和久峻三サスペンス「20時18分の死神」小樽発 殺意の旅路 2015.07.24



(十文字刑事一課長)クマさん今どこにいる?
(熊沢刑事)臨港線ですよ課長。
どうしました?
(課長)ゆうべのな0pJf#3CzL¥でH/@8したコンビニ強盗らしき男が港町埠頭付近で目撃された。
頼みます。
了解。
(サイレン)
(船の汽笛)止めろっ。

(青柳刑事)手配中の者とおぼしき不審者発見。
〜〜熊沢刑事が追跡開始。
〜コンビニ強盗だな?
(男)ななんだてめえは?小樽中央署の熊沢だ。
強盗容疑と公務執行妨害で逮捕する。
(熊沢の声)「赤い筒袖のやん衆がさわぐ」「雪に埋もれた番屋の隅で」「わたしゃ夜通し飯を炊く」
(2人)「あれからニシンは「どこへ行ったやら」
(雪子)いいぞいいぞ。
〜小樽の男の中の男っ。
(目覚し時計のベル)もう8時?まだ宵の口よ。
残念だけど明日は早番。
どうもごちそうさまでした。
律儀なんだから。
乱れたクマさん見たいのに。
フフフフまた:#EYね。
その時には介抱頼みますよ。
逆にね海にほっぽっちゃうわよ。
…かあ?こええこええ。
おやすみ。
意気地なし。
「破れた網は問い刺し網か」
(警報機の音)
(電車の警笛)やめろっ。
(鈴木)離してくださいっ。
死なせてくださいっ。
馬鹿野郎っ。
命を粗末にするなっ。
(十文字)なに?自殺未遂。
そりゃまたどうして?鈴木道生。
オリエント事務機小樽支社。
はい。
(杉田刑事)鈴木美江さんですね?急いでください。
(美江)主人は?こちらです。
あなた。
あなたあなた大丈夫?大丈夫?大丈夫なのねあなた。
(道生)来たの?美江。
この男がねあなたのご主人を助けたんです。
そうですか。
ありがとうございました。
ひとつお尋ねします。
ご主人の自殺について何かお心当たりありますか?今月に入ってこれで3度目なんです。
3度目?
(美江)1年前主人の両親が飛行機事故に遭って亡くなっているんです。
その時刻が夜の8時18分でした。
主人は毎晩8時18分になると死にたくなるんです。
おいおい。
物騒なこと言いなさんな。
あの平尾の踏切なんですが20時16分に小樽駅を発車する電車は2分後の20時18分にはその踏切を通過することになります。
夜の8時18分です。
(美江)主人は半年前から死神に取り憑かれてしまったんです。
あなた帰りましょう。
〜いろいろとどうもありがとうございました。
〜「主人は死神に取り憑かれているんです」か。
この死神が後日私に命懸けで挑戦してこようとはこの時誰も想像してはいなかった

(一同)乾杯。
今日も1日ご苦労さまでした。
さて〜明日は非番だ。
今夜は奈穂ちゃんの歌をたっぷり聞く夜ってことにしましょう。
じゃあクマさんもよろしくお願いします。
私も聞きたいわ石狩挽歌。
駄目駄目俺はトリだよ。
あらじゃあ奈穂子さんお願いします。
もったいぶっちゃって〜。
じゃ私は何を。
ゆうべ死神に出会ったんですってね。
そうなんですよ。
毎晩ね8時18分になると。
あらちょうど8時18分だ。
私出るの嫌。
主人は毎晩8時18分になると死にたくなるんですまさか死神からじゃ?死神?おもしろいじゃない。
はい「雪ん子」です。
なんだお前か。
よく分かったなここが。
お嬢さんからよ。
電話番?馬鹿。
そんなものしてるわけないだろ。
たまたま電話のそばにいたんだよ。
え〜っ?明日来るの?お前な突然言うなよっ。
こっちにだって心の準備ってヤツがあるだろう何がおかしい?
(香)フフフまさかいい?Mと0l=oにいるんじゃないだろうな。
だったら遠慮するよ。
馬鹿…そんな訳ないだろう。
(香)じゃ明日…。
おい…。
香さんていうのよ結婚して青森に住んでるんだけど月に一度訪ねてくるの。
感心なお嬢さんでしょう。
大変だ掃除しておかなきゃ。
手伝いましょうか?いや…1人でできるよ。
本当にいいの?大丈夫…。
〜ハッハッハッ…我ながら感心するよ。
よくこんな所へ住んでるわ…。
熊沢です。
…あ課長。
どうしました?事件ですか…。
(十文字)死神が死んだぞ自殺だ。
今夜の8時18分に窓から身を投げたそうだ。
東京へ!?奥さんが私にですか…?ええ…。
自殺願望って…。
その程度の補足だったら電話で済むじゃないですか。
はい分かりました。
行きますよ。
(森刑事)鈴木道生さんは昨夜芝浦のプリンセスホテル1005号室から投身自殺を遂げられたんです。
1005号室は1年前両親が海外旅行する時に宿泊した部屋だそうです。
遺体は頭部から庭に叩きつけられて顔が判別できないほど砕けていました。
身もとは宿泊者カードと所持品からオリエント事務機小樽支社の鈴木道生さんと判明したのです。
確かに鈴木道生さんはオリエント事務機小樽支社勤務で営業成績はナンバー1。
奥さんとは共働きでその奥さんは「きたぐに銀行」小樽支店で貸付係をやってます。
奥さんお待たせしました。
お願いします。
ううっ…。
あなた…。
あなたあなた…。
あなた〜っ。
(森)遺書がホテルの部屋に残されていました。
名前の筆跡は宿泊者カードに自ら記入したのと合致しています。
じゃ事件性はないということですね?ええ。
結婚指輪のことからみても…。
何か不審な点でも?あなた…私の証言がほしいといわれたのは芝浦署さんだったとか。
奥さんが自殺願望だったことを証明してくれる人がいるとおっしゃるんで。
それならばと…。
そうですか…。
助かりました。
ウチは自殺で処理します。
事件のにおいするんですか?鈴木道生さんは死神に取り憑かれていた。
だからここから身を投げた。
それだけじゃないんですか?自殺は殺しと紙一重なんだ。
何らかの方法でここから突き落とせば殺しだ。
念のためお聞かせ願えますか?昨日の夜はどちらに…。
8時18分ですか?はい。
駅前のビルの生け花のカルチャーセンターに9時までいました。
小樽の駅前のカルチャーです。

(船の汽笛)お釣りです。
おっありがとう。
(チャイム)ただいま。
(香)おかえり。
へへ…来てるねはるかちゃんはるかちゃん。
な〜んだもう寝ちゃったのか…。
だって親父遅いんだもの。
お前似かな?いやママ似だな…。
親父ちょちょちょっと…。
なんだよ…。
再婚しろよっ。
何急に言いだすんだ?掃除洗濯…大変だったんだぞ〜。
ありがとうありがとう。
雪ん子の雪子さんならママも許してくれるよ。
ママと雪子さんは親父を挟んでライバルだったんだろ?25年前雪子さんはママのために身を引いて東京へ出ていっちゃった。
ママにパパを譲ったんじゃないか…。
ママが病気で死んだ時も真っ先に帰ってきてくれたそうじゃない。
私そんな雪子さん好きだな。
それに私も親父の洗濯しなくても済むしさ〜。
あっ雪子さんにもね親父をよろしくって電話しちゃった。
お前っ余計なことを…。
度胸ないんだから〜。
ふん何言ってやがる…。
これがニシンを運んできた艀だ。
こんな大きな艀が最盛期には何百ってあったんだぞ!すごいだろう。
はるかに言っても分かんないよっ。
ニシン漁が続いていたらジイちゃんも乗ってたろうな。
なんてたってニシン漁は…男の中の男の仕事だ〜っ。
分かってんのか…。
「海は銀色ニシンの色よ〜」そこへくるんだ結局は…。
ほ〜らほらほらはるか見てみなすごいだろう。
海の底にはこういう珍しい魚がいっぱいいるんだぞ〜。
どうなんだ?高志君とはうまくいってるのか…。
いってるよ〜っ。
今海に出てるんだ。
海か〜。
海はいい。
男の仕事場だ。
はるかにも教えてるんだ。
お前のジイちゃん格好いい刑事さんなんだぞって。
ジイちゃんか…。
だってジイちゃんだもんね…。
はいジイちゃんで〜す。
お〜奈穂ちゃんか…。
どうした?鈴木美江のアリバイ…確認されたのか。
分かった…。
今晩通夜だったよな…。
(読経)受付の女性が美江さんの妹さんです。
朝里川温泉のクラッセホテルでフロント係として勤めています。
隣で手伝っているのが鈴木道生さんの部下で岸さんです。
松浦麻由美…立派な花だな〜。
不幸があったお通夜にしては珍しいですよね…。
堂々と名前を出して…。
ちょっと聞いてきます。
あの松浦麻由美さんという方は?
(会田静枝)それが…。
私も姉に聞いたんですが全然知らない人だと言ってました。
おい…。
(岸)土屋さん…。
(土屋)これでお前がナンバー1だな。
土屋さんっ…。
誰です?知り合いですか?鈴木さんのもと同僚の土屋さんです。
もと同僚…ってことは辞めたんですか?はい。
契約したお客さんにリベート払って成績だけ上げているのがバレて解雇です。
解雇?じゃ今何やってるんです?中央通りの旅行代理店で働いています。
そうですか。

(杉田)こら〜っ。
おい!待ていっ。
(男)見逃してくださいっ。
魔がさしたんですっ。
なかったことにしてくださいっ。
香典泥棒ですか…。
人騒がせな。
すみません…。
ゆうべの通夜…なぜ逃げ出すように?自分でも分かりません。
リベートがバレて会社を解雇されたんだってな。
岸ですか?バラしたのは。
刑事さん鈴木はどうせ死体になる男でしたよ。
死神に取り憑かれていたからか?死神?そんな夢みたいな話信じているんですか?刑事さん実は私のアリバイを調べてるんでしょう?奴が東京で自殺した時この町で会社の仲間と一緒にカラオケしてましたよ。
どうぞ調べてください。
そうか…。
な…松浦麻由美って女性知らないか?ゆうべの通夜に花輪が出てたんだ。
知りませんね。
ライバルだったんだろう…?ライバルだったら相手がつきあってる女ぐらい知ってるだろう?岸なら知ってます。
あいつは鈴木の子分でしたからね。
刑事さん…。
よう。
2〜3聞きたいことがあるんだ。
お前松浦麻由美って女知ってるそうだな。
土屋がお前なら鈴木道生の女を知ってるって言ったんだよ。
名前は知りませんが女の影なら…。
あるマンションまで鈴木さんを送ったことがあるんです。

(岸)一服して帰ろうとした時でした。
(岸)女が出てきたんです。

(岸)一度だけですが見たんです。
鈴木道生が入っていったっていうマンションどこ?それは…。
早くっ。
はい。
お〜お杉田かあのな土屋をマークしてくれ。
いい。
とにかくマークするんだ。
頼んだぞ。
どうしたんです急に?土屋きっと何か隠してる。
何階だっけ?302号です。
(チャイム)
(深谷)松浦さんに何の用です?私管理人ですが…。
ほお〜警察。
この男を捜しているんですけど。
はい。
契約を交わしたのはこの人です。
住むのは松浦という女性だと言って部屋代は3か月分前払いしてくれました。
部屋が見たいの。
開けてくれない?お断りいたします。
いくら刑事さんでもお見せすることはできません。
人が1人死んでいるのよ。
人が…1人…。
もしかしたらこの松浦麻由美さんも部屋の中で死体になってるかもしれないわね。
死体に?開けます。
開けます。
開けますから立ち会ってください。
すぐ鍵を取ってきますから。
お願いしますよ。
フフン今日はさえてるね。
生活してるって感じが全然ありませんね。
死体なんてどこにもありませんよ。
刑事さんが脅かすなんてそんな手ありですかな〜?私は脅かしたりなんかしてません。
つぶやいただけです。
しかし布団もなくてどうやって寝るんでしょうかね?この男はもうすでに死体になっているんです。
死体?松浦さんについてですがね何か気になったことありませんか?実は時々もう1人男の人が来るんです。
もう1人男が?それが今の写真の男と顔見知りのようでした。
廊下でばったり会って睨み合い部屋へ入って行ったんです。
最後に松浦さんを見かけたのはいつですか?最近見てませんね。
そういえばこの1週間全然見ていません。

(十文字課長)鈴木美江が土屋に現金を…?
(杉田刑事)はい間違いありません。
(杉田)それに美江は土屋と別れると思い詰めた顔で誰かに電話を掛け始めました。
(十文字)誰だ…?鈴木美江は誰に連絡したんだ?さあ…そこまでは分かりません。
鈴木美江には強請られるような弱みでもあるのかね?それが知りたいんですよ。
おいおいクマさん。
まさか死神の自殺を他殺だとでも言い出すんじゃないだろうな?その…まさかってヤツです。
あ〜その根拠は…?最初は鈴木美江に東京への同行を求められた事です。
事実の隠蔽に一役買ったんじゃないかと不審に思ったんです。
土屋に強請られて美江が現金を渡したとなると何やら弱みを握られているとしか思えませんね。
なるほどなあ。
奈穂ちゃん美江の身辺洗ってみてくれ。
はい。
俺土屋を…。
はい刑事課…。
なにっ…?土屋が死体で上がった!?
(パトカーのサイレン)〜まさか美江が…?え?美江が連絡した人間がもう1人いるんだよな。
はい確かです。

(署長)じゃ十文字君。
はい。
え〜鈴木道生はすでにこの世にはいません。
単純ですが土屋に恨みを抱いている者は強請られていたらしい鈴木美江と岸憲二という男がいます。
(捜査一課長)岸には土屋殺害の動機があるのかな?岸は呼び出されて口論の末殺害したとも考えられます。
美江は誰に電話してたんだ?そうそこだ。
美江が本ボシだとしても共犯がいるな。
他にもおります。
鈴木道生の死が自殺に見せかけた殺害だと仮定すると松浦麻由美も容疑者の1人です。
殺害…?やはり鈴木道生の件と繋がるのか?鈴木は自殺ではないのか?遺書もあったんだろ?はい遺書は本物でした。
土屋はわれわれに何かを隠していました。
それが鈴木美江を強請った行為に繋がってると思われます。
そのあたりを捜査しようとしていた矢先の犯行でした。
いずれにしろ鈴木美江の身辺を洗い直すんだ。
それじゃみんなよろしく!
(一同)はい!〜私の…ゆうべのアリバイですか?そうです。
ゆうべはどこへ行かれました?妹のところです。
朝里川のクラッセホテルです。
ホテルの方にお尋ねになってください。
夜明けまで久しぶりにきょうだいでお酒を飲みました。
通夜の礼も述べたかったので…。
土屋さんが殺害されました。
はい…。
テレビで…。
天狗山のロープウエーで昨日彼に会ってますよね。
はい…。
金を強請られていましたね。
どんな弱みがあるんです?主人の件で…。
ご主人の件で…?どんな事です?ある事ない事…主人が…リベート使って営業してたと…。
してなかったんですか?皆さんどなたも多かれ少なかれ…。
土屋さんもその件で解雇されたんで主人のこと恨んでたんです。
それだけで現金を渡したんですか?土屋さん殺害で犯人に心当たりありませんか?さあ…。
アリバイですか?ゆうべは札幌ですよ。
営業会議です。
夜中は「すすきの」です。
証人なら…本社の連中いくらでもいますよ。
アリバイは信憑性があるのか?はい札幌本社に問い合わせて確認しました。
シロです。
シロ…。
課長!何かつかんだかな?鈴木美江の意外な過去が出てきました。
意外な…?どんな過去だ?彼女は再婚でした。
再婚…?10年前に結婚して3年前に離婚してます。
そして鈴木道生さんと再婚しています。
別れた前の亭主はどんな男?名前は山岡広明。
小樽では板前でした。
小樽では板前って事は今は…小樽にはいないって事か?はい離婚と同時に町を離れています。
もう一つ。
美江と前のその夫の間には今年8歳になる娘さんがいます。
ふ〜ん娘がいたのか…。
美江の妹に会ってきます。
私も行きます。
いやいやいい…。
いいよ。
〜〜お待たせしました。
〜ゆうべはお姉さんと一緒だったとか…。
ええ…遅くまで話し込んでました。
お義兄さんのこと偲んで朝までお酒を…。
お姉さん再婚ですよね。
はい…。
離婚の理由…お聞かせ願えませんか?暴力です…。
暴力…?夫の山岡広明のですか?私は最初から2人の結婚には反対でした。
それは…。
それは…すごい暴力でした。
離婚の理由…お聞かせ願えませんか?それは…。
それはすごい暴力でした。
いゃ〜っ!いゃいゃ〜!
(美江の泣き叫ぶ声)お義兄さんやめてください!やめてください!…やめて!妹に何するんですか!やめてやめてください!子供の前でやめてください!
(殴る音と悲鳴)姉は広明の暴力から逃れるために弟の道生さんの所へ…。
山岡広明と鈴木道生…兄弟だったんですか実の兄弟?そうです。
広明は山岡家へ養子として入って鈴木姓から山岡姓に変わったんです。
広明は…弟の道生さんに姉を…譲ったんです。
でも広明は娘の昌子ちゃんの親権だけは譲らず「俺が育てる」と言って引き取ったんです。
育てられるはずがありません。
あんな奴に…。
たしか今年8歳だとか…。
多感な年頃です。
かわいそうに…。
多感な…。
香…。
アンタなんか親父じゃない!おフクロが病気で苦しんでた時もずっと家にいなかったじゃないか!私の父親参観日だって1回も来てくれたことなかったじゃない。
事件事件ってそんなの親父じゃない!香…。
(静枝)どうかなさいましたか…?山岡は今どこにいます?たしか…今も札幌だと思います。
札幌…。
ええ。
ちょっと失礼。
熊沢です。
奈穂子です。
鈴木美江が町から姿を消しました。
今日鈴木道生の生命保険がおりたんです。
それで美江は銀行にあけた穴を埋めて。
つまり清算して姿を消したようです。
銀行にあけた穴…。
横領ってわけか…。
土屋に強請られてたのもその線かもしれんな。
分かった。
お姉さんが姿を消されました。
行き先に心当たりは…?姉が町を?ええ。
山岡とヨリを戻すってことは考えられませんね?いや…さあそこまでは…。
山岡は札幌でしたよね。
札幌のどこです?たしか…すすきので板前をしてるはずです。
すすきの…?何ていう店です?・
(街に流れる演歌)
(女将)山岡広明…?この店の板前さんだって聞いて来たけど。
無断欠勤したまんまなんですよ〜。
失礼ですけど…おたくさんは?あ〜小樽中央署のね…熊沢っていうんです。
警察…。
その後山岡さんから連絡ないんですか?親の一周忌を東京でやるって言ったまんま…。
ふ〜ん…。
山岡さんの住まい分かります?山岡さんはお嬢さんと一緒だったはずですが…。
(大家)はいそうです。
一緒にいなくなったんですか?山岡さんがいなくなって2〜3日あと女の人が現れてお嬢さんを病院から連れて行ったんです。
病院から?女の人が…?1年ほど前でしたが昌子ちゃんは救急車で運ばれて行った事があるんです。
救急車で?山岡の暴力ですか?いいえ…。
(医師)その子は肝臓がんでした。
肝臓がん…?まだ8歳の子供が?今どこに…?新潟国際大学附属病院です。
移植手術のためと思われます。
鈴木美江の娘昌子は新潟の病院でした。
美江と山岡広明と思われる男は娘昌子を救うためにこの殺しを考えたんです。
ええっ…?そりゃどういう事だ?鈴木道生を死神に取り憑かれた男として殺害したのは実の兄山岡広明だと思われます。
そして美江は移植のドナーとして娘昌子と一緒に新潟へ行ったと思われます。
生体肝移植です。
生体肝移植…?うん…ちょっと待って。
代わりました。
参考までに生体肝移植についてお知らせします。
まず手術費用なんですが1,000万円ほどかかるそうです。
ええだから山岡と美江は鈴木道生を殺害して保険金を騙し取って手術費用を捻出したのだと思います。
あちょっと課長と代わります。
あそれでクマさんどうする?新潟へ直行する?分かった。
じゃあ…青柳君同行させよう。
もしもし今からなら16時15分発新潟便に間に合います。
その時間に合わせて合流するっていうのはどうでしょうか?はい…はい…では。
私は事件の整理をした。
鈴木道生を自殺に見せかけて殺害したのは道生の兄山岡広明しかいなかった。
広明は元妻の鈴木美江と共謀して娘の手術費を捻出するために死神に取り憑かれた弟を殺害したのだ。
しかし疑問もあった。
憎しみ合って離婚した夫婦がたとえ実の娘の命を救うためとはいえ心をひとつにすることができるのだろうか…。
しかも山岡広明は2人の男…鈴木道生・土屋裕を殺害しているのだ。
いずれにしろ…この町が答えを出してくれるはずである
山岡昌子の生体肝移植手術はすでに開始されていた
名前は山岡広明40歳。
本名で宿泊してるとは思えないんですけどどうでしょう?この男宿泊客の中にいませんか?少々お待ちください。
存じ上げないようでございますが。
どうもありがとう。
あっ動いたね。
うん。
《生まれるのはどっちかな…?娘かなぁ…?》
(花火の上がる音)
(笛や太鼓や掛け声)
(笛や太鼓や掛け声)
私は5年前を思い出した。
青森の「ねぶた祭り」の夜のことだ…
(祭りの賑わい)香:なにすんだよ!離せよ!小樽へ戻れ!いやだほっとけ!
(石川高志)やめろ!香はいやだと言ってるぞ!力ずくで連れて行くのかい。
お前が石川高志か!ああそうだ!よぅし…俺を倒してから香を連れて行け!いいな香!よぅしやってやるよ!
(香の悲鳴)
(争う声)
(祭りの笛や太鼓の音)
(争う声)
(香)高志…あっ…。
ううっ…あぁっ…。
(香の呻き声)香…どうした?香…!
(苦しむ声)香…。
バカ!なにやってんだ。
救急車呼べよ!
(祭りの音)
(高志)先生…。
(医師)ちょっと…。
貧血を起こしただけです。
母子ともに無事です。
母子とも…!?はい。
え?…子供!?
(医師)では失礼します。
何だよ何だよ大の大人が鳩が豆鉄砲くらったような顔してさ。
へぇ〜香が赤ん坊かよ…。
するってえと俺もパパか?当たり前じゃないか。
高志もオヤジになるんだよ。
親父も…ジイさまになるんだよ。
ジイさま…?《私はこの時…胸に込み上げるものがあった。
香はかけがえのない娘であると…》娘か…。
おぅどうだった…?市内のホテル関係をすべて当たりましたが「山岡広明」名義の宿泊者はいませんでした。
そうか…。
手術成功しました?はい。
患者さんもドナーさんもお元気です。
山岡〜!山岡…。
どうなってるの…?お前…自殺したのは誰だ?山岡広明はどこにいる?娘の手術は…成功しましたか…?成功しましたよ。
ドナーも無事だそうです。
娘に…昌子に会わせてください。
そうしたら…すべてをお話します。

(道生)お疲れさん…。
よく頑張ったな。
昌子にも今会ってきたよ。
元気だったぞ。
なに?死神が生きていた?どういうこっちゃ…。
分かりません。
とにかく鈴木道生は…生きていたんです。
ということは東京で自殺したのは誰だ?…なに?クマさん明日帰ってから詳しい話をするって?んよし分かった。
土屋を殺したのは私です。
美江が銀行のお金を使い込んでるのを知って土屋は…美江を強請ってきたんです。
美江がお前に助けを求めた…。
そのとおりです。
土屋は図に乗って更に100万円と…。
私は危険を承知で小樽へ戻りました。
お前死んだはずじゃなかったのか!?あっ!うっ…う…美江を守るためです。
いいえ…すべては昌子の手術のためです。
東京のプリンセスホテルから落下した死体…ありゃ誰だ?兄の広明か…?お前は兄もホテルの窓から突き落としたのか?兄弟で血液型も同じ。
東京の警察もまんまと騙されたってわけか。
誰のアイデアだ?お前か…?それとも女房の美江か?どうした?肝心の美江の件になると黙秘か。
話が違うじゃないか。
お前なにもかも自白するって言ったんじゃなかったかぁ?お前最初から俺をハメる気だったんだな?死神の話も…作り話だったのか?事件はもうすでに解決したんじゃないでしょうか。
このままでも鈴木道生を山岡広明と土屋裕殺害容疑で立件できます。
それに保険金詐欺も立件されれば保険金は返還命令されると思うんですが。
そんな分かりきった事になぜ2人の大人が命を懸けるんだ?それしか方法がなかったからじゃないんでしょうか?果たしてそれだけかな…?クマさん何かありそうだな…?あの男まだ何かを隠してます。
まだ何か…?松浦麻由美の事か?まさか殺されてるんじゃないだろうな?松浦麻由美の存在する意味です。
どんな役割を果たしているのか分からんのですよ。
《松浦麻由美…。
お前が存在する意味は何だ?なぜ…帽子とカーディガンだけがていねいに…》
(岸)女は近くのコンビニで買い物をし…たしかに女でした。
ここから見たんですから。
女と思い込んでたんじゃないのか?どういう意味ですか?随分大きい女だと思わないか?そうですねえ…。
今思えば大きい女ですね。
松浦麻由美って女…。
(海猫の鳴き声)石狩挽歌「海猫が鳴くからニシンが来ると」「赤い筒袖のやん衆がさわぐ」「雪に埋もれた番屋の隅で」「わたしゃ夜通し飯を炊く」「あれからニシンはどこへ行ったやら」「破れた網は問い刺し網か」「今じゃ浜辺でオンボロロ」「オンボロボロロー」「沖を通るは笠戸丸」「わたしゃ涙でにしん曇りの空を見る」道生さんが生きていたって本当ですか?ええ。
美江さんと一緒にいたのは山岡ではなく鈴木道生でした。
〜あなたがおっしゃったように鈴木道生と美江さんは愛し合ってました。
お姉さんと道生の事を教えてもらえませんか?どんな些細な事でもいいんです。
どうして2人は結婚したんです?最初のきっかけは…姉さんが道生さんの所へ逃げ込んだんです。
兄さんまた酔ってるな!どけ!
(殴る音)
(悲鳴)駄目だよ!兄さんまた暴力振るうから!美江は俺の女房なんだよ!来い!来いよ!いつからそんなになったんだ!美江さんを幸せにしろよ!えらそうな事言ってんじゃねぇ!やめて!やめて!
(悲鳴)戻るから!戻りますから…道生さんを殴らないで!お願い!道生さんを殴らないで!お願い!お願いだから…。
何だお前ら…。
惚れ合ってんのかよ!?そうだよ!僕は美江さんが可哀想なんだ!兄さんに代わって幸せにしたいんだよ!美江さん!
(静江)さすがの広明もそれ以上暴力は振るいませんでした。
ひと月ほどして離婚しました。
でも…姉さんたちが不幸だったのは広明が昌子ちゃんの親権を譲らなかった事です。
母と娘は引き裂かれてしまったんです。
広明は昌子ちゃんを連れて小樽から姿を消しました。
札幌に転居したんです。
でも昌子ちゃんのほうから広明の目を盗んで姉に会いに来ました。
函館本線で札幌から南小樽まで40分ほどで来れます。

(静江)2人はこのうえなく幸せそうな親子に見えました。
〜昌子ちゃんは水族館が大変好きだったようです。
へえ水族館が…。
(静江)ええ…何か…?いや…孫も水族館好きでしてね。
そうですか…。
でも…いちばん辛かったのは駅での別れの時だったと思います。
〜美江は帰りには必ず金を渡して次の約束を交わしていたそうです。
ところがある時約束の日に昌子ちゃんが現れませんでした。
美江は取り乱した…。
2人がこっそり会っていたことが広明にバレてまた暴力を振るわれたんじゃないかと…。
で…札幌へ駆けつけました。
確かいらっしゃるはずですよ。
(ノック)山岡さん!山岡さん!あいらっしゃいました。
酔ってるのね…。
昌子どうしたの?フフッ…。
どこ!?昌子どこなのよ!?どこなのよ!?病院だよ…。
救急車でな…それが肝臓がんだな?えぇ。
生体肝移植の手術をしなければ昌子の命はない…と知らされた美江は自分の肝臓を半分提供する決意をしました。
しかし手術の費用がありませんでした。
それで死神の芝居を考えた…。
そうです。
道生は自殺に見せかけて兄の広明を殺したんです。
美江は…かけがえのない娘のために娘の実の父親を…。
(十文字)母親というのは恐ろしいもんだなぁ…。
いや…強いもんだな。
とてもわしら男にはできん。
まさに命懸けの犯行ですね。
それにしてもなぜ道生は口を開かないんだ?そうなんですよ…。
すべて話す…と約束したのに肝心な事になると何も喋らない…。
道生はいつになったら口を開くんだ!?
鈴木道生を逮捕して10日が過ぎた。
10日が過ぎると警察での逮捕勾留期限が切れて勾留状が発せられ更に10日間身柄を拘束できた。
だが身柄は小樽中央署の留置場から拘置所へ移される
出ろ。
今日で…10日経ちましたね…。
ああ。
それじゃあこの留置所ともお別れですね。
それがどうかしたのか?ここにも…せっかくなじんだのに…。
私は半年ほど前昌子の病気を知りました。
美江がドナーになると言い出したからです。
美江にとって昌子はすべてでした。
手元に置いて育てられなかった負い目もあってどうしても手術を受けさせたかったんです。
しかし…お金の工面が…。
あなた…お義父さんたちの航空機事故の賠償金は?駄目だ。
その交渉は全然進展していない。
両親の生命保険だって兄貴が勝手に使い込んでるし…。
美江…もう待てないよ!〜私たちは焦りました。
焦って私も美江も会社に穴をあけてしまいました。
それらを一挙に解決する方法は私が死んで生命保険を手に入れることでした。
私は…兄の暴力のつぐないを幸せ薄い親子…美江と昌子のためにしてあげたかったんです。
2人のためなら死ねました。
その時…美江がとんでもない事を言い出したんです。
死ぬのは…あなたじゃありません。
死ななきゃいけない人は…他にいます。
美江…!?暴力…。
暴力…。
暴力…。
兄さん…!?しかし兄さんは生命保険に入ってないぞ!?いいんです美江は…死神の話を作り上げたんだな?そうです。
兄さんに私の身代わりになって死んでもらうことでした。
私は…親の一周忌を両親が泊まった東京のホテルで2人だけでしよう…と兄を呼び出しました。
ホテルで会うと…。
〜終わったよ…。
すべて計画どおりだ。
これからは君の闘いだ。
でも大丈夫。
君ならやれる。
ありがとう。
感謝するわ。
ありがとう。
本当にありがとう。
気をつけてくださいねあとは刑事さんがご存じのとおりです。
美江が遺体を私だと認めて葬儀を出しました。
踏切で俺に自殺を止めさせたのも筋書きに入ってたんだな?申し訳ありません。
熊沢さんは雪ん子で飲んでいても翌朝早番の日は8時になると必ず帰宅する律儀な刑事さんだと知っていました。
(苦笑)松浦麻由美はこの世に存在しない女…。
お前はふた役を演じてた…。
そうだな?お前はハイツに入ると素早く女装して…。
岸にわざと目撃させた。
いずれあの男の口からもれる事を計算づくでな…。
そうです。
警察の捜査を混乱させるためだったんです。
時間かせぎでした。
もう1人…麻由美のマンションに出入りしていた男は山岡だな?はい。
(道生)私はあの部屋へ兄さんを呼び出してお金を渡していました。
慰謝料です。
それも本当は誰かに目撃させて混乱させるためでした。
お前さっき時間かせぎだ…と言ったな?何のための時間かせぎだ!?なぜ時間かせぎが必要なんだ!?お世話になりました。
〜〜もう忘れましょうよ。
事件は解決したんでしょう?8時18分に死のうとする人はもういないんですよ。
そうですよ。
まだ何か残ってるんですか?道生はなぜ今日まで松浦麻由美の件を口にしなかったのか?きっと隠し通すことに疲れたんでしょう。
〜道生:時間かせぎでした。
時間かせぎでした。
時間かせぎでした何深刻に考えてるんです?うん…。
もう死神は小樽中央署にはいないんですよ。
何があってもウチの責任にはなりません。
ママおいしい。
〜お世話になりました奈穂子ちゃん…何があってもウチの責任じゃないって言ったな?言いましたよ。
ウチの責任じゃない…。
お世話になりました…。
お世話になりました〜〜そうだったのか!〜〜また何かひらめいたの!?〜課長!どうした!?死神はまだ生きてますか!?知るもんか。
拘置所だよ。
ウチの留置場じゃない。
そこそこなんです!そこ!「そこなんです」ってどこなんだ?まお茶でも淹れようかね…。
8時30分か…。
はい小樽中央署。
えっ?何ですって!?そそれで鈴木道生は?鈴木がどうした?拘置所で…自殺しました!自殺!?拘置所で…!20時18分に独房で首を吊ったそうです。
ああ〜っ…ああ…。

(道生の声)熊沢刑事さんお許しください。
この計画は美江と2人で練りに練ったストーリーだったのです。
勝手ですがそのストーリーをお伝えしておきたいと思います。
兄さん生命保険に入ってないぞ!?いいんです。
あなたの身代わりになって死んでもらうんです。
そんな事できるのか?ただし…生命保険がおりて…昌子の手術が成功するまで時間をかせがないといけません。
何か…いい考えが…。
ある!刑事をハメるんだ!刑事をハメる?どうやって?まず刑事に…僕が死神に取り憑かれていることを売っておく。
そのうえで自殺するんだ。
刑事っていっても…。
心当たりがある。
律儀な刑事で小樽中央署の熊沢刑事って…。
熊沢刑事…?駄目よあの人は!なぜだ!?駄目よ!駄目…。
駄目よ!1か月ぐらい前…忘れられない記事だったの。
だから取っておいたの…。
これ。
こんないい人ハメられない…。
じゃあどうするんだ?どうすればいいんだ…。
これよ!「容疑者10日間の黙秘。
署の勾留期限切れる。
身柄は拘置所へ移送」どういうこと?逮捕されたら…10日間待つの。
10日間が過ぎたら身柄は拘置所へ移送されるわ。
拘置所で何が起きても警察の刑事の落ち度にはならない!熊沢刑事の落ち度にはならないのよ!なんてぇこっちゃ…!美江だ…鈴木美江!はい小樽中央署。
新潟北署?そうですがどうしました?新潟北署が何だって?はい。
はい…はい…。
鈴木美江も…病院のベッドで…自殺しました!鈴木美江も…病院のベッドで…自殺しました!すみません…切ります。
道生が今日まで口を閉じていた理由はこれだったんだ!この日が来るのを待ってたんだ。
自殺する日を…いや美江と心中する日を待ってたんだ!2人は10日間の勾留期限が切れるのを待ってたんですよ。
小樽中央署の勾留期限が切れれば身柄は拘置所に送致される。
拘置所は法務省の管轄だ。
そうなりゃもうこっちの責任じゃない…。
しかし…何でそんな面倒くさい事をするんだ?道生は…道生は我々の落ち度にならないように気を遣って心中したんですよ!じゃ道生と美江はどこで連絡し合ったんだ?示し合わさなければこうも見事に一致せんだろう?新潟国際大学附属病院。
道生は…美江と最後の別れがしたい…と言いました。
あの時道生はもう一度…美江の耳許に唇を近づけ短い言葉を交わした。
これからは私の推理ですが…。
10日後…。
10日後…。
小樽中央署の勾留期限が切れてからだ。
いいな…いいな…。
美江…。
愛してるよ。
美江…。
さよならだな…あの時道生の手がベッドの中へ…。
今思えばその時自殺用のカミソリを手渡したんだと思います。
あの2人は誰よりも愛し合っていた。
だからあの死神の芝居をパーフェクトに演じられたんですね。
バカだ!バカ!あの2人は大バカだ!愛する娘のためとはいえ人を殺ししかも自ら命を断った!病気と闘ってる家族は世の中にいくらだっているんだよ!無責任だと思わないか!?俺は…許せないよ!昌子ちゃんは私が引き取ります。
私に母親代わりがつとまるか不安ですが…。
大丈夫大丈夫!女性は強いから…。
本当にあの2人死神に取り憑かれてたのね。
空けちゃえよ。
もっと早くに気づいてれば助けてやれたのかもしれなかった…。
あぁ奈穂ちゃんそろそろ時間だぞ。
はい。
クーマちゃん。
イテーなぁ。
(2人の笑い声)かわいいねほら〜。
あ〜だめ!元気になったら遊ぼう。
うんクマさんありがとう。
じゃあ。
あの…熊沢…あっいやいいんです。
顔くらい見せてあげればいいのに。
いいんだよ早く出せ。
2015/07/24(金) 13:00〜15:00
テレビ大阪1
和久峻三サスペンス「20時18分の死神」小樽発 殺意の旅路[字]

小樽発殺意の旅路・娘の命を救うため母が犯した殺人トリック!悲劇の終わりにもうひとつの悲劇が始まる。

詳細情報
番組内容
小樽中央署の“クマさん”こと熊沢真琴刑事は、上司や部下からの信頼も厚いベテラン刑事。私生活では男やもめの一人暮らしで、結婚して青森に住む娘・香が時折、子供を連れて遊びに来る。スナック「雪ん子」をよく訪れては、旧知の仲であるスナックのママ・雪子の前で「石狩挽歌」を歌うのが些細な楽しみだ。しかし翌日が早番の時は、8時に店を出る律儀な面もあった。
番組内容続き
ある日、いつものように店を出た熊沢は、踏切を越えて線路内に入ろうとしていた男を間一髪取り押さえ、命を救う。男はオリエント事務機・小樽支社の営業マンで鈴木道生といい、連絡を受けて駆けつけた道生の妻・美江の話では、今月に入って3度目という自殺の常習者だった。一年前に道生の両親が飛行機事故で亡くなって以来、毎晩、両親が亡くなった時刻である20時18分に死にたくなるという…。
出演者
熊沢真琴…古谷一行
 鈴木美江…川上麻衣子
 鈴木道生…甲本雅裕
 青柳奈穂子…原千晶
 雪子…かとうかずこ
 十文字伍一郎…平泉成
 会田静枝…中島ひろ子
 杉田淳一…正木慎也
 山岡広明…中根徹
 石川香…上良早紀  ほか
原作脚本
【原作】和久峻三
【脚本】中野顕彰
監督・演出
【監督】齋藤光正

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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