世界の投資家たちから過小評価される韓国大企業

2014年7月 サムスン電子・現代自動車・SKハイニックス・現代モービス・ポスコ・ネイバー
14年12月 サムスン電子・現代自動車・SKハイニックス・韓国電力公社
15年7月 サムスン電子・韓国電力

 ブルームバーグ通信は、株式の時価総額ベースで毎日全世界の500大企業のランキングを集計する。1年前には500位圏内に韓国企業が6社入っていた。それが徐々にランク外へと去り、今月にはサムスン電子(42位)と韓国電力公社(464社)の2社を残すのみとなった。

 自動車、造船、鉄鋼、石油精製、化学、機械など韓国経済を率いてきた大企業の株式が低迷している。ポスコをはじめ、現代自動車、現代モービス、LG電子、LGディスプレー、大宇造船海洋などの大型株は連日安値を更新中だ。投資家は「韓国を代表する企業の株価が過去の高値水準に比べあまりに下落したため、今が底値だと思い買いを入れるが、株価は底を抜け、地下に潜ってしまう展開だ」と不安に震える。

 韓国投資証券の文星弼(ムン・ソンピル)常務は「韓国を代表する企業は輸出主体の製造業だが、世界的な景気低迷、円安などで輸出が不振となり、企業価値が低下した」と指摘した。

 一方、製薬、バイオ、化粧品などの業種は連日株価が好調だ。ユギョンPSG資産運用のカン・デグォン本部長は「低金利で市中に大量の資金が供給されたものの、買い付けるべき株式がないため、一部の成長が期待される中小型株に資金が集中し、株価が急騰している」と分析。その上で、「低成長の流れの中で成長に対する渇望が強まったことで起きた現象だ」と指摘した。

李敬恩(イ・ギョンウン)記者 , パク・スンヒョク記者
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