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D'ac

銀行員→派遣社員→Webライター兼翻訳家→写真家(?)な私が好き勝手やるブログ。

自分が全く特別じゃないこと。

 今日、いつも購読しているブログで幼少期のトラウマの話を拝読させていただきました。(これも拡散されたくないかもしれないので、リンクは貼りません。)

 

それを読みながら、私が得たものは圧倒的な安心感。
なぜ、人の不幸な幼少期やトラウマの話を知りたがるのか、について、ちょっと自分自身のことを考察してみようと思う。

 

人のトラウマ話を読むとホッとする理由。

私もトラウマがあります。自分のことをダメな人間だって、簡単に思えてしまうくらい私にとっては重大なやつ。まあ、私のブログ記事読んでくれた人なら、何となく分かるかも。

 

一旦、暗―い話を書いて、夫に「消せ! すぐ消せ! そら消せ!」と言われ、すぐに消してしまった。何人かには読まれたかもしれないけど、今は過去記事を手繰り寄せても見つからないね。そんなふうに私の人生の歴史からもサクッと消してしまえれば、私は本当に幸せな人間になれるのかもしれない。人生はブログじゃないから、そんなふうには消せない。新しいページが更新されてもいつまでも過去の膿はどこかに沈殿したままなんだよ。まあ、あえて検索しないでおきたいけど、Milliardさんが時々「こっちも読むといいよ」ってお薦めしてくるから、嫌でも目につく。あ、ブログじゃなくて、人生の話ね。
(Milliardさんはブログのおすすめ記事を教えてくれるカスタマイズサービスを提供してくれている会社だよ)

 

人のトラウマとか後ろ暗い話とか聞いて安心するのは、みんな同じなんだって思えるから。私は何も特別なことはないって分かるから。そう、自分が全く特別じゃないことを知って安心するために、人のトラウマ話を知りたい。

 

「ほら、みんなあるんじゃん! そういうこと! 私も普通だね!」
そう思いたい。そして、その人が普通に健全に社会に適応して生きてくれていれば、完璧。私にもできるはずって思える。別に過去に足を掬われる必要はないんだ。OK。大丈夫。私にもできる。

 

昔は特別でありたかった。

特別じゃないって知るとホッとする、って言った。
でも、昔はそうじゃなかった。昔はさ、「私はこんな傷があるから、特別なんだ」ってずっと思ってた。そして、そう思うことによって救われるような気がしていた。

 

どうして、特別から特別じゃない私になりたくなったのか。
これ、最初はどうしてかな、って思った。中二病的な感じなのかも、とも思った。でも違う。考えると簡単に答えが出た。

 

私は誰も愛してなかった。

そう。自分が、自分にある過去の傷のせいで特別でありたいと願ったあの日、私は誰も愛してなかった。ただ、私が何かをできない理由をいつも探していた。私はこういう経験があったから、これができない。私には傷があるから、社会に適応できない。だから、特別になりたかった。ただ、「何か」をしないようにするために。「何か」って、時には仕事だったり、時には学校だったり、時には生きること、だったりした。


誰かのために何かをしたい、なんて思いつきもしなかった。

 

今は違う。私は娘がいて、夫がいる。彼らを愛している。だから、そう、「できない理由」を探すのをやめて、「できる理由」を探すようになった。

 

だから、「特別じゃない。みんな一緒だよ。でも何とかやれるよ。」そういう言葉を探して今日もネットをさまよっているのかもしれない。リアルだとさ、みんな何も問題ないフリをするからね。そういう話が知りたいときは匿名のネットというのは、便利だよね。

 

つまりさ。子どものころに虐待された人は、結婚したくないし、子どもが欲しくないときは「虐待されて育ったせいで自分も子どもを虐待した」っていう人の話を探すもんなんだ。それで、「自分もきっとそうなるから、結婚も子育てもしないよ」って結論を出す。


でも、そんな人がある日ね、ひょんなことから「この人と家族になりたい!」って思える人と出会っちゃうんだよ。で、結婚する。子どもができる。幸せだけど、不安になる。「私、きちんと母親になれているかな? やっぱり私みたいな人はまともに子育てなんてできないんじゃないかな」って。


だから、「虐待されたけど、私自身は自分の子どもを沢山愛して幸せになっています」って話を探し始める。それで、「虐待されたけど、子育てしている人って案外多いんだな。みんな幸せそうだな」って思える。希望がそこにはある。

 

そんな感じ。

 

だから、「こんな暗い話書いたら、みんなひいちゃうかな?」なんて考えている人がいたら、ぜひトライしてほしい。だって、どこかには、こんな風に励まされる人がいるよ。

 

私は家族のためにさ、もっと強くなる必要があるんだ。だから、そんな皆の力が時には必要になる。なんか内に隠し持っている人はさらけ出してほしいな。とか言って、私はまだすべてを語る勇気なんて持ち合わせていないけどね。「いや、あんたは特別だよ」っていわれるのを恐れている。みんなが笑い飛ばしてくれたら嬉しいんだけど。

 

ということで今日は以上。毎日お付き合いしてくれる皆様、どうもありがとう!