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2007

12/26

Wed.

コタツにて… 

 「お~い、魅音~!居るのか?」
 障子を開け、園崎家の居間に入る。しかし、そこには…コタツが鎮座しているだけで、魅音の姿は無い。
 「おっかしいなぁ…沁子さんから、此所にいるって聞いたんだけど…」
 ゴソッ!
 コタツの中から物音がする…隠れているらしい。
 「居るなら居ると返事しろよ。まったく…子供じゃあ………」
 文句を言いながら布団をめくると、そこには…
 「…………圭ちゃぁ~~ん」
 ……子供がいました。この家には、子供はいない筈だけど…。でも、この髪型と呼び方は、
 「お…お前、魅音か?」
 「他に誰が居るのよ~!」
 文句を言いながら出て来た魅音は…見事に子供だった。年齢で言うと、沙都子や梨花ちゃん位だろうか?
 「何時からなんだ?学校の時は普通だったろ?」
 「学校から帰って直ぐ…沁子さんに見つからない様に隠れてた」
 涙目で、俺を見上げる魅音。これは…萌えの血が騒ぐというか…
 (明日になれば、元に戻るのです。あうあう…)
 …ん?

 いま、どこぞの〝シュークリーム狂〟の声が…まあ、良いか。
 安心させてやる為に、魅音と同じ視線になる。
 「心配すんな。明日には、元に戻っているさ」
 頭を撫でてやりながら、出来るだけ優しい口調で言う
 「その根拠は…どこから?」
 赤くなりながらも…まだ不安な様子
 「まあ、〝オヤシロ様の使い〟から…と、俺のカンから」
 「…………圭ちゃんが言うなら、信じるよ」
 梨花ちゃんの〝にぱ~☆〟並の笑顔の魅音…今、レナの気持ちが良く分かったよ。〝お持ち帰り〟だな…これは。
 「さ…寒いだろ?コタツにでも入ろうぜ」
 やましい気持ちを悟られない様にコタツに入る俺。
 「うんしょ!うんしょ!」
 俺の膝に座ろうとする魅音!胡座の間に、小さなお尻がはまる形…そして、
 「えへへ♪」

 破壊力∞の笑顔で、俺を見上げて来る…俺、理性持つかな?

 「そ…そうだ!ミカン食おう!ミカン!」
 コタツの上の器から、ミカンを取ると皮を剥く俺。魅音はジッとミカンを見ていたが、俺を見上げて一言…
 「食べさせて♪」
  …え!?
 「あ~ん♪」
 口まで開けてきましたよ!…なんて、恐ろしい娘!!
 白筋を取った一房(ひとふさ)を…震える手で魅音の口に持って行く。
 パクッ!
 う…今、俺の指に…魅音の唇の感触が!感触がぁぁぁ!!
 「美味し♪」
 俺を見上げて…極上の笑顔。俺…萌え死にそうです。

 これを見ている方…この状況を何とかして下さい…それが、俺の望みです…
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2007

12/27

Thu.

罪を受ける者と…萌えを受けるモノ 

 (SSSその2 コタツの続きになります)
 ―その頃 梨花の家―
 「あうあうあう!間違って…古出家の秘術を、魅音に掛けてしまったのです。あうあう!」
 一人…部屋の中で、頭を抱えている羽入。
 「それは…どんな秘術なのかしら?」
 「掛けた者の年齢を変えるモノ…なのです。あうあう」
 「それで…羽入、貴女は何をしようとしたのかしら?」
 「もちろん!それで梨花を…って、梨花!!」
 羽入の後ろに…黒いオーラを纏った梨花がいた。
 「もちろん!梨花を…私を…どうするつもりだったのかしら?」
 右手に〝でっど えんど〟と書いたキムチの瓶を掲げて…妖しく笑う梨花。
 「は、話し合いましょう…梨花!僕達は、仲間を信じる…あの時に誓ったじゃないですか!」
 「ええ…言ったわね。だから、コレを使って…羽入、貴女が何を企んでいたか…聞いてあげるわ」
 瓶のフタを開け、中身を羽入の口に持って行く。
 「やめるのです!やめ…ハグングング…かひゃい!かひゃいなれふ!かひゃいなれふ!!ハウハウハウ…」
 辛さに悶絶(もんぜつ)し…痙攣(けいれん)する羽入。
 「フッ…ツマらない事を考えるから、こうなるのよ」

 ―園崎家 居間―
 「圭ちゃん、あ~ん♪」
 「あ~ん…」
 いつの間にか…俺が、魅音にミカンを食べさせて貰っていた。
 だって、拒否すると…上目遣いで涙ぐむんだぞ!拒否出来ないだろ?
 「えへへ…圭ちゃんと、間接キスだ♪」
 …え?
 魅音もミカンを食べていた…先程、俺に差し出した手で。確か…指先に唇が触れた気が…
 うがぁぁぁぁぁ!
 このままでは…萌え死ぬ!俺は、〝何時もの〟魅音が好きなのであって…ロリーのケは無かった筈!そうだ!俺はノーマルなんだ!!
 チュッ♪
 …え!!
 唇に一瞬、暖かく柔らかな感触
 見ると、いつの間にか…あぐらの上に魅音が立っていた。
 「ミカンの味がする…やっぱりキスは、こっちの方が良いね♪」
 クラ~ッ…
 どこで、道を間違えたのだろう…まあ、同じ魅音だから良いか…
 そう思いながら…俺は気を失った。
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2008

01/06

Sun.

小さな魅音ちゃん 番外編 

 今回は〝小さな魅音ちゃん 番外.正月編〟と言う事で。
 いずれは…このシリーズだけをカテゴリー化した方が良いかな?
 (〝小さな魅音ちゃん〟シリーズを知らない人は、SSSの2、3を読んで下さいね)


 ザク…ザク…ザク…ザク…
 「うい~ッ、寒い!魅お~ん!来たぞ~」
 正月3が日を過ぎたある日…一緒に初詣に行く為、園崎家に魅音を迎えに行った。
 魅音の合格祈願もかねた初詣。何故、3が日を過ぎてしまったかと言うと…3が日中は〝園崎家の行事〟で、魅音の空きが無かったからだ。一族への新春の挨拶…来賓への接待…勉強の時間しか会う事が出来なかった。その分、勉強中に…(赤)
 ギィ~ッ
 「よ…ぉ…みお…ん?」
 「待ってたよ~♪圭ちゃん」
 通用口が開いて、晴れ着姿の魅音が出て来た。晴れ着がよく似合っていて…〝何時もなら〟見とれていただろう。
 し、か、し!俺は…別の事で、声が出なくなってしまった。
 なんで…
 何で!また小さくなっているんだよぉぉぉぉ!!
 「魅音…お前、また……」
 「うん!圭ちゃんが来る1時間前かな?また小さくなっちゃった」
 (どういう事なのよ!羽入!!あんた、また…)
 (あうあう、ボクは知らないのです。あっ!梨花、そのキムチは!あう~~~ッ!!!)
 また…どこぞの黒巫女とシュークリームジャンキーの声が聞こえて来たが、聞こえないったら聞こえな~い!
 「今日は、家の人も居るんだろ?バレなかったのか?」
 「うん…お母さんに見つかっちゃった。でも、お母さん…喜んでいたよ」
 「え?何でだ?」
 娘が、急に小さくなったんだ。普通、慌てる筈だが… 
 「何かね…〝これで、10歳は若く見られる…〟とか言ってた」
 茜さぁ~ん!もしかして…園崎の人間って、〝ぽじてぃぶ しんぎ~んぐ!〟なのか?
 「どしたの?圭ちゃん?」
 俺を見上げて、可愛く首をかしげる魅音。
 ゔッ…
 可愛い過ぎる!可愛い過ぎるぅ~!無意識にやるから…俺の〝萌え〟にヒットするんだ。
 「ねえ、どうしたの?圭ちゃん」
 「あ、ああ…何でもない。さて、行くか」
 「うん♪」
 歩きだそうとした時…足元で魅音が両手を上げて、ピョンピョン跳ねていた。
 「どうしたんだ?」
 「圭ちゃん、抱っこ!抱っこ!!」
 クラッッ!
 一瞬、意識を失いかけたぞ!俺は…このお姫様を抱えて、初詣に行くのか?お、美味し過ぎる…
 「し、仕方ねぇなぁ~。ほら」
 俺は、晴れ着を乱さない様に〝お姫様抱っこ〟をしてやる。
 「~~~♪」
 腕の中の魅音は上機嫌だ。腕を、俺の首に回してくる。
 「じゃあ…行くぞ、魅音」
 「うん!」
 雪の道を、古手神社に向けて歩き出した。

 「しっかし…寒いよなぁ」
 「これ位、雛見沢では当たり前だよ」
 子供は体温が高いと言うが…今、それを実感している。魅音を抱いていると、湯たんぽを抱いている様で暖かい。でも、むき出しの顔は…風が当たって冷たい。
 ギュッ!
 「…え!」
 「こうすると…暖かいよ」
 強く、俺の首にしがみついて来たかと思うと…頬を俺の頬にくっつけて来た。
 ボンッッッ!
 みみみみ魅音さん!それは、計画的ですか?意図的にですか?もう俺…倒れそうなんですけど。
 「えへへ♪暖かいね、圭ちゃん」
 「そ、そうだな」
 魅音の温もりか、自分の頬の熱さか分からない中…一つ分かっている事は、〝俺は、今日…萌え死ぬ〟と言う事だった。

 古手神社に到着~ッ。流石に3が日を過ぎている為、俺達の他には誰もいない。
 「3が日だったら、出店も出ているんだよ」
 魅音の説明ではそうらしい。
 神社の境内を上り、賽銭箱の前で魅音を下ろす。小さな手で、財布から賽銭を出す魅音。でも、賽銭箱を見上げると…俯いてしまった。
 「どうしたんだ?」
 「………賽銭箱に届かないの…」
 上目遣いで頬を膨ませて…涙ぐむ魅音。
 どかぁぁぁぁん!
 魅音さん!貴女は本気で、俺を萌え殺す気ですか?そうですね!そうなんですね!
 「み、魅音…チョットごめんな」
 魅音の両脇を持って、賽銭箱が見える高さまで上げてやる。
 「ありがとう♪圭ちゃん」
 チャリーンッ
 満足した様に、賽銭を投げ入れた。魅音を下ろし、俺も賽銭を投げ入れる。
 「「パンッパンッ」」
 (魅音が合格します様に…魅音とずっと一緒にいられます様に…)
 願い終わって横を向くと…魅音は、まだ願っていた。
 「皆………、圭ちゃん………幸せ……」
 一生懸命に願っている姿が可愛くて、少しの間…見とれていた。
 「終わったよ♪圭ちゃん」
 「じゃあ、帰るか。寒くて仕方が無い」
 「うん♪」
 来た時と同じ様に魅音を〝お姫様抱っこ〟して、神社の境内を下りた。

 「いやに長く願っていたな。何を願っていたんだ?」
 帰り道…首根っこにしがみついている魅音に聞く。
 「な、い、しょ。でも、強く願ったのは…」
 俺の顔を、強く自分の方へ引き寄せた。
 「圭ちゃんと、ずっと一緒いられます様に…だよ♪」
 チュッ!
 俺の唇に、魅音の感触が広がる…
 BOOM!!
 「え?おおっと!」
 俺の腕に、慣れ親しんだ重さが掛かって来る。
 「ふぇっ?」
 俺の腕の中には、〝元の〟魅音がいた…

 (古今東西…お姫様を元に戻すのは、王子様のキスなのです。あうあう)
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Posted on 23:52 [edit]

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2008

01/11

Fri.

おやつの時間に… 

 時間は…そろそろ午後3時。
 おや?魅音ちゃんが、食器棚の前で何かしてますよ。手を伸ばして…飛んだり、背伸びをしたり。
 どうやら…棚の上に、目当てのモノがある様です。でも、小さいから…手が届きません。
 おやおや、魅音ちゃん…泣き出してしまいましたよ。泣き声を聞いて、圭一君がやってきます。
 なみだ目で、圭一君のズボンを引っ張り…上を指差して、何かを訴えています。
 見ると、棚の上にクッキーの箱。どうやら、魅音ちゃん…3時のおやつにクッキーを食べたかった様です。

 「魅音、ちょっと待ってな」

 圭一君は、魅音ちゃんの脇を持って〝高い高い〟をします。すると、待望のクッキーの箱が魅音ちゃんの目の前に…嬉しそうな魅音ちゃん。

 時計が3時を指しました。
 大好きな圭一君の膝の上に座って…コタツに入っている魅音ちゃん。美味しそうにクッキーを食べています。 コタツの上には、圭一君用の〝大きな〟マグカップと…魅音ちゃん用の〝小さな〟マグカップが仲良く並んでいます。中身は、2人の好きな…〝ミルクたっぷりのカフェオレ〟

 「圭ちゃん、美味しいね♪」

 幸せそうな魅音ちゃん♪
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Posted on 19:24 [edit]

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2008

02/06

Wed.

小さな魅音ちゃんの〝豆撒き〟 

 今日は節分です。
 「どうした?魅音、豆を投げて良いんだぞ」
 俺は、鬼のお面をかぶっている。魅音に、鬼の役をさせる訳にはいかないからな。
 「け~ちゃぁ~ん……」
 小さな手に豆が入った大きな升(ます)を抱えて、俺を見上げる魅音。その様子が可愛くて…思わず笑ってしまう。
 「節分なんだから、豆を投げないと始まらないぞ」
 「ヒック…だって…圭ちゃんに豆を投げたくないんだもん!ヒック…」
 魅音は、目に涙をためてイヤイヤをする。涙の飛沫が辺りに飛び散った。
 「あのな…魅音…」
 「圭ちゃんは圭ちゃんだもん!!うぇぇぇぇ…」
 あ~あ、泣き出しちまったよ。まあ、俺も逆の立場だったら…躊躇するだろうな。ここまでハッキリとは言えないけど…
 俺は、魅音の目線の高さまでしゃがみ込んだ。
 「魅~音っ♪」
 チュッ!
 柔らかいホッペタにキスをする。
 「ふぇぇっ?」
 ビックリして泣きやむ魅音。相当驚いたのだろう…目が真ん丸になっている。
 コツン…
 自分の額を魅音の額に押し当てて、目線を合わせる。
 「そんなに嫌なのか?」
 「………うん、嫌!」
 額を擦り付ける様に、強く拒絶する魅音。豆撒きは…別に、鬼がいなくてもいいよな。魅音が納得出来るやり方が、一番良いだろう。
 「まずは…この升を、こっちに置いて…」
 「?????」
 魅音の手から升を受け取ると、コタツの上に乗せた。不思議そうに、それを見つめる魅音。
 「そして………よっ!」
 「キャッ!」
 俺は、魅音を横抱きにして持ち上げた。いきなり〝お姫様抱っこ〟をされて、魅音は驚いている。
 「魅音…このまま、一緒に豆撒きをしような」
 この言葉に、笑顔になる魅音。
 「うん!!」

 「鬼は~外!福は~内!」
 魅音の小さな手から投げ出される豆が、パラパラと音をたてて散らばる。
 「楽しいか?魅音」
 「圭ちゃんと一緒だから…楽しいよ♪」
 俺の方を向いて、笑顔で答える魅音。
 「そっか…良かったな」
 「ねぇ…圭ちゃん」
 「ん?どうした?」
 魅音の顔が、俺の頬に寄ってくる…そして、
 「だぁ~~~いすき♪」
 チュッ!
 俺の頬に、小さな唇が触れた。
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Posted on 21:11 [edit]

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