVY
  • P.C. Mechanical Inc., Santa Maria, California : CESE (Civil Engineer Support Equipment)/CEEI (Civil Engineer End Items) を $95,000,000 で。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command) Reconstitute the Force 向けの案件で、車両・建設機材・支援機材・資材ハンドリング機材・掘削機材などを対象とするサポート業務を担当する案件。Port Hueneme, CA (60%) と Gulfport, MS (40%) で実施、2020/7 まで。Naval Facilities Engineering and Expeditionary Warfare Center, Port Hueneme, CA (N39430-15-D-1604)
  • BAE Systems San Diego Ship Repair (San Diego, CA) : USS Bunker Hill (CG-52) を対象とする FY2015 分の SRA (Selected Restricted Availability) を、$38,300,696 (not-to-exceed) で。UCA (Undefinitized Contract Action)。2016/5 まで。Southwest Regional Maintenance Center, San Diego, CA (N00024-11-C-4400)
  • GDIT (General Dynamics Information Technology, Fairfax, VA) : Joint Staff J6 C4 Assessments Division 向けに実施する、指揮統制分野の研究開発と技術/分析/エンジニアリング サポート業務を、$32,389,278 で。2018/7 まで。NAVSUP (Naval Supply Systems Command) Fleet Logistics Center Norfolk, Contracting Department, Philadelphia Office, PA (N00189-15-D-Z031)
ARMY
  • 以下の各社は、Soldier Protection System で使用するモジュラー型ベストを総額 $49,000,000 で。
    • Bethel Industries (Jersey City, NJ) : W91CRB-15-D-0019
    • Hawk Protection Inc. (Pembroke Pines, FL) : W91CRB-15-D-0020
    • KDH Defense Systems Inc. (Eden, NC) : W91CRB-15-D-0021
    2019/1/20 まで。Army Contracting Command, Aberdeen, MD
  • ASM Research LLC (Fairfax, VA) : Army Training Requirements and Resources System に関する修正契約を $10,770,223 で。2016/2/13 まで。Army Contracting Command, Fort Knox, KY (W9124D-12-D-0010/P00008)
  • Creative Times Inc. : Weapons School Complex (Nellis AFB, NV) で F-35 関連の管理・指令・運用施設を建設する工事を、$7,733,000 で。2017/3/13 まで。Army Corps of Engineers, Los Angeles, CA (W912PL-15-C-0013)
AIR FORCE
  • Bay West LLC (St. Paul, MN) : JB (Joint Base) Charleston で実施する環境復元工事 (Performance-Based Remediation) を $15,698,310 で。41 ヶ所が対象。2025/7/21 まで。772nd Enterprise Sourcing Squadron, JB (Joint Base) San Antonio-Lackland, TX (FA8903-15-C-0016)

今日の報道発表
  • Boeing Co. は、Inmarsat Global Xpress 衛星群の一環を構成する Inmarsat-5 F2 衛星を使って、軍用 Ka バンド衛星通信を行う試験の第一陣を実施した。米軍向けに高速な移動体衛星通信を実現するのが目的。飛行中のヘリコプターで 30Mbps の伝送能力を実現できたとしており、これなら HD 動画の伝送も可能。試験は 5 月から 7 月末まで、東海岸で実施。(Boeing 2015/7/21)
  • Harris Corp. は米陸軍から、MET (Modernization of Enterprise Terminal) 計画に関する 4,500 万ドルの契約を受注した。老朽化した衛星通信用端末機 (AN/GSC-52, AN/GSC-39, AN/FSC-78)×80 基を代替する案件で、2009 年に 8 億ドルで契約したうちの一部 (基本契約 5 年、オプション契約 5 年の設定)。X バンド・Ka バンド対応の端末機本体に加えて、導入作業、デポ整備、エンジニアリング サービス業務も契約に含む。(Harris 2015/7/20)
  • USS North Dakota (SSN-784) が 2 ヶ月間に渡る地中海方面へのデプロイメントを終えて、2015/7/20 に Naval Submarine Base New London に帰港した。展開中に DDS (Dry Deck Shelter) から UUV の発進・回収を試行したとのこと。REMUS 600 を使用した模様。(US Navy 2015/7/20, DID 2015/7/22)
  • HII (Huntington Ingalls Industries Inc.) の Ingalls Shipbuilding 部門で 2015/7/21 に、Arleigh Burke 級イージス駆逐艦・USS Delbert D. Black (DDG-119) の建造工程がスタートした。FY2013-2017 を対象とする多年度建造の三番手で、USS Paul Ignatius (DDG-117) と USS Daniel Inouye (DDG-118) に続くもの。艦名は初代 MCPON (Master Chief Petty Officer of the NAVY) にちなむもので、スポンサーは未亡人の Ima Black 氏が務める。第二次世界大戦中に WAVE (Women Accepted for Voluntary Emergency Service) として勤務しているときに故人と知り合い、結婚した由。(HII 2015/7/21, US Navy 2015/7/21)
  • Raytheon Co. は、MALD (Miniature Air Launched Decoy) 用の炭素繊維複合材料製機体構造材について、低コストの製作手法を開発した、と発表した。Fokker Technologies ならびに Dallara と組んで実現したもので、ロボット化と自動車レース業界の技術を活用して、25% のコスト低減を実現したとの説明。(Raytheon 2015/7/21)
  • Orbital ATK Inc. は、新型の 120m 戦車砲弾・M829E4 Advanced KE (Advanced Kinetic Energy) 弾の量産を開始する、と発表した。いわゆる APFSDS-T (Armor Piercing Fin Stabilized, Discarding Sabot - Tracer) 弾で、先に領収試験 (First Article Acceptance Testing) に合格、それを受けて量産移行が決まったもの。初年度分に加えて 2 年分のオプション契約という内訳で、総額 8,000 万ドル。さらにその後、5 年間の量産契約実現を見込む。送弾筒は複合材料製、装薬の調整によって温度に関係なく安定した弾速を維持できるとしている。(Orbital ATK 2015/7/20)
  • Cubic Corp. 傘下の GCD (Cubic Global Defense) は、豪州現地法人の Cubic Defence Australia がオーストラリア国防省から、シミュレーション訓練施設 (ADSTC : Australian Defence Simulation and Training Centre) 向けのサポート業務契約を 4 年間・1,800 万ドルで受注した、と発表した。ADSTC は、統合/聯合作戦のためにリアルなシミュレーション訓練を提供するための施設で、DMT (Distributed Mission Training) にも対応する。(Cubic 2015/7/21)
  • Harris Corp. は中央アジア某国から、マルチミッション型見通し線圏内向け通信機・RF-7800W Falcon III を 2,100 万ドルで受注した。VoIP (Voice over Internet Protocol) や動画伝送も行える機材で、スループットは 428Mbps。(Harris 2015/7/21)

今日の米軍調達 (Contracts 2015/7/20)
AIR FORCE
  • 以下の各社は、アーキテクト/エンジニアリング業務を総額 $950,000,000 で。
    • HDR Environmental, Operations and Construction Inc. : FA8903-15-D-0007
    • Jacobs Government Services Co. : FA8903-15-D-0008
    • Leidos Inc. : FA8903-15-D-0009
    • MWH Americas Inc. : FA8903-15-D-0011
    • OTIE-RS&H JV : FA8903-15-D-0012
    • Tetra Tech Inc. : FA8903-15-D-0017
    対象分野は以下の通り。
    • MILCON (Military Construction)
    • MFH (Military Family Housing)
    • SRM (Sustainment, Restoration and Modernization)
    2022/7/19 まで。772nd Enterprise Sourcing Squadron, JB (Joint Base) San Antonio-Lackland, TX
NAVY
  • SRA International Inc. (Fairfax, VA) : NCIS (Naval Criminal Investigative Service), Information Technology Directorate 向けの IT サービス業務を $38,836,903 で。2020/8 まで。NAVSUP (Naval Supply Systems Command) Fleet Logistics Center Norfolk, Contracting Department, Philadelphia Office, PA (N00189-15-D-Z030)
  • Cask Technologies LLC (San Diego, CA) : 海兵隊の Marine Corps Total Force Information Technology System を対象とする、エンジニアリング/情報保全支援業務を $25,000,000 で。20220/5/21 まで。Marine Corps Systems Command, Quantico, VA (M67854-15-D-4802)
  • AMSEC LLC (Virginia Beach, VA) : 海軍艦艇の HM&E (Hull, Mechanical and Electrical) システムと搭載機器を対象とするエンジニアリング/テクニカル サービス業務について、オプション契約分を $7,270,558 で。2016/9 まで。NSWC (Naval Surface Warfare Center), Carderock Division, Bethesda, MD (N65540-11-D-0022)
DLA (Defense Logistics Agency)
  • World Fuel Services Inc. (Miami, FL) : 舶用燃料油を $14,478,577 (価格修正条項付き) で。陸軍・海軍・海兵隊向け、2019/4/30 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Energy, Fort Belvoir, VA (SP0600-15-D-0383)
ARMY
  • Cromwell Architects Engineers Inc. (Little Rock, AR) : Fort Bragg と、米陸軍工兵隊 (USACE : US Army Corps of Engineers) Savannah District の管内で実施するアーキテクト/エンジニアリング業務を $8,000,000 で。2019/7/20 まで。Army Corps of Engineers, Savannah, GA (W912HN-15-D-0011)

今日の報道発表 (北米編)
  • Lockheed Martin Corp. は、Sikorsky Aircraft Corp. の買収に関する合意を UTC (United Technologies Corp.) との間でまとめたことを明らかにした。買収額は 90 億ドル (現金買収。ただし、税務関連の処理を行うと 71 億ドルになるというのが LM 側の説明)、年内ないしは 2016 年の第一四半期までに実現する予定。ちなみに、この件における UTC 側のフィナンシャル アドバイザは J.P. Morgan Securities LLC、担当ロー ファームは Wachtell, Lipton, Rosen & Katz 。(Lockheed Martin 2015/7/20, UTC 2015/7/20)
  • Lockheed Martin Corp. は、政府機関向けの IT サービス/テクニカル サービス事業について、見直しを実施する方針を明らかにした。IS&GS (Information Systems & Global Solutions) 部門と Missiles and Fire Control 部門にまたがっている。(Lockheed Martin 2015/7/20)
  • Boeing Co. は、GPS (Global Positioning System) ブロック III 用デジタル シグナルのデモンストレーションを実施した。米空軍からの契約に基づいてデジタル シグナル生成装置の開発を進めている件の関連。現在使用しているアナログ シグナルの限界を突破するとともに、コンポーネントの削減・軽量化・コスト低減につなげられるとしている。(Boeing 2015/7/20)
  • Northrop Grumman Corp. は、有人/無人の航空機で利用可能な米空軍向けオープン ミッション システム (OMS : Open Mission Systems) 向けのアーキテクチャに関する飛行試験を成功裏に実施したことを明らかにした。6 月に Edwards AFB で、OMS 対応のコンピューティング アーキテクチャを備えた B-2A、NASA (National Aeronautics and Space Administration) の RQ-4 Global Hawk、そして社有機の Gulfstream G550 を使って実施したもの。これにより、B-2A に対して安上がりに新たな能力を付加する道が開けたとしている。(Northrop Grumman 2015/7/20)
  • Ray Mabus 米海軍長官は、米海軍の沿岸戦闘艦 (LCS : Littoral Combat Ship)・LCS-20 の艦名を USS Cincinnati にする、と発表した。建造所は Austal USA (Mobile, AL) で、この艦名をつける艦は米海軍史において 5 隻目。また、同型艦の LCS-22 についても艦名を USS Kansas City にする、との発表があった。(DoD 2015/7/19-20)
  • GDOTS (General Dynamics Ordnance and Tactical Systems) は米陸軍 Army Contracting Command (Redstone Arsenal, AL) から、2.75in ロケット弾 Hydra 70 に関する修正契約×2 件を、総額 1 億 2,600 万ドルで受注した。米軍向けに加えて FMS (Foreign Military Sales) カスタマー向けも含む。いずれも 2014 年に受注した契約のオプション分。(GDOTS 2015/7/20)

今日の報道発表 (その他編)
  • Eurofighter Jagdflugzeug GmbH は、イギリスとイタリアで実施している、Eurofighter Typhoon を対象とする Storm Shadow ミサイルのインテグレーション作業について「地上試験を成功裏に実施した」と発表した。Alenia Aermacchi Sp.A (Turin-Caselle, Italy) が IPA2 (Instrumented Production Aircraft 2) を使ってイタリアで、BAE Systems (Warton, Lancashire) が BS111 を使ってイギリスで、電磁的互換性 (EMC : Electro Magnetic Compatibility) の試験を分担実施したもの。(Eurofighter Jagdflugzeug GmbH 2015/7/17, DID 2015/7/20)
  • その Typhoon、571 機を受注しているうち 438 機をデリバリー済みで、累計飛行時間は 30 万時間を突破しているとのこと。過去の履歴は以下の通り。
    • 2005/11 : 5,000 時間
    • 2006/8 : 10,000 時間
    • 2007/5 : 20,000 時間
    • 2008/8 : 50,000 時間
    • 2011/1 : 100,000 時間
    • 2014/7 : 250,000 時間
    (Eurofighter 2015/7/17)
  • 2015/7/20 に Dassault Aviation の飛行試験施設で、エジプト空軍向け Rafale の 1-3 号機について引渡式典が行われた (この 3 機はすべて複座型)。最終的には単座型×16 機、複座型×8 機、合計 24 機を揃えることになっている。なお、パイロットの第一陣はすでにフランスで訓練を実施、件の 3 機をエジプトにフェリーして行ったとのこと。(Dassault Aviation 2015/7/20, IHS Jane's 360 2015/7/20)
  • Saab AB はスウェーデン軍国防資材局 (FMV : Forsvarets Materielverk) から、スウェーデン軍の NH90 (Hkp14) が搭載する同社製戦術ミッション システム (TMS : Tactical Mission System) のコンポーネント整備業務契約を受注した。基本契約 5 年、さらにオプション契約 1 年、1 億 7,000 万クローネの案件。別途、対潜戦 (ASW : Anti Submarine Warfare) 用ソナーの整備業務契約も受注しており、今回の受注で TMS 全体をカバーする体制になったとの説明。Jarfalla、Jonkoping、Linkoping の事業所に加えて、一部は海外の副契約社で担当させる。(Saab 2015/7/20)
  • Sukhoi JSC がロシア軍に、Su-35S と Su-34 を 1 バッチ分ずつデリバリーした。GPV2020 の下で受注しているもので、後者は V.P.Chkalov Novosibirsk で製作している。(Sukhoi 2015/7/17)
  • Airbus Defence and Space は、ESA (European Space Agency) が "Cosmic Vision" 構想の下で実施する生命探査ミッション・JUICE (JUpiter ICy moons Explorer) 探査機の製作を担当することになった、と発表した。打ち上げ予定は 2022 年。(Airbus Defence and Space 2015/7/20)
  • イスラエル空軍 (IAF : Israel Air Force) の "Nachshon" (Gulfstream G-500) が、運用開始から 10 周年を迎えた。(IAF 2015/7/17)

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戦争・紛争

最近のニュースいろいろ
  • 2015/7/21-22 にかけて "Operation Inherent Resolve" の下、ISIL (Islamic State of Iraq and the Levant) に対してシリアで 15 回、イラクで 15 回の航空攻撃を実施。シリアでは、Hasakah で 10 回 (敵部隊、車両、陣地、集結地帯、掩蔽壕、土木機械、検問所)、Raqqah で 1 回 (土木機械)、Kobani で 4 回 (敵部隊、迫撃砲、車両、陣地) の攻撃を実施。イラクでは Beiji で 1 回 (車両)、Fallujah で 1 回 (橋)、Habbaniyah で 1 回 (ロケット発射機)、Haditha で 2 回 (敵部隊、敵の進出阻止、狙撃手、迫撃砲)、Makhmur で 1 回 (敵部隊、重機関銃)、Mosul で 2 回 (敵部隊、重機関銃、車両)、Ramadi で 3 回 (敵部隊、陣地、土木機械、建物、自動車爆弾)、Tal Afar で 4 回 (ロケット、掩蔽壕) の攻撃を実施。(DoD 2015/7/22)
  • サウジアラビアの Al-Watan 紙が 2015/7/17 に匿名の関係者から得た情報として、サウジアラビア軍の特殊作戦部隊 50 名がイエメンの Aden に入ったと報じた。イエメンの (国際的に承認されている) 政府を警護するのが目的だとしている。出回った写真では AK-103 自動小銃を装備しているが、これはサウジの空挺部隊や特殊作戦部隊で使用しているのと同じ装備。(IHS Jane's 360 2015/7/20)
  • 2015/7/15 にキプロスの RAF Akrotiri で、着陸時に Brimstone ミサイルの落下事故を起こしたことから、英空軍 (RAF : Royal Air Force) の Tornado GR.4 は対 ISIL (Islamic State of Iraq and the Levant) 航空作戦への参加を中断中。(IHS Jane's 360 2015/7/20)
  • 米国防総省報道官の Jeff Davis 海軍大佐は、アルカイダ関連組織の幹部・Muhsin al-Fadhli が 2015/7/9 に死亡したことを明らかにした。2015/7/8 にシリアの Sarmada 近郊で実施した "キネティック攻撃" によるものだとしている。(DoD 2015/7/21)
  • 2015/7/19-20 にかけて "Operation Inherent Resolve" の下、ISIL (Islamic State of Iraq and the Levant) に対してシリアで 9 回、イラクで 14 回の航空攻撃を実施。シリアでは、Aleppo で 1 回 (敵部隊、陣地、掩蔽壕)、Hasakah で 3 回 (敵部隊、陣地、車両)、Raqqah で 3 回 (敵部隊、自動車爆弾工場、車両、地雷原)、Kobani で 2 回 (敵部隊、車両、陣地) の攻撃を実施。イラクでは Huwayjah で 1 回 (迫撃砲)、Fallujah で 1 回 (敵部隊、無反動砲、トンネル。イラク陸軍・第 1 歩兵師団への支援)、Habbaniyah で 2 回 (敵部隊、車両)、Mosul で 1 回 (敵部隊)、Ramadi で 2 回 (敵部隊、武器集積所、戦車)、Sinjar で 4 回 (重機関銃)、Tal Afar で 6 回 (敵部隊、ロケット、機関銃、迫撃砲、掩蔽壕、陣地、トンネル) の攻撃を実施。(DoD 2015/7/20)
  • シリアのクルド人武装組織 (YPG) とシリア人権監視委員会 (Syrian Observatory for Human Rights) の両方が「ISIL (Islamic State of Iraq and the Levant) が、クルド人に対して化学兵器を使用した」と主張している。YPG によると、2015/6/28 に Hasakeh の Salhiya 地区、それとそこから南方に下ったところにある Tel Brak で化学兵器が使われたとのこと。(SpaceWar 2015/7/18)
  • ところで、Hasakeh の市内にある 2 ヶ所の地区では、クルド人勢力と政府軍が ISIL と交戦しているとのこと。交戦している場所は別 (肩を並べて戦っているわけではないという意味) だが、両者が ISIL を共通の敵として戦う初めての事例。(SpaceWar 2015/7/20)

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AFPS : American Forces Press Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily

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