≫「金スマ」特別編。
≫今夜の「金スマ」はカラオケで不動の人気を誇るある曲に注目したいと思います。
≫歌手、一青窈が歌う「ハナミズキ」。
≫第一興商が調べたカラオケ年間チャートにおいてなんと邦楽で唯一、「ハナミズキ」が10年連続トップ10入り。
≫この歌詞は、友情や別れ、愛する人への思い、人生のどんなシーンにも当てはめることができる。
幼かった彼女に伝えられていたのは悲しい嘘だった。
≫これが当時見つけた赤い箱です。
中居≫歌手、一青窈さんです、よろしくお願いします。
どうもどうも、ご無沙汰しております、よろしくお願いします。
さて、一青さん、今年結婚されて。
今、お腹に?≫パンパンです。
6カ月です。
中居≫「ハナミズキ」が10年連続トップ10にランクインしてるって、これ、うれしくないですか?≫自分の曲じゃないみたいですね。
≫この歌が人々の心を引きつけてやまないのはその歌詞にある。
大切な人の幸せを願う普遍的なこの歌詞はどんなに時代が変わったとしても、決して色あせることはない。
しかし、一青窈はなぜ「私と好きな人」ではなく、「君と好きな人」と書いたのか中居≫「君と好きな人が百年続きますように」、パパとママが幸せになって欲しいなっていう思いが。
≫1970年、台湾人の顔恵民と日本人の一青かづ枝は東京で出会い、結婚した。
その年、長女、妙が生まれる。
その6年後に、次女の窈が誕生した。
そして一家は父の故郷・台湾で暮らすようになった。
窈の父、顔恵民は台湾で金鉱山を経営する台湾五大財閥の一つ、顔一族の長男。
ちなみにここに写っているすべての建物が父の実家である。
そして、日本から言葉も風習も違う台湾へ嫁ぎ、大財閥の長男の嫁となった母かづ枝。
夫のために台湾料理を一から習得し、いつも最高においしい料理をつくってくれた。
その後、窈が5歳のとき、一家は東京の世田谷に一軒家を購入し、移住。
だが、父だけは仕事の都合で台湾に残り離れて暮らすことになった。
この頃から日本での生活がしやすいようにと母方の姓である一青を名乗るようになったと言う。
そんな家族の当時の楽しみはというと、台湾で暮らす父からの手紙。
窈もこの父の手紙をいつも心待ちにしていたという。
手紙は父と会話できる唯一の手段。
すると、窈が小学生になったある日、うれしいことがあった。
なんと突然、台湾にいた父が日本の家で暮らすようになったのだ。
念願だった家族4人での暮らしに、窈は大喜び。
だが、父・恵民がこの家で過ごせる時間はわずかであった。
東京・世田谷に暮らす一青窈の姉、妙さんの自宅。
ここには、22年前亡くなった母・かづ枝さんが残した遺品が今も大切に保管されていた。
母の赤い箱には思い出の写真や台湾で覚えた料理のレシピ、そして…母の日記。
その日記には、夫の病が発覚してから亡くなるまでの1年2カ月、母、かづ枝さんが一人抱え込んだ苦悩と夫への真実の愛がつづられていた。
その最初のページは、こんな書き出しで始まっている。
≫はい、もしもし。
≫あ、一青さん、ご主人のレントゲンに異常が見つかった。
肺ガンの可能性大なんだよ。
≫たまたま検診に行った、かかりつけの病院で見つかった夫の異常。
その後、紹介された大学病院で詳しい検査を行い、その結果が出た。
≫奥さん、ちょっと。
両方の肺がガンにやられています。
残念ですが、手術は不可能です。
恐らく1年は無理でしょう。
≫そんな。
≫お待たせしました。
≫父のガンが確定した後、かづ枝は担当医師と父の親族友人らを呼んで、本人に病名を知らせるかどうかを協議した。
≫やはり奴の性格上、ガンだと知ったら自殺しかねない。
≫そうだ、言わない方がいい。
≫わかりました、皆さん、よろしくお願いします。
≫協議の結果、本人には隠し通すという結論に達し、かづ枝もそれに従うことにした。
当然、幼い娘たちにも父親の病名が告げられることはなかった。
だが、当時中学1年だった姉の妙だけは、ただならぬ事態を感じとっていた。
そのときのことを一青窈の姉妙さんは自身の著書でこんなふうに書いている。
すると…電話台の引き出しから出てきたテープレコーダー。
おそるおそる再生ボタンを押してみるとそこには…≫恐らく1年は無理でしょう≫どうしたの、妙ちゃん?≫ううん、何でもない。
≫その後、一縷の望みを託して国立がんセンターへ転院。
一体なぜ、がんセンターに入院するのか。
当然ながら父は勘ぐったが、母はここへきてもまだガンだと告げることができなかったすると…≫あなた、お食事つくってきましたが、今食べますか?≫真実を言わない妻に対し、徹底した無視という、夫の抵抗が始まるのである。
≫あなた、お食事つくってきましたが、今食べますか?≫末期ガンという真実をなぜ言ってくれないのか。
父は母のことを徹底的に無視するという抵抗を始めた。
≫パパ、ママがご飯食べますかって。
≫ううん、要らないって言って。
≫ママ、要らないって。
≫当時、母は日記で、こうつづっている。
≫あらっ、違うものがよかったですか?明日はお肉にしましょうか。
≫うすうす自分のガンに気づいている父と愛するがゆえに告知をしないと決めた母。
だが、そのために父は口をきかなくなり、母の手料理にすら手をつけなくなった。
そんな中でも、かづ枝は何とか夫に自分の料理を食べてもらいたい一心から…≫ただいま、パパ、帰りましたよ。
≫父、恵民はようやく退院。
≫ねえ、妙ちゃん、パパに今日のご飯どうするか聞いてきて。
≫うん、わかった。
≫今日くらい、きっと自分の料理を食べてくれる、そう信じていた。
だが、父は…≫パパ、ご飯どうするってママが。
≫外で食べるから、出かける用意をしなさい。
≫やった!≫パパ、外で食べるって。
≫えっ、そうなの?≫妙、早くしなさい。
≫ねぇ、ママは?≫ママは行かない。
≫行ってらっしゃい。
ママ、お腹すいてないから。
早く行きなさい。
≫ごちそうさま、行ってきます。
≫行ってらっしゃい、気をつけて。
≫子どもたちの前では何事もない素振りを見せていたが、父が無視をするようになってから既に1年がたっていた。
父・恵民は再び入院。
≫別れの時は、着実に近づいていた。
ある日、父を見舞いに来た台湾の兄弟が2人の関係に気づいた。
≫君たち夫婦はなぜケンカをしてるんだ。
≫すると、父は…≫夫婦ゲンカはしていない。
家内は俺をだまし続けた、許しがたい。
ただ、それだけだ。
≫彼が自らの病状を悟ったと確信した兄弟は…≫だまっていたのは、かづ枝さん1人の判断ではない。
医者と僕ら周りの者が相談の結果決めたことなんだよ。
≫すべてを告白した。
≫それだけのことで、今まで1年間、怒り続けてきたのか?≫すると、その翌日のことだった。
≫ごめんなさい。
≫ガン発覚から1年。
ついに夫婦は真の姿を取り戻した。
≫まだ8歳だった窈にもこの1年間の両親の関係は異様に見えていたのかもしれない。
夫婦の会話が戻ってからわずか1カ月後の1985年1月20日。
父、顔恵民はその生涯を終えようとしていた。
すると母は…≫ごめんなさい、2人にしてもらっていい?≫母は父との最期の時を2人きりで過ごし、娘たちにすら、その瞬間を渡さなかった。
これが母の赤い箱に入っていた、誰も知らなかった1年間の記録。
そしてその箱にはもう一つ、大切な手紙が入っていた。
それは父が家族に宛てた遺書≫あんまり、そうですね…家で見たいですね、このVTR。
中居≫知らなかったからというのはもちろんですけれども君と君の好きな人が百年続きますようにっていうのは…≫お父さん、お母さんに対する思い、お母さんが窈さんたちに対する思いっていうのが。
全然知らなかったんですか?≫あの箱は、姉の大切なところに置いてあるので、見たことは1回、2回ぐらいしかないんですけど。
あんまり過去をね、振り返っていると前に進めないから、姉が守ってくれているんだと思います中居≫ママは辛かったろうねその1年ね。
≫勝負だったんだと思う。
お母さんは絶対に、知ったらお父さんがつらい思いするから、知らせたくないという思いと何でお前が俺に本当のことを言ってくれないんだという思いと一日一日、愛の勝負っていうか何か。
中居≫お互いがお互いのことを思っているからこそ。
そして、悲しい別れはこれだけではなかったようですね。
≫妻と娘のいつまでも幸せを願ったお父さんでしたが、その後の「ハナミズキ」の物語、今度はこちらをご覧ください≫父、恵民がこの世を去り、一家3人での生活が始まった一青家。
母は少しでも家計の足しになればと近所のスーパーで働き始めた母はパートで家にいない時間が増え、中学生の姉も帰りは遅い。
父のいなくなった家はポッカリと穴が開いたようだった。
そんな寂しさを紛らわすために、窈は父にあて、以前と同じように手紙を書き続けていた。
しかし、幾ら待っても返事は来ない。
宛て先のなくなったその手紙はいつしか、父を思う詩のようになっていった。
≫ただいま、窈ちゃん、帰ってる?≫母は幼い窈に寂しい思いをさせまいと、以前にも増して明るく振る舞い…≫ねぇ、窈ちゃん、テーブルの下、見てみて。
何かいるの。
≫うわっ!≫アハハ、ひっかかった。
≫毎日こんないたずらを仕掛けては家の中を明るくしてくれた。
それでもある年のクリスマスどうしても父に会いたくなった窈は…それは、母には決してかなえることのできないプレゼントだった。
父親がいない寂しさを必死に埋めようとしてくれていた母だが、窈の中学卒業を間近に控えた1991年3月のことだった。
≫ママね、胃ガンになっちゃったみたいなの。
≫家族3人での生活が始まって6年。
窈の中学卒業を間近に控えた1991年3月のことだったそこで見つかったのは…≫ただいま。
≫ママね、胃ガンになっちゃったみたいなの。
≫えっ。
≫明日、一緒に先生の話聞いてくれるかな。
≫まさかの出来事だった。
≫ガンは胃の幽門部と食道の部分に広がっています幸い、ほかの部位への転移は見つからなかったので胃の全摘出手術を行えば大丈夫でしょう。
≫医師は胃の全摘出を勧めた≫どうなさいますか?手術なさいますか?≫はい、お願いします。
≫母は迷うことなくその場で決断し、1週間後の手術まで決めてしまったと言う。
≫窈ちゃんにはどうしようか?伝える?≫手術して治せるなら、大事な時期だし、余計な心配させなくてもいいんじゃない?≫うん、わかった、そうする。
≫父のときと同様、この事実を伏せることにした。
≫え、胃潰瘍?大丈夫なの?≫大丈夫じゃない。
ね。
≫うん、悪いところとれば治るんだって。
≫まだ思春期だった窈を守る母と姉がついた悲しい嘘だった。
≫ママ、これ着替えね。
≫こうして窈には真実を伝えぬまま、8時間にも及ぶ胃の全摘出手術を受けた母。
≫男の人の前で裸になったら逃げちゃうよね。
≫臓器を取って元気なはずはなかったが、窈に悟られないようにと冗談ばかりを言い、退院後も以前と変わった素振りすら見せなかった。
≫窈ちゃん、夜食つくったから。
≫もう、何で焼きおにぎりなの?太るから要らない!≫じゃあ何にしよっか。
≫いいから早く出てってよ!≫窈が大人になるまで死ぬわけにはいかない。
そんな気力からか、驚異的な回復を見せていた母。
だが、手術から2年がたった1993年。
≫ちょっと背中さすってくれる?≫更年期じゃないの?≫え〜、違うよ。
≫あちこちが痛いなどと言うようになったが、2人とも再発とは夢にも思っていない。
ところが定期健診に行くと…≫一青さん、ちょっと入院して精密検査しましょうか。
その結果は…≫ガンであることすら知らない妹はこの現実を受け止められるだろうか。
姉は伝えることができなかった。
窈に真実を伝えることができたのは…≫どうしたの、お姉ちゃん。
≫亡くなるわずか12時間前だった。
≫どうしたの?お姉ちゃん。
≫窈に真実を伝えることができたのは、亡くなる、わずか12時間前だった。
≫実はね、ママね、もう長くないんだよ。
≫嘘でしょ。
≫あまりのショックで当時の記憶がほとんどないという彼女。
しかし、このとき、必死の思いで書きつづった当時の日記が残っていた。
≫1993年3月9日、享年48。
窈は母と言葉を交わすことさえできなかった。
今回、姉の妙さんは妹にずっと言えなかった思いを初めて語ってくれた。
≫家族全員で守りたかった末っ子、窈の幸せ。
≫お姉さんも窈ちゃんのことを守りたかったということ?≫全く姉が心配していることはなくて、とにかく言わないでいてくれてありがとうっていう気持ちしかないので、もし、何かつかえているとしたら、1回もそんなこと思ったことないので。
中居≫君と好きな人が百年続きますように。
パパとママが幸せになってほしいなっていう思いが自分でつくられたんだけど、自分への家族からのメッセージになってる。
≫書かされたんですかね、ひょっとしたら。
これからは子どもと、子どもの好きな人が百年続くといいなと思いながら歌うんだと思います。
中居≫それでは今日は「ハナミズキ」、歌っていただくんでですけど、10年ぶりにセルフカバーとしてご自身でカバーされたと。
今回、合唱団の皆さんと?≫改めて人の声を重ねて1つになるというのをやりたいなと思って。
中居≫さて今夜は、新ドラマ「表参道高校合唱部!」の10名の皆さんが特別に参加していただいて、一青さんとコーラスしてお送りしたいと思います。
中居≫今日は「表参道」の芳根さん、こんな形で一青さんとコラボすることないと思います。
いかがでした?≫すごく夢のような時間で、棟がいっぱいで。
中居≫練習されました?≫すごいみんなで練習をしてきました。
2015/07/24(金) 21:00〜21:54
MBS毎日放送
中居正広の金曜日のスマたちへ[字]【名曲ハナミズキ一青窈は8歳で父を…16歳で母を】
君と好きな人が100年続きますように…名曲ハナミズキ誕生の物語…一青窈は8歳で父を…16歳で母を亡くす
詳細情報
☆出演者
【MC】
中居正広
【パネラー】
大竹しのぶ
ベッキー
假屋崎省吾
室井佑月
安住紳一郎(TBSアナウンサー)
【ゲスト】
一青窈
☆番組内容
さまざまな年齢・職業の女性100人がスタジオに集結。「こんなことをやってみたい!」という女性ならではのわがままな欲望を、番組中に「○○キャンペーン」という形で具体化していきます。そして番組の企画は、いつもスタジオに集結した女性や視聴者の女性発! 女性のためのストレス発散バラエティー番組です。
☆公式ページ
◇番組HP http://www.tbs.co.jp/kinsma/
☆制作
TBSテレビ
おことわり
番組の内容と放送時間は変更になる場合があります。
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