NHK高校講座 家庭総合「地域と社会と高齢者」 2015.07.23


始まりました「家庭総合」。
私がこのカフェーの…そしていつものメンバーですね。
青木さやかです。
今日のお悩みも切実な感じですよね。
アドバイスなんかできるんでしょうかね。
2人はこのお悩み漫画見てどう思いました?
(尾崎)そうですねノボルさん仕事と介護で大変そうで全然両立できてなくて難しいんですかね?ノボルさんが体壊しそうな感じがしました。
そうね。
42歳働き盛りですけれどもね。
成君どうですか?僕はこのいっぱいいっぱいになって1人で何でも抱え込んでる様子とか見てると前回の子どもの回と結構似てるなと思いました。
子育てがしんどくていっぱいいっぱいになってるっていうところと。
「泣きたいのはこっちだよ」なんて話もありましたよね。
「泣きたいのは僕なんだよ」っていう事ですよね。
まぁなかなか難しい…。
こういう問題もね実はどんどんどんどん増えていくんですよね。
現在日本ではですね65歳以上の方がなんとなんと3,000万人いらっしゃるんですよ。
3,000万人というと…そうなんですよ。
でこちらを見て頂きたいんですけれども…。
はいこちらですね。
これは日本と主要国の65歳以上の人口割合の推移を表してるグラフなんですね。
見て下さい。
1950年5%だった。
でだんだん増えてきまして今2014年ですよね。
ここら辺ですよ。
ず〜んといくと25%。
そしてなんと2050年には40%が高齢者というですね。
2人に1人まではいかなくてもやっぱりすごい数の高齢者ですよね。
ねぇ。
2050年っていうと成君何歳になるの?えっと大体57〜58歳ですかね。
じゃあ支えて頂きます。
何をやってんの?違う方に支えてもらって下さいよ。
いやでも…千瑛ちゃんお願いします。
僕もお願いします。
いやいや…。
(河村)こんにちは。
あっ先生こんにちは。
お待ちしておりました。
どうぞこちらへ。
やって来たのは…早速質問しましょう。
先生さっきのお悩み漫画なんですけどもああいう事ってこれからどんどん起こりうると思うんです。
あのような例は本当にたくさん起こってきていて個人の問題というより社会の問題って考えた方がいいと思います。
ノボルさんなんですけどもどうしたらいいですかね?そうですねまずもう多分1人で何か頑張るっていうのは限界だと思うので是非相談をしてほしいと思います。
それってどこに相談しに行けばいいんですか?まずですね住んでいる地域の窓口に行って相談するといいと思うんですけど。
役所ですか?あっそうですね。
役所ですね。
支所とか。
行けば「ちょっとこういう事で困ってるんですけど」「じゃあ何課に行って下さい」って言われる?そうなると思います。
要するに介護保険制度というのを利用したいというそういう申請になります。
その「介護保険制度」って何なんですか?介護保険制度っていうのは…要するに困った人がいたらその困った状況に応じて介護のサービスを受けるっていうそういう仕組みになっています。
へぇ〜。
介護保険制度を利用するためには要介護認定を受けなければなりません。
これはその流れを示したものです。
まず利用者は市町村の窓口で申請を行います。
次に掛かりつけの医師の意見書と調査員による認定調査を基にどの程度の介護が必要なのかを専門化が判断します。
その結果要介護が5段階。
介護は必要ないけれど支援は必要だとする要支援が2段階。
または介護も支援も必要ない非該当のどれかに認定されます。
この認定に基づいて介護サービスで使える料金が決まります。
こうした手続きは必要な人が必要に応じて公平に介護を受けるためのものなんです。
実はですね前回「家庭総合」で取材をさせて頂きましたこの認知症のご両親を介護されている藤田さん。
えっとこちらの方が介護をしている藤田郁子さんですね。
そしてこの2人が介護をされているお父さんとお母さんでございます。
上手にですね介護保険を利用されているんですけども。
それではVTRどうぞ。
藤田さんの両親昭市さんと絢子さん。
認知症と診断されて6年が経ちます。
現在週に4回の通所介護週に1回の訪問看護と訪問マッサージのサービスを受けています。
通所介護とは施設に…集団でのレクリエーションもあれば一人一人が個別に好きな事に取り組む時間もあります。
絢子さんは昔近所の子どもたちにも教えていた事もあるという習字。
昭市さんは中学生の時から続けているバイオリンを楽しみます。
絢子さんはこの日お風呂のサービスも受けました。
(絢子)家では昼間は入らないでしょ。
夜寝る前に入るから。
ちょっと温泉気分です。
昭市さんたちは週1回の訪問看護のサービスも利用しています。
うわさをすれば…。
温泉行きましたよ。
訪問看護は病気などで自宅にいる人を看護師が訪ね療養のための世話などを行うものです。
ちょっとね血圧測るね。
(昭市)はい。
郁子さんが両親の介護を始めたのは6年前。
初め郁子さんは自分自身の人生と介護の板挟みになり葛藤していました。
30年間続けてきた小学校の先生を介護のために辞める決断をしたのです。
(郁子)「辞めます」って決めたあとにすごく「ああこの決断でよかったのかな」ってすごく悩みました。
やっても後悔するかもしれないし辞めても後悔するかもしれないし。
しかしその後介護保険を利用しながら少しずつ自分の時間を生み出す事ができるようになりました。
そして今では週に2回小学校で非常勤の先生をしています。
週2日ですとかなり負担も軽いですしそしてまた自分の今までの経験も生かしながら仕事をできるという事でよかったなと思っています。
介護を1人で抱え込まずいろんな人の力を借りる。
それを介護保険が可能にしているのです。
ビデオの藤田さんは介護をするという事で仕事を辞めるという選択をされました。
それでただ福祉サービスを利用する事によってまた非常勤でありますけれども先生に戻ったという事でよかったですね。
いや本当に…。
余裕が出てくるんでしょうね。
きっとね。
あの〜福祉サービスってやっぱり上手に利用して暮らしをなるべく無理なくどうにかしていきたいという事に使えるといいですよね。
やっぱり1人で抱え込まないという事も大事ですし…。
その場合にはどういうものをどういうふうに使うかという事は考えて決めていく事が大事だと思います。
これは要介護の人が在宅で受けられるサービスです。
この中から定められた利用限度額に応じてどのサービスを使うのか介護サービス計画を立てます。
その計画を立てる人を…藤田さんの両親は訪問看護と通所介護のサービスを利用していました。
このような介護保険の制度一体いつどのように始まったのでしょうか。
その歴史を見てみましょう。
介護保険が導入される前は…そして介護を担ってきたのはほとんどの場合女性でした。
独り暮らしの高齢者など個人や家庭では解決できない場合にのみ福祉としての支援が行われてきました。
しかし戦後日本では急速に高齢化が進みました。
家族だけで介護を担うのは難しくなり高齢者をどう支えていくかが大きな社会問題になります。
そこで…介護の仕事と費用を社会全体で分かち合う仕組みへと変えたのです。
介護保険の利用者は介護サービスの提供者と契約を結んだ上でその費用の1割を負担します。
残りは…家族の責任から社会全体の責任へ。
そんな時代の流れが生んだのが介護保険なのです。
2000年から始まったんですよね。
随分最近だなって感じました。
ねぇ。
知らなかったですね。
もっと前からあるような気がしてましたけど。
そういう制度もあるのも知らなかったのでへぇ〜っと…。
確かにどこから集めたお金をもってっていうのは分からなかったけど払ってんだね。
そうなんですよ。
私も40歳超えてますけど払ってたんだって思いました。
僕も払ってたんですよ。
もっというとお悩み漫画のノボルさんももう2年払ってます。
そうですね。
42歳でしたから。
使えばいいですよね。
誰でも人は年を取りますのでなのでだからこそみんなで高齢者を支え合うっていうそういう制度が重要っていう事なんですよね。
高齢者を支えるために地域社会も動き始めています。
大きな住宅地図を前に集まっているのはこの地域に暮らす人たち。
ここ横浜市神奈川区では住民支え合いマップづくりという取り組みを進めています。
奥さんは2人だけど…。
(笑い声)奥さん入れて2人。
地域の人たちが近所の高齢者についての情報を出し合い地図に書き込んでいきます。
そうするとどんな人が地域にいるのかが分かります。
マップづくりのリーダー…民生委員は地域の問題などをいち早くキャッチして関係機関に連絡するのが仕事です。
マップづくりの協力者は…困った人を助けていくためにはちょっとお節介なぐらいがいいという思いが込められた呼び名です。
母親と娘の孫…うん。
民生委員と世話焼きさんが一緒に地図を作る事で住民同士の関係や孤立している人の存在など地域の問題が明らかになっていきます。
(皆良田)民生委員ではとても分からないような情報をたくさん教えて頂いた。
ご近所のお節介おばさんたちのこういうお話によって情報がいっぱい収集できたと思っています。
マップづくりで得た情報を基に地域での高齢者の交流が始まりました。
お世話になりますのでよろしくお願い致します。
この青空サロンだったらここでお茶飲みながら男の人が通ればちょっとお茶飲んでいきませんかっていう事で顔の見える関係ができるっていう事でこの日を楽しみにお出かけになるようにスタッフ一同も頑張りたいと思います。
よろしくお願いします。
神奈川区では町内会館などの施設で月に1回多い所では週に1回およそ40か所でこのようなサロンが開かれています。
顔の見える環境を作れる場所ができたというのがまず1つ大きいとこです。
もう一つは参加する方々は交流の場ができたという事でいいと思うんですけどもやはり民生委員さんとか町内会の方々が担い手になって頂いてるという事で……っていうのが大きいと思います。
やっぱり区役所ですとかケアプラザですとかに連絡するっていうのはなかなか容易な事じゃないので…。
やっぱり身近な顔の見える関係の中で身近な場所で実は私こういう事困ってるのよねというのがこぼせる場所ができたというのが一番大きな意味だと思うんです。
地元の人が気軽に集まれるサロンっていうのは先生これあるといいですね。
(河村)そうですね。
地域の人がちょっと手助けしてくれればそれで解決するって事ありますよね。
ちょっとお買い物に行きたいけどちょっと一緒に行ってもらえるといいなとかね。
そういうちっちゃいけれども確実にあるニーズをどうやって解決していくか。
そういう隣近所の助け合いのようなものそれがあると多分もうちょっと暮らしやすい。
確かにちょっと買い物行きたくて今日ちょっと腰痛いから一緒に行って下さいというのを国に言えないですもんね。
まぁそうですね。
なかなか「うん」とも言ってくれなさそうだし。
そうですね。
多分これは両方いるんだと思うんですよね。
制度もなくてはいけないしそういう助け合いのようなものもいるしっていう。
この2つがあってこそではないかなと思うんですけれどもね。
ここで青木さんから先生にこんな質問がありました。
子育ての時もそうでしたけど結局地域とか国とかと関わる事がすごい大事な事じゃないですか。
って事は「家庭総合」でそれやってるって事は…私はそういう事を習ってきた事はないので1人で生きていけるって思って何十年も来たけど。
高校生にこういう事を教えるって事は…これまで「家庭総合」では今回の介護の問題のほか孤独な子育ての問題そしてお金がないから進学できないという悩みなどを取り上げ問題を1人で抱え込まずに助けを求めようと呼びかけてきました。
その事と自立を目指す事とは矛盾しないのかというのが青木さんからの質問でした。
もしねそれでいける時は勢いがあっていけるんですよ。
そのうち何かでつまずいちゃうんですよね。
その時に1人で解決しないでこういう制度があるから少しそこに相談してみる事が必要なんじゃないか…。
青木さんもまだ元気だから今はガ〜ッといってますけどこれでもし大変な事があったらやっぱりそういうね…。
う〜ん深い言葉頂きました。
深いな〜。
ねぇ。
ただ人に頼る事もそういうすべを知ってるって事も自立だと。
そうですね。
先生本当に今日はありがとうございました。
(河村)ありがとうございました。
それではまたお会いしましょう。
さようなら。
現在の日本で65歳以上の…社会全体で高齢者を支える仕組みが介護保険制度です。
利用する時にはまず市町村の窓口に申請します。
高齢者を支えるためには社会全体で支える制度と身近な地域住民による助け合いその両方が必要です。
2015/07/23(木) 14:40〜15:00
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 家庭総合「地域と社会と高齢者」[字]

「介護保険制度」は、介護が必要な高齢者を社会全体で支える仕組みです。この制度の歴史や、実際の利用の仕方を学びます。【出演】パパイヤ鈴木・青木さやか・河村美穂ほか

詳細情報
番組内容
2000年に「介護保険制度」がスタートし、高齢者の介護は“家族の責任”から“社会全体で支えるもの”になりました。実際に利用している高齢者とその家族を例に、要介護認定から利用に至るプロセスを追い、この制度の意義と役割について考えます。また、地域の力で高齢者を支える神奈川県の取り組みも紹介します。【出演】パパイヤ鈴木、青木さやか、足立成、尾崎千瑛、河村美穂【声】沖田愛【マンガ】和田フミ江
出演者
【ゲスト】埼玉大学教授…河村美穂,【司会】パパイヤ鈴木,青木さやか,【出演】尾崎千瑛,足立成,【語り】沖田愛
おしらせ
[NHKワンセグ2]一部地域では高校野球を放送するために、放送をお休み、または放送時間を変更する場合があります

ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
趣味/教育 – 生涯教育・資格
バラエティ – その他

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サンプリングレート : 48kHz

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