SWITCHインタビュー 達人達(たち)アンコール「楳図かずお×稲川淳二」 2015.07.25


暦の上ではとっくに秋ですが…まだまだ暑い。
暑さを吹き飛ばしてくれるものといえば…う〜っと動いてるこれ。
う〜っと。
怪談といえばこの人。
稲川淳二は今年「夏の季語」の候補に選ばれたほど。
すっかり風物詩となっています。
そんな稲川のお相手は…。
ギャア〜ッ!恐怖漫画の巨匠楳図かずお。
「おろち」「へび少女」「漂流教室」。
楳図ワールドは日本中の少年少女を震え上がらせてきた。
あの手治虫も天才が現れたと恐れたという。
よ〜いスタート!御年78歳。
今度は映画監督デビューを果たした。
先生の生い立ちを本にしたいんです。
僕は幽霊でもいいから母に会いたかった。
自伝的ホラー作品「マザー」。
怪談の達人とホラー漫画の巨匠。
私ね先生のお人柄も好きだしね…あの状況。
すばらしいと思うな。
ああいう感じって。
何かねちっこくなくてなのにあんな恐怖描ける人って多分きっと…ちょっと怖いです。
あのしゃべり方に負けたらいけませんもんね。
もうしゃべり始めたらプチップチップチッ…はさみで切らなきゃね。
元祖突撃リポーター稲川がうわさの…お〜!すごい!いいっすか?ちょっと待って下さいよ。
ちょっと見て感想をね…。
あ〜っ!すげえ〜!怖い!でかい!楳図ワールドの美と恐怖の秘密に稲川が迫る。
先生の作品を拝見してるとねいつも思うのは…8月某日。
収録スタジオに楳図かずおがやって来た。
あっびっくりした。
何かあるかなと思った。
ではよろしくお願いします。
その手に持っているのは?これは稲川さんのお話がすごく怖かった時に「ギョエー!」って。
これは「うわっ面白かったグワシ!」って。
これは「うわ〜怖すぎてもう帰るサバラ!」とか言って「もう参りました」っていう時に使いたいと思います。
お待たせ致しました。
怪談家稲川淳二の登場です。
え〜っ!ギョエー!あ〜何か気配はあったけど。
ばれちゃった。
お久しぶりです。
お久しぶりです。
ちょっと怖いでしょ?なんて事言うんですか。
これは誰が見たって…。
ほらね。
ハハハッ…。
すいません。
先生本当にうれしいな。
お久しぶりです。
あ〜楽しいですね。
後ろからって怖いですよね。
人間ってやっぱり後ろに対して背後の恐怖ってありますよね。
見えない何かで後ろを見てるっていうそういう気はしませんか?それはある。
うわ〜いいな〜。
その怖さがたまらないですね。
もう負けずにね。
やっぱり怖いのってウケが大事ですので。
いやでもね好きなのは…そうなんです!それは是非言ってもらいたかった。
僕は汚い怖さっていうのもいいんですけどもねやっぱり…じゃあ先生ここでひとつせっかくですから…して下さい。
ドキドキしますね。
決して一人では聞かないで下さい。
ある日稲川が地方のビジネスホテルに泊まった時の事。
本当狭いロビーでもって小さなフロントのカウンターがあって40代半ばぐらいの男の人がにこやかに待っていて。
「ああご苦労さまでございます。
お待ちしておりました」って鍵くれたんですよ。
鍵持っていって部屋に差し込んでドアに。
ギ〜って開けたの。
それで壁のスイッチカチンって入れたんですよ。
明かりがついたら何か様子がおかしいんですよ。
…ていうのは普通のビジネスホテルじゃないんですよね。
割に広さはあるし。
でもまず家具がねベッドがあってテーブルがあって椅子があって戸棚があってってあるんですが全部おそろいで少し曲線を描いていて白く塗ってあっててっぺんが黄色の…ロココ調の家具なんですよ。
「あれ〜?」と思って。
壁は柄の壁なんですよ。
天井ね小さなシャンデリアなんだ。
「おい何か変だぞ。
これはおかしいな」と思ったんでそのままマネージャーのとこ行ってコンコンコンとして「おい私だけど」って言ったら「はい」ってドア開けたんで「悪いけどさあんた部屋見せてよ」って言ったら「えっ何かあったんですか?」って「いや何もないけど部屋見せてよ」。
入ってみたら普通の本当質素な造りのビジネスホテルなんですよ。
あんた私んとここうだよって言ったらうちのマネージャーが「それってVIPルームじゃないですか?」って言うんですよ。
ビジネスホテルにVIPルームないですから。
それで私部屋に戻っていってもう寝なきゃいけないんでベッド入ったんですよ。
落ち着かないって事もあったんでしょうかね。
なかなか眠れなくてしょうがない。
目だけじっとつぶってる。
空気が薄いんですよね。
…で「ハ〜ハ〜…」ってやってる自分のその声が聞こえてるんです。
ハ〜ってやってる。
ふいにね「ストン!」ってうわって思ったんですよ。
それでふっと見たらそこに引き出しがあるんで今絶対この引き出しが開いてしまったよなと思ったら向こうでカランカラン…音がしてるんですよ。
クローゼットの中でハンガーが鳴ってるんですよ。
だって風なんか吹いてやしないし窓は閉めてある訳だから鳴るはずがないんでおかしいぞと思って立ち上がったら汗ぐっしょりかいてるんですよ。
これじゃあ気持ち悪いからこの汗流して仕切り直してまた寝たろうと思ってね。
ユニットバス行った訳ですよね。
ぬるいお湯でもってシャ〜って流してバスタオルで体を拭いてね。
腰巻いて。
…で洗面台の所行ってジャ〜って水出して顔洗いながらガラガラってうがいしてふっと顔見たらば目の前にあるはずの鏡がないんですよ。
洗面台なのに。
よく見たらそうじゃない。
4つちゃんと穴開いてるんですよ。
割れたか何かしてそのままにしてるんだな。
随分いい加減だなと思ってよくよく見るとね穴埋めてあるんですよ。
何で埋めてあるんだろうと思って。
そしたらね後ろでもってカキっと音がしてギ〜ってドアがひとりでに開いてきちゃったんだ。
「あ〜あ〜あ〜」と思ったら立ってる私の背中にドンっと当たったんですよね。
ちょうど背骨辺りに。
面倒だからガ〜ンと押し込めたらギ〜ドンって閉まったんですよ。
ガラガラガラってうがいしてて立ち上がったらちょうどそこへまたドンって当たったんですよ。
ちょうど背骨辺りなんですがね。
…であ〜と思ってまた押し込めようと思ってウッてやった瞬間にうお〜と。
動き止まっちゃったの。
私の背中に当たってるのそれねドアの縁じゃないんですよ。
人の指なんだ。
人さし指と中指…。
動いてるの分かるんですよ。
「うお〜!」と思ってね。
そのままじっとしてたらひとりでにこれがドンっと閉まったんですよ。
さすがにすぐには外出れなくてしばらく間を置いてからノブを持ってパ〜ンと開けたんですがね誰も部屋の中いませんよ。
もちろんね。
寝れないですよね。
ほとんど寝ないような状況で朝になって出がけに1階のフロントに行くと昨日の40代半ばの男の人がいたんで鍵返しながら「あちら一体どういう部屋なんです?」って聞いたらね「あちらでございますか。
あちらはですね亡くなりました先代の女性オーナーがご自身の部屋として使っておりましてただいま大切なお客様にご利用頂いてるんです」って言ったんで「じゃあその亡くなった先代の女性オーナーかな?」と思いながら「洗面台に鏡ありませんよね?」と言ったら「あちらでございますか。
あちらは亡くなった先代の女性オーナーが外させたんです」と。
「わざと?」と言ったら「そうだ」と。
おかしな事するなと思って考えたんですよね。
…で分かったんですよ。
あっそうか。
そういう事かと。
あそこに鏡があるとドアがギ〜っと開いてきた時にそのドアを開けてるそいつの正体が映っちゃう訳だ。
だから外させたんですよね。
…という事は恐らく亡くなった先代の女性オーナーはそいつの正体を見てるんですよね。
あああ〜っ!面白かったです。
そうですか。
お話聞いてるうちに思わず刺激されてしまって怪談ってそういう…得意技っていうのありますね。
いいです。
いいです。
なんと本職の稲川を相手に突然怪談を披露し始めた!?僕ある日大阪にアワビ食べに行ったんです。
新幹線で。
それでアワビ食べて。
そうだいつも新幹線に乗ってる時に熱海の辺りで海の側はっと見るとすごくかっこいいホテルがあるので前からそこに泊まりたいと思ってたんですね。
…でそこのホテル「すいません。
泊まりたいんですけど」って言ったらフロントの男性の方が台の下からノートみたいなの出してペラッとめくって「…室だったら空いてるけどいいですか?」って言うんですね。
「はい。
いいです」と言ったんです。
…で部屋に行きました。
そしたらもう遅いもんだからすぐ賄いのおばさんがやって来まして「晩ごはんは何に致しましょうか」と言った時に僕窓から外を見てたんです。
そこ高台にあって。
熱海のきれいな夜景が「うわ〜ここ見晴らしがいいですね」って賄いの方に言ったんだけど返事しないんですよ。
ないんですね。
その日ごはん食べてそしたら隣の部屋とかでドンジャカドンジャカ騒ぎがあってそれで何か知らないけど部屋のどっからで水がポタポタ漏れてる音がするんですね。
変だな〜と思ってたんだけどまあ稲川さんと同じように構わず寝ちゃったんです。
それで朝起きてもう一回テラスの外見ようと思ってばっと行って見るとその目の下がお墓。
あら。
いやでもそれは分かる。
そうですね。
うわ…。
呼ばれてる。
呼ばれない…呼ばないで下さい。
私は関係ありません。
呼ばないで下さい!でもそれは無理かもしれない。
今年で22年目を迎える「稲川淳二の怪談ナイト」。
北は北海道から南は沖縄まで全国35か所をツアーで回る。
公演初日35度を超える猛暑の中ファンが続々と集まってきた。
1,200人収容のホールはほぼ満席。
ステージに稲川が登場すると…。
(拍手)アイドル並みの人気だ。
この日は解体間近のアパートで起こる怪奇現象など5本の新作怪談を披露した。
「人が死んだ部屋っていうのはその部屋なんだよ」って言ったらAさんが真っ青になって「えっ!」…。
闇の中Aさんが白目を向いて自分の手で自分の首絞めながら「うわ〜!」と苦しそうにもがいて足バタバタさせてる訳だ。
「お前ふざけてんのか」って言ったんだけどどうも様子がおかしいんだ。
え〜と思いながら「おい」ってAさんのその手をぐっとつかんでぐって剥がそうとした。
その瞬間ムトウさん「うわ〜!」って悲鳴上げたの。
なんとAさんの手をつかんでぐっと剥がそうとしたらその下に首を絞めている別の手があったそうですよ。
(スタッフ)逆に引き込まれる?そうですね。
はい。
ある地方都市の小学校の先生から聞いた話なんですが…。
稲川怪談の人気に乗って映画も作られた。
小学校を舞台に怪談ムービーを撮影中突然何かに取りつかれてしまった一人の出演者。
おい!大丈夫?カメラに映っていた衝撃の映像。
稲川の怪談には何かを呼び寄せてしまう力があるのか。
取りつかれたのかな怪談に。
お前たちだって見たいんだろう?稲川さん!今度こそ駄目だ。
稲川さんでも…話をしてると下手側で一番端の前から4列目ぐらいかな…でも闇の中で赤い手見えませんもんね。
私はライト当たってるけど闇の中ですからお客さんは。
見える訳ないじゃないですか。
見えてるって事はこれが発光してるのかなと。
何だろうと思ったら赤い真っ赤な手で。
ずっとこうやってやってるの。
笑って。
あんな仕掛けがあるのかなと思ってて……とかねありますね。
ありますか。
うわ〜やっぱり。
面白かったです!もうお話の中にどっぷり引き込まれてしまいましたですけども…あっ怪談のですか?教えて頂きたいんですけども…。
私先生ね実はあんまり…紙芝居のように。
その場所というのはね眼下に市街地を見下ろす山の中腹を走る道なんですがそれをず〜って行くと途中枝分かれしてる。
その道入っていくとしばらくして白い色あせた看板があってそこには北川家私有地って書いてある。
ここから私有地になる訳だ。
なおも10mぐらい軽ワゴン車が入っていくとやがて前方にさび付いた大きな鉄の門扉が立ちはだかってる訳だ。
それからね割と自分で口で…決してものまねうまい訳じゃないんだけども…イメージ膨らまないんでわざと口でもってトントントントン…とか。
例えば暗い道を歩きますよね。
カッコッカッコッカッコ…。
これが闇の中からねはい出てきたんですよ。
四つんばいなんですがね体低くしてはうように来るんですよね。
布団に寝てますからね畳の音聞こえるんだ。
ず〜ず〜ず〜ずって来るんですよ。
「うわ〜来た〜!」って思ったの。
それから…怖そうに話すともう怖そうにさせてるなと分かったりする。
それも悔しいし。
鍵をこじあけてバ〜ン!扉を開くとそこには…壁に書かれた息子の名前に向かい合うような格好で両膝をついて刃物で首を突いて息絶えているその夫人の姿があった。
首から噴き出した血が辺り一面真っ赤に染めてその血は白いかっぽう着を染めてそれはまるで赤いはんてんのようだったっていうんですよね。
時がたって畑で仕事をしていると時折この便所からすすり泣く声が聞こえた。
心地いい風が畑を吹き抜けていくとその風に乗ってどこからか・「赤いはんてん着せましょか」という子守歌のような悲しい声が聞こえたそうですよ。
稲川さんって…これ私実際に…大体メモしてあるんですよ。
私結構日本中にいろんな知り合いいますから。
例えば…何年かすると…これってもしかして考古学じゃないけれども話の破片と破片が出来上がってつぼになったり丼になったりするじゃないですか。
どうしても破片が集まらない時には恐らくこっちがこういう柄だからこうだろうっていって…これ大変なんだけど…稲川さんの作家性みたいなのがチラッと見えてうれしかったです。
稲川は20年以上前から全国各地を回り怪談や民話の聞き書きを続けている。
稲川が自ら整理した怪談ノート。
赤い文字を見ているだけで背筋がゾクッ。
四百何話?去年まででツアーでは406話ぐらいですか。
それ全部そういう所に行って実体験っていうのはちょっとね。
よく人から聞いた話はあります。
あるけれども…やっぱり皆さん「これで怖かったよ。
こんな事があった。
何があった」で終わっちゃうから…あ〜なるほど。
もともとね怪談っていうのはどっちかって言うと北国の方雪国の方で始まってていろんな話があるけれども生きるためにしかたがない事あるじゃないですか。
例えばだって口減らしなんて一番怖いですよね。
だけどたくさん子どもを産んどかないと子どもが死んだら後継ぎいなくなっちゃう。
かといって多すぎちゃうと食べていけない。
今だったら事件になってしまうけどでも昔はそれを当たり前の事っちゃなんだけど霊だとか妖怪になぞって…。
近所の人が来てね「赤ん坊どうした?」と言ったら「河童に連れていかれた」って。
それ以上言っちゃいけないんですよね。
聞いちゃ。
怪談というと夏の定番でそれはそれでいいんですが…雪国の冬ですね。
雪女もそうですもんね。
感性の世界ですもんね。
ただ怖いだけが怪談ではない。
泣ける怪談こそ稲川の真骨頂。
漆黒の闇の中で青く光る蛍火がゆったりと飛び交っている。
代表作「蛍火」。
蛍火は死んだ人の魂だといわれる。
幼い甥が小さな手で1匹捕まえるとそれを虫かごに入れて「これお母ちゃんに見してやるんだ」とうれしそうに言った。
「カズ君が捕まえたの?偉いね」と言った笑顔から涙が一筋こぼれた。
その晩遅くカズ君のお母ちゃんは息を引き取った。
帰り道青い蛍火が一つカズ君の周りを静かに回って飛び去っていった。
「お姉ちゃん今僕の頭なでた?」って聞くんで「ううん。
どうして?」って答えると「あ〜っじゃあやっぱりお母ちゃんだ。
お母ちゃんの匂いがしたもん。
いつもみたいにね僕の耳のとこねこちょこちょってしたんだよ」って言った。
暗闇の中で涙があふれて止まらなかった。
あの幼かったカズ君がこの夏父親になる。
稲川さんってどういう所でどういうふうに生まれて育ったのかなというのをちょっと知りたいんですけど。
ルーツを。
本来私絵が好きだったんですよ。
子どもの時ね。
それで絵描きさんになろうかなと思ったんだけど高校の時…「えっ先生絵描きってしゃべんないの?」。
「しゃべんないよ」「絵描き無口?」「無口だよお前」。
弱っちゃったなと思ったら「お前デザイン方面でもいいじゃないか」って言ったのが始まりですから。
それでデザインの方行ったんです。
稲川はもともとインダストリアルデザイナーだった。
工業製品や店舗の設計などを手がけ通産省のグッドデザイン賞を受賞した事もある。
あらそうなんですか。
すごいじゃないですか。
あっこれライトなんですね。
これライトが入っててファ〜ッて明かりがつくから明かりの輪の中を人が歩ける。
何となくステージに立ったような気分にもなるし。
これ昔私が作ったやつなんですよ。
携帯とカミソリと…。
キオスクでバ〜ッてやる。
あのこれ初期型です。
新幹線で今車掌さんが来てピピッてやる。
あれ稲川さんが?これ初期型なんです。
うわ〜すばらしい。
そういう事やってらっしゃったんですね。
これが…これはお店だな。
私が設計したお店2つです。
ちょっときれい風かなという。
きれいでいいですよ。
下も緑の木が何かすばらしい。
この緑の木は自分で作りました。
ファイバーで。
すごい。
私は実はね千手観音のつもりでこの木を…。
うそでしょ今の!そこまではだまされません。
ひょんな事からタレント活動を始めた稲川。
深夜のラジオ番組で語った怪談が評判を呼ぶ。
カセットテープを発売したところこれが32万本の大ヒット。
いつしか怪談のエキスパートと見なされるようになった。
そうなんですか。
当時うちって二階屋なんだけども木造の昔の古い造りですよ。
日本独特の。
そういうのが怖いんですよね。
階段急なんですよ昔の家だから。
時間が来るとおばあちゃんが「ほらもう寝ろ」って言うと弟と私がね行かされる訳ですよ。
階段に並んで兄弟でペタンペタンって。
おふくろがバッてケツたたいて。
で2階行って布団に入るじゃないですか。
すると私と弟が寝てる間におふくろがポンって座ると昔の家だから電球ですよ明かりが。
ちいちゃい就寝用の豆電球。
ポ〜ンとついておふくろが入るとね逆光だから。
髪の毛おふくろ乱れてる。
髪の毛乱れて2人にね「私の田舎でもって昔あった話なんだけどね小学校でね」って話し始めて「あ〜来たな」と思うと「ペタンペタンって音がする」なんて言って「うわ〜」。
冷たいものがゾ〜ッとなって。
さんざん怖い話したあと「はいおやすみ」って消して行っちゃうんですよ。
イカしてる。
もう寝れないんです。
弟も布団で「オ〜オ〜」って。
「おい大丈夫か大丈夫か」って。
はぁ〜。
面白いですよね。
すごいお母さんですね。
子どもの時手つないで夕方買い物行くじゃないですか。
ついてって何か買ってもらおうかなって行くと恵比寿の駅前行くと当時はあそこはバスのターミナル。
バスが止まってて。
バスがブンってやると…親子でガ〜ッてバス追っかける訳。
バスがボンって煙吐くといい匂いなんだ。
おふくろと2人で車道でもってす〜っと匂いかいで…みんなやってんのかと思ったらやってなかったね。
そういうおふくろでした。
で怪談うまかった。
ユニークなお母さんでよかったですね。
私今こうして怪談やらして頂いて皆さんが喜んでくれるじゃないですか。
だからいい怪談をできればたくさん残していきたいと思って。
2〜3年前なんだけど…きれいな字で書いてあってですね「僕は稲川淳二さんの大変なファンでとってもいつもねDVDやCDも楽しみにしてます。
僕のお父さんは稲川淳二さんのファンで毎回ツアーに参加してます」。
「よかったらツアーで使って下さい」。
びっちり書いてあるんですよ。
でもねそれがすごいうれしかったな。
間違ってないんですよ。
その子どもはちゃんとそれを知ってて。
「お父さんから聞いた話だから稲川さん話して」って。
という事は間違いなく話は伝わっていくなと。
親子でお父さんが子どもに話を教えてっていうところがあってコミュニケーションがね。
すごいうれしいですよね。
後半は舞台をスイッチ。
漫画「へび少女」。
天涯孤独の少女洋子のもとへ死んだ娘の代わりに養女にしたいという女が現れる。
その女の正体は?楳図かずおは日本の漫画界に恐怖漫画というジャンルを切り開いてきた。
漫画史に残る傑作「漂流教室」。
ある日突然校舎ごと未来に吹き飛ばされてしまった小学生たち。
頼りになるはずの大人たちも理性を失い子どもたちに襲いかかる。
楳図の作品世界は多くのクリエーターたちに強烈な影響を与えてきた。
「十角館の殺人」など本格派ミステリー作家として知られる綾辻行人。
子どもの頃から楳図漫画をボロボロになるまで読み続けてきた。
綾辻は自ら楳図かずおの傑作集を編集している。
楳図かずお先生は僕にとって本当に甚大な影響を与えた心の師というふうに呼んでいるんですけども…。
一見楳図先生ってああいう方ですので天然で描いているのかなみたいな誤解をされる方もいる事かと思うんですけれども非常に…その緻密な作風っていうのが実は尊敬しているところで…。
それでいてあそこまでのこう…何て言いますか恐怖があり謎がありそして感動もあるという話を描いてしまえるっていうね。
吉祥寺にやって参りました。
今若者の間ではねナンバーワンの街と言われておりますがこちらにですねあの楳図かずお先生の豪邸があるんですね。
結構話題の豪邸なんでございますがねどんな豪邸で先生どんな生活してんでしょうね。
楽しみですね。
じゃあ参りましょうか。
驚きましたね。
来ましたよ。
すぐ分かるの。
このね赤と白のストライプ。
これがね先生らしい。
いいなこの緑の感じね。
階段はあるんだけどこっちはほとんど使えないってとこがいいですね。
これこうしないと通れないから。
フフフ…。
先生らしいね。
では行ってみましょうかね。
(スタッフ)これつけてもらって…。
これ撮ってくる訳?ちょっと待って。
じゃあ行かせてもらいます。
楳図からは探検気分で家の奥まで入ってくるように言われている。
見て。
これきれいだね。
このライトだって高いよ。
こんなの買ったら…すごいいいもの持ってる。
勝手に入っていいって言ってんの先生が。
本当ですよ。
勝手に入っていいって言ったんです。
開いた!開いた〜!おお〜!わ〜!すごいこれ!すごい!まさに先生の歴史というかさ…玄関のこの床もいい!なかなかない。
この雰囲気質感。
特注もんですよ。
目の付けどころが違います。
あっまことちゃんがいた。
やってるやってる。
グワシやってるわ。
グワシ!あ〜こっちにねちょっと待って。
いい洗面台があるんですよ。
ほら!ほらきれいだな〜。
これきれいですよすごくおトイレが。
すばらしいな〜。
か〜こうやってねこういう感じで…。
うわ〜すごい。
あっ…天井裏にいるんですよ。
天井裏にね。
ここ…本当に一日中いるのかい?ここに。
まずいんじゃねえかなここ…一日中いたら。
すごいね。
このホワイトがきれいですもんね。
実はねホワイトって私一応デザインやるんで言うんですがね…グレーもそうだけどブルー系かグリーン系か黄色っぽいのとかあるんですよ。
純粋なホワイトってとっても難しいんですけど先生のホワイトっていうのは多分ですよ。
多分間違いじゃなければ…目に痛くないの。
病院なんかで使うホワイトなんですよ。
これはね非常に落ち着いて穏やかになる白。
落ち着くもんな〜。
呼ぼうか先生もね。
楳図先生いらっしゃいますか?お邪魔してます。
うわ〜!あっあっあっああ〜!うわ〜!うわ〜!あっあっあっああ〜!よくぞいらっしゃいましてありがとうございま〜す!うれしいけど聞いてなかった。
あ〜参った!先生すごいですね!似合うんだもん。
この日の楳図定番の赤白ボーダーではなく青白ボーダー。
地元吉祥寺ではこの青ウメズに遭遇すると御利益があるといううわさも…。
それはさておきお宅拝見再スタート。
ここ下にも絵があるんですね。
そうなんです。
下にも絵がありまして上にもあってシンメトリー。
上と下でね。
すごいな。
これは面白い。
めまいしちゃった本当に。
いやすばらしいすばらしい。
最高ですね。
はい。
じゃあもう一回めまいして頂きたいと思うんですけどこっち僕の洋服の…。
ここから赤白赤白しましま赤白。
やっぱりね僕はね…僕のふだんの生活では…だから父親と母親に…。
このおうち色がそうなんですね。
包まれた中で生活している。
この家を訪れた者は必ず見なくてはならないものがある。
屋根裏。
屋根裏?はい屋根裏。
ああ本当だ。
・「テ〜ンテテテテレテテテテテテ」明かりつけてほしいんです。
怖いな明かりをつけるんですか?ええ。
明かり右側のスイッチ。
はい。
はいそこそこ!わっわっうわ〜!うわ〜!あ〜やめて来ないで!やめて!お願いだから!俺が悪かった!あああ〜!え〜そろそろトークの方もお願いしま〜す。
いやだけどね先生このおうちだけれどもどういう例えば気持ちというかあれでデザインされたんですか?まずね…こうやって見上げてる時…。
またきれいに見えるんだ。
きれいに見えますしね。
それで去っていく時も階段一つ一つ上っていくとああ去っていくなあっていうその…何て言うんですか。
切れ目みたいなものがここで来ちゃったなって事も表せるし。
階段を上がってくるあの音とその人の人影が壁に映ったり白い壁に映ったりなんかしてね…。
「あれって何者なんだろう?誰なんだあの人は?」ってねいいですよねドラマチックでね。
だからそれをやりたくて絶対おうちを造る時はシンメトリーの左右に上っていく階段を造りたいなと思いました。
なるほどね。
「おろち」の中とか。
この階段は代表作「おろち」に登場する洋館をイメージして造られた。
階段は楳図作品において度々重要な役割を果たす。
地下室に閉じ込められた幼い少年に襲いかかる虫。
逃げようと必死に階段をはい上がる。
楳図漫画における階段は恐怖の増幅装置なのだ。
このおうちも僕デザインは自分でやりましたですけどもまあよくこんなにビタッビタッと…。
そうですよね。
手間ひまかかったろうな…。
ちゃんとコーナーの真ん中ここに来てるし…。
この真ん中にダイヤが来てるってこの状況だって…普通先生ずれたらやっぱり嫌でしょう?やっぱりこれがずれてるとね「ちょっと違う」と言いますもんね。
だから絶対この大きさが必要でじゃあこれちょっとちっちゃくしちゃおうかとあと10cmぐらいちっちゃくっていったら嫌でしょう?嫌です!やっぱりこの大きさ欲しいし階段の真ん中に一番の角が来るように言ってあるんでしょ?そうなんです。
よくできてるんですよ〜。
おうちをパッと見たら。
それで僕は…それは例えばここだったら…左右同じテーブルだけど上にはこっちは赤でこっちは緑とか。
ちょっと崩すんですね。
面白いですよね。
美人ね。
先生の絵は必ず美人だものな。
そうですね。
美人の条件もやっぱりシンメトリーできれいにバランスがいいっていうのがこれすごい条件なんだけど…私もそう思いますよ。
みんな…崩れてますね。
あの人の場合ね横も縦もないような感じなんだけどでも先生ね確かに言える事は顔が左右対称でもし作るとするとそれ生きた人間に見えないですよね。
そうなんですよそこが…。
だから何かこう心の中が見えてくるっていうふうになるとちょっとどっかでずらした方がよくて……って事はもしかして先生もこの先生とそうではない先生がいる?そうではない僕はいないみたいです。
ずっとこれだけ?そうではないのは頭の中の想像の世界。
だから「まことちゃん」とホラーってそういう位置づけで…恐怖漫画とは対極に位置するギャグ漫画の金字塔だ。
幼稚園児まことちゃんと小学生の姉美香を中心に一家がシュールでナンセンスな笑いを巻き起こす。
「グワシ!」「サバラ!」などの決めポーズは当時大流行。
社会現象になった。
本当はじいさんなんだけどロンドンブーツ履いてるらん丸でしたっけ?はい。
あれなんか見ても笑えますもんね。
そうですよね。
人気ロックスターのらん丸。
まことちゃん一家も大ファンだ。
ところが楽屋をのぞいてみると実際のらん丸は…。
ヅラかぶってさ出来上がると背高くてかっこいいの。
でも帰るとさ帽子取ってさロンドンブーツ脱ぐとちっこいただのじじいなの。
あれがいいじゃない。
見られちゃうんですよね。
まことと美香姉ちゃんにね。
見たね〜とか言ってね。
ちょっと怖いんですけど…。
まことちゃんっていつもいろんな発見あるじゃないですか。
だからあの発見の辺りと…私怪談やって思うんですけど…あるある。
それそう思う。
今稲川さんが恐怖と笑いは一緒というお言葉を頂きましたですけど僕は川柳を作りましたので…。
川柳?先生すごいな〜。
なんと楳図スタッフも知らぬ間にとてつもない隠し球を用意していた。
「へび少女へをしたとたん美少女に」。
なぜ?いい!これは先生すばらしいですよ。
まだありますよ。
何ですか?「『かい蟲を釣るんだ!』と釣り針のみ込んだ」。
これ怖いですよね。
すばらしい。
普通考えないもの。
考えつかない!考えつかないっていうかそういう事考えちゃうと危ない世界入っちゃうからやっちゃいけないですけどね。
これ普通は言わないもの。
言えてしまう先生を否定できない私がいるってこれすごいですね。
そうですね。
それもまたすごいですね。
稲川さんも半分僕の世界に入り込んでる。
次!次いきます次!「『お前のはくさすぎる!』とトイレの中から声がした」。
ちょっと怖いでしょ?怖いけど何かね楽しいじゃないですか。
次いきます。
先生すごいですね。
これは稲川さん絶対喜んでくれると思う。
はい。
「髪の毛ののびる人形にパーマあて」。
(拍手)すばらしい!これいいでしょ?という事は…あれこうやって直毛だから怖いんですよね。
こんなふうになったら…。
そうそうそう。
…なっちゃってでもやる事自体は怖いと思いません?長い髪のさお菊人形のあれチ〜ッチ〜ッ…。
それ自体が怖いわ〜。
ほらこんなにかわいくなったね。
この2人一体…。
私ね結構好きで読む漫画って何種類かあるんですよ。
その中でNHKの番組で「尊敬する作家の方で好きな本は?」と言われて先生の本をお持ちしてるんですよ。
何でかって気が付いたらば…ありがとうございます。
不思議なのは例えば豪邸から顔を出すきれいな女性がいてきれいな人だな会いたいな近づきたいなっていうあれがあって考えたら…「あれ?何であの女の子は薄い淡いブルーを着てるんだろう。
風の中で」みたいな…とかね。
それは普通の人は感じませんよ。
稲川さんだからだと思います。
でも色彩が感じられるんですよ。
ありがとうございます。
だから先生のタッチがもしかするとモノクロでも十分にタッチを表現されてる?ですよね?できてるんでしょうかね。
なってると思います。
でねもう一つ先生の作品を拝見してるといつも思うのは単発の絵の感じじゃないんですね。
絵はもちろん1つなんですよ。
枠で切ってあるのに昔から絵コンテのように見えるからなんですよ。
ドラマね。
動いてるの絵が。
いつも動いてるの。
漫画って動かないじゃないですか。
これが動くようにどうやったら描けるだろうかというのがいつも頭の中の問題なんですね。
あ〜なるほどそうかもしれない。
分かってない方からすると…漫画のリズムやテンポを決定づけるコマ割り。
楳図のコマ割りは独特だ。
例えば少年が殺人鬼に追われ風呂場に逃げ込むこのシーン。
同じ大きさのコマが連続する。
刻一刻と魔の手が迫る。
でねそれとその動く絵の中に私怪談でもってよく言葉でね例えばギ〜ッだとかイ〜ッとかカンコンカンコン…。
恐怖を更に盛り上げるのが擬音。
カツンカツンという靴音が少年を追い詰めていく。
いつも思ったのは先生これ絶対動いてるし早い話が絵コンテの世界だなっていつも思ってました。
ええそうですね。
絵コンテってのは間違いないですね。
ワ〜ッてあれ怖いんだな先生のね。
そうですね。
隙を見て逃げようとしたその時…。
先生の作品の数ってものすごい数じゃないですか。
あ〜もう忙しいって…小学生の頃一番描いてまして。
漫画を?はい。
まあ何も実る訳ないんだけどひたすら頑張っていたというのが小学校の頃で。
そのころもう描いてました?後の先生の作品のようなかわいい美人の女の子だとか。
そうかなるほどね。
小学校の時はもうプロを意識しておりまして大好きな尊敬する人の似てくるんですよ絵柄がね。
これやってると僕中学になって…デビューした時にものまねって言われると思って…楳図が11歳の時に出会った手治虫の「新宝島」。
その衝撃はあまりにも大きかった。
プロになるにはこの絵を越えねばならないと考えた。
中学2年の時こんな絵になるんですよ。
これ全部そうですか?あそうですね。
これどういうイメージのものなんですか?これはね「ヘンゼルとグレーテル」。
中学高校とあってずっと描いてらした?ずっと描いてました。
ずっと描いていて…「もう漫画なんか飽きた!」とか言ってそれで学校に行って…。
歌歌ってました。
音楽や演劇に熱中していた高校3年生の時。
知らない間に友人が楳図が描いた漫画を出版社に持ち込んでいた。
高校3年の真っ最中女の子が…「え〜?」とか言って。
あ〜すごい。
高校生でありながら既に作家の先生だった。
デビュー作「森の兄妹」。
14歳の時の作品だ。
かわいらしい童話風のタッチで「ヘンゼルとグレーテル」の世界を描いたものだ。
この作品が出版された事で楳図は漫画家になる決意を固めた。
裏表紙を飾った絵が現在の楳図邸のステンドグラスのもとになっている。
僕ね最初から割と雑誌にデビューしてるんだけど…初めから怖いの描いてみようかって気持ちはおありになった?あったんです。
相当高校出たあたしから自分の進路どこに決めようか。
だけどね世の中やっぱりそれは受け入れてくれないんですよね。
それで貸本漫画をずっと描いていて一度持ち込みしたら…そりゃ怖い漫画を描いてるから怖いんですけど。
だからやっぱりね時期というのがあるみたいで…貸本漫画家として人気を博していた楳図。
29歳の時少女漫画誌に発表した「へび少女」が爆発的にヒット。
恐怖漫画ブームを全国にもたらした。
あの先生の作品を若い頃の作品存じ上げてるけどまねしようと思ってまねできる人いないんじゃないかと思って絶対に。
やっぱりタッチと内容って絶対ぴったりでしょう。
タッチというかラインの引き方にアクセントやっぱり…。
漫画って立体じゃないので生きてませんので。
でも先生のは立体に見えるんだけどなすごく。
動いてて本当見えるんですよ。
線の一本一本の力の入れ具合でやっぱり生きてくるんですよね。
だから複雑な事じゃなくてだからよく鳥を畑に寄せないのにはぐるっと目玉描いたりするじゃないですか。
あれも一つのパターンだけど…何かそういうところにいくので単純なんだけどすごく心理はついてると思うんです。
人間の成り立ちの…一時は週刊誌月刊誌合わせて6本の連載を抱えていた楳図。
恐怖漫画不朽の名作を次々に生み出していく。
その世界観は恐怖漫画というジャンルに収まりきらない深化を遂げていく。
しかし楳図はSFの傑作「14歳」を最後に断筆。
けんしょう炎が原因といわれたが今年ついに待望の新作が発表された。
よ〜いスタート!それは漫画ではなく映画だった。
先生の生い立ちを本にしたいんです。
主人公は漫画家楳図かずお。
歌舞伎俳優片岡愛之助が演じている。
美しく愛情深い母イチエ。
疲れたでしょ。
お茶でもどう?死の床につくイチエに楳図はきれいに化粧を施す。
これで…夢の中でもきれいになれる。
でもどうせみんな夢の中の事だから…。
お母さん?お母さん!お母さん!楳図が幼少期を過ごした村を取材する編集者。
そこには死んだはずのイチエの姿が…。
嫌〜!ぐわ〜!これからご覧になる方のためにあまり余計な事言いたくないけどね…あのねごはんの炊き方と同じで…途中からね。
「赤子泣いても」…何だっけ?「蓋取るな」。
「蓋取るな」のパターンで来てるので後半になればなるほど盛り上がっていきますね。
楳図の母市恵。
幼い楳図に絵の手ほどきをしたのは母だったという。
こんな子に紙と鉛筆持たせて何か描かせると…実験ですよね。
そうしてみたら「○」描いたもんだからびっくりして…って言ってました。
鉛筆の持ち方ってちゃんと分かったんですね。
分かったんでしょうかね。
すごいな。
その時もちろん記憶はないですよね?全然。
全然ないんですよね。
7か月じゃないですもんね。
それで母親は「○に○を足すと花だよ」とか言って花の絵とか教えて…したと言うんですけどもね。
お母さんすてきですよね。
だって普通7か月の子どもってただかわいいだけでもって面倒見ちゃってて割とそういう事させようなんて気持ちもないし…ですよね。
僕うんと小さい頃にね思い出があるんですけど絵じゃないんですけど。
土間の所に行ってそれで地面に投げ捨ててパリ〜ンと割れるのを毎回やっていたというのは。
いくつぐらいですか?意味分からないですけど。
まだやっと歩ける頃ですね。
それで僕もうちょっと大きくなって僕のおうちの食器見たらアルミニウムの食器ばっかりだったので…アルミニウムがボコボコになっていて…それ何でやったんでしょうね?何でなのか分かりませんけど…音とかスリルとかその瞬間とか壊す楽しみ。
壊す楽しみですね。
えらい豊かですね。
普通はり倒されますよ…。
はり倒されるっていうか僕の時はアルミニウムに変わってるだけで。
全然…。
僕の父親も母親も本当にねはり倒すような事って全くなくて。
稲川さんみたいに「ここにはねこんな話がね」って言って…。
なるほど〜。
教えてくれるんですよ。
じゃあ先生ね「マザー」自分のお母さんを要するに主役というかな一番テーマに立てたっていうのはどういう訳なんですか?僕の母親はどっちかと言うとあまりいい事なかったという感じの締めくくりだったのでそれはすごく響いてるんですけど。
どなたもいろんな思いを持ちつつそういう亡くなる時にはどうやってそれを昇華するんだろうとかどうやってチャラにするんだろうって…。
そこの部分が今回のお話の中の一番深いテーマでもあるんですね。
どっかそういう人であっても…今回の映画で一番言いたいところなんですね。
作ってみて出来上がってみてご自身どんな気持ちしてます?楽しいですね。
この先でも先生いろいろおやりになったりされるんでしょ。
あれもやってみようこれもやってみようっていうのがおありなんじゃないですか。
作品やっぱり恐怖系でしょうね。
映画ですか?はい。
怪談の達人稲川淳二とホラーの巨匠楳図かずお。
話は尽きないようですがそろそろ締めて頂きましょう。
最後。
怖い。
お後がよろしいようで。
2015/07/25(土) 02:35〜03:35
NHK総合1・神戸
SWITCHインタビュー 達人達(たち)アンコール「楳図かずお×稲川淳二」[字]

ホラー漫画の巨匠・楳図かずおと怪談の達人・稲川淳二の、背筋も凍る?爆笑トーク!楳図ワールド、稲川ワールドはなぜ人々をひきつけるのか?互いの「怖さ」を徹底解剖する

詳細情報
番組内容
怪談ライブに44万人を動員、夏の季語の候補にもなった稲川。「おろち」「漂流教室」などで恐怖漫画というジャンルを確立、この秋自伝的ホラー映画で監督デビューする楳図。稲川が怖さを倍増させる語りのコツを明かせば、楳図も階段・左右対称・コマ割りなどをキーワードにホラー漫画の秘密を語ってヒートアップ!見るだけで怖い、稲川の取材ノートとは?「笑いと恐怖は紙一重」という楳図が密かに用意していた衝撃の秘密兵器とは
出演者
【出演】漫画家・映画監督…楳図かずお,怪談家…稲川淳二,ミステリー作家…綾辻行人,【語り】吉田羊,六角精児

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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