(爆撃音)
(念話・直継)この区域はほぼ終了。
2小隊くらい撃ちもらした。
警戒してくれ。
(念話・ミノリ)了解しました。
直継さんから連絡。
敵接近の可能性あり。
目視できしだい報告します!トウヤは。
おびき寄せだな。
分かってる。
(ルディ)しかしこの暗闇でミスミノリはどこまで見えているのだ?
(セララ)直継さんから借りた魔法の目薬使ってますから。
猫みたく見えているはずです。
丸一日は。
心の声ここまではどうにか順調…。
順調じゃなきゃ困る。
みんなに迷惑かけて押し通したんだもの。
(念話・マリエール)夜襲をかける?何言うとんのや!避難を呼びかけるだけ言うたやん。
あの子らだけで守れるハズが…。
いやミノリたちは守れるとは言ってない。
だからこそ夜襲をかけるんだ。
(念話・マリエール)え?守るものが無いゴブリンと戦うにはこっちも守りを気にしていたら勝算が無い。
ならば仕掛ける。
そういう事。
(念話・マリエール)せやけど…。
仕掛けられたゴブリンは警戒祭りよ。
それほど統率のとれた連中じゃないから足並みも乱れる。
当然襲撃も散発になって今度は守る方も楽になる。
…これ案外戦術としても理にかなってるぜ。
…ああそういう事。
俺たちもついてるし…任せとけって。
ん!長い夜になりそうだ…。
うん。
でも俺たちだけじゃないよな。
守りたいものがあれば誰だって。
(シロエ)…マリエさんからチョウシの防衛に回るという報告がありました。
直継たちも先制で仕掛けようとしているようです。
(ミチタカ)おいおい。
まだこっちの話も固まってないっていうのに。
(クラスティ)現場を目の当たりにすれば放っておけないと考えるのも無理はない。
今回兵力の派遣も含めた決定権は僕たち3人に委ねられています。
次の全体会議に向けてこちらも決断を急ぐ必要があります。
(オープニングテーマ)
(セルジアッド)謀略!?この「ゴブリン」の襲撃が冒険者たちの謀略によるものだというのか?
(タイハク)そもそも冒険者たちが「ゴブリン」の勢力をそいでさえおればこのような事には!
(クレンディット)しかし…謀略というのはいささか飛躍がすぎるような…。
(カシワザキ)クレンディット男爵。
忌憚ない意見を交わすのが今は大事。
そのために本会議の前に彼ら抜きで話し合う場を設けたのではありませぬか。
(タイハク)率直に言って「チョウシ」の町は長くはもたぬだろう。
次に狙われるのは恐らくキリヴァ侯の領地「ツクバ」。
あるいは…。
(セルジアッド)「マイハマ」か…。
何だよ?向こうはまだこそこそやってるってのか?よほどこちらに聞かれたくない話でもあるという事ですかね。
方針が固まっていない。
そしてプライドもある。
できるなら冒険者に借りを作りたくない。
まず彼らが期待を寄せる相手といえば…。
ええ。
彼らの守護神とでも言うべき古来種「イズモ騎士団」でしょうね。
でも…。
(クレンディット)ではやはり?うむ。
理由は皆目分からぬが「イズモ騎士団」は…いないのだ。
偵察隊からの報告によれば彼らが居城として使っていたいくつかの城塞は全てもぬけのから。
死体あるいは戦闘の痕跡なども一切発見されていないという。
まるで神隠し。
…ともあれ彼らが消えたのはゆるがぬ事実。
(キリヴァ)ここうなれば全ての領主が一致協力してゴブリン軍に打って出るしか!
(スワ湖畔長)戦略的に一番実現可能な策は包囲作戦でしょう。
防御を固めた城塞都市が抵抗しゴブリンが疲弊する隙に連合した大軍で包囲し一斉に攻める。
おやおやそれではまるでどこか一つの都市を捨て石にせよと言っているように聞こえますな。
き…貴公らよもや次に狙われる可能性の高い「ツクバ」をいけにえにせよ…と?
(カシワザキ)いやいや誰もそのような事は。
当然だ!我が「ツクバ」が犠牲となってたまるものか!落ち着きなさいキリヴァ侯…しばし休憩をしよう…。
(爆撃音)接近!2小隊。
恐らく10匹程度。
トウヤがおびき出しに成功したようです。
よしっ。
カウントダウンお願いします。
(ミノリ)543210。
わっとっとっ!ウイロー・スピリッツ。
足止めしました!よしっ。
いくぞ!「アイシクル・ブレイド」!サンキュ!ルディ兄!
(五十鈴)ルディは大技温存で手数で押して!30秒だけ援護する。
分かった!
(念話・ミノリ)第2波前方右!フレアアロー!マエストロ・エコー!ワンダフルだミス五十鈴。
いいからリキャスト・タイムが終わったらすぐに攻撃!任せたまえ。
(爆撃音)もし向こうが「イズモ騎士団」に頼れない状況だとしたら…。
まあ…次にアテにするのはこっちしかないだろうな。
僕たちがこの世界で生きているかぎりいずれ戦いに巻き込まれるのは避けられないでしょう。
しかしだからといって安易に兵力を提供するのはお互いの今後のためにもよくありません。
筋を通しておく必要があるという事ですね。
はい。
そのためにもあらかじめ申し合わせておきたいのですが。
お得意の策略か?さすが腹ぐろ眼鏡!そんな大げさな事ではありません。
事前に僕たち3人の役割を決めておく必要があると思うんです。
ほ〜役割ね。
(レイネシア)ゴブリンの襲来。
あれほど厳しいお父様の顔は初めてだった…。
どれほどの激しい戦となるのでしょう…。
(スワ湖畔長)やはりツクバしかないでしょう?城塞の防御も固いしかなりの間持ちこたえられるはずです。
(カシワザキ)しかし誰がキリヴァ候にそれを?村落や田畑の被害では済まぬぞ。
最悪住人の大半も…。
皆腹の中では考えているはずだ。
冒険者たちに派兵を頼むのが一番と。
ええ。
死してもまた蘇る者たちです。
ただ同時に大きな借りを作る事にもなりますが。
だからこちらの弱みを見せず何としても彼らからの譲歩を引き出すのだ。
「イズモ騎士団」が行方をくらました事も絶対に知られてはならぬ。
所詮はどこの馬の骨とも分からぬ者たち。
だましてでも我らの盾になってもらわねば!
(ミチタカ)ようやくお呼びがかかったか。
(クラスティ)西風の旅団もこちらに到着したそうですね。
ええさっき連絡があったんですけど。
(ソウジロウ)…デカ。
会議の間ちょっと待ってもらうしかないかなぁ…。
(クラスティ)これは…。
あの…。
どうかなさいましたか?え?柔らかなベッドが恋しい時間だとばかり。
な…確かにあなたには私が怠惰で臆病なだけの小娘に見えているのかもしれません。
ですが私とて公爵家の一員。
憂いに眠れぬ夜もあります。
それはご無礼を。
で?何か言いたい事でもおありでしたかと…。
自由に振る舞うには覚悟が必要だとおっしゃいましたね。
…ええ。
その言葉は忘れていません。
それを…言いたかっただけです。
(ミノリ)はい大丈夫です。
この辺りの敵は殲滅できたと思いますので今は休憩をとっています。
…北北西に進行中ですね?はい…3km程度。
了解です。
直継さんもにゃん太さんもお気をつけて…。
回想魔術師の籠手?
(ミノリ)はい。
にゃん太さんに鑑定してもらったんですけど魔法攻撃職専用のマジック・アイテムだそうです。
25レベル以上なら装備可能な。
25?だったら大したアイテムじゃないって事かぁ。
でも力を合わせて手に入れた初めてのアイテムですよ。
…そうだよラグランダの杜でみんなで協力して手に入れたアイテム。
すっごい宝物だと思わない!?ああそのとおりさ。
あっだけどどうする?みんなで使うってワケにもいかないし…。
あの…さルディに使ってもらうのは?
(ルディ)え?魔法攻撃職用のアイテムだって言ったよね?そうですね。
この中で魔術師はルディさんだけですし。
いや…だがそんな大事なもの…。
ルディ兄らしくないぜ遠慮するなんて。
人を何だと。
ししかし…いやぁ本当に…いいのか?似合ってるよルディ。
(ミノリ)そろそろ出発しましょう。
いったん谷間に降りて警戒態勢維持で行きましょう。
よし。
この籠手にかけて次はもっと倒してみせる。
あまり張り切りすぎても…。
何だ?張り切ってはいけないか?ううん…頑張ろう。
(クレンディット)あ〜そのかような訳でして…目下我らが「自由都市同盟イースタル」におきましては火急の事態として。
おい話が全然進まないぞ。
多分こちらから切り出すのを待っているのでしょう。
相手の腹を探って会議を有利に進めたいのはどちらも同じ…。
でしたらこちらも役割どおりに。
回想僕は派兵に賛成する方向へ話を持っていきつつ情報を探ります。
心の声向こうもその気なら遠慮する必要はない…。
イズモ騎士団の動静をご存じの方はお教え願いたい。
心の声うわっ予想以上だなこの反応…。
やはり「イズモ騎士団」が何らかの理由で動けないのは間違いないようですね。
「イズモ騎士団」をこのような戦に呼び立てる訳にはいかない。
それよりもアキバの「円卓会議」殿に尋ねる。
何故ヤマトの危機に立ち上がらないのですか!?我々に兵力を派遣せよと?そ…それは…。
それについて領主各位の意見を聞くための会議だと考えていたんですがね。
我らアキバの意見を聞くための会議だったのですか?ア…アキバの街の騎士団は東西不敗と聞きます。
常に戦いに備えた固有の兵力という意味で「騎士団」と仰せられたのであれば。
我ら「円卓会議」もアキバの街もそうしたものは一切所有しておりません。
それでは一体何のための「冒険者」ですか!?それはどういう意味ですか?決まっているでしょう。
冒険者の能力は神から与えられた恩寵。
大地を救う義務があるはずだ!
(ミチタカ)聞いた覚えがない話ですね。
何を寝ぼけた事を言っている。
不死不滅!そのような能力を持ちながらこの世界に対する義務を放棄するというのか!?恥を知れ!ふざけるな!まず第一に俺たちは自由都市同盟の領主ではない。
だからこの集まりに先んじて行われた会議にも呼ばれなかった。
違うか!いかなる謀議が図られていたかは知らんがそのような要請に従う義務があるとでも?いかがお考えか?クレンディット男爵!ささようなっ決してさような事は。
我らがその…共謀しアキバの街に出兵を求めるなどという事実は一切ないわけであり…。
ではアキバの街に出兵を求めたのはキリヴァ侯爵の独断であり自由都市同盟の総意ではない…こういう事でしょうか?な!それがしがこのような件で私利にかられ!独断で事を進めたとおっしゃるおつもりか!?確かに総意では無い。
…が我らの中でそのような声が少なからず聞こえた事も事実。
それともアキバの街の誉れ高き最高権力はヤマトの大地の災禍などはどうでもいいと仰せか?俺たちは犬猫ではない。
お前たちは死なぬのだからゴブリンを掃除してこいだ?そのような言葉に乗って同胞を戦場に駆り立てるような者がアキバの民の信任なんて得られる訳がねえだろうが!…やりすぎたか?心の声冒険者にも記憶が無くなるというリスクが有る。
ミチタカさんじゃなくても怒って当然だしそもそも派兵に反対するのがミチタカさんの役割だった。
だけど…確かにちょっと。
落としどころが見えなくなった…。
(足音)
(扉が開く音)
(セルジアッド)レイネシア…。
心の声私は…私は一体何を…。
これは相変わらずお美しい。
まるで月夜の湖の妖精。
(貴族たち)はははは…。
心の声やっぱり来るんじゃなかった。
来るんじゃなかった。
来るんじゃなかった。
ああ…ネルのパジャマでベッドに入りたい。
冷たいテーブルに顔をつけてもたれていたい…。
(クラスティ)今日はなまけの虫はいないのですか?心の声空耳?確かに言った?…いえそんな事はどうでもいい。
もちろんなまけていたいですとも。
だけど。
(セルジアッド)レイネシア。
クラスティ様。
…はい。
レイネシア姫。
これからアキバの街へ向かいます。
供をして下さい。
(ざわめき)アキバの街へ何のために?義勇兵を募ります。
心の声ばかな。
女一人で何が。
心の声許可も受けずよその騎士団に直接?明らかな越権行為となるぞ。
心の声いや…円卓会議の代表が護衛として同行するのだ。
あるいは風向きが変わる事も…。
それはとてもとても面倒くさいと思いますが?はい。
ではなぜそのような事を。
クラスティ様はおっしゃいました。
冒険者は自由だと。
私は愚かな女にすぎませんから。
…政治向きの事はよく分かりません。
ただ人様に何事かお願いする時は礼節を尽くすべきだと公爵家の一員として父からも祖父からも教わりました。
だからこそ隠し事もするべきではないと考えます。
イズモ騎士団が行方不明であるという事も。
(キリヴァ)なんて事を…。
(タイハク)機密をもらすとは!これは大層な事をしでかしましたね。
責任を取る時は一緒に謝って下さい。
それで?何を考えているんです?クラスティ様にも分からない事はあるのですね。
ええ何も。
なあんにも考えてはいません。
…ただ私はコーウェン家に連なる者として礼は失したくないのです。
(手をたたく音)おじいさま。
続けなさい!冒険者は自由です!私たちよりも自由な人間なのです。
私たちは確かに冒険者より弱いかもしれませんがだからといってその弱さに居直ってよいワケがない。
我らは我ら自身の弱さに甘えかの方々を道具のように使う権利などありますまい。
私はアキバの街へ行って直接冒険者の方々に願うつもりでいます。
冒険者は自由だとおっしゃったクラスティ様ですからもし応えてくれる冒険者の方がいれば止めるような事は無いでしょう!十人でも十五人でも力を貸してくれる方を見つけに行きます。
礼を尽くす事は言葉を飾る事ではないという事も私は祖父に教わりました。
直接出向き街路に立って冒険者の方々一人一人に懇願するつもりでいます!レイネシア姫。
大丈夫だいぶ緊張していたのだろう。
あとは任せてもいいかい?お断りします。
そんなもったいない。
…それでどうします?姫君の覚悟を受け止めるか否か。
最終決定はクラスティさんの役割です。
(何かの鳴き声)
(ダチョウモドキ)クケークケー!
(セララ)きゃっ!
(トウヤ)…鳥か。
(一同てれ笑い)やっぱおっかね〜な夜は…まだまだ敵はワンサカいるんだろ〜し。
心の声確かに。
自分たちが倒したゴブリンは全体のごく一部。
いくら撃退したって焼け石に水かも…。
(トウヤ)戦闘になったらもっと怖い。
根っこや柔らかい土に足が取られるし。
(五十鈴)そうそう。
バランス崩しそうになるし。
(セララ)いつ敵が現れるかってドキドキしっぱなしです…。
昼間より神経とがらせてるせいかな?モンスターの臭いもさ。
ああたまったものではないなあの臭い…。
(トウヤ)でもさ…でも!頑張ったっていいんだ。
助けたっていいんだ!
(五十鈴)うんそれでいいんだよね。
(ルディ)ああもちろんだとも。
目の前に倒れている人を放っておいて何が冒険者か。
心の声そうなんだ。
余計な事なんて考える必要ない。
みんな守りたい人を守る。
それだけの事なんだ。
そしてカンナギである私の仕事はそんなみんなを…守る事。
フフ…。
(アカツキ)何を笑っているのだ主君。
クラスティさんのあんな顔初めて見たよ。
あれ完全に押されてた。
あのお姫様も大したタマだよ。
あそこでああ来るとはね…。
礼節か。
礼節?うん。
もし円卓会議が派兵を約束したとしてもそれでアキバの街が動く訳じゃない。
彼女の言うとおり冒険者は自由だから。
冒険者を動かすには彼ら一人一人が納得する事が必要なんだ。
そしてその事を百も承知というように彼女は自分たちが礼を尽くすべきだと言い切った。
それはしかしある意味当たり前の事ではないのか?うんでも当たり前の事をあの会議の場にいたみんなが脇に置こうとしていた。
僕たちも含めて。
(レイネシア)…あの明かりは?
(クラスティ)アキバの街です。
(レイネシア)夜なのに…温かい光。
きゃっ!心の声今回の件で行き止まりにはまり込んでいた自由都市同盟イースタルを彼女が救う事になるかもしれない。
怠惰で臆病な姫君が…。
(エンディングテーマ)2015/07/25(土) 02:00〜02:25
NHKEテレ1大阪
アニメ ログ・ホライズン(17)「怠惰で臆病な姫君」[字][デ]
ゴブリン襲来で対策を練るイースタルの貴族たちだったが、議論は空転する。しかし、その会議に割って入ったのは、コーウェン家の令嬢レイネシアだった。
詳細情報
番組内容
ゴブリンの進撃を受け、自由都市同盟イースタルの大地人貴族たちは、緊急の会議を開く。大地人にとっての守護者である「イズモ騎士団」の消息は知れず、モンスター討伐はアキバの冒険者にすがるしかないはず…。しかし、体面を気にする貴族たちは、シロエたち円卓会議に頭を下げることを拒み、議論は空転していた。そんななか、突然、コーウェン家の令嬢レイネシアが会議の場に割って入った…。
出演者
【声】寺島拓篤,前野智昭,加藤英美里,山下大輝,田村奈央,松井恵理子,柿原徹也,原由実,久野美咲,櫻井孝宏,下野紘,後藤ヒロキ,伊瀬茉莉也,辻親八,山本祥太,村田太志,喜多田悠,斎藤寛仁,佐々健太
原作・脚本
【原作】橙乃ままれ,【原案】ハラカズヒロ,【脚本】大西信介
監督・演出
【監督】石平信司
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
アニメ/特撮 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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