イギリス南東部にある名門オックスフォード大学。
最初の授業が行われたのは1096年という英語圏で最古の大学です。
「大学の中にたたずむ街」と呼ばれ歴史を刻んだ荘厳な校舎が街じゅうに点在しています。
38の独立したカレッジから成り立っていてそれぞれが独自の紋章や古いしきたりを今も守り続けています。
創設以来オックスフォード大学は政治や文学科学など多岐にわたる分野で優秀な人材を世に送り出してきました。
現職のデビッド・キャメロン首相を含めこれまでイギリス歴代の首相26人を輩出してきた他「不思議の国のアリス」の作者ルイス・キャロルや抗生物質を発見したアレクサンダー・フレミングなどがさまざまな分野で大きな足跡を残しています。
そのオックスフォード大学で今心理学の世界で新しい境地を開いている気鋭の研究者がいます。
オックスフォード感情神経科学センターの所長です。
そして同じセンターで主任研究員を務める…私生活においてもパートナーである2人はそれぞれ人間の異なる人格に着目した研究で話題を呼んでいます。
フォックス教授のテーマは…危機に直面しても前向きに生きる人がいる一方過去を思い悩み続ける人もいます。
教授はその違いの原因を人の脳に見いだしました。
最新の脳科学と認知心理学を掛け合わせ楽観と悲観の秘密をひもといてゆきます。
一方ダットン博士は精神障害とされている「サイコパス」を専門にしています。
一般的にすぐ猟奇犯罪と結び付けられるサイコパスですが恐怖心の欠如冷静さ集中力などその特性を多角的に検証していくとサイコパス性から多くの学ぶべきものが見えてくるといいます。
今回フォックス教授とダットン博士は一般市民も含めた公開講座を実施しました。
初回の講義では「なぜある人は楽観的である人は悲観的なのか」という問いを投げかけます。
そしてこの違いの根底にある脳の回路を理解するため脳の働きを掘り下げます。
私はこれらを……と呼んでいます。
悲観脳は私たちがなぜネガティブに物事を解釈するのか理解する手助けとなります。
今回は悲観主義について考察しながら悲観主義が時にはプラスに働く時もある事を見ていきます。
2人の心理学者が人格形成の謎に迫りより有意義な人生を送るための心の在り方を探ります。
(拍手)ありがとうございます。
こんないい天気の日に講義を聞きに来て下さってありがとう。
今日の講義ではなぜ逆境に強い人と弱い人がいるのかその問題を取り上げたいと思います。
人生でどんな事が起きようとなんとか対処できる人もいますが他の多くの人たちはそれでくじけてしまう。
なぜある人たちには打たれ強さがあるのに他の人たちはそうでないのか。
これが私の長年の研究テーマです。
単純な疑問のようですが実は大変複雑なのです。
こうした性格の違いを示す面白いエピソードがあります。
クリスマスの事でした。
ある男性に娘が2人いました。
全く正反対の2人でした。
一人は生まれつき楽観的で人生の明るい面に目を向け必ず物事はうまくいくと考えていました。
もう一人は悲観的でマイナス面にばかり目が行きます。
お父さんは2人の娘の性格を試す事にしました。
クリスマスイブの夜悲観的な娘の部屋には考えられるだけの最高のおもちゃを入れておきました。
あらゆる電子機器タブレット端末ビデオゲームなどです。
その娘がそういうおもちゃが好きなのは知っていましたから。
そして楽観的な娘の部屋には大量の馬糞をまいておいたのです。
そしてクリスマスの朝お父さんは驚きました。
悲観的な娘の部屋を通りかかると娘はすっかりしょげていました。
「どうしたんだい?おもちゃが気に入らないの?」。
娘は答えました。
「パパこのおもちゃは大好きよ。
でもこんなにたくさんあってみんな使う電池が違うの。
それに難しい説明書を読まないと電池が切れた時どうしたらいいのか分からない。
それに友達に見せたらやきもちをやかれるに決まってるわ」。
少しがっかりしたお父さんは楽観的な娘の部屋に行ってみました。
すると馬糞の中で娘はうれしそうにしているではありませんか。
「何がそんなにうれしいの?」と聞くと娘は答えました。
「パパおうちのどこかにお馬さんがいるのよ!」。
(笑い)これは楽観主義者と悲観主義者の違いをよく示していますね。
どんなに困った事が起きても楽観的に捉える人がいます。
なぜなのか。
心理学者たちは少しずつその答えに近づきつつあるようです。
その答えの核心にあるのは私がサニー・ブレイン「楽観脳」とレイニー・ブレイン「悲観脳」と呼んできたもののようです。
なぜ前向きな性格と後ろ向きな性格があるのか。
フォックス教授はこれを脳の働き楽観脳と悲観脳に鍵があると分析します。
サニー・ブレイン「楽観脳」とはポジティブで楽観的な考え方を促す脳の仕組みを晴れ空に例えたもの。
一方レイニー・ブレイン「悲観脳」とはネガティブで悲観的な心の動きを生む脳の仕組みを雨空に例えたもの。
「楽観脳と悲観脳」それが今回の「白熱教室」のテーマです。
我々の脳の回路の出来方の違いで物事をネガティブに捉える人とポジティブに捉える人がいるのです。
心理学者は「認知バイアス」と呼んでいます。
状況をどう解釈しどう受け止めるかによって同じ事象が全く違って見えそれが人それぞれの性格に影響していくといいます。
私たちが周囲の情報を処理する時の癖傾向ですね。
そうした傾向はいろいろな形で作用します。
本質的には脳が良い事を見つけるのか悪い事を選び取るのかという事ですね。
これには一種の訓練にもなります。
つまりポジティブな傾向よりもネガティブな傾向が少しでもあればそれを毎日何回もするのですから一生の間では何度も繰り返す事になります。
そうやって楽観的あるいは悲観的になるよう私たちは自分の脳を訓練している事になります。
この「認知バイアス」を心理学者はいろいろなやり方で研究しているんです。
今日は判明しているバイアスの中からいくつか紹介しましょう。
認知バイアスの中でも代表的なバイアスが4つあります。
自分をどう評価するかを示す「帰属の誤り」。
何に注意を振り向けるかを示す「注意のバイアス」。
同じ出来事をどう解釈するかを示す「解釈のバイアス」。
そして人生のさまざまな出来事のうち何を記憶にとどめるかを示す「記憶のバイアス」です。
バイアスの一つ「帰属の誤り」。
これは物事の原因を自分にどう説明するかというバイアスです。
何か願いどおりにならない事があるとしましょう。
試験で落第したとか欲しいものが手に入らない。
例えば誰かをデートに誘ったけど応じてくれない。
人によってそこに見いだす理由は異なります。
自分に問題があったのか。
他に何か問題があったのか。
こうした意味づけによって人生の見方には大きな違いが生じます。
自分が学生で大切な試験に落第してしまったと想像してみて下さい。
その場合自分にそれをどう説明しますか?重度のうつ傾向がある人の場合だとまず極めて一般化した説明を見つけるものです。
「試験とはどれも難しいものだ」。
もっと健康的で楽観的な人であれば「あのテストは特に難しかったから落第したんだ」と考えます。
ところが極度に悲観的な人は「人生は何をしても大変だし試験もみんな大変だ」と考えやすいのです。
次に自分の中に理由を求めるのか自分以外のものに理由を求めるのかという問題があります。
例えば何かに失敗した場合自分を責めるのか世界を責めるのか。
自分を責める事がいつでも不健康だというわけではありません。
しかしそれが一般化されてしまうとどんな場合でも人は自分を責めてしまいかねません。
試験の例では「あの試験で落第したのは自分の知能が低いせいだ」となります。
これが別の人だと「今回は難しい問題が多かった」となるわけです。
教師たちつまり他人が特に難しい試験を出したせいだというわけです。
お分かり頂けましたか?どう理由づけするかで世界の見え方は全く変わってくるのです。
そしてもう一つのバイアス。
これは私が長年研究してきたものですが「注意のバイアス」です。
私たちの注意はいろんな情報に対して無意識のうちに引き付けられます。
その例としてある古典的な検査を紹介します。
脳内で起きる事をどうやって測定するのか?もちろん脳のスキャンなどもできますがさまざまな認知心理学の検査があって大変シンプルながらも効果的に測定できるんです。
例としてそうした検査の一つ「ストループ・テスト」をやってみましょう。
反応の早さでネガティブ思考かポジティブ思考かが分かります。
人がネガティブなのかポジティブなのかを測定するため単語を並べるわけです。
それぞれの単語にはポジティブな意味かネガティブな意味があります。
楽しい言葉明るい言葉その一方で大変ネガティブな意味の言葉を並べます。
そして単語の色を口に出してもらうのです。
ポジティブな人とネガティブな人では単語につけられた色を口に出すまでの反応時間が異なるのです。
どなたか自分は大変楽観的だという人はいませんか?それではやってみますか?単語を1つずつ見せていきます。
お名前は?ソラヤです。
名乗り出てくれてありがとう。
では単語が何色で書かれているかを言って下さい。
単語は1つずつ表示されます。
(ソラヤ)緑。
青。
赤。
青。
緑。
青。
よくできました。
今は反応時間を計ってはいませんでした。
でもポジティブな言葉とネガティブな言葉があったでしょう?ご協力どうもありがとう。
このテストで回答者がどれだけ楽観的か悲観的かを測定します。
典型的な実験結果です。
実は楽観的な人の方がポジティブな単語の色を言う時少しだけ長く時間がかかるのです。
悲観的な人はネガティブな単語の色を言う時長く時間がかかります。
もっともその差はミリ秒単位ですから普通は気が付きませんが脳内部では確かに時間の差があるのです。
その理由は悲観的な人の場合ポジティブな単語よりもネガティブな単語に反応するため「干渉」が邪魔をして反応時間が長くなるためです。
逆に楽観的な人はポジティブな単語に反応するのでこちらも「干渉」が邪魔をして反応時間が長くなります。
これを「ストループ干渉」と呼んでいます。
シンプルな方法ですが人の注意がどこに向かっているか把握する事ができます。
次に「解釈のバイアス」も重要です。
社会には曖昧さがあふれ返っています。
人はいろんな事を言いますがその多くは実は大変曖昧なものです。
もうかなり昔の事ですが私がアメリカで初めて本を出版しニューヨークの出版社に行ったのですがそのためにジャケットを買ったのです。
ツイードのジャケットで私は大変気に入っていました。
でも編集者と会った時彼女は開口一番「まあツイードだらけね!」と言ったんです。
私は心の中で悩みました。
「どういう意味?すてきなジャケットねって事?それともとんでもないジャケットだって事?」。
誰でもこんな経験はあると思います。
それをどう解釈するかで物事は違って見えます。
これは「解釈のバイアス」と呼んでいるもので曖昧なものをどう解釈するのかという傾向です。
このバイアスは簡単に測定できます。
その一つが「スクランブル・センテンス」と呼んでいる手法です。
被験者に5つか6つの単語を見せます。
そしてその単語のうち1つを除いてできるだけ早く文章を作ってもらいます。
その例を1つお見せしましょう。
頭の中でできるだけ早く文章を作ってみて下さい。
多くの人がこんな文章を作ります。
でも他の文も出来ます。
例えば…時間がかかった人は考え過ぎです。
実際には短時間にパソコン画面で文を作ってもらうんです。
もうお分かりのとおり私たちが何を調べたいのかというと被験者が最初に思いつく解釈が何かという事ですね。
こういうテストは不安障害やうつ病の子供に対してよく使われていますがそういう人たちはネガティブな解釈をする傾向が強く見て取れます。
もう一つやってみましょう。
音をお聞かせしますが何の音だと思いますか?よろしいですか?いきますよ。
(何かの音)はい何の音に聞こえましたか?
(聴衆)銃声?そうですね3つの可能性があると思います。
これは銃声かもしれませんし車のエンジンの音かもしれませんしあるいは花火の音かもしれません。
つまり私たちが聞いている音はさまざまな異なる事柄を示唆しうるものなのです。
これについてはとても印象的な出来事がありました。
私は1970年代にアイルランドのダブリンで育ちました。
年齢がバレてしまうかもしれませんが随分昔ですね。
ちょうどそのころ北アイルランドのベルファストではアイルランド共和軍の動きが活発でした。
このころ紛争地帯から逃れるためダブリンの学校に疎開してきた北アイルランドの女の子たちが大勢いたのです。
ダブリンでは銃撃戦は起きませんでしたので平和な環境で暮らす事ができました。
これは鮮明に覚えているのですがある日北アイルランドの女の子も含めて仲の良い友人3人とおしゃべりしながら歩いていました。
彼女は真ん中にいて私たち2人は両隣を歩いていました。
すると突然北アイルランドの女の子がいなくなったのです。
「あの子どこに行ったの?」と思って振り返ると4mほど後ろで彼女は道路にべったりと伏していたのです。
ちょうど車が通りかかって大きなエンジン音が鳴った時です。
私たちはそんな音気にも留めませんでした。
でも彼女は銃声だと思ったのです。
当時ベルファストではこのような時すぐ地面に伏せるのが普通でした。
私はその音をそもそも認識すらしておらず何が起きたのか分かりませんでした。
でも彼女のおびえきった脳はフル回転していてとっさに地べたに寝そべったのです。
彼女にしてみれば常識的な反応です。
この例から分かるように私たちの解釈の違いは実に大きな差異を生むのです。
さて「解釈のバイアス」「注意のバイアス」について少し見てきました。
もう一つの大きなバイアスは「記憶のバイアス」です。
何か大きな出来事があるとそれが記憶に残るものです。
大きな出来事ほど記憶に残ります。
でもいろいろ雑多な小さな出来事になると人によって違いが出るものです。
誰でもささいなレベルでも良い事や悪い事を体験しますがその中で何を記憶にとどめるのか?例えばうつ病の人たちにはネガティブな出来事を記憶にとどめるという強いバイアスがある事が分かっています。
良い事は忘れてしまい悪い事ばかり鮮明に覚えてしまうのです。
反対に楽観的な人たちは楽しい事ばかりを覚えている傾向が強いのです。
うまくいかなかった事は忘れてしまうのですね。
こうしたバイアスは本人は自覚しておらず大抵無意識に作用するものです。
例えば朝新聞を見てネガティブなニュースに目が行く場合もポジティブなニュースに関心が向かう事もありますね。
友達とばったり会っておいしいコーヒーを一緒に飲んだ事を覚えている場合もあれば仕事に向かう途中バスに乗り遅れた事を覚えている場合もあります。
こうした日常的な出来事をどう捉えるかによって自分の脳がさまざまな情報にどう対応するかに影響が出るのです。
ちょっとしたテストをしてみましょう。
これから一連の単語が表示されます。
ズルは駄目ですよ。
表示されている時に書かないで下さいね。
これは記憶のテストです。
まずは単語を見て頂き最後に私が合図しますので覚えている単語を全て書き出して下さい。
順番は気にしなくていいです。
それではスタートしましょう。
では覚えている単語を全て書き出して下さい。
少し時間をあげます。
どれくらい覚えていますか?合計15の単語がありました。
15個全て書き出せた人はいますか?いません?それでは10以上の方はいますか?結構いますね。
すばらしい。
記憶力がいいですね。
既にお分かりの方もいらっしゃるでしょう。
これらの単語はネガティブな単語とポジティブな単語中立的な単語に分かれています。
「恐れ」「パニック」「孤独」「不安」といった単語は多くの人はネガティブに受け取ります。
一方「喜び」「愛」といった単語については一般によりポジティブなものと判断します。
そしてネガティブでもポジティブでもないニュートラルな単語もあります。
この実験で分かるのは例えば誰かがうつ病で苦しんでいた時非常に強力な記憶のバイアスがかかっている事です。
その場合はネガティブな言葉を覚えやすくなりますがその人が落ち込んでいなかったりかなり楽観的である場合にははるかにポジティブな言葉を覚えやすくなります。
記憶のバイアスを測るには別の方法もあって「自伝的記憶」と呼ばれるものですがこれは単純に人々の人生における大きな出来事について尋ねるものです。
例えば「16歳の時に起こったあるいは22歳の時に起きた5つか6つの出来事を話して下さい」などと聞きます。
そして被験者は実際に起きた事に目を向けます。
それで人生の出来事の記憶において強いバイアスがかかっている事が分かります。
非常に落ち込んでいる人はよりネガティブな情報を記憶する傾向にありますがあまり落ち込んでいない人はよりポジティブな情報を記憶する傾向にあります。
これは非常に興味深い分野です。
この分野では良い研究がたくさん行われています。
ですがもちろん問題もあります。
例えば被験者に過去にどんな事が起きたか本当のところ私たちには知る由がないのです。
被験者が自分の過去について話す時バイアスがかかっている可能性があります。
例えばポジティブなものよりネガティブなものが選択的に記憶されているのかもしれません。
あるいはネガティブな出来事が本当にたくさん起きたのかもしれずだとしたら記憶は非常に正確かもしれません。
バイアスなのか信頼できる記憶なのかきちんと判断する事はできないのです。
一方先ほどの単語の実験を繰り返せば認知バイアスが正しく理解できます。
全員が同じ条件で15の単語を不規則に見ました。
このテストで人によって違いが出るならばこれは純粋な記憶のバイアスだと言えるのです。
ご質問ですか?
(女性)人生で経験してきた出来事やトラウマから悲観的な考え方を身につけてしまった人々に関して認知バイアスを修正してもっと楽観的になるためにどんな研究がされていますか?いろいろな研究がありますがネガティブな考えを疑問視する事が非常に効果的だと私は主張しています。
先ほど解釈のバイアスについてお話ししましたが例えば一貫して否定的な解釈をする人々がいます。
ただ本当に難しいのはこれが認知行動療法のように人々が経験しなければならないエクササイズのようなものであるという事です。
ですので例えばあなたが「私は頭が悪いので試験に落ちた」とある種否定的な思い込みをしていた場合は「今までに合格した事はありますか?」と質問します。
答えはほとんどの場合「イエス」です。
ですので努力してそれらの信念に疑問を投げかける事によってある時点で彼らの考え方を変えるきっかけを作る事ができるようになります。
2年ほど前に我々が行った興味深い実験です。
被験者には彼らに起こった心に残る出来事全てについて1週間日記をつけてもらうように頼みました。
それほど重要な事柄である必要はなく楽しかった出来事または不快だった出来事について書いてもらいました。
そこで分かった事は非常に強力な選択的記憶バイアスが働いていた事でした。
ですので日記を読み返した時に「おおそれは忘れていました」という事がよくありました。
例えば「偶然友達に会って思いがけなくお茶を飲む事になった」などです。
より悲観的で抑うつ度の高い被験者はこの種のささいな出来事を忘れる傾向にありました。
記憶にそのようなバイアスがある事を知る事は被験者にとって非常にプラスになりました。
しかしこの日記研究で分かったもう一つの事は被験者は日記を書くために良い事も良くない事も意識的に探すようになったと言っていた点です。
それが注意バイアスを転換させるきっかけとなりました。
良い事に意識的に注意を向け始めるとやがてよりポジティブな出来事に気付く事ができるようになります。
私が皆さんにお教えしているテクニックがあります。
ロンドンに住んでいたある人の話です。
彼は非常にネガティブで全ては最低でニュースも悪い事ばかりで実際何も良い事は起きないと言っていました。
こういった時にどうやって状況を変えるかというとまず地下鉄のホームに座って幸せそうな顔を探します。
たくさんの不幸そうな顔を無視してほほ笑んだり笑ったりしている幸せそうな顔だけを探します。
日常生活におけるこのような出来事に目を向ける事によって否定的な出来事に心を奪われる事なく意図的に肯定的なものを見る事が可能となります。
ここで言いたいのは認知バイアスが重要であるという事です。
起こった事をいかに解釈するか。
一つの物事を他の物事よりもいかによく記憶するか。
こうした事が全て私たちの性格が形づくられるうえで非常に重要なのです。
数百年前にウィリアム・シェークスピアが言った事ですが「ハムレット」だったと思いますが彼はこう言いました。
「ものの善しあしは考え方一つで決まる」と。
つまり実際には私たちみんなに悪い出来事が起きていたり良い出来事が起きていたりしますがこれは私たちがどう解釈するかなのです。
心理学や脳科学で明らかになってきた事をシェークスピアは随分昔によく分かっていたのです。
なぜ人によって悲観的になったり楽観的になったりするのか理解しようとする時こうしたバイアスがどのようにして形成されるのかを理解する事が重要です。
なぜ人によって非常にネガティブなまたはポジティブなバイアスを形成したりするのか。
実際に何が起こったのかにもよるでしょう。
もし多くの悪い出来事が起こったのならばよりネガティブなバイアスを形成しがちです。
北アイルランドの女の子の例のように。
彼女は明らかに潜在的な銃声に意識が向いていました。
彼女の脳がそうなっていたのです。
こうしたバイアスがどう作られるかを理解するにはアメリカの実験心理学が参考になりました。
アメリカで科学的な心理学を確立したウィリアム・ジェームズは「幼児の脳は重要な事とそうではない事をどう区別するのだろうか?」と考えました。
幼い子がキッチンの乳母車に乗っているとしましょう。
その子は何の音が重要で何の匂いが重要であるとどうやって分かるのでしょうか?想像してみて下さい。
キッチンに座って話してる人がいます。
そこではラジオが流れ窓の外には車の音がしています。
これを幼児の視点から見てみると何に注意を向けるべきか何は無視していいのかどのように理解しているのでしょうか?ジェームズはこれを「花盛りのうるさい混沌」と呼びました。
彼が言うには私たちは「花盛りのうるさい混沌」の中に生まれたのです。
私たちは完全に空白な状態で世界に生まれ落ちるわけではありません。
ですが私たちの脳が意識を向けているのは2つの大きな情報のカテゴリーです。
一つは私たちに害を与えるもの「恐怖のシステム」。
もう一つは私たちにとって心地よい「快楽のシステム」です。
これらは生物学的にも大きな動機づけになります。
これはまさに楽観主義と悲観主義の根本的な違いの根底にあるものです。
私たちは皆恐怖の脳を持っていますし皆快楽の脳を持っています。
ですが人によってそれぞれ反応するスピードが違うのです。
人によってはより敏感な恐怖のシステムを持つでしょうしより敏感な快楽のシステムを持つでしょう。
私たちに必要なのは2つの良いバランスなのです。
恐怖のシステムが必要な理由は例えばそれによって危険を察知する事ができるからです。
同様に快楽のシステムは生き延びるために必要なのです。
2つのシステムについて詳しくお話しする前に典型的な脳について見ていきましょう。
脳の中で私たちが何を認識しているかを示した図です。
ポール・マクリーンという進化生物学者によると人の脳は進化の各段階にまつわる3つの層で理解できます。
マクリーンによれば人間の脳はその進化の過程で3つの層に分けられます。
最も早く形成された脳幹の部分は「生存脳」とも呼ばれ生物としての生存に関わる呼吸や体温調節などをつかさどります。
次に古いのが人間の感情をつかさどる「感情脳」。
そして進化の過程で最後に獲得したのが論理的思考を可能にする「思考脳」です。
こうした脳の3つの働きはそれぞれ脳内の領域と大きな関わりがある事が分かっています。
感情脳に大きな影響を及ぼすのが「桃体」という神経細胞の集団と「側坐核」という集団。
思考脳に働きかけるのが「前頭連合野」です。
これは現在ではあまりに単純な脳の見方だろうと言われていますがそれでもある程度の正確性はあります。
彼が指摘したのは脳の下の方の脳幹はほとんど全ての哺乳類に共通する部分ですがこれは血圧を正常に保ったり体温を正常に保ったりする部分であって生存のために必要なものです。
どのような生物であろうとこうした事は考える必要がありません。
自動的にそうなっているのです。
この脳の下の部分あるいは生存脳と言ってもいいですがここで起こっているのです。
進化の時期において最も基本的で古いものはこの生存脳の部分です。
そしてそのちょうど上に感情脳と呼ばれるものがあります。
この部分もまた進化の時期において非常に古いものですが主に感情を扱う傾向にあります。
喜び悲しみ恐れといった感情です。
この部分もまた地球上のほとんどの生物に共通しているのです。
これを脳内物質に即してお話しすると桃体という部分があります。
これは脳の警告ボタンのようなもので中央の部分辺りにあります。
ほとんどの動物にある恐れの検知器のようなものです。
これもまた脳の歴史の中ではかなり古いものです。
人についてはどうかというと人の脳の特徴的な部分はこの上の層です。
くしゃくしゃした物質がありますよね。
それは「大脳皮質」です。
ここに神経線維が集まっていて脳の他の部分を覆っています。
ここが思考や知的探究に最も関係していて人間独自のものです。
他の多くの生物にもありますが人間よりもはるかに単純なものなのです。
進化を経て脳のこの3つのエリアは孤立して機能しているのではありません。
誰の脳においても情報のやり取りが常にこの3つのエリアを行き来しています。
こうして回路はだんだん発達していくのです。
それぞれの脳内エリアについて詳しく説明しましょう。
その一つは桃体ですがこれは脳の危険信号とでも呼べるもので危険を察知すると桃体が警戒態勢に入ります。
もう一つのエリアは側坐核と呼ばれます。
側坐核は脳内の喜びを感じる部分で「ドーパミン」という物質で満たされています。
側坐核は楽しい事や心地よい事に私たちの関心を向けてくれます。
3つ目は前頭連合野でしばしばブレーキをかける役目をします。
調整バルブの働きをしていると言えますね。
時には実際には危険がなくてもアラームが鳴る事があります。
そんな時思考する脳はいわば火消し役を担うのです。
楽観と悲観が一体どこから来るのか理解するためには実際に脳内のエリアをのぞいてみる必要があります。
私が「悲観脳」と「楽観脳」と呼ぶのはこの悲観的・楽観的考え方の根底にある2種類の脳内回路の事なのです。
では悲観脳について見ていきましょう。
簡略化した悲観脳の図を見て下さい。
桃体はとても小さいアーモンド1粒ほどの大きさで右と左の耳からそれぞれおよそ4cm奥へ進むと両側に1つずつあります。
こんなに小さいですが脳の警報システムです。
潜在的な危険を察知する事がその役割です。
一旦危険が察知されるとここから脳の他の部分に「全てを停止して注意しろ」と信号が送られます。
桃体は「全てを止めろ注意しろ」という信号を送るために全てを停止させるほどの力を持っています。
これが悲観脳の回路で悲観的な考え方の展開をはっきり表しているのです。
脳内回路の機能のしかたを見ると回路は桃体と前頭連合野のあるエリアとの間でまるでアクセルとブレーキのように機能しています。
桃体は「走れ早く逃げろ」と言い前頭連合野は「ちょっと待てよ。
走らなくてもいいかも」と言うわけです。
例えば水族館に行ってサメを見たとします。
即座にあなたは「さあここから逃げなくては。
危険だ」と思いますが実際には脳の高度な部分が「ガラスの仕切りがあるから安全だ。
本当は危険ではない」と言うわけです。
もちろん回路の機能のしかたは人によって少しずつ違います。
非常に敏感な桃体を持った人もいれば桃体をコントロールする事にたけた人もいます。
機能のしかたには個人差があるのです。
これが悲観脳です。
さて楽観的な考え方の鍵となる楽観脳の回路ですが大ざっぱに言えば機能のしかたはかなり似ています。
脳の奥の方に側坐核があります。
桃体にとても近いところにあり同じように前頭連合野との間で相互作用します。
こちらもアクセルとブレーキのようです。
人は時に喜びの衝動にすぐさま従いそうになりますが社会的には行動に移さない方がいい時もありますよね。
前頭連合野が「ちょっと待て」と言うわけです。
見て頂くとお気付きになるかと思いますがここから出ている神経線維は桃体のそれに比べると若干弱いですね。
根本的な恐怖のシステムというものが快楽のシステムに比べ常に強いと言いかえる事もできます。
ランチを食べるかそれとも自らがランチになるかというのは相当の違いです。
自分にとって心地よい事を見つけるより本当の脅威を察知する事の方がずっと重要なのです。
ですから恐れのシステムは常に強めになっている。
例えば悲観的な事柄に対する先入観は簡単に数え上げる事ができますが肯定的な事柄に対する先入観はなかなか見つからない。
それは恐れを感じる脳が根本的なシステムであり我々の意識を他のもの以上に恐れへと向けるからなのです。
恐怖のシステムの次に強いのが快楽のシステムです。
私たちの注意を喚起する刺激のカテゴリーは2つあり一つは危険や恐怖のシステムもう一つは自分に心地よいものとなっているわけです。
恐怖のシステムの核となっている桃体が悲観脳の回路において非常に重要な役割を果たしています。
ここで興味深い事は恐怖のシステムには実は肯定的な要素と否定的な要素がある事です。
我々は恐怖のシステムが人をネガティブに向かわせるので取り除いた方がよいと考えがちですがそれが存在するには十分な理由がある事を忘れてはなりません。
それは危険を感知し我々を可能な限り安全に守っています。
ご存じのとおり恐怖は我々を取り巻いています。
メディアは否定的なニュースで満ちあふれ人々は時になぜ良いニュースがないのかと不満を漏らします。
ほとんどの場合我々が耳にするのは悪いニュースばかりです。
同様に政治家も昔から非常にネガティブな話題で人々に恐怖心を植え付け危機をあおり選挙に勝とうと試みてきました。
宗教的指導者も自分たちの信念を実現するために昔から恐怖を利用してきました。
ニュースは否定的な出来事で満ちています。
そしてそれは非常に理にかなっています。
なぜなら悲観脳は楽観脳より常に若干強いため否定的なニュースは注目を集めるのです。
問題はこのためにネガティブなバイアスが強まってしまう事です。
強い影響を受けやすい人もいて非常に強力な負のバイアスが育ってしまう事もあります。
質問ですか?悲観脳を発達させる必要はあるんですか?はい。
実は悲観脳の訓練はとても容易なのです。
人が悲観的になる理由の一つは世の中がネガティブな情報であふれているからと言えます。
ですからネガティブな先入観を誘発する事は容易です。
しかし生きていくために恐怖のメカニズムは必要不可欠です。
何年も前に異なる種類の脳損傷に苦しむ人々を研究しました。
恐怖のメカニズムの基盤となる桃体について先ほどお話しした事を覚えていますか?例えば手術で桃体を完全に切除された人々がいます。
つまり恐怖のメカニズムを持たない人もいるのです。
そのような人は日常生活をどのように営むのかと疑問を持たれるかもしれませんが彼らは実際普通の生活を送っているのです。
桃体を除去された人々に特別変わった様子は見られませんが危険を察知する能力を失うという興味深い傾向があります。
ある女性にインタビューしました。
彼女の事はよく覚えています。
彼女の行動に夫は手を焼いていました。
しばしば車の前に飛び出したりしました。
距離感がつかめないのではなく恐れの感情を持っていないのです。
ある時自宅の暖炉で燃えている炭がカーペットの上に落ちてしまったのだそうです。
すると彼女はすぐさま素手でその炭をつかみ取り重度のやけどを負ったそうです。
彼女は「やけどするとは思わなかった。
論理的には分かっていたけれどもそれを恐れる気持ちはなかった」と言っていました。
つまりやけどをするかもしれないという恐れの感情が全くないのです。
桃体に損傷のある人々に共通するもう一つの事として過剰に信頼しやすくなる事が挙げられます。
暗証番号をすぐに教えてしまう。
世の中はすばらしい人ばかりなのでだまされるはずがないと信じているからです。
なぜ恐怖のメカニズムが生きていくために必要かお分かりでしょう?一見彼らに人と違うところは見受けられません。
普通に仕事をしてさまざまな事をして生きている。
しかし判断を要する小さな出来事においては恐怖のメカニズムが役立つのです。
私たちの研究は多様な職業や専門職をも対象にしてきました。
ちょっと考えてみて下さい。
実際に悲観主義が楽観主義よりも重要と見なされる職業は何だと思いますか?何かの批評家ですね。
映画とか食べ物の批評家。
映画やレストランなど人気のあるもののマイナス面を分析する能力を求められます。
なるほど。
そうですね。
軍隊はどうでしょう?常に危険な状況で警戒しなくてはなりません。
確かにそうですね。
どうもありがとう。
例えば手術とか医療分野がんの専門医とかですね。
こうした人にはX線画像を見る際誤って楽観的な判断をして混乱を招かないよう相当に悲観的な見方をする事が求められます。
避けたいのはそこにあるはずの何かを見落としてしまう事です。
がんが疑われる場合注意すべきは見落とすというミスを犯す事です。
がんはないのに「あるかもしれない」と言う過ちを犯す方がよほどマシでしょう。
パイロットや航空管制官もうまくいきそうな事より起こりうる危険や悪い可能性に思いをはせる事が求められるのです。
さてここでお伝えしたい事の要点は恐怖のシステムや悲観論を考える時それらを全て否定的に捉えるべきではないという事です。
「世界から恐怖を取り除けたらみんながもっと楽観的だったらもっと幸せな場所になるだろう」と人はよく考えます。
しかし恐怖のシステムには多くのプラス面もあります。
我々が常に楽観的で全てがうまくいくと考えたら大失敗する確率が高まるでしょう。
ですから適度な悲観主義が時には必要です。
行き過ぎるのはもちろん問題ですが。
私は1920年代のバンス・バンダースという男性のすばらしい物語に出会いました。
バンスはひん死の状態で病院に入院していましたが医師は彼についての一部始終や症例記録を書いていました。
体調は明らかに下り坂で悪化し続けました。
バンスは屈強な肉体労働者です。
あらゆる検査をしましたがなぜ彼の体調が急に悪くなったのか医師たちは理解できませんでした。
バンスの妻は彼に起きた事を医師に告げました。
バンスは2日前の夜に墓場に行き地元の呪術師と口論になったのだそうです。
当時のアラバマでは呪術が広く信じられていました。
この時呪術師はひどい悪臭のする液体を浴びせて「今お前に呪いをかけたから死ぬだろう。
医者もお前を救う事はできない」と告げました。
バンスは家に駆け戻り「もう駄目だ。
俺は死ぬ」と言いました。
そして体調が悪くなったのです。
バンスの医師はこの話を聞き何ができるか長い間懸命に考えました。
やがてバンスの家族に「もう大丈夫。
最善の治療策のために明日来院してほしい」と告げました。
翌日医者は「バンス私は原因を突き止めた」と言いました。
「ゆうべその呪術師の所へ行き何がその液体に入っていたかを白状させた。
液体にはトカゲの卵が入っていてあなたがそれを浴びた時に卵があなたの体内に入り胃に到達した。
今あなたの胃の中にはトカゲがいて胃壁を食い荒らしているんだ」と。
その時部屋を包んだ驚きと静寂が想像できるでしょう?医者は厳かに看護師を呼んでトカゲを駆除するための注射をするように指示しました。
看護師が来て大きな容器に入れた茶色い液体をバンスの腕に注射しました。
実はこの液体は即座に吐き気を催させる薬でした。
バンスにこの注射をすると彼は嘔吐し病室は大混乱となりました。
この混乱の中医師はベッドの下に忍ばせたカバンの中から大きな緑色のトカゲを引っ張り出しバンスの上にかざして言いました。
「見なさい。
あなたの中から何が出てきたか。
道理で死にかけていたわけだ」。
即座にバンスは卒倒して眠りに落ち24時間後に目覚めた時には完全に健康を取り戻していました。
とても劇的な話ですがほぼ確実に本当の話です。
当時の医者は非常に詳細に記録をつけていたのです。
この話は我々の思考が本当に病気の原因になりうる事を示しています。
呪術師に呪いをかけられたというバンスの思い込みが彼の命を脅かすほどの影響力を持ったわけです。
逆に彼の思い込みは彼が再び回復するのに十分な力を持っていました。
つまりトカゲが実際に胃の中から出てきたという思い込みは彼がひん死の状態から一気に回復できると確信するのに十分でした。
ですので根深い思い込みには間違いなく生理学的な影響をもたらす力があるのです。
私が今日本当にお伝えしたかった事は楽観主義になるか悲観主義になるかはこうした認知バイアスに実際に左右されているという事です。
恐怖のシステムこそがこのプロセスの真の出発点です。
それが注意バイアス解釈バイアスそして記憶バイアスの発達につながっていきます。
そのためより否定的な情報に気付いたり物事を否定的に解釈したり否定的な情報を記憶したりする傾向が発達します。
ここまで異なる脳回路や認知バイアスの発達なぜ楽観的な人も悲観的な人もいるのかについていろいろお話ししてきました。
今回何か一つ覚えて帰って頂くとすればそれは悲観主義にはプラス面とマイナス面があるという事です。
次の講義では楽観主義とその利点について詳しく話すつもりです。
今日は悲観脳の方により重点を置いてお話ししましたがこのシステムにとって認知バイアスは非常に重要です。
恐怖システムにも存在するだけの理由があり取り除くべきではありません。
でももちろんこれにはマイナス面もあります。
人が極端に否定的になったり極端に悲観的になればそれは人生に困難をもたらす事になるでしょうから。
ご清聴ありがとうございました。
(拍手)2015/07/24(金) 23:00〜23:55
NHKEテレ1大阪
心と脳の白熱教室 第1回「楽観脳と悲観脳」[二][字]
自分はなぜこんなに後ろ向きなのか。あいつはなぜあんなに前向きなのだろう。最新科学で性格の悩みを解き明かすとともに、実践的な性格改造に挑む特別講義を紹介する。
詳細情報
番組内容
なぜ人間には楽観的な人と悲観的な人がいるのか。フォックス教授は、その鍵が「サニーブレイン(楽観脳)」「レイニーブレイン(悲観脳)」と呼ばれる脳の働きにあるという。人間の脳には危険を察知し恐怖を感じる回路と快楽や喜びを感じる回路があり、そうした強い感情を抑えようとする回路もある。そうした回路のでき方は人によって違い、悲観的な人や楽観的な人が生まれるという。脳科学と心理学で、あなたの性格に迫る。
出演者
【出演】オックスフォード大学教授…エレーヌ・フォックス,心理学者…ケヴィン・ダットン
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
趣味/教育 – 大学生・受験
ドキュメンタリー/教養 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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日本語
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