ハートネットTV 第20回NHKハート展(3)「ボクの夢」 2015.07.22


声をかけられたらどう答えるか。
危なくなったら周りにどう知らせるか。
いざという時に備え親子で練習しておきましょう。
こんばんは。
「ハートネットTV」です。
今日と明日の2日間は今回で20回目を迎えたNHKハート展の入選作品をご紹介します。
NHKハート展は詩とアートを組み合わせた展覧会です。
障害のある人がつづった詩に込められた思いを著名人が絵や写真などで表現しました。
今回の詩の応募総数は3,678編。
その中から50編の作品が選ばれています。
ではゲストをご紹介します。
タレントのはるな愛さんです。
(2人)よろしくお願いします。
はるな愛です。
かわいらしい衣装ですね。
ありがとうございます。
はるなさんはNHKハート展ご存じでした?私知らなかったんですよ。
私も是非描いてみたいなと思って。
でも何か障害もった人たちが詩を書いてその詩の情報で絵をつけるって何か想像がすごい膨らむようなねえ世界観ですよね。
そういう新しい世界が次々と毎年生まれているんですけども今日は入選作の中から特に子どもたちの作品を見ていきたいと思います。
楽しみ。
まずはこちらです。
神奈川県に住む清水悠稀さん。
発達障害のある11歳の男の子の作品です。
悠稀君。
はい。
タイトルは「すずめ」。
この詩にはイラストレーターのキン・シオタニさんが作品を寄せて下さいました。
キン・シオタニさんからは「想像力イマジネーションが豊かなんだろうな。
そして創造力クリエーティブな力も豊かなんだろうなと思い部屋をいろんな絵で飾りました」との事です。
すごいカラフルな絵ですね。
ええ。
いやでもこの詩の何か中に何か自分も何かこう困った時に助けてもらいたかったというような気持ちもあったりあと「おたすけしましょうか」っていうちょっと何か自分が何か殻から抜け出たようなね気持ちも何かすごいかわらしいすてきな…。
大人になると何かねすずめの何か「ちゅんちゅん」とか気付かないですよねちょっとね。
なかなかその何て言うものですか…心の余裕がないというかね。
いや〜本当。
気付かされましたね。
さあそれでは続いての作品です。
福島県に住む羽生永遠さん8歳。
知的障害のある男の子の作品です。
タイトルは「ぼくのゆめ」。
これ学校のお昼休みに先生と将来の夢について話をした時の事なんですって。
ふ〜ん。
この詩にはアーティストの能村卓人さんが絵を描いて下さいました。
へえ〜。
絵もハートいっぱいで。
何かでも「ぼくになること」って。
「ぼくのゆめはぼくになること」。
なかなか言えないですよね。
その当時の自分はどうだったのかなとか思って。
でも私は障害でまた性同一性障害でまた違う障害なんですけど小学校の時にすごい自分の将来とか自分自身についてすごく考えたのですごい気持ちの分かる言葉だなと思って。
私はもうまさかこんなんになっちゃったみたいなね。
大人になって。
いや〜すてきな詩。
ですね。
実は今回「ボクの夢」というタイトルの詩がもう一編入選しているんですよね。
大阪で暮らす中学2年生の詩です。
その詩にどんな思いが込められているんでしょうか。
ご覧下さい。
ママハトの逃げ足が速い。
詩を書いた…タイトルは「ボクの夢」でしたが本当は女の子。
一体「ボク」って誰の事なのでしょう?海辺に猫が歩いてたらロマンチックやな思て。
海辺を舞台に白い猫と少年が不思議な会話を交わす…。
まるで空想の世界を旅しているかのよう。
そのイメージを絵で表現してくれた…偶然にも白い猫が頭に浮かんだと言います。
初めて描いたので緊張したんですけど。
まずやっぱり猫。
でその自分の未来だったり多分導いてくれる猫のイメージが真っ白な猫だったんですね。
何色にも染まってない猫だったんでまず猫を描こうと思って猫から描き始めて。
であとは広い海海のイメージ。
で下にちょっとこう…海が流れているような青を描いてみたんですけど。
初見の印象は最初この広い海の中で猫とボクだけの世界。
ちょっとがらんとした寂しいような印象を受けたんですけど読み進めていくと「ここはどこだ?」って聞いた猫がほほえんで「君の夢だよ」。
君の夢だよって事は自分が希望だったり明るいいろんな事を描いた夢であればあっ何だろう未来は輝かしいものであったり寂しいって事じゃないんだな。
詩に描かれた独特の世界観。
「ボクの夢」はどのように生み出されたのでしょうか。
(取材者)お邪魔してます。
大阪市内の中学校に通っている樹実さん。
母の久美さんと2人で暮らしています。
今日帰りな靴が似てたからな履いたらあれちっこいな思ったら「それソラの靴や」って言われて。
ソラに。
帰ってきたらとりあえず一とおり一日あった事をバ〜ッとずっとしゃべる。
ゲームタイムゲームタイムゲームタイム…。
何がゲームタイムや。
髪の毛ボサボサで。
今日ほんでトータル的に学校どうやった?まあ普通やった。
変わらん。
(久美)悪くもなく?うん。
天真らんまんでおしゃべりが大好き。
実はこれまでいくつものつらい経験をしてきました。
樹実さんが発達障害と診断されたのは3歳の時。
障害のない子どもたちと一緒に学ばせたいというお母さんの希望で地域の小学校に進学しました。
しかし小学3年生の頃から友達との関係がギクシャクするようになります。
例えば場にそぐわない発言が多い。
思った事をパッと言ってしまう。
感情をものすごくストレートに出す。
みんなが抑えれるところを抑えれない。
クラスの中で次第に失われていく自分の居場所。
おったっちゃおったけどあんま話せへんみたいな。
当時樹実さんは自分が発達障害である事を知りませんでした。
母の久美さんは5年生の時思い切って打ち明ける事にしました。
苦手なところが多いのは確かやけども。
「何も違えへん」って言ったら「じゃあそういう名前はいらんのんちゃうんか」って。
「何のためにそういう名前を付けるんや」って事をずっと言うてましたね。
以来それまでのおしゃべりな性格は一変。
人と関わる事を避けるようになりました。
そんな樹実さんを癒やしてくれたのがアニメの世界でした。
ごく普通の女の子が願いをかなえてもらう代わりに魔法少女になって人類の敵と戦う物語。
樹実さんは現実とはかけ離れたファンタジーの世界にのめり込んでいきます。
自由に空想の翼を広げる事で孤独や寂しさを紛らわせるようになりました。
行ってみたい場所。
そんな樹実さんに更なる試練が立ちはだかります。
小学5年生の終わり頃体が思うように動かせなくなったのです。
頭痛くてちょっとだるくなって転びやすくなった。
いくつもの病院を訪ね検査を受けましたが原因は分かりません。
ようやく頭蓋骨が変形する深刻な病気だと分かったのは小学6年生の時。
あと少し診断が遅ければ命が危ない状態でした。
だからもう早くとりあえず早くせなもうこの子管なしでは生きていかれへんよって言われて。
すぐに入院した樹実さん。
手術は7時間に及びました。
なんとか一命は取り留めましたが車椅子の生活を覚悟するよう医師から告げられました。
ところが…。
半年を越えるリハビリの末歩けるまでに回復したのです。
手術から10か月後樹実さんは中学校への進学を果たしました。
(樹実)小島先生!はい。
あっ樹実。
(樹実)「ヘタリア」ってやつと…。
学校に通い勉強やおしゃべりができる事がどれほど掛けがえのない事か…。
そんな時生まれたのがあの詩でした。
ふ〜ん…いや〜すてき。
という樹実さんですね。
どのように映りましたか?いや私あの…まず詩だけを見た時に秋元才加さんと一緒でちょっと切ない何かちょっとグッと来る詩だと思ったんですけど樹実ちゃん本人を見てさっきのいろんな経験した樹実ちゃんを見て本当に何かその詩の中の小3の男の子って言ってましたよね。
その時に純粋な男の子って彼女言ってたんですけど純粋で真っ白な猫って白のピュアな色でで水があって広がる海があってっていうやっぱり本当に限りない純白の自分だけの何もかも自由に生きたいっていう何か夢の詰まった詩なんだなって前向きなねそういうのをすごい感じ取れました。
特にこの詩の最後の辺り本当に思いがね詰まってると思うんですね。
自分の夢に関してですもんね。
あと何かほかに印象に残ってる表現ってありますか?この詩の中でいうと。
詩の中ではやっぱり「なにもかも有るようだ」って。
「そこにはなにもかも有るようだ」っていう事は…。
最後の文ですね。
そうですね。
「有るように」…。
「見えた」。
「有るように見えた」。
「有るように見えた」っていうのはちょっとまだちょっと不安も少しあるのかなって。
あの私ちょっとお母さんがね発達障害っていう事を娘さんに告げるタイミングの時期のお話あったじゃないですか。
はい5年生の時でしたね。
5年生でしたっけ。
その時に「そんな病気の名前はいらない」って。
ただ悩む事が多く…難しくなるだけであとは変わらないっていうならいらないよって。
ちょっと人との距離があいた時期あったじゃないですか。
それってすごい自分の子どもにお母さんが伝える事もすごく大変だったと思うしその事によってアニメっていうファンタジーの世界を知ってあんなにうまくアニメを描いたり何か自分の居場所を見つけれて本当結果よかったなと思って。
そのシーンの時に「分かる分かる」ってはるなさん言ってましたよね。
はい。
あの私ちっちゃい時に私は性同一性障害で男の子だったのでテレビを見て女性のアイドル歌手がテレビの番組で歌ってるのを見てああいいなと思って。
でアイドルの曲を聴いてるとその曲の中で自分でいれるんですよね。
ただ曲が終わってイヤホンを取ったらすごく色のない現実で。
でもこの曲の中で生きるにはどうしたらいいんだろうっていう事をすごい考えてた時期なのでその中で生きたいっていう言葉はすごい分かる。
一緒だなと思って。
でも少し孤立している中でそういう居場所をねアニメの世界に見つけたっていうのは彼女にとっては大きかったんだと思うんですよね。
絶対に居場所を見つけたらそこから出会ってまたさっきの先生たちとの会話があったりって。
出会った自分ってまた今までとは違う自信もあってキラキラしてるからそこからの出会いをまたもっとどんどん広げて。
あの絶対に…私もすごい不安で苦しかったけど大人になったら本当にこんなに楽しい事いっぱいあったんだって。
何か自分の悩みとか全部何か忘れるような幸せがあったって思えたので絶対大丈夫!うん!さて命の危機を乗り越えた樹実さんですけども今では自分の障害も受け入れようという気持ちになりました。
きっかけはある人との出会いでした。
病気を克服した樹実さん。
元気だとおなかがすきます。
やった!お代わりある?
(久美)あるよ。
やった!えっお代わりするの?するよ。
当たり前やん。
めっちゃ食べるやん。
カレーイコールお代わりもんやろ。
いやそれはあかん。
おいしかった?でも冷たいんやろ。
学校でも友達に心を開けるようになりました。
そのきっかけを作ってくれた人がいます。
こんにちは。
髪切って?先生。
ありがとう。
こんにちは。
こんにちは。
何?どうしたん?半年にわたって樹実さんのリハビリを担当しました。
手術のあと右半身に残った麻痺。
歩けなくなった樹実さんはなげやりになりリハビリにも取り組もうとしませんでした。
やり場のない怒りは周囲の人たちに向けられました。
時には看護師を困らせる事も…。
心電図1個貼るのも気に入らんかったら貼らせへんしつけたくないって一回言いだしたら意地でもつけさせへんくて。
それでもつけなあかんて看護師さんがやろうとしたらもうそれこそちぎってパ〜ン投げるしね。
歩けんのと歩かれへんのは全然違うとか言って。
(樹実)足りる?
(吉田)分からん。
足りる?どう?そんな時寄り添い続けてくれたのが吉田さんでした。
つらい入院生活の中樹実さんの唯一の楽しみは食べる事。
そこで料理をリハビリに取り入れやる気を引き出そうとしたのです。
私の顔見たら何か作ろうって。
食べたいから。
更に発達障害についても受け止めてくれました。
樹実さんは少しずつ自分の障害を受け入れられるようになりました。
そういえばりっちゃんテスト返ってきた。
返ってきたん?学期末?どうやったん?最悪やった。
最悪やった?でも頑張った?全然。
(吉田)全然頑張ってないの?頑張ってなかったら無理やな。
まあ一応考える事はした。
ああほんまに。
…いうか学校行けてる?
(樹実)行けてる。
行けてんの?退院から1年余り。
この日近所に住む友達が遊びに来ました。
防犯カメラ。
でかいやろ。
いやでかすぎる。
中学に入り何でも話せる友達がたくさんできました。
こ…これこれは!夢を追いかけ回す腐女子だ〜。
ドコドコドコドコ…。
それちょっと怖いな。
あっ反対やで。
こっちなっつんや。
こっちあんたやで。
(樹実)マジで?樹実の分少ないでちょっと。
(久美)何でやねん。
ごはんの量がちょっと違うだけ。
あんた女の子やろ。
ノリがいい。
私は私らしくていい。
樹実さん13歳。
今を生きています。
え〜どこやろ…。
「そこにはなにもかもが有るように見えた」。
自分もそれを見てみたいなという。
あ〜樹実ちゃんすごいね。
あの吉田さんと出会った時の表情が急にやっぱりパッと変わって心許してる何か関係性なんだなと思って。
私もあの子どもの時には2択で何かさっき寝て…寝たまま過ごすゴロゴロして過ごす人生と起き上がって歩いていく人生どっちでもいいやろみたいなセリフあったけどやっぱり前向きな方を選んだ樹実ちゃんだったと思うんですけどこれからたくさん人生でも何か自分の中で2択で選ぶ事が増えてくると思うから何かそれはいつもの前向きな樹実ちゃんでねえ周りに吉田さんとかたくさんいるから是非大人に…何もかもあるような自分の手に入るような自分の夢のような人生をみんな追いかけて生きていると思うんですけどその過程も大人の楽しみやから本当に怖がらずに何か楽しんでほしい。
あと私も自分の嫌なとこいっぱいあってでも好きになってあげないとと思って1個ずつ受け入れて好きになった時にいろんなもの見えてきたものいっぱいあるから是非自分の嫌なとこもいっぱい見て愛してあげてほしいなと思いますね。
そっか。
はるなさん今おっしゃいましたけど自分を受け入れられるようになって好きなものとか見えてきた世界が広がっていくっていう事なんですか?あと人の事もしっかりと見えてきたというか。
うん。
そうなんだ。
是非…大丈夫だから。
うん。
ねえ樹実さんも自分の事を否定したりだとか自暴自棄になって周りに迷惑をかけてしまうような事もありましたけれどもでもそこでやっぱりとことんとことんねつきあってくれた人がいたっていうのはね…。
いや〜大きいですね。
吉田さんの本当に話すトーンとか見てたらあっ大切な存在だなと思うしもっともっとそういう存在が増えていくと思いますね。
自分らしく生きるって言葉で言うのは簡単ですけれども。
いや〜難しいけどでもやっぱり自分を理解する事って本当怖くて不安がいっぱいやけどでもそこが一番の近道なのかなって私は感じましたね。
いろんなこれまでのねまあまだ中学2年生ですし。
そうですよね。
いっぱい楽しい事もいろんな事があると思うけどね。
それからお母さんも傍らでずっと見守っていて涙も流されてましたけれども一緒に歩んでってほしいですよね。
いや本当ねお母さんもちょっと悩み過ぎてるとこがあったのかなとか思うから一緒にね彼女の意思もいっぱい尊重して生きてほしいと思いますね。
私地元がすごい一緒の場所だったんでびっくりしました。
大阪。
そう。
そうですか。
あの生活感でこうやって生きてるんだってすごくしみじみ思ったし私も元気もらいました。
はい。
今日は小林樹実さんの詩をご紹介しました。
NHKハート展は4月から東京・渋谷で開かれます。
そのあと全国を巡回していきます。
是非皆さんご覧下さい。
今日ははるな愛さんでした。
2015/07/22(水) 20:00〜20:30
NHKEテレ1大阪
ハートネットTV 第20回NHKハート展(3)「ボクの夢」[字]

障害のある人が作った詩に著名人がアート作品を寄せるNHKハート展。今回紹介するのは大阪市に暮らす小林樹実さん(13)の「ボクの夢」。その独特の世界観を見つめる。

詳細情報
番組内容
障害のある人が作った詩に著名人がアート作品を寄せるNHKハート展。今回紹介するのは、大阪市に暮らす小林樹実さん(13)の「ボクの夢」。小5の時、発達障害であることを知り、そのショックから自分の殻に閉じこもった樹実さん。翌年には、命に関わる深刻な病になったが、大手術と懸命のリハビリの末、中学への進学を果たした。その時生まれた今回の作品。独特の雰囲気を漂わせる彼女の詩の世界を見つめる。
出演者
【ゲスト】はるな愛,【司会】山田賢治

ジャンル :
福祉 – 障害者
福祉 – 高齢者
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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