相棒Eleven 2015.07.22


(甲斐享)悪い!遅くなった…。
(笛吹悦子)30分遅刻。
もうお腹ペコペコだよ。
仕方ねぇだろう。
踏切の故障で電車が遅れたんだから。
急ごう!予約の時間過ぎてるよ。
わかりました。

(衝撃音)もうどこまで行くんだよー。
だって美味しいものが食べたいって言うからじゃん。
言ったけど…。
予約取れないんだよそこ!はいはい。
(下田)人が…人が−!!人が…!助けてくださいよ。
どうしました?人が…人が倒れてます!お願いします。
ちょっと待ってて。
うん。
午後8時ちょうど。
警視庁の者です。
このビルの方ですか?あっ管理人です。
この方どなたかわかりますか?ああ503号室の宮坂さんです。
部屋に行きます。
合鍵お願いします。
はい。
(チャイム)誰かいますか?
(ノック)警察です!あっ!こここ…これこれこれ…これ!
(パトカーのサイレン)チェーンか…。
(缶の落下音)誰かいるのか!?あの…チェーン切る工具かなんかありますか?ああ…はい!
(パトカーのサイレン)
(悦子)あっ…こっちです!どこですか?あちらです。
よし。
警察をここに。
あっはい…。
こいつか…。
いつもここ掃除しておくんですけども突然大っきな音がしたんで…。
(伊丹憲一)部屋で物音がしたって?風で空き缶が転がっただけじゃねぇか!
(芹沢慶二)カイト大変だったなぁ!報告!ああ…はい。
えー亡くなったのは宮坂敬一さん。
投資アドバイザーで一時はかなり羽振りがよかったようです。
ただ最近は下り坂だったみたいで。
ひと月ほど前にこのビルに越してきています。
近所の話では借金の取り立て屋がよく来てたようですね。
(三浦信輔)栄枯盛衰。
はかないもんだなぁ。
まあいずれにしてもカイトくんが来た時にはここは鍵もチェーンもかかった密室だったわけだから。
(伊丹)借金を苦にした自殺って線か。
行くぞ。
はい!杉下さん!呼んだのか…!え?いや…呼んでません。
(杉下右京)あっどうも。
米沢さんから彼が事件の通報者だと伺って上司として放っておくのもいかがなものかと思いましてねぇ。
そうですか…ごゆっくりどうぞ。
我々は忙しいので失礼します。
どうも。
(2人)どうも。
どうも。
せっかくですけど今回は無駄っぽいですよ。
自殺直後この部屋に駆けつけましたが鍵がかかってました。
それに遺書もこのパソコンに。
ところでカイトくん。
君が最初に部屋に入った時にこのカーテンは閉められていましたか?ええ。
カーテンが風でふわっと膨らむのをはっきり見ましたから。
妙ですねぇ。
妙ですか?これから死のうとする人間がベランダに出たあとにわざわざカーテンを閉めたりするでしょうかね。
閉めるとしたら扉の方じゃありませんかねぇ。
カーテンだけ閉めるというのは不自然だと思いませんか?じゃあ杉下さんは宮坂さんは自殺じゃなく誰かに突き落とされたそう思ってるんですか?いいえ全く思っていません。
…ですよねぇ。
管理人の方から伺ったのですが悲鳴のようなものは聞かなかったとの事でした。
さて本来カーテンというのは視線を遮るためのものですが…。
米沢さん…!
(米沢守)はい。
ここ…ここと扉付近ルミノール反応を調べて頂けますか?
(無線)
(米沢)被害者のものと見てほぼ間違いないでしょうな。
恐らく宮坂さんはここで何者かに襲われて昏倒もしくはすでに死亡していた。
何者か?こうは考えられないでしょうか。
その何者かが自殺に見せかけるために偽の遺書を作りそして宮坂さんをベランダから投げ落とした。
そしてベランダから室内に入った際に血痕を発見。
とっさに外から見られないようにカーテンを閉め血痕を拭き取った。
そのせいで逃げるのが遅れてしまった。
ちょっと待ってください。
逃げるも何もそもそも…そいつはどうやってこの部屋から出たんです?俺が来た時は鍵もチェーンもかかってましたよ。
君最初にこの部屋に入った時風で膨らむカーテンを見たと言いましたねぇ。
ええ。
いきなりふわっと。
そこにいてください。
いきますよ。
はい。
(風の音)ああ!あっ!まさにこんな感じです。
玄関の扉を開けた事で風が室内を通りその風にこのカーテンが膨らんだんです。
つまり君が風に膨らむカーテンを見たまさにその時犯人はここから立ち去ったのでしょう。
でもでもでもでもでもでもでも…俺が来た時は無人だったんですよこの部屋!君ここをその時見ましたか?見てません…。
恐らくここだと思いますよ。
(頭を打ちつける音)
(たたく音)ごめんなさい。

(テレビ)「昨夜午後8時頃新宿区四谷のビル5階から男性が転落して死亡しました」「亡くなったのは宮坂敬一さん36歳」「室内には自殺をほのめかす言葉も残されており…」
(携帯電話)
(テレビ)「警察では慎重に捜査を進めています」「警視庁四谷南署によりますと…」
(携帯電話)デート中に死体が降ってきたそうで縁起が悪いですなぁ。
それより司法解剖の結果出たんですよね?死因は杉下警部の推察どおり撲殺でした。
凶器は?遺体の損傷が激しく凶器の特定までは…。
パソコンに残っていた遺書ですが犯人の偽装でしょうねぇ。
ええ。
まず間違いないかと。
それから被害者がパソコンで死ぬ前に見ていたサイトがこちらです。
ボクシングの試合ですか。
(米沢)ええ。
勝ったのは荒木淳というボクサーです。
宮坂さんはボクシングファンだったんですかね?
(ゴング)
(石堂龍臣)はい67いこう!はい。
そういいよいいぞ!そう。
(松井良明)パンチ切れてるねぇ!体のキレもいいようですねぇ。
ねぇ。
けど今日はミット打ちだけで終わりなんだよな。
スパーリングはしないんだって。
まあ世界戦まであと10日だからねぇ。
しかしゴールデンボーイもピリピリしてるねぇ。
なんすか?ゴールデンボーイって。
あんたら…記者じゃないの?はい。
こちらのジムの方に少しお話がありまして。
で…なんなんですか?ゴールデンボーイ。
(山村信也)ちょっとそこ!静かに。
あっ…。
「ゴールデンボーイ」私が書いた記事ですよ。
ほれっ!「1年前まだ無名だった荒木は予定されていた選手が故障したため急遽代役として試合に出場した」「ところがその試合で荒木はなんと世界ランキング2位の武田俊夫を6回1分48秒右フックで鮮やかにノックアウトして一躍脚光を浴びた」へえ〜。
「その後も荒木は破竹の勢いで勝ち続けついに世界タイトルマッチに挑戦する運びになった」それでゴールデンボーイですか。
(山村)よーしここまで!
(石堂)おい荒木…。
あの左の方が会長さんですか?
(松井)いやあれはトレーナーの石堂さん。
喜多方会長は長い間入院しててねぇ。
ああそうですかぁ。
それでは公開練習はここまでという事で。
ありがとうございました!どうも。
そうですか…宮坂さんの事で。
ああどうぞ。
亡くなられた事は?ニュースで見ました。
でも…どうしてうちに?宮坂さんは亡くなる前に荒木さんの試合の記事を見ていました。
もしかしてこちらのジムの方とお知り合いだったのでは?…と思いまして。
(荒木淳)俺は仲良かったよ。
宮坂さん地元の先輩だったからね。
よく飯おごってくれたりした。
宮坂さんが荒木さんの練習を見にこちらへ来る事などは…?いやあの人はボクシングとかは全然興味なかったから。
こいつの世界戦が決まるまではね。
つまり宮坂さんは荒木さんが世界タイトルマッチに挑戦する事が決まって初めてボクシングに興味を持った。
ただの後輩って思ってたのがいきなり世界戦に出るってなったら誰だって正直へえ〜って思うっしょ。
最近はスポンサー探してくれたり差し入れをくれたり色々応援してくれるようになってたんですよ。
そうですか…。
ところで昨夜8時頃ですが皆さんどこで何をしてらっしゃいました?刑事さん…うちのジムに犯人がいると思ってるの?いえいえ…!形式的な質問です。
俺はロードワークに出てた。
1人でね。
僕は家で1人でテレビ見てました。
(石堂)私はそこで帳簿をつけてましたが。
お1人で?ええ。
石堂さん右手どうされたんですか?ちょっとヤケドしちゃってねぇ。
石堂さんは元ボクサーですよね?ああ。
結構いいとこまでいったんだよ。
そうですか。
人が人を素手で殴っても相手が死ぬ事はありますよね?打ちどころが悪きゃあね。
一撃で致命傷となるほど強く殴れば殴った本人はどうなります?場合によっては拳を痛める。
うん…。
その包帯を取って拳を見せてもらってもいいですか?おい!あんたどういうつもりだよ!?いえ…任意です。
拒否する事も出来ます。
なるほどなぁ…。
犯人は宮坂さんを一撃で撲殺したわけだ。
で君は私がそれをやったんじゃないかと疑ってる。
そうじゃないという事を確かめたいんです。
ゆうべ熱いコーヒーをこぼしちゃってねぇ。
なぜあんな事を聞いたのですか?聞いちゃいけないんですか?僕は理由を尋ねています。
杉下さんがアリバイを訪ねた時石堂さんはうちのジムに犯人がいると思ってるの?と聞き返した。
ニュースで宮坂さんの死を知ったんならこう尋ねるんじゃないですか?「宮坂さんは自殺じゃないんですか?」って。
おや君も気づいてましたか。
一応警察官ですから…。
この人は?
(米沢)ああこの男性は1階から宮坂さんの部屋がある5階まで行って降りて1分ほどしてまたエレベーターで帰ってますねぇ。
しかしこの男性宮坂さんが投げ落とされる15分も前に帰っちゃってますよ。
この男性1分の間何をしていたのでしょうねぇ。
(山下博子)社長警察の方が。
(柳田康夫)警察?突然すみません。
警視庁特命係の杉下と申します。
同じく甲斐です。
どうぞ。
まあおかけください。
お仕事中恐縮です。
実は昨日きどがわビルで起こった事件について少しお話を伺いたいと思いまして。
そうですか…。
しかしどうして私に?管理人の方から伺いました。
これはうちの柳田社長ですよ。
このビルを管理しているロイスエステートの社長さんです。
なるほど…それで。
早速ですが昨晩なんの用であのビルへ?実は亡くなった宮坂さんを訪ねてたんです。
ところが1分ほどで帰られてる。
実は7時に部屋に行く約束だったのですが踏切の故障とかで道が渋滞して結局40分も遅れてしまって…。
俺もその踏切の故障引っかかりました。
彼には電話で遅れてると連絡しといたんですが部屋に着いて何度チャイムを鳴らしても応答がない。
それで仕方なく帰ったんです。
そうだったんですか。
いやぁあんな事をするほど彼が思い詰めていたとは…。
スポーツがお好きなんですねぇ。
え?こちらの部屋にある雑誌全てスポーツ関係の雑誌ですね。
(柳田)ああ…私スポーツ観戦が趣味なんですよ。
では荒木淳さんというボクサーご存じですか?ええ。
ボクサータイプのいいボクサーです。
ああ…そうですか。
柳田さんも不思議な人ですねぇ。
どこがです?わざわざ遅れるとまで電話して宮坂さんの部屋に行ったのにインターホンの応答がなかったからといってさっさと帰ってしまう。
普通携帯に電話しませんかねぇ。
今着きましたよとか。
そういやそうでしたね。
じゃあ怪しい人物が2人いるので手分けしますか。
はい?俺はこっちへ行きます。
杉下さんはもう1人の方をお願いします。
じゃあお先に!ほう。
(ゴング)はいもっと速く!よっしゃあ!上げろ上げろ上げろ上げろ!乳酸出まくり!ったくむかつくなぁ。
試合前の大事な時に。
気にするな。
ほっとけば音を上げて帰るさ。
元ボクサーは手に包帯巻いてただけで人殺しってか。
こっちは疑うのが仕事なんだ。
そっちが殴るのが仕事なのと同じようにな。
殴るのが仕事ねぇ…。
ボクシングなんてまともな奴がやる仕事じゃないそう思ってんだろ。
別に俺はそんなつもりじゃ…。
そう思ってりゃいい。
そういう目で見てる奴らがいるっていうのは事実だからな。
試合を見に来い。
俺はリングでボクシングがどんなにすごいものか見せてやる。
ちょっと待てよ。
入会したんだから教えろよ。
少しやってたのか?まあな。
警察学校の時にな。
いい度胸じゃない。
おい試合前の選手に何言ってんだよ。
帰れよ。
いいじゃないすか。
少し休むから見てやるよ。
荒木…何イラついてんだよ!
(ゴング)はいそうアゴ引いて。
はい。
そう強く強く!あぁー!今俺…スポ根の主人公っぽくねぇ?警察クビになったらうちに来るといい。
タダで雇ってやるよ。
タダじゃダメでしょう。
日頃から好きに飲み食いしてんだろう。
基本がなまってる。
食い物ぐらい好きに食わなきゃ人生つまんねぇだろう。
正しいボクサーは決して暴食はせず酒たばこは一切やらない。
日頃から体を鍛えるべく駅なども必ず階段を使う。
これ石堂さんの鉄則。
必ず階段…。
それ石堂さんもか?言ってる本人がやらなくてどうするよ?なるほど…犯人がボクサーあるいは元ボクサーならば宮坂さんの部屋へ行くのも習慣的に階段を使うというわけですね。
ええ。
だからエレベーターの防犯カメラには映ってなくてもおかしくないんです。
ところでトレーニングの方はいかがですか?えぇ!?ああ…順調っすよ。
そうですか。
ではのちほど。
ああ!ったく…そっちは何やってんだよ。
失礼しました。
すみませんねぇお呼び立てして。
いやいやいや…ゴールデンボーイの事だったらなんでも聞いてくださいな。
早速ですがロイスエステートの柳田さんが荒木さんの援助に乗り出したそうですねぇ。
うーん…まあ荒木は幸運ですよね。
大手のジムならともかく喜多方ジムみたいな小さなジムは経営だけでもかなり大変ですからね。
そうですかぁ…。
ちなみにこのような援助というのは柳田さんにとって利益になるものでしょうか?まあ短期的には無理ですね。
ただ取材の時に荒木から聞いたんですけどね柳田さんはしばしばボクシング好きの実業家を招いては荒木に紹介してたみたいっすよ。
まあ後援者を募るつもりだったでんしょう。
まあ今回の世界戦だって荒木が勝つって評判ですからね。
なるほど…。
(ゴング)
(殴る音)
(石堂)荒木!おい…!荒木!
(石堂)荒木!荒木!
(石堂)荒木!荒木!おい!おい荒木!!おい荒木!大丈夫か?おいとにかく水。
余計な事すんなよ!え?まさか…水も飲めねぇのか?水が一番体重が増える。
減量また無茶したなぁ。
胃袋が空っぽだって医者が言ってたぞ。
(ため息)そこまでしてなんでこんなきつい事すんだ?飯は食わねぇわ体はきついわ金になんねぇわ…。
どうして?ボクシングってのは…最も美しくて残酷で奇跡的なスポーツなんだ。
(場内の歓声)
(レフェリー)ワンツースリーフォーファイブシックスセブンエイトナイン…!オーケー?
(荒木の声)限界まで打って打たれてリングに這わされても瞬きするくらい一瞬のたった一発のパンチが全てをひっくり返す事もある。
ダウン!ワンツースリーフォーファイブシックスセブンエイトナインテン!
(ゴング)
(歓声)
(観客たち)荒木荒木荒木…!「美しくて残酷で奇跡的」か…。
(石堂)昔…あるボクサーがこう言ってた。
「確かに神様はいる。
だが神様は死に物狂いで努力した人間しか助けてくれない」ってな。
あそこにいるのがその神様に愛されたボクサーたちだ。
みんなから尊敬されたチャンプが死んだ時には試合の前に追悼のテンカウントを鳴らすんだ。
(ゴング)
(荒木)子供の頃そいつを見てあんなふうに送られる立派なボクサーになりたいって思った。
おい大丈夫か?なんなら家まで送ってくぞ。
余計なお世話だ。
あっそう。
じゃあ勝手にしろ。
お忘れ物…ですか?ええ。
昨日こちらの社長室に大事なメモリーチップを忘れてしまったようで…。
柳田は所用で外出中で夕方には戻りますので…。
ああ困りましたねぇ。
捜査上詳しい事は申し上げられないのですが夕方ではとても間に合いません。
困っちゃいましたねぇ…。
ではお帰りになられる際お声をおかけください。
そうですか?すぐに済ませますので。

(角田六郎)よし時間だ。
行くぞ!
(刑事たち)はい!行きますよ。
はい。

(小松真琴)全員動くな!
(大木長十郎)賭博開帳等図利容疑で家宅捜索を行う。
全員動くな!
(角田)動かない動かない。
何食ってんだコラ!動くなっつってんだろうが!はい証拠隠滅はダメですよー。
そもそもこの事件俺らの事件となんか関係してるんすか?僕は柳田社長のパソコンの閲覧履歴を見たのですが…。
あっなんか慌てて隠してたやつ。
おや君も気づいてましたか?一応警察官ですから。
っていうかどうやって閲覧履歴なんか見たんです?まっそれはともかくその履歴の中にこちらの「YJKパートナーズ」のサイトがあったわけです。
YJKパートナーズっていうのは表向きは経営コンサルタント会社。
その実態はスポーツ賭博の元締めってやつでな。
バックについてるのはあの泣く子も黙る山神辰巳が束ねる桜心会だ。
桜心会!?マジっすか?マジっすよ。
YJKパートナーズは桜心会の大きな資金源の一つでな。
で野球にテニス相撲にゴルフ…まああらゆるスポーツを賭けの対象に扱ってきたのよ。
柳田があんなに何種類もスポーツ雑誌を持ってたのはスポーツ賭博をやっているからとか。
極めて高い可能性ですねぇ。
そちらの資料拝見出来ますか?あっどうぞ。
ああ荒木淳の世界戦の賭けも始まってるねぇ。
荒木淳…えっ!?うわっ!すごい人気っすね。
(角田)ああ。
裏でこんな大金が動いてるなんてなぁ。
知らぬは本人ばかりなりってか。
あっ。
あ…。
ひょっとしてあんたも荒木が心配で来たのか?ああ違います。
俺はちょっと通りかかっただけです。
石堂さんいつ頃からあいつの事教えてるんですか?うちに来だしたのは小学校の4年生ぐらいだったかなぁ。
ああそんな子供の頃から…。
家に金がない事知ってたんだな。
ジムの入り口辺りからじーっとボクサーの動き見て覚えては真似してた。
あんまり毎日来るんでジムの掃除をする約束で教えてやる事にしたんだ。
そしたら次の日から毎日日の出と一緒に掃除しに来られて参ったよ。
ありえねえガキだな。
(携帯電話)すいません。
ちょっと仕事なんで失礼します。
はい。
すぐに柳田社長のオフィスに向かってください。
彼はスポーツ賭博の常習である事がわかりました。
それから新規顧客リストの中に宮坂敬一の名前もありました。
え?宮坂さんもスポーツ賭博を…?詳しい事は向こうで。
僕もすぐに向かいます。
わかりました。
じゃあ柳田さんのオフィスで。
柳田さんか。
杉下さん!俺が来た時にはもういませんでした。
おいガサだ。
(刑事たち)はい!おいそっち回れ。
柳田社長はスポーツ賭博にはまって胴元から2億近い金を借りていたようです。
しかも返済期限は来月。
バックは桜心会です。
金返さなかったらマジ殺されますよ。
ええ。
つまり柳田社長は荒木さんを援助するような状態ではなかったという事です。
荒木のだ。
なるほど。
これで全てが繋がりました。
カイトくん君ここに来る事を誰かに話しましたか?いいえ。
ひょっとして…。
絶対に間違いなくやらせるんだぞ。
ん?うわっ!石堂さん。
なんで!なんでこんな事をしたんですか?石堂さん。
柳田と宮坂2人の狙いは荒木さんだったんですね?どういう事なんですか?柳田は宮坂が荒木さんの先輩だと知ってある計画を思いついたんです。
柳田同様金に困っていた宮坂はすぐにその計画に飛びついた。
そういう事ですね?宮坂は親身な先輩のふりをして柳田を紹介してくれた。
最初にそいつを疑うべきだったんだ。
柳田の真の目的は日の出の勢いのゴールデンボーイを脅迫して世界戦でわざと負けさせる。
つまり八百長を仕組む事です。
その八百長の情報を胴元に流せば柳田の借金は帳消しになる。
一方宮坂は大人気の荒木さんが負ける方に賭けて大金を手に入れるというわけですよ。
石堂さん宮坂を殺したのは荒木さんですね?これが柳田たちの脅迫のネタですね?石堂さん荒木はなんのために1000万なんて大金を借りたんです?それも桜心会のトップから。
荒木は誰からも1円の金も借りちゃいない。
だったらどうしてこんなものがあるんですか?事件があった日…。
(石堂の声)荒木は柳田から話があるから宮坂の部屋に寄るように言われていてそこで初めて荒木は自分がはめられた事を知ったんだ。
(宮坂敬一)この間淳が借りた1000万なんだけど貸主がすぐに返してほしいって言ってんだ。
え?でもあの金はそういう話じゃなくて…。
そういう話って?嫌だな。
宮坂さんも一緒にいたじゃないですか。
俺はずっとあのジムで育ててもらったんです。
俺死ぬ気で頑張りますからジムを助けてください。
お願いします!そうか。
そういう事ならこちらの山神さんが1000万程度なら融資してもいいとおっしゃってくれてるから。
(山神辰巳)君の将来に投資するという事で。
ありがとうございます!よかったな淳!
(宮坂)1000万借りたのは事実だよね?なあ淳ゴールデンボーイが桜心会のトップから1000万の金借りたって知れたらお前大騒ぎだよ。
桜心会…?あの人は柳田さんが紹介してくれた実業家の人で…!経済的な事業を営む人はみんな実業家っていうんだよお前。
大丈夫。
柳田さんも俺も山神さんも事を大っぴらにしようなんて思っちゃいないよ。
その代わり来週の世界戦でわざと負けてほしいんだ。
宮坂さん本気で言ってんですか?リングに寝転がって目をつぶって10数えるだけだろう。
ボクサーはわざと負けたりなんか出来ません。
俺たちは勝つためにリングに上がるんです!俺たちの全部はその時のためのものなんです!そう熱くなるなって。
俺帰ります。
(宮坂)おい!誰が帰っていいっつったよ。
ボクシングなんぞもともと殴り合いの見世物だろうが。
八百長ぐらいでガタガタ言ってんじゃねえよ!てめえ!なめてんのか!すいません。
腕は商売道具だから…。
宮坂さん?恐怖と混乱で荒木さんはその場から逃げ去った。
そのあとに柳田がやって来た。
柳田が宮坂の携帯に電話をしなかったのはする必要がなかったからです。
柳田は鍵のかかっていない扉から部屋に入り宮坂の撲殺体を発見した。
その途端そこで何が起こったのか悟ったのでしょう。
柳田はこれ以上ない恐喝のネタを掴んだ事を知った。
そこですぐさま柳田はエレベーターを使ってロビーに降り帰ったように見せかけて階段を使い再び部屋に戻り…。
パソコンで偽の遺書を打ち宮坂をベランダから投げ落とし血痕を拭き取って自殺に見せかけた。
ちょうどそこにカイトくんがやって来た。
柳田は一旦洗面所に身を隠しその後隙を見て逃走。
翌朝宮坂転落死のニュースを聞いて一番驚いたのは荒木さんでしょう。
(携帯電話)
(石堂)柳田はあの朝すぐに荒木を脅迫してきた。
事件の夜ロードワークから戻った荒木は普通じゃなかった。
(石堂の声)荒木を守ってやれなかった。
全て俺のせいなんだ。
どうして荒木を自首させなかったんですか?遅かったんだ。
わかった時には。
遅かった?荒木はもう十分に苦しんだよ。
もしもし。
ええそうです。
死んでます。
ではよろしくお願いします。
あいつが自殺なんて…。
そんなのありえないっすよ!だって…今日だってすげえ練習してたじゃないっすか。
ほらこれ。
見に来いってあいつ俺にくれたんすよ。
スパーをやった時あいつは自分が何を失ったか気づいたんだ。
(石堂の声)拳で人を殺した事でもう二度とリングに立てないと悟ったんだ。
意識が戻ったあとあいつは追悼のテンカウントの話をした。
試合の前に追悼のテンカウントを鳴らすんだ。
(石堂の声)その時の顔が妙に頭から離れなくてね。
それで心配になって…。
荒木!ちゃんと飯食ったか?
(石堂)荒木?おい荒木!
(荒木の声)「長い間本当にお世話になりました」「俺にとってボクシングが人生のすべてでした」「チャンピオンになることただその一点に俺の全部が向いていました」「けどもうボクサーとして生きていくことは出来なくなりました」「柳田にスポンサーとして紹介された山神という男にジム再建の為大金を借りました」「しかし実は山神はやくざでした」「宮坂はそれをネタに脅してきました」八百長ぐらいでガタガタ言ってんじゃねえよ!
(荒木の声)「俺は殴って殺してしまいました」「もちろん殺すつもりはありませんでしたが結果は同じです」あなたはこの遺書で全てを知ったんですね?あいつら金のために1人のボクサーを殺したんだ。
確かに彼らのした事は罰せられるべきです。
しかし罰するのはあなたではありませんよ。
あいつ…必死にボクシングを守ろうとしてたんだ…。
試合を見に来い。
俺はリングでボクシングがどんなにすごいものか見せてやる。
どうも。
どうも。
事務室です。
了解しました。
騙して悪かったな。
…すいませんでした。
俺そばにいたのに…なんにも出来ませんでした。
もっとなんか…。
ありがとう。
じゃ行こうか。
行きましょう。
覚えておきたいんです。
何も出来なかった事…。
(甲斐峯秋)あのバカの手落ちで犯人には自殺され新たな犠牲者まで出したそうじゃないか。
あれが息子だなんて時折忘れたくなるよ。
都合が悪くなると忘れてしまいたいですか。
人間とはそうしたものじゃないかねぇ?差し出がましいようですが彼はそうではないと思います。
彼は少なくとも自分の無力さを忘れようとする人間ではないと僕は思いますが。
償えもしない事を忘れないでいる。
あいつらしいかもしれんな。
2015/07/22(水) 16:00〜16:58
ABCテレビ1
相棒Eleven[再][解][字]

「ゴールデンボーイ」

詳細情報
◇番組内容
杉下右京(水谷豊)の相棒(?)として甲斐享(成宮寛貴)が特命係に飛ばされてきた!父親は警察庁次長(石坂浩二)、恋人は客室乗務員(真飛聖)。
右京と享の新特命係のコンビが新たな謎に挑む…。
◇出演者
水谷豊、成宮寛貴 ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
福祉 – 音声解説

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語
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