おはようございます。
週刊ニュース深読みです。
きょうも今週1週間のニュースを振り返りますが、まずその前に。
最新情報から、台風12号についてです。
強い台風12号は、沖縄県の大東島地方を暴風域に巻き込みながら、北西へ進んでいます。
台風はきょうの午後には、沖縄本島地方や鹿児島県の奄美地方に近づく見込みで、気象庁は、暴風や高波に警戒するよう呼びかけています。
ここからは気象情報の南さんに聞いていきます。
南さん、最新の情報を教えてください。
そうですね。
台風12号、午前8時の推定の位置は、この南大東島の西北西の海上およそ130キロの所に中心があると見られます。
中心の気圧が965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートルで、依然として強い勢力を保っています。
この台風、強風域が広いというわけではありませんが、暴風域はかなり広いんですよね。
ということは、これが近づいてくると、急激に荒れるということになりそうです。
雨、風ともに。
そうですね。
その暴風域、どっちに向かって行きそうなんですか?
そうですね。
今、北西の方向に進んでいまして、このあと、沖縄本島や奄美地方にきょうの午後、接近する見込みです。
ですので、この沖縄本島や奄美地方は、きょうの午後を中心に天気、大きく荒れるということになりそうです。
あすになりますと、台風は九州の西の海上を北上していきそうですが、東寄りのコースを通りますと、九州に北上するということも考えられますので、来週初めにかけて、この台風の動きには注意をしてください。
そしてきょうの雨雲の動きです。
中心付近に発達した雨雲がありますので、中心を回ってくると、急に激しい雨が降るということになりそうです。
沖縄本島や奄美地方は、きょうの午後を中心に雨が降り、ピークは今夜になりそうです。
今夜ピークになりますので、停電になるということも考えられますから、避難は早めにしていただきたいと。
明るいうちですね?
そうですね。
あすの朝にかけて雨が続いて、雨の量が多くなるおそれがありますので、土砂災害などに警戒をしてください。
そしてきょうは、かなり暑くなりそうなんですね。
高気圧が今、東日本や西日本を覆ってまして、この高気圧がさらに強くなって、西日本や東日本をあすにかけて、広く覆う見込みです。
台風による上昇気流と、そして高気圧、下降気流ですので、その下降気流がかなり強くなって、厳しい暑さになりそうですね。
台風の心配と暑さの心配、両方しないといけないですね。
暑さといえば、ちょっとこちらをご覧いただきましょう。
暑い!
わー!
いよいよ始まった夏休み。
子どもたちは楽しそうですが。
各地では連日、猛烈な暑さに見舞われています。
うわっ、こんな日に就職活動ですか。
大変そうですよね。
この暑さの中、熱中症が急増しています。
先週、全国で6165人が、熱中症の疑いで病院に搬送。
6165人?
はい、死者も14人に上りました。
もう災害ですね。
そうなんですよね。
この熱中症、起こりやすい場所というのがあるんです。
こちらを見てください。
起こりやすい場所?
東京消防庁のデータなんですが、去年、熱中症の疑いで搬送された人のうち、36%の人が過ごしていたのが、住宅などの居住場所。
いわゆる外より多いんですね。
さらに、昼だけでなく、夜間にも起こる危険性があるというんです。
見落としがちなその原因と対策、取材してきました。
詳しく教えてください。
よろしくお願いします。
夜の室内で熱中症になるその理由とは。
東京都内の一軒家で教えてもらいました。
熱中症と建物の関係などを研究している、慶應義塾大学の伊香賀俊治教授です。
まず見せてもらったのは、こちらのグラフ。
猛暑日となった7月のある一日の外と室内の気温の変化が示されたものです。
赤い線が室内の気温ですか。
といっても窓を開けて寝るというのはちょっとね。
まずどうしてですね、部屋の中の温度は明け方まで下がりにくくなるのか。
2階に上がると、その理由が分かるといいます。
暑いですね。
暑いですね。
答えは天井でした。
そりゃそうですけど、どうしたらいいんでしょう。
実際、熱を感知するカメラで撮影してみると。
あっ、今度白くなりましたよ。
天井は一面、白一色に。
35度を超えていました。
暑い理由はよく分かりました。
さらに直射日光や、室温で暖められた壁や床、そして家具なども熱をため込むということでした。
家具まで?
こうやってると、先生もそうでしが汗がどんどん出てきますね。
暑いですね。
では対策を、どうとったらいいのか。
伊香賀さんは、日中、太陽の光をなるべく部屋に入れないようにすべきだといいます。
そこで私、こんな提案をしてみましたが。
そうなんですね、驚きました。
ということは、外から?
伊香賀さんが勧めるのは、窓の外側で、直射日光を防ぐ対策です。
よしずですか。
例えば昔ながらのよしずですとかすだれを使うと、夜の室内の平均温度がおよそ0.5度下がるということです。
そして夜、寝る前などに特にお年寄りに勧めたいというのが。
このとき、手元の計測で部屋の温度は31度余り。
熱中症対策が必要になる目安とは。
この目安を超えた場合、伊香賀さんは迷わずに使ってほしいというのがエアコンです。
ただ、寝るときの使い方には注意が必要だといいます。
でも、ずっとつけていると、冷えすぎてしまいそうだったり、節電も考えるとですね。
と思って、私も聞いてみたんですけれども、熱中症になった方々はですね、病院から戻ってきたあとに、エアコンを適切に使うようになる方が多いということなんですね。
伊香賀さんは、日本の夏の暑さというのは、これまでよりも全然変わってきているので、ここで今までの夏の過ごし方というのを、いま一度見直して、エアコンも我慢せずに、適切に使うことを。
その適切って、何度のことですか?
さっきもおっしゃってましたが、28度、70%。
28度、湿度70%、温度は28度。
これを目安にしていただきたいということでした。
このイメージでいきましょう。
さあ、東京オリンピック・パラリンピックまで5年となりました。
こちらは前回、昭和39年に行われた東京オリンピックのエンブレムです。
半世紀を経た今回はどんなエンブレムになったのか。
きのう、発表されました。
東京2020オリンピック・パラリンピック大会、公式エンブレムの発表です。
エンブレムは、ローマ字のTをイメージしたデザインです。
トーキョー、チーム、それにあしたを意味するトゥモロー。
3つのことばの頭文字です。
またパラリンピックのエンブレムは、平等を意味するイコールがデザインされました。
前回のロンドンオリンピックでは、史上最も多い38個のメダルを獲得した日本。
国は今回、金メダルの獲得数で5位以上という目標を掲げています。
そのためには、25個から30個程度必要と分析されています。
トップアスリートたちに、メダルへの期待がかかります。
若手の育成も進められています。
オリンピックで活躍する選手を育てるため、英才教育を行っているエリートアカデミー。
現在、卓球やフェンシングなど、5つの競技で、46人の中高生が寝食をともにして、練習に励んでいます。
ライフル射撃の選手、高校1年生の上田ゆいさんです。
この春、福岡県から上京しました。
ライフル射撃はメダルが期待できるとして、重点的に若手選手を強化する競技の一つに選ばれています。
コーチも上田さんの活躍に期待をかけています。
一方、先週、安倍総理大臣が計画をゼロベースで見直す方針を表明した新国立競技場の建設問題。
今週、どうなりましたか?
今週、政府は整備計画の見直しに向けて、関係閣僚会議を設置。
今後、秋の初めには、新たな整備計画を策定したうえで、着工は来年1月から2月ごろになるという見通しを示しました。
建設費をどの程度まで抑えて、2020年春の完成に間に合わせることができるのかが課題です。
この5年は短そうですね。
ちょっとこんなものをまとめてみました。
大会まであと5年、日本がやらなくてはならないこと。
まずこちらですね、言うまでもありません。
新国立競技場、ゼロベースでの見直しということですから、時間の猶予がないわけですね。
すてきなものが出来てほしいと思いますね。
そしてこちら、おもてなしと書いてありますが、おもてなしに欠かせないボランティアの育成、8万人が必要とされているんですが。
8万人?
どう育成していくのか。
さらにテロなどに備えた態勢。
安全・警備ですね。
そしてもう進んでいるものというのもあるんです。
こちら、競技会場。
新国立競技場とは別にですか。
覚えていらっしゃる方も多いかと思うんですが、招致の段階で、打ち出されていたのは、コンパクトな五輪ということ、覚えていらっしゃいますでしょうか。
ちょっとこちらを見てください。
それは、競技会場を東京・中央区の選手村から、半径8キロ圏内に集中させるという構想になっていたんですが、コスト削減のため、新しい会場の建設を取りやめることにしたんです。
その結果がこちらです。
8競技の6つの会場が、都内の別の場所ですとか、ほかの県に移されることになりました。
という動きも出ている。
この競技会場については、ほかにもやらなくてはならないことがあります。
それは既存の施設の改修なんですね。
例えばこちら。
これは。
日本武道館なんですが、前回の東京オリンピックで柔道の会場になりました。
改修が必要なんです。
どこを直すんでしょうか?
柔道はですね、今では前回大会の5倍に上る選手が出場するまでになっています。
ですから、十分なスペースというのを、練習場ですとかトイレ、ドーピング検査のための部屋も求められていまして、十分なスペースが確保できていないというのが現状です。
そして小野さん、最後にやはりやらなくてはならないことの中で、一番大事といってもいいのかもしれません。
なんでしょう。
国民のムード。
国民のムード、今、どんな感じですかね。
準備を巡って問題が浮き彫りになっていますので、決して盛り上がっているとは言いづらいところはありますよね。
でも、なんかこういうオリンピックになったらいいのになっていう思いが、自分たちの力で少しずつ形になったりするような、そういう仕掛けや仕組みがあったら、どんどん盛り上がっていきそうな気がしますよね。
そうですね。
そしてこうした準備一つ一つの進め方、ここもとても大切になってくると思います。
続いてはこちら。
ことしで創業140年の日本を代表する電機メーカー、東芝で発覚した会計処理問題です。
歴代3人の社長が関与していました。
東芝では、経営トップを含めた組織的な関与によって、利益をかさ上げする不適切な会計処理が行われていました。
田中久雄社長、佐々木則夫副会長、それに西田厚聰相談役の、歴代の社長3人が辞任する異例の事態となりました。
調査をしていた第三者委員会の報告書によりますと、不適切な会計処理は、インフラ工事や半導体など幅広い事業で見つかり、平成21年3月期以降の利益について、合わせて1518億円の下方修正が必要だと指摘しています。
そして、経営トップらを含めた組織的な関与があり、意図的に見かけ上の利益をかさ上げをする目的で行われたものがあると断定しました。
企業の法令順守などに詳しい専門家は、経営体制そのものや企業風土に問題があったといいます。
なぜ東芝では、不適切な会計処理が続けられたのか。
第三者委員会の報告書では、利益至上主義といえる状況が長い間続いており、上司の意向に逆らえない企業風土があったと指摘しています。
その象徴が、チャレンジと称して設定された過大な目標です。
西田氏は、決算をまとめる前の月に開かれた定例会議の場などで、パソコン部門に対して、50億円の営業利益の上積みを、チャレンジとして求めました。
後任の佐々木氏は、会議で業績を報告した部下に、全くだめ、やり直しなどと発言。
また、パソコン部門に対して、決算がまとまる直前に、3日で営業利益を120億円改善するよう強く求めました。
そして田中氏は、利益のかさ上げを認識していましたが、問題の会計処理をやめることはありませんでした。
NHKの取材に応じた元幹部たちは。
不適切な会計処理が行われた今回の問題。
もしも経営者から、過大な目標の達成などを求められたら、街で聞いてみると。
専門家は、東芝の問題を教訓に、ほかの企業も経営体制や企業風土を見直すきっかけにすべきだと話しています。
東芝は信頼回復できるのでしょうか。
そうですね。
今回、取材した専門家の方なんですが、経営トップはもちろん、役員から従業員まで、会社全体で意識を変えなければ、信頼回復への道筋をつけるのは難しいのではないかと話しています。
東芝なんですが、来月中旬までに新たな経営陣を決めるとともに、取締役会の過半数を、社外取締役とするなどの対策を取ることにしています。
さあ、このほか、今週もさまざまなニュースがありました。
ずらっとこちらに出てきましたが、まずは一番上、川での水遊びが一転、大きな事故になりました。
日曜日、静岡県西伊豆町で、7人が動物よけの電気柵に感電し、川崎市宮前区の42歳の男性と、知り合いの40代の男性の2人が死亡、5人が重軽傷を負いました。
警察によりますと、亡くなった42歳の男性が川に入ろうとしたところ、悲鳴を上げて川の中で倒れ、その後、男性を助けようとして川に入った人たちが、次々に感電したということです。
電気柵は、川岸のアジサイの周りに設置されていて、電線の一部が切れて、川の中につかっていたということです。
所有者は、ふだんは夜間に電気を流し、日中は電源を切っていたが、この日は切っていなかったと話しているということです。
水曜日、政府は、東シナ海のガス田開発を巡って、中国が東シナ海に建設している構造物の写真を公表しました。
構造物はいずれも、日中中間線の中国側に建設されていて、これまでに確認していた4基に加え、おととし6月以降、12基の新たな構造物の建設を確認したとしています。
東シナ海のガス田開発を巡っては、7年前の2008年に、日中両政府が共同開発することで合意し、条約の締結へ交渉も始まりました。
しかし、2010年に起きた、沖縄県の尖閣諸島沖での中国漁船による衝突事件をきっかけに中断しています。
水曜日、防衛省の上空を飛んでいたドローンの行方が分からなくなりました。
地上40メートルから50メートルの高さを飛行中に、風に流されて制御不能になったということです。
東京・新宿区の住宅街なんですけれども、マンションの入り口、この辺りに、ドローンが落ちていたというんです。
ドローンが見つかったのは、およそ5時間後。
防衛省から北に1キロ余り離れたマンションの植え込みにあったということです。
防衛省によりますと、総理大臣官邸の屋上でドローンが見つかった事件を受けて、上空を飛行するドローンの動きを、地上からカメラで捉える試験をしていたということです。
中年の星が宇宙に羽ばたきました。
木曜日、ロシアの宇宙船ソユーズで飛び立った宇宙飛行士、ゆいきみやさん45歳。
長野県のレタス農家に生まれた油井さん。
星を見るのが大好きな少年でした。
その後、自衛官になっても抱き続けた宇宙への夢。
その夢は、45歳でかないました。
続いては深読みのコーナー。
こちらの国を巡るニュースに世界が沸き立ちました。
その国とは…?
紀元前から、ペルシャ帝国そしてシルクロードの重要な拠点として栄えてきた国。
そう、中東の大国・イランです。
このイラン核兵器の開発が疑われ長年、欧米諸国と激しく対立してきました。
ところが、核開発を巡る協議でアメリカをはじめとした6か国とイランが先週、ついに合意。
このニュース世界を駆け巡り歴史的合意だとして各国で大きく報じられました。
一方、日本でイランについて聞いてみると…。
遠い存在だと感じるのも無理はないですよね。
でも…。
イランの南にあるホルムズ海峡。
実は、日本が輸入する原油のおよそ8割がこの海峡を通って運ばれているんです。
私たちの暮らしにも深い関わりがあるイラン核協議の合意。
いまさら聞けないでも、ぜひ知っておきたいこのニュースとことん深読みします。
きょうもメール、ツイートでのご参加お待ちしております。
世界では大ニュースらしいんですが、私、実は今も、本当に今週、このテーマでよかったのか、心配しております。
なぜかというと、事前に寄せられたアンケート。
広島県40代の男性、…。
きょう、ゲストにお迎えした松本明子さんから、ご質問頂いておりました。
そもそもイランは何をしたのでしょうか。
すみません。
ご心配なく。
ものすごく分かりやすく、ひも解いてくれるはずです。
徳永アナウンサーです。
おはようございます。
模型を使って分かりやすく、分かりやすくお届けしていきます。
関心がないのは無理もないかもしれませんが、実は日本人こそ、関心を持つべきかもしれません。
日本人こそ?
だってこれって、核兵器の話です。
あっ、日本は唯一の戦争による被爆国ですからね。
もうすぐ被爆70年。
きょうは、家族でちょっとかんがえていただけたらどうかなと模型を作ってみました。
さてさて、今回の主役であるイランさんのプロフィールをまとめてみました。
甚だ簡単ではございますが、人口は実は8000万人近くいる。
面積も日本の4倍以上。
広いんだ。
広い国なんですよ。
正式名称って考えたことあります?
えっ?あるんですか?イランじゃないんですか?
イランイスラム共和国っていうんですって。
これはイスラム教徒の人たちが中心になって、革命を起こして、政治の体制をがらっと変えたことがある国なんです。
36年前のこと。
それ以来、アメリカとはずっと仲が悪いといわれ続けたイランでございます。
このイランに対して、話し合いをしていたのは、ご覧の6か国の皆さんです。
イランさん、核兵器持っちゃだめよ。
そうそうたるメンバーですね。
そうそうたるメンバーです。
そして日本は入ってませんね。
入ってません。
核兵器持っちゃいけんよ。
こういうの持っちゃだめよ。
自分は持ってる国。
私たちのように持っちゃだめよ。
あんたは持っちゃだめ。
こういう話し合いをしてきました。
ドイツはないんですか?
ドイツはないんですよね。
ドイツは持ってないです。
でも残りの5か国、持ってるんです。
これ、なんで自分のこと棚に上げてって思う人、いるかもしれませんが、一応これはルールどおりなんです。
というのも、世界の約束事があるんです。
NPTっていうのがあるんです。
これ核兵器を、これ以上増やさないために、1970年に始まった、世界の191の国と地域が今入ってる、お約束事です。
核兵器を当時、持ってた国は、それ以上、増やさない。
そのとき持ってなかった国は、新しく持たない。
これでいこう。
というところなんです。
だからイランさん、新しく持っちゃだめよと。
イランも入ってるんですね。
イラン、入ってます。
そもそもほかの国は守ってるんですか、それは?
そこなんですよ。
えー?
それがNPTのアキレスけん。
実はこういう国も入ってるというか、今も正式には入ってるんですが、うち、核兵器持ちましたって言ったんです。
NPT、違反してます。
ちょっとルール違反じゃないですか?
じゃあやめますと、一方的に僕、NPTから抜けますって言って、一方的に今、抜けてると言ってる状態なんです。
ほかの人は認めてないんだ、抜けたということを?
うん、そのへんがあやふやになっているということで、なかなか核軍縮って難しいよね、今でも1万発以上、核弾頭が世界にあるといわれています。
それとほぼ同じ時期の2002年、中東の大国、イランにも情報が流れました。
やってるらしいよ、イランは。
不確かですが。
世界的にそういう情報が流れたんですか?
情報が流れたんです。
これは大変だ。
特に、もともと仲が悪いうえに、当時アメリカってこうです。
ブッシュ政権?
ブッシュさんがいたころ、つまりアメリカの同時多発テロがあった直後で、テロとの戦いって言ってたころありましたよね。
イランも含めていくつかの国を、悪の枢軸と呼んで、特に対立していたやさきだったんです。
これ、大変なんじゃないの、イランさん、何してるの?何してるの?って言ったんです。
でもイランさんは言ったんです。
核兵器は作っておりません。
見たことあるんですか?だって。
これね、この話の一番ややこしいところです。
イランさんは核兵器は作っておりません。
原発の燃料を作っていただけって言ったんです。
実はですね、原発の燃料も、核兵器も、基本的にはウラン235っていう同じ物質で出来てます。
違いは、ざっくりと言うと濃度です。
濃いか、薄いか?
5%未満でも原発の燃料は作れます。
ぐっと濃くしていって、90%以上にすると、核兵器が作れるといわれています。
だから濃縮ってやってても、どっち作ってるかって、詳しく調べなきゃ分からないです。
イランさんはずっと、うちは核兵器なんて滅相もございませんって言い続けている。
じゃあっていって、国連が、こういう組織があります。
IAEA?
IAEAって聞いたことないですか?
日本にも来ましたよね、福島の原発の事故のあと。
事故のときももちろんですが、事故の前から来てます。
つまり、原発の動いてる国ですから、燃料がちゃんと平和目的に使われているか、軍事に使ってないかというのを、チェックする人たちです。
日本もじゃあ、疑われて、チェックされてたんですか?
ちゃんとチェックを受け入れてきたから、疑われてないわけです。
そう。
じゃあ、IAEA、行っていいですよね?いきますよ?はい、で、イラン、見せたんです。
よかった、よかった。
でもね、IAEAってさすがです。
こういうこともします。
はい、抜き打ち!はい見せて、今見せて、今見せてっていう。
これですね、抜き打ち査察というんですが、松本さんが昔、得意とされていた、アポなしです。
アポなしでやって来た、IAEAが。
アポなしでちゃんと来て、そのときちゃんと見せられますよねって、ちゃんと来るんです。
そのときイランはこうでした。
急に来られましても、ちょっとお見せするわけには、きょうのところはちょっと、お引き取り願えませんかってなった。
怪しいですね。
片づいてないとかね、いろいろ。
怪しいね。
怪しいんじゃないのっていう人が出てくるのも無理はなかった。
そして、それどころか2005年、この方が大統領になります。
アフマディネジャドさんという、これ、前の大統領ですが、この方、反米、アメリカが嫌いといつも言ってる。
核開発はむしろ、どんどん進めますよという立場になりました。
2011年にはIAEAが調べたところ、もっと濃いウランがいっぱい増えてますよというのも出てきた。
これをほっといて、核兵器持ったなんて話になったら、近くの国が怖くなって、うちも作ります、じゃあ、うちも言いでしょって、どんどんどんどんモラルが壊れていって、どうぞ、どうぞってみんな核兵器持つようになっちゃう、これはいけないよねとみんなぴりぴりしたんです。
さあ、2010年代に入って、一気に情報が動いてきます。
アメリカやEUがこういう作戦に出ます。
イランといえば中東だ。
これでもうけてる。
で、世界中の銀行にたくさんのお金を持っている。
これだ、お仕置きだ。
これ、止めちゃうぞ!つまり、イランの原油を今よりも買う量をぐーんと下げちゃいますよ。
お金のやり取りもできないようにしますよっていうのが、経済制裁と。
これを強化します。
さあここからちょっと流れが変わってきます。
当然、国の大事な大事な商売の道具を塩漬けにされたようなもんですから、通貨がどんどん下がって、国民の暮らしは大変。
仕事もどんどんなくなる。
大変だ。
さあここでおととしになって、こうした声を受けてか、がらっと大統領、雰囲気、変わりまして、ロウハニさんという方が大統領になりました。
この方は、アフマディネジャドさんと違って、穏健派といわれています。
まあ話しましょうかっていう考え方の人です。
イランの国民に押されてかどうか分かりませんが、選挙で選ばれた大統領はこんな雰囲気になった。
時を同じくしてアメリカ、もうブッシュさんじゃないですね、今。
オバマさんですね。
そして今のアメリカといえば、こうです。
戦争はごめんだ。
テロとの戦い、世界の平和にといって、世界中で紛争を起こしたアメリカ、待っていたのは兵隊がたくさん死ぬという現実でした。
もう戦争はごめんだという空気もあってか、オバマさんもいろいろ悩んでおります。
こうした中で、話しましょっかとなってきたというわけです。
ただこれも、もう、揉めに揉めたそうです。
ただ、もめにもめましたが、ようやく先週になって、一つの合意文書が出ました。
長いんですが、大まかに言うとこういうことです。
基本、見せますから。
これ、やめてくださいよという方向になったと、こういうわけです。
つまり、歴史的合意って何がすごいかっていうと、ものすごい仲の悪かった国も含めたこういう国々、しかも核の問題で、戦争でもなく、武力をちらつかせることでもなく、話し合いで平和に向けて一歩進んだといわれているのが、教科書に載るかもしれない歴史的な合意だといわれている理由だといわれてる。
すばらしい。
単純に考えて、当たり前というか、いいことだけやのに、今までそれがあまりにもできてなかったってことですか?
国交すらないですよね。
すごいことなんですね。
そうですね。
やはり今まで、8年ぐらい前から、すでに交渉は続いてたわけですけれども、なかなか合意に達しないと。
しかしながら常に対話は行われてましたから、それが2013年の11月に暫定合意というのができまして、それでようやく外交交渉が実ったということですね。
みんな、やったーという感じなんですか?
そうですね。
アメリカがブッシュ大統領で、イランがアフマディネジャド大統領だったときは、全くこんな合意ができるということは、想像もできなかったし、私もずっとこの問題、長く取材をしてるんですけれども、2年前にイランで、ロウハニ大統領が選挙で誕生した。
これをきっかけに、急にイランが交渉に協力的になった。
前は交渉をいくらやっても、全くにっちもさっちもいかなかったのが、交渉が進み始めて、すごく苦労したんですけど、2年たって、ようやく先週、最終合意に到達したということなんですね。
それは本当に歴史的な合意っていうことなんですか。
でも万歳、万歳というわけでもないんですよね。
というのはこの合意が守られるかどうか、それがすごく大事なんです。
守られなかったら元の木阿弥になってしまうんですね。
元の木阿弥ですね、守られなかったら。
だから守られるかどうかっていう、その条件がつけば、本当の意味の歴史的な合意になると思いますが。
守られない可能性がありそうな条件を、のんだふりとかもすることがあるんですか?
じゃあ、喜んでない国もいるってことですか?
あります。
実はちょっとそこは、このプレゼン、続きがありまして。
それをお聞きいただきましょう。
みんながみんなもろ手を上げて喜んでいるというわけでもなさそうでして、ちょっといくつか議論深めていただくためにちょっとご説明します。
今、伝え聞いている中で、特に懸念を示している国がいくつかあります。
ここ、例えば。
サウジアラビア?なぜ?
何かとイランのライバルです。
ここも大国です。
大きさが同じぐらいとか?
大きいですよね。
原油のあれですか?
こっちは経済制裁されてたんですよ。
これがどんどん売れるとなったら、いってみれば商売敵、さらに宗派が逆です。
同じイスラムでよく言いません?スンニ派とシーア派って。
こっち基本スンニ派、こっち基本シーア派。
ライバルです。
ライバルが復権するの、ちょっといろんな不思議な目で見てるというか、つらいですね。
でもライバルが核兵器持ってないほうが安心ですよね。
まあね。
その核兵器絡みでいうと、ここがあります。
イスラエル。
ここはもう激怒。
歴史的合意じゃない、歴史的過ちだと言っています。
イスラエルってなんか戦争してるってイメージないですか?
いつももめてます。
ユダヤ教の人たちが教えのとおり、ここに国を造ろうって、1948年に作ったのはいいんですが、周りの国ともめにもめて、何度も何度も戦争してきました。
周りの国の変化に特に敏感で、公然の秘密といわれていますが、イスラエルはもう核兵器を持っているといわれています。
イランがアメリカと仲直りをするのは、やっぱりちょっと忌々しく見ているかもしれない。
でもイスラエルだって、イランが核兵器持ってないほうが、うれしいんじゃないんですか?
本当に持たないといえる?っていう疑念で見てるんですよね。
クエスチョンなんだ。
疑っているってことですか?
特に革命が36年前に起きたあとのイランっていうのは、イスラエルを国として認めてないんです。
というのは、松本さんもアラファト議長に会いましたよね。
会いました。
パレスチナ問題っていうのがあって、イスラエルがイスラム教徒の土地を占領しているという理由で、イスラエルっていうのは、イスラムの敵だとして国として認めてない。
特にさっきのイランのアフマディネジャドという前の大統領は、イスラエルは世界地図から消し去らなければならないという、かなり過激な発言をしてたんですね。
そしてそのイランが、核開発をしている。
同時にミサイルも開発していた。
そのミサイルはイスラエルに届くんですよ。
そうするとミサイルのてっぺんに核兵器を載せて発射されて、イスラエルに撃ち込まれたら、イスラエルとしては本当に世界地図から消されるかもしれないという、すごい恐怖感も持ってたわけです。
だからイランが核開発を進めていくということは、イスラエルにとっては絶対に容認できないと。
そのイランの核開発を止めるためには、あらゆる手段を使う。
それは軍事攻撃も使うという、そういう可能性を含んでるわけですね。
実際、実はね、イスラエルという国は敵対している国が核開発を進めてるとき、それ絶対容認しなかったんですね。
例えばかつて、イラクという国で、サダム・フセインという大統領が、1981年、原子炉を作ってたんです。
それをイスラエルは空軍機で全部破壊してしまった。
それから2007年、シリアのアサド大統領はやはり原子炉を作ってた。
これも空爆で破壊してしまう。
つまり敵対する国が核開発を進めることをイスラエルは絶対に容認しなかった。
だからイランの核開発も絶対にこれは力で阻止したいと思ってるんですね。
だったらだから、賛成したらいいんじゃないかというふうに思うんですけど、IAEAの査察を受け入れて、核兵器作ってないということがちゃんと分かることが、いいことじゃないんですか。
イスラエルとしては、イランの核開発を全部止めたかった。
つまり平和利用も含めて。
原子力も嫌だと。
そう。
ウラン濃縮やってること自体が危ないと。
ウラン濃縮の5%の原発と、九十何パーセントの技術的な差っていうのは、どれぐらいあるんですか?
これちょっと図にしましたよ。
原子力発電というのは5%未満なんですね。
そして平和利用なんですけどがんの治療、これ大体、20%ぐらいなんですね。
ところが核兵器にするためには、ウラン235の濃度を、90%以上まで上げなければならない。
それがイランは実はここまで来てるんです。
このレベルじゃなくて、ここまで来てると、ここまで来るとですね、この20%のものを90%以上に上げるのは、実は技術的に訳ないらしいんですよ。
だからイスラエルはすごくそれを恐れていたわけですね。
でもそんなイスラエルの反対がありながら、やっぱりこの合意にこぎ着けたということはすごいことなんですね、やっぱり、この、青森県のこの方が書いておられる、
ただ、もう1個だけ懸念しているのは、アメリカも一枚岩ではありませんで、オバマさんは民主党ですが、上院も下院も、ライバルの共和党が多数派で、今回、これには強く反対していると。
どうして?
イスラエルのロビー活動をしているっていうんですけど、イスラエルと今、考え方が近いというのがあるらしくて、どうやらこっちが反対していて、アメリカも一枚岩ではなさそうだという。
じゃあ、議会を通らないと、この合意自体ももしかしたらちゃらになっちゃうかもしれない?
オバマ大統領は、もし議会が通さないってことになったら、拒否権を発動すると、いうふうにすでに発言してますよね。
ですからそうすれば、通るという確率もかなり高いというふうに、私は見てますけれども。
アメリカの議会の制度が、だめっていえばだめなんですけど、オバマ大統領がそれを拒否したら大統領の意見が通るんですけど、議会でもう1回、3分の2以上でだめっていえばだめになるんですよ。
だから今、議会で共和党が3分の2抑えるのか、オバマ政権側が3分の2を守りきるのか、その3分の2対3分の1の争いという状況ですね。
なかなか読みにくいんですけど、オバマさんは今、ケニアに行ってますから、自信があるんだと思うんですね。
イスラエルの出方が心配ですねというツイッター来ています。
それから、本当、中東って複雑だよねと。
何回聞いても中東の関係がややこしすぎて分からないという声もあります。
一方で、子どもをイランの日本人学校に入れて、何年か前にテヘランに住んでおりました。
イラン人はトルコと同じで、親日の方が多く、一番好きな国になりました。
とお書きになっています。
ちょっとここらで、事前に寄せられたご質問の中でも、こういうことに興味がおありなのだということを、まとめております。
質問が多かったのがこれ。
一番われわれに身近なというか、問題ですよね。
私たちの生活にどのような影響があるのでしょうか。
聞きたいです。
お3方に深読みしていただく前に、基礎情報だけ、ややこしいっていうお便り、来てるので、IS、いきます。
ISって、実質どこで活動しているかというと、このシリアとイラクの一部といわれています。
つまりすぐ隣のイラン。
ここがアメリカともし仲直りしたら、これ、どうなっていくのかというのが、これからどうなるかって注目です。
ぜひ深読みしてください。
どうなっていくんですか?
すでに、昨年の6月ぐらいから、イランはシリアからイラクまで、ISの勢力が拡大しつつあることにかんがみまして、イラクでの活動を軍事的に活発化させていくと、それに対して、アメリカとも協調する用意はあるという声明を出してたんですね。
昨年というと、すみません、もう一回。
イランがこれからアメリカと協調してISと戦っていく。
戦う用意があるという発言をすでに、昨年の6月にロウハニ大統領が出してるんですね。
その後、昨年の10月の下旬ぐらいから、アメリカもイランと調整をしつつ、ISとの戦いをやっていくということも、検討しているというお話は、もう出ていたんですね。
ですので、アメリカはこれ以上、アフガニスタンとイラクの経験から、地上…は出したくないというのがありますので、イランがイラクでISと戦っているというのは、ある意味では好都合に見ているというところはあるかと思うんですね。
ガソリン代はどうですか?
そこなんです、一つだけ押さえておきたいのは、今の安保法制の議論でも、よく出てくる集団的自衛権の話、よーく出てくるホルムズ海峡というのを、抑えておきたいと思います。
私たち日本人というのは、この辺りから燃料をほとんど買っております。
ほとんどですよね。
つまりここから船を通っているときは、このホルムズ海峡を通るしかないという状況に今、あります。
2011年近くにさっきありましたよね、経済制裁。
欧米とかやってましたね。
このときにイランは、こんなことをするんだったら、ホルムズ海峡の海に機雷をまいて、通れなくしちゃうぞと言った、脅した。
大混乱した。
それだけで原油の値段ががっと上がったというぐらい、ここがどうなるかっていうのは、日本人の暮らしにとても関わってくるわけです。
今回、このイランとアメリカが仲直りをするんだとすれば、喜ばしいことですよね。
さあ、ガソリンなどはどうなるかということですね。
ひと言で言えば、合意が守られれば、制裁は解除されるわけです。
そうするとイランは、原油を売ることができるようになる。
そうすると石油のマーケットに、イランの原油もいっぱい入ってくるようになりますね。
そうすると原油の値段は下がる可能性が高い。
だからガソリンの値段も安くなる可能性が高いわけです。
だけど合意がもし守られなかった場合は、実はこの合意、もしイランが違反していることが分かったときには、制裁を元に戻すことができるということになってるんですよ。
だから、いったん解除した経済制裁が復活する可能性がある。
そうすると、イランは怒って、この合意を破棄してしまう可能性もある。
売ってくれなくなっちゃう?
そうすると、イランは原油をまた売れなくなりますから、そうするとガソリンが安くなるということはないと思います。
じゃあガソリンもISも、この合意がちゃんと守られるかどうかしだいということなんですね?
そうです。
守られない状況をなんで作る?その約束をなんでしちゃうんですかね。
守られないかもしれないのに?
それは自国を守るためのあれです。
イランを守っていく可能性はあるのではないかと思いますね。
イランによく行きますけれども、やはり国民はロウハニ師であれば、アメリカとの交渉もうまくやってくれるかもしれないと。
選挙の公約でも、核合意に頑張りますというふうに言って、国民が投票したということがありますよね。
ロウハニさんに長くやってもらいたいですね。
お話しできる方…。
制裁解除するというのは、実はすぐではなさそうなんですね。
つまり、イランが合意を守ってることが、確認されたらアメリカとEUは制裁を解除しますと。
それチェックして最終的に確認するのに、どれぐらい時間かかるか。
たぶん半年ぐらいかかるだろうなといわれていて、つまり制裁が解除されるのに半年ぐらいかかるんだけれども、そこまで国民がね、我慢できるかどうかという問題があります。
いつまでたっても制裁解除されないということになると、イランの国民が怒って、そうすると最高指導者も、この合意はもうおかしいという話になるおそれがあるわけですね。
じゃあちょっと、ここでツイートご紹介しますね。
国際社会は一定の妥協をしたわけだが、これでイランの核兵器開発が、未来もその先も防げるのか心配が残りますという声の一方、小さな一歩、核の平和利用はありえない方向へ進んでほしいという声。
そして一方で、こんな声が来ています。
世界ではこんなに大々的に取り上げられているのに、日本はなぜ、そんなに取り上げられないのか。
そして日本人って、世界のことに関心ない人多いよなっていう声があって、正直、この合意が守られるかどうかしだいですっていわれたとたんに、もう私たちの手の届かない世界の出来事に見えてきますよね。
なんかただ、じっとオバマさん頑張れとか、思ってるしかないのかなって。
だからもしね、この問題で、ペルシャ湾岸地域で戦争が起きたら、日本にエネルギーが急に入ってこなくなるおそれがあるわけです。
それは日本にとって極めて重大な出来事なんですね。
だから本当はわれわれ、この問題、もっと関心持たなければいけない。
それでも、毎回ホルムズ海峡がテーマになったりするとき、いつもそういって、ここ、中東が何かあると日本は大変だっていつも専門家の人たち、おっしゃってますけど、でもやっぱり、これで、このテーマでやってみようと思うと、正直いって、日本から遠い国だなという感覚や、いいことだけど、関心ないなという声が集まってくるっていうのは、なんか、何かその、ないですか?理由が、なんかあるような気がするんです。
今までもたぶん、めちゃくちゃ困ってなかったというのもその理由じゃないかと。
なんとかなってた。
なんとかなってきてもうたから。
それから私はアメリカがイランのイメージをかなり悪く報道してきましたので、ブッシュ大統領の悪の枢軸発言以来ですね。
その報道の影響が日本のメディアにもやはりあって、イランというと、テロ国家なの?というようなイメージがあったりとかですね、私も何の研究してますかっていうと、いやぁ、イランなんですって言うと、テロの国ですかとか、イラクと一緒になって、サダム・フセインがいたころは、フセイン政権ですかとか、非常に混乱してますよね。
ですからそのへんが、アメリカは今一歩進んで、昨年からちょっとアメリカにいたんですけれども、一般の人と話をしても、イランというと、ロウハニ政権から、イランもずいぶん明るくなりましたねという声が聞けるようになりましたので、アメリカのメディアもある程度、変わってきたのかなという印象を私は受けてますけど。
なんか全然日本として関心がないわけじゃないという感じのツイートも来ました。
北風と太陽の太陽政策。
日本としてはODAなどで協力すべき。
このような各国のにらみ合いを見ていると、日本が核兵器を持ち続けないことが、改めてすごいと思う。
本当ですね。
日本は唯一の被爆国。
イランに限らず、最終的に核兵器のない世界を目指すということをあらゆる機会に発信すべき。
それ、こちらも来てますね。
埼玉県の60代の男性から。
やっぱり、ロウハニ大統領になってから、イランの外務大臣にしろ、英語でツイッターを初めて、アメリカの国民に直接訴えるとか、ユーチューブにイランってまともな国ですよ、何言ってんですかって、心配しないでくださいという、すごくやっぱりアメリカの世論を動かそうと、一生懸命、やってきましたよね。
ですからぜひ、ロウハニさんに日本語のツイッターを始めていただいてね、もうちょっと日本国民にも話しかけてほしいですね。
もっと深読みをもっと見るようにと言ってほしいですね。
でもこんなツイートも来ています。
いい指導者を選んだことが、今回の歴史的合意の主要因なのかなと。
オバマ大統領の歴史的決断だと思うという声も。
これからもやってくださるんですか?
抜き打ち査察、核施設についてはイラン、受け入れますと、今回言ったんですね。
ところが軍事施設については、実ははっきりしないんですよ。
軍事施設で、実は核兵器のひそかな実験をやってたんじゃないかという疑いがあって、欧米側もIAEAも、軍事施設も含めて、全部査察をさせろと言ってるんだけど、なかなかそこはイランが最後までうんと言わなかった。
どうしてですか?
これはやっぱり、軍事施設というのは、軍事機密であって、国家機密であって、これはいわゆる核施設ではないから、核協議の対象じゃないだろうという言い分ですね。
ロウハニさんが穏健派だっていうふうにおっしゃってるんですけど、もう持たないってはっきり言い切ったらだめなんですか?言い切ってるけど見せないっていうことが、なんかみんな、妖しいと思う?
イランとしても、IAEA視察を受け入れて、完全に核兵器を作ってないってことが分かると、周りの国になめられるから難しいところだったのではと。
そこなんですかね。
それはあると思いますね。
やはりアフガニスタンに、米軍が駐留し、イラクに駐留している、ちょうど隣どうしに挟まれた国で、次はもしかしたらイランかもしれないという、そういう恐怖感がイランにもあったわけですから。
丸腰というのはちょっと。
査察をさんざん、受け入れたじゃないですか。
でもサダム・フセインは殺されちゃいましたよね。
だから何もないって見せたら安心して攻められるかもしれないって。
逆に?
だから、アメリカがイラクでやったことは、各国で。
信用されてないんですね。
日本は信用されてるかっていうと、実は日本も結構、IAEAの査察入ってるんですよ。
これ、ジャパニーズオプションっていうのは、日本だって濃縮してるじゃないですか。
日本が核兵器作るんじゃないかとみんな心配しないようにって、もう本当に査察を受け入れてるんですよ、日本は。
日本のようにやりなさいって日本はずっとイランを説得してきたんですけどね。
日本は結構査察を厳しく受け入れて。
2014年だけで315回も受け入れてる?
ほぼ毎日じゃないですか。
そんなにIAEAの人、来てたんですか。
もうちょっと…。
毎日来てるじゃないですか。
どうして日本ばっかりそんなに来てたんですかね。
これだけ濃縮ウランを持ってるんだから、これだけ見せてると。
だからみんなが安心していいですよと。
だから日本のウラン濃縮施設の近くに行くとね、立派なフランス料理屋があって、あっ、IAEAの人はフランス料理が好きなんだなと。
それぐらい?それぐらいしょっちゅう?
結構来られるから。
土日休みで、もっとか。
でも信頼を勝ち取るって大変なことなんですね。
そうなんですよ。
そのジャパニーズオプションをイランにも適用してはどうかっていう、高橋先生のご提案ですか?
日本政府はずっとイランに、イランはずっと言うわけですよ。
日本だってウラン濃縮してるのに、経済制裁受けないじゃないか、なんで不公平だと。
日本政府は、いや、日本はウラン濃縮してるけど、これだけね、透明にやってると。
世界の人、安心してくださいよと毎日見せてる。
だからイランもみんなに安心してもらうような体制を作ってくださいというのが、日本のずっと説得だったんですね。
今回ある意味、応じてくださったんだと思うんですよね。
だからこそ、その歴史的合意がうまくいくかどうか、うまくいったらいつか子孫の教科書を見て、このとき、生きてたんだ、私とか、知ってる、知ってる、このニュースっていえるじゃありませんか。
その意味でも、なんかできることはあるんでしょうか、日本で。
ただなんか祈る思いで見てれば、いいんですか?
たくさんあると思いますけどね。
例えばアメリカの経済制裁の影響で、日本はイランからの石油の輸入の量をだいぶ減らしてきましたけれども、たぶん2002年には12、3%あったところが、今は5%ぐらいですよね。
ですから経済制裁が解除していけばの話ですけれども、石油輸入をまた増やして。
今はサウジアラビアとアラブ首長国連邦からの輸入が大体、日本の輸入の半分ぐらい以上を占めてますので、やはりもう少し多様化してもいいというふうに思うんですよね。
それからあと、ピスタチオとザクロジュースがおいしいです。
ピスタチオ?
ピスタチオとザクロジュースがおいしい?
はい。
ものすごくおいしいんですよね。
日本にも今、少し入ってるんですけれども、イランの名産品ですので、そういうものも一時は経済制裁の対象に、実は項目に入ってたんです。
ピスタチオもですか?
じゅうたんも一時、入ってたぐらいなんですよ。
ペルシャじゅうたん?
でも今はもう、ほぼそれは解けてますので。
ペルシャじゅうたん、高いんですよね。
いいもんになるとね。
現地に行かれて買うと、すごく安いですから。
私もイランでじゅうたん、買いましたけど。
ダルビッシュの親戚だというじゅうたん屋につかまってしまって、お金を払おうとして、そんなに何千ドルも持って歩かないじゃないですか。
アメリカの経済制裁で何が困るって、クレジットカードが使えない。
日本の銀行から送金しようとすると送金ができない。
だから経済制裁解除されて、じゅうたん好きな人はすごくいいですよ。
なるほどね。
これから観光に行く人も増えるかも。
今もすでに、アメリカ人観光客が押し寄せてるんですって。
もうですか?
そうなんです、もう5月くらいから続々入っていて、パッケージツアーのお知らせとかも、アメリカのメトロポリタン美術館から、パッケージツアーがあるんですが、行きませんかという案内が、私のところには4月ぐらいに届いてたと思うんですけど、ですからもうすでに、欧米の観光客は続々入っていますね。
なんですか?徳永アナウンサー。
世界遺産が19もあるらしいです。
イランに?
本当に?
あんまり聞いたことない。
なかったですね。
ツイート、ご紹介します。
日本は何かすべきじゃないのかって、さっき申し上げたことについてだと思います。
アメリカの手前、イランの友好国として発言できなかったというのが、日本の立場のように思います。
国益に影響する話なので、もっと日本も積極的に関与してほしいです。
イランといえども、世論は無視できません。
国民が怒れば合意は危うくなる。
あまりイランを敵視しないほうがいいと思います。
という声。
そして一つ、叱られちゃいました。
すぐにガソリンが安くなる?とか聞くのが恥ずかしすぎる。
すみません。
申し訳ございません。
革命が起きたあとね、イランはアメリカを大悪魔と呼んで、そしてとにかく敵対関係が続いてきたわけですね。
その中でも日本はずっとイランと関係を、よい関係を保ってきたわけです。
その日本はアメリカともイランとも、そしてイスラエルとも外交関係を持って、うまくやってるわけです。
だから日本というのは、非常に特別な位置にいるわけで、だからこの問題が、不信感というのがまだ残ってるけども、不信感のために合意が壊れて、そして大きな紛争になることを防ぐために、日本が仲立ちするということは、できる位置にあると思うんですね。
さっき、高橋先生、おっしゃったけれども、イランにはやっぱり、核開発をガラス張りにして、疑いを持たれないようにしたほうがいいと、そのためにはこういう知恵があるということを、イランはやっぱり説得する立場に、日本はあるのじゃないかなと思いますね。
でもあれ、入ってもないんですよね。
合意のメンバーには。
そう、この協議の中に、日本も入ってれば本当はよかったんですけどね。
どうして入らなかったんですか?
入れないんですか?入れない理由があるんですか?
誘われなかった?
最初のうち、たぶん入ることはできたんでしょうけど、そのときにたぶん、この厄介な問題に入りたくなかったんじゃないですかね。
いつごろですか?
イラク戦争があったころです。
あと日本は、2009年から10年にかけて、イランとそれからアメリカの仲介役を果たそうという動きをしたことが、民主党政権下であったんですけれども、なかなか民主党政権が安定しなかった時期でもあって、うまくいかなかったんですね。
代わりにトルコが仲介したという、仲介案も出たことがありますけれども。
これからも入る予定はない?
まあもう一応、合意はできましたからね。
ただ、これで見てほしいのは、ドイツは安保理の常任理事国でもないし、核兵器も持っていない。
でも入ってるんですよね。
なぜかというと、やっぱりイランの歴史を通じて、イランの近代化のために、ドイツはすごく大きな役割を果たしてきて、たくさんの留学生を受け入れてきて、人間関係も深いんですよ。
だからやっぱり日本ももう少しイランと人間関係を深めるように、留学生をたくさん増やす、あるいは受け入れる、人間関係を作っていくのが重要で、実は今回、アメリカとイランの交渉でも、例えばケリー国務長官のお嬢さんの旦那さんはイラン系のお医者さんなんですね。
へえ。
だからアメリカに亡命したイラン人のコミュニティがありますから、実はアメリカとイラン、献花しているようでも、裏ではとっても密にコミュニケーションがあるんですよ。
裏じゃないとだめなんですか?すごい根本的なことですけど、中東で自分とこは武器も持たずに、平和的な国に、完全に言い切ってなるってことって無理なんですか?みんなが、周りが持ってるからって持ち出して。
それを一番最初にやってしまうというのは、無理なんですかね。
今まであまりに戦争が多すぎた、そしてテロも起きている。
今、ISみたいなね、過激派組織も…してますよね。
だから武器がなくなれば、確かに流血はなくなるんでしょうけども、その武器をなくすという、心理的にそういうふうになっていくというのは、非常に難しいような感じがしますよね。
思い切った英断はできないんですか。
そんな国はありえないんですね?中東ではやっぱり。
でももしかしてできるとしたら誰かがリードして世界を変えていくということですよね。
非核国として日本が核兵器のない世界をリードすべきという声は本当に来てます、たくさん。
中東の人は日本はいいと。
日本の自動車も来るし、電化製品も来るけど、日本人が作った武器で死んだ中東の人は1人もいないと。
それでもなかなかこういう指導者として、中東の平和のために活躍されてる方の名前も聞かないし。
IAEAのトップね、事務局長は、今、天野之弥さん、日本人の外交官の方が。
だからそういう意味では日本人がこの問題で大きく活躍しているわけです。
これからその合意が守られていくかどうか、チェックするのはIAEAですから。
頑張ってほしいですね。
チェックをしてほしいですね。
私は今回、今回の合意で、よかったなと思ったのは、すごく細かいイランのウラン濃縮についての規制をかけたりとか、いろんな案が盛り込まれてるわけですね。
その内容っていうのは、今後のNPTが強化されていく、やはり平和利用をもっと推し進めていこうというときの、スタンダードになるような内容も入ってると思いますので。
そういう意味での、どちらかというと戦勝国がリードしてきてNPT態勢のいい材料が増えたというふうに。
このNPTのことでいうと、もしこの合意ができなかったら、イランの核開発が進んで、そうするとライバルの国、特にサウジアラビアとか、この周辺の国がみんな、核開発を競って進めてたと思うんですね。
そうするとNPT態勢っていうのは、ほとんど役に立たなくなってた、そういうおそれがあったわけです。
特別な位置にいた日本が、会議のメンバーにいないのが残念という声。
日本の政治家はこういうときに頑張るべき、平和と教育の先進国なんだからとおっしゃってるんですが、実際、こういう日本の政治家を持てる国になるにはどうしたらいいんですか?こういうところで活躍したり、日本の総理大臣がノーベル賞とったよっていうニュースが聞けたりするようになるには、どうしたらいいんですか?
まずやっぱり、国際問題に関心を持つ、ニュースを見る、それが大事でしょうね、恐らく。
そもそも私たちがですか?
そうです。
私たちが?そうですね、そういうことをかっこいいなとまず思わないと。
ならない。
2015/07/25(土) 08:15〜09:30
NHK総合1・神戸
週刊 ニュース深読み▽イラン核協議 歴史的合意 世界が大注目!日本はどうなる?[字]
14日に合意したイラン核協議。核拡散を防いだとして歴史的と評される合意はなぜ成立したのか、世界はどう変わり、日本にどんな影響を及ぼすのか?合意の波紋を読み解く。
詳細情報
番組内容
14日に合意に達したイラン核協議。イランの核開発は大幅に制限される一方、イランへの経済制裁が解除される見通しだ。中東の大国イランが国際社会に復帰すれば、原油や自動車などビジネスチャンスが拡大すると歓迎する国が多い一方、敵対するイスラエルなどは警戒感を強めている。核拡散を防いだとして歴史的と評される合意はなぜ成立したのか、世界はどう変わり、日本にどのような影響をもたらすのか?合意の背景と波紋を探る。
出演者
【ゲスト】田村亮,松本明子,放送大学教授…高橋和夫,同志社大学教授…中西久枝,NHK解説委員…出川展恒,【キャスター】小野文惠,高井正智,【気象キャスター】南利幸,【リポーター】徳永圭一
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ニュース/報道 – 定時・総合
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