所さん!大変ですよ「謎の悪臭に悩む街」 2015.07.23


閑静な住宅街を襲う…夏にもかかわらず窓を閉めきる住人たち。
果たして…
(取材者)うわ〜何ですか?あれ。
調べてみると悪臭のもとは各地で信じられない事件も引き起こしていた。
(取材者)崖が崩れた?崖をも崩す悪臭のもと。
崖が崩れたとかさ臭いも…何か全国でみんなが臭い臭いって言ってるんでしょ?えっそんなのうち感じた事ないんだけど。
私もです。
また大げさな表現なんじゃないの?いやご覧下さいよ大変ですよ。
こちらです。
あっ違うとこ押しちゃった。
ここですジャン!はあ〜。
これ大阪のとある住宅街。
5年前ぐらいからどうもこの悪臭が町を襲っていると。
住宅街で?そうです。
特にきつくなるのが今頃。
夏。
ああそう。
対策をしようと思ってもなかなかうまくいかないというのが見えてまいりました。
一体じゃあそのもととは何なのかいろいろ想像しました。
これってゴミ屋敷じゃない?ゴミが臭って「なんとかして下さい」って言っても大体突っぱねるって…。
その人は宝物だと思ってるからね。
そうそう。
このパターンとかいやいやはたまたはたまたいやいや実は謎の男たちが不思議な薬品を調合していて5年前から臭って頼んでもやめてくれないとか。
(笑い声)いろいろと想像したんですが事態は本当に深刻でした。
見てみましょう。
所さん!大変ですよ。
ディレクターが向かったのは…ひどい悪臭に悩んでいるという住宅街で早速聞き込みを開始!するといきなりマスクをした女性が登場。
(取材者)この辺りですごい嫌な臭いがするっていう話を聞いて…。
(取材者)そうですか。
やっぱり臭うんですか?この辺り。
5年ほど前から漂い始めた悪臭。
夏場は特にひどいという。
この日の気温は29度。
…にもかかわらず見渡す限りどの家も雨戸を閉めきっている。
悪臭はどこから来るのか。
住民に案内してもらう事に。
住宅街の裏道を歩く事数分。
すると…。
うわ〜。
あの山からな。
臭いのもとはため池に浮かぶ小さな島だというのだが…。
よく見るとそこにおびただしい数の黒い鳥が!島を占拠していたのはカワウ。
十数年前にどこからともなくやって来てこの島に住み着いたという。
最初は数羽だったが7年後には500羽9年後にはおよそ1,000羽に達したという。
問題はこのカワウがする大量のフンにあった。
魚を餌にするカワウのフンはなま物が腐ったような強烈な悪臭を放つ。
しかも!
(取材者)えっフンで枯れたんですか?これは20年前に撮影されたカワウが住み着く前の島。
青々とした葉が茂っている。
ところが今では無残な姿に。
葉がフンで覆われ光合成ができないなどの理由で枯れてしまったのだという。
更に住民の暮らしにも影響が。
この地域に引っ越してきた事を後悔している人までいた。
お邪魔します。
失礼します。
9年前手に入れた念願のマイホーム。
しかしリビングの目の前にあるあの島からは一日中カワウの鳴き声が響き渡るという。
住民たちはカワウが巣を作れないよう木にロープを張るなどの対策をとってきたが思うような効果は上がっていないという。
調べてみるとカワウのフンの被害は各地で報告されている事が分かった。
兵庫県では公園の木々がフンで真っ白に覆われ自慢の景観が台なしに。
埼玉県では公園の池が汚れ子どもの水遊びコーナーが閉鎖。
そして琵琶湖に浮かぶ竹生島では信じられない事が起きたという。
ディレクターが島に近づくとおびただしい数のカワウが。
その数およそ4,000羽。
やはりここでも木はフンで真っ白だ。
カワウのフンで被害を受けたという島にある寺。
1,000年以上の歴史を持ち建物の一部は国宝にも指定されている。
すみません。
カワウの被害がこちらでも出ていると聞きまして取材に来たんですけども。
えっ!?崖が崩れた?住職によるとカワウのフンで多くの木が枯れて地盤が緩み複数の崖が土砂崩れを起こしたという。
崩れた土砂は境内にまで達し仏像や石灯籠がのみ込まれた。
更に岡山ではカワウが漁業に打撃を与えていた。
この日は地元の漁協がアユの稚魚を川に放流していたが…。
このアユがカワウに食べられてしまうというのだ。
アユが減った事などで…閉店を決めた釣り具店もあった。
調べてみるとカワウによる漁業被害は全国で103億円。
その数字は増え続けているという。
一体なぜこんな事態になっているのか。
(取材者)よろしくお願いします。
よろしくお願い致します。
全国各地のカワウの被害現場を訪れ研究を重ねてきた第一人者を突き止めた。
古くから全国各地に住み着いていたカワウ。
実は高度経済成長期の1970年代水質汚染で餌の魚が減少した事などで3,000羽にまで激減。
絶滅の危機に追い込まれた事があった。
その後繁殖しやすい場所を人工的に作るなど…同じ頃公害対策が進み川に魚が戻った事もあってカワウの数は増えていったという。
今ではその数…。
(取材者)15万。
3,000羽が15万羽に。
その理由は市街地を流れる川にあるという。
案内されたのはコンクリートで固められ整備された河川敷。
よく見る風景だが…。
実はカワウ水鳥の中でもとりわけ泳ぎがうまいという。
1分近く水に潜り魚を追い続ける事ができる。
しかも泳ぐスピードは多くの川魚よりずっと速い。
そんなカワウにとって遮るものがない整備された川は格好の餌場となったという。
こうした川が全国各地に出来た事でカワウが人間の予想を超える勢いで増えてしまったと坪井さんは言う。
このあと人間とカワウの間で始まった仁義なき戦い。
(カワウの鳴き声)カワウの数を減らそうとする試み。
それがかえって逆効果になっていたという…
(銃声)はあ〜!カワウすごいですね。
すごいですよね。
一時期絶滅までなってたのにそこから15万羽。
(久保田)増えましたね〜。
急に。
面白い。
臭う町がありましたよね。
毎日臭いという訳ではないらしくてやはり池の近くが特に臭うそうです。
季節とか風向きで臭う場所が変わるんですがやっぱりもとを断ててないっていうのはイライラするそうで。
増え過ぎちゃったら大変な事になる訳じゃない。
それを手前で…スタジオには今日も専門家の皆さんにお越し頂いています。
カワウについてお話のある方。
(3人)はい!あるの?
(久保田)何を振っても大丈夫な先生方です。
牛窪さんお願いします。
はい。
ウっていうのは鵜飼いなんていうのもありまして…こちら実はご覧下さい。
実はこれ5世紀に造られた古墳から発見されたウの埴輪なんですけれどもこれ口に魚くわえてます。
首の所に鈴がついてるんですよ。
鈴らしきもの。
恐らく今から1,500年以上も前のこの5世紀の段階で既に鵜飼いが行われてたといわれてるんですね。
まあ今すごく嫌がられてるあのフンですけれどもあれもお魚食べるっていう事で非常に栄養価が高いんですよね。
まあ戦前までは非常にあのウのフンを拾い集めてそれを肥料にするためのものとして収入源にしていた村もあったという事なんですね。
無敵?
(久保田)鳥なのに。
カワウの大繁殖って日本だけの問題じゃないんですね。
アメリカのコロンビア川という川があるのですが1989年には最初150組だった訳。
24年で100倍の1万5,000組につがいが増えてしまったんですね。
そこで絶滅が地元で危惧されている地元のサケ。
それを食べてね。
そこで今…はあ〜!日本だけじゃないんだこれ。
(モーリー)これに対してね…論議になってるという事なんですね。
そう。
さあ所さん所さん。
何?これですね2004年時点で調べた全国のカワウの繁殖地。
繁殖地の数が多いほど色が濃くなっています。
この時点では全国で78か所です。
地域によっては九州南部とか東北地方に至っては全くないです。
ないんだ。
ないんです。
だんだんと被害が増えているのを受けて2007年国はカワウを狩猟鳥獣というのに認定して…さあ2011年にまとまったデータ見てみましょう。
(モーリー)増えた。
何?これ。
そしてなかったはずの東北にも…。
何?これ。
さあどういう事でしょう。
戦いをご覧頂きます。
所さん!もっと大変ですよ。
本当に大変だこれ。
5年ほど前からカワウに悩まされるようになった場所が新潟にあった。
長岡市二日町地区。
(取材者)あっいたいたいたいた。
奥に1羽。
この地域で長く暮らす男性は最近とんでもない被害に遭ったという。
カワウのお目当ては男性が養殖していたニシキゴイだった。
高いもので一匹30万円もの値段がつくコイをなんと100匹近くも食べ尽くされたのだという。
なぜカワウは突然現れたのか。
そこにはあるカワウ対策の失敗があったという。
あっどうぞ。
よろしくお願いします。
各地のカワウ対策を専門家として指導してきた山本さんによると…。
9年前二日町地区から20キロ離れた李崎に300羽のカワウが生息する繁殖地があった。
その時増え過ぎたカワウの被害に悩んだ人たちが巣となっていた李崎の高圧鉄塔に網を張ってカワウが戻ってこられないようにした。
これが失敗だったと山本さんは指摘する。
山本さんの研究では李崎を追い出された300羽のカワウは二日町と既に繁殖地があった小根岸に分散。
それぞれの場所で繁殖し1年間でなんと2倍以上に増えたという。
山本さんによれば網などを使った巣からの追い払いはつい最近まで各地で行われていたらしい。
その結果かえってカワウの巣は全国に広がりその数も増えていったという。
山本さんは被害に悩む地元の漁協などからの要請を受けて新たな対策を打ち出していた。
この日やって来たのは500羽以上のカワウがいる県内最大の住みか。
恐る恐るついていくと…。
人間を警戒して巣を飛び立つカワウ。
多くのカワウが遠くに飛んでいってしまったが…。
巣を撃つ事によってヒナを駆除し確実にカワウの数を減らすという試みだ。
山本さんによると…つまり親鳥が逃げて別の場所に新しく巣を作るおそれはないというのだ。
そして…。
(銃声)今回駆除したのは250羽。
この方法はカワウの専門家として苦渋の選択だったという。
このまま放置すれば毎年2割ずつ増え続けるというカワウ。
国は今後8年間でカワウの数を半分に減らす目標を立てている。
はあ〜。
涙ぐんでましたねでもね。
苦渋の選択。
それを半ば成功してるものもあるんですね。
これ東京都では2001年からゴミ問題なんかもあって駆除に乗り出しまして割と地道に最初は巣を撤去したりとかいろんな事をやってたんですけれどもなんと今までに13年間で18万羽も駆除したんですよ。
ただかかった費用が年間大体5,000万円かかると。
ただまあ一時期よりは半分にまで減りましたのでそれだけお金はかかるんだけれども駆除をする事はできたという…。
やる気出すと意外と半分になるんだね。
栄養があるんだから。
という事はあのはげ山になってた島あるじゃないですか。
あれ栄養豊富って事だよねあそこはね。
臭うけど。
(久保田)そうですね。
そうでしょ?あそこから…そうやって…カワウを移動させながら。
そのぐらい訓練できないのかね?どうなんでしょう…。
ただ15万羽縛る訳にいかないもんね。
いい方法ねえなこれ。
難しい問題ですね。
2015/07/23(木) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
所さん!大変ですよ「謎の悪臭に悩む街」[字]

閑静な住宅地を襲う謎の悪臭。夏にも関わらず窓を閉め切る住民たち。その臭いの正体とは?調べてみると、臭いの元による被害は各地で起きていた。所さん仰天の真相。

詳細情報
番組内容
閑静な住宅地を襲う謎の悪臭。夏にも関わらず窓を閉めきる住民たち。その臭いの正体を調べてみると各地で被害を訴える人が相次いだ。ゴミ屋敷?それとも謎の組織?取材で浮かび上がった真相とは?
出演者
【司会】所ジョージ,久保田祐佳,徳永圭一,【出演】澤口俊之,牛窪恵,モーリー・ロバートソン,【語り】吉田鋼太郎

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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